昨日(5月27日・木)は、久しぶりに本部塩川港に行った。
今日も10名ほどの人たちが土砂を満載したダンプトラックの前で牛歩を続け、ダンプが国道まで渋滞していた。少しの人数でも効果的な抗議行動ができる。今日は時々、雨が降っていたが、いつもは強い日差しが照り付け、粉じんが舞う中での長時間の抗議行動は体力的にも厳しい。連日、現場で立ち続けている人たちには本当に頭が下がる。シュワブでも、安和、本部塩川、そして海上行動等、連日の現場での闘いが工事を大幅に遅らせているのだ。
夜は名護で、ヘリ基地反対協主催の学習会。設計変更申請をめぐる国と県との係争や、第4ゲート内の辺野古弾薬庫の再編・強化工事等について説明した。
(本部塩川港での抗議行動)
夜の学習会でも詳しく説明したが、第4ゲート内側では商用車用ゲート造成のために森林が見るも無惨に伐採されてしまった。「シュワブ(R2)造成追加工事」(その1)、同(その2)、「シュワブ(R3)美謝川整備工事」を併せると、実に 67.740㎡にもなる。
特に今年の梅雨は雨が続いているが、雨の度に大浦湾が赤土で濁っている。その原因が、この一帯の皆伐・乱開発であることは明らかだ。
(3月18日 Sさん撮影)
5月10日、ヘリ基地反対協が行った県交渉で、この一帯の工事による赤土流出が問題となった。県は、5月9日、森林管理課(林地開発担当)と環境保全課(赤土条例担当)が、防衛局に立入調査を求めたという。
その後、県に連絡して分かったのだが、防衛局は県の立入要請に対して「1ケ月ほど待ってほしい」と回答してきたという。
この一帯は、昨年6月の日米合同委員会で、地位協定2条4項(a)に基づき、米軍専用区域ではなく日米共同使用区域となっている。これは、「米軍が一時的に使用しないときは、日本政府が自ら使用し、又は日本国民に使用させることができる」というものだから、「米軍の許可が出ない」という理由など通用しない。
昨日、第4ゲートから濁水処理プラントが搬入されるのが確認された(下の写真参照)。まだ、赤土流出防止対策が完了していないのだ。
防衛局が県の速やかな立入を認めないのは、時間を稼ぐことによって、その間に赤土流出防止対策を大急ぎで進めようとしているのであろう。
しかし、1ケ月も待てば梅雨も明けてしまう。県は、防衛局の引き延ばしの弁明を認めず、早急に立ち入ると毅然と通告すべきである。
(第4ゲートから入る濁水処理プラント(5月26日 Nさん撮影))
(夜のヘリ基地反対協の学習会)