なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

紀文

2019年01月01日 | 
のおせちセットというものを初めて購入してみた。旨い。なーんだ。

 こうした市販のおせち、毎年この季節になると思い出すのが「おせち料理詰め詰めバイト」。とある高級日本料理店が1つ3万円だかで出してるおせち料理を詰める学生バイト。12/29~30日、完徹で詰めまくるのだ。大学時代、なにかとシビアな年末のお金を稼げる貴重なバイト、と言えなくもなかったが・・・・・。こいつのせいで、その辺の詰めた「通販おせち」に全く手が出なくなったのだ。

 その日本料理店はとにかく手際が悪かった。一番呆れたのが、料理の仕切り&飾りの「バラン」が足りなくなったって奴。バラン、なにか分かります?これです、これ。



 夜の夜中に「足りなくなった」」とか大騒ぎしてたな~。さらに手際の悪いバイトが、床にバランをぶちまけちゃった、ということも要因ではあるだろうけど、これを2年連続でやるのはどうかと思うぞ。今だって、そんなん真夜中に大量に入手なんて無理ですよね。結果、仕切りをどんどん減らす事態に。他にも料理をかつかつに作ってたんだか、途中で数が足りないとかやってたような・・・・・。

 で、重箱なんですが、当然プラ製なんだけど、そこに消毒用アスコールをスプレーする。でもって、詰め終わったおせち料理にも直接スプレーする、のだ。この辺で、自分は絶対注文せんぞ、と思ったんだけど。田作りは、本店かどこか?から段ボールに入れられてきてて、これはやたら余る。で、箱でバイトにくれたもんで、やむなくもらって帰ったのだが、こんなん、大量に食べる人なんかいませんよ。研究室でもいつまでも余ってたな~~。

 この仕事、詰める作業は女がなぜかやり、男どもはぼーっとしてる。で、配達を男どもがやって、しかし、そっちの方が拘束時間が長いもんで、ぼーっとしてた連中の方がバイト料が高い、というのも分からんかったな~。詰める方は、おちおち座ることもできない。夜通しほぼ立ちんぼでひたすら詰める。監督してるはずの料理人は、裏でタバコ吸ってるし。高級日本料理店のはずなのに、実態はこんなもんか、と思わせられましたねえ。

 この仕事、一回やってこりごりしたので、翌年はやらんぞと決意したにもかかわらず、「やらない?」という悪魔の誘いを結局受けちゃって2年間、つまり2回やりましたっけ。賄いは確か、カレーライスでしたけど。

 そんなわけで、その辺の通販おせちも、こんな感じじゃないかと思うとどうにも注文する気にならない。紀文のおせちはしかし工場で作ってるわけだし、試しに、と思って買ってみたのだ。

 うん、安定の味です。思うんだけど、おせち料理って大量に作った方が旨い料理ばかり、一人前をちまちま作ったっておいしくなんかできるはずないし、材料費のほうが高くつく。作ってる場所が工場だってだけ、最近の食品工場の衛生レベルはとてつもないし、そういう意味でも安心安全ですよね。

 ということで、今年もよろしくお願いいたします。
コメント
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