なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

乗馬

2019年01月22日 | 
が他のスポーツ教室と違う点は何か。テニスや太極拳もやってるので、その辺と比較しつつ。

 乗馬クラブと似たようなスクールシステムを取っているのはテニスだろうか。競技人口が本当に多い。そこら中にテニスコートがあるし、簡単に借りれるし。で、テニススクールもあちこちにある。生徒のレベルに合わせて初級~上級までクラス分けされて、それぞれのクラスに上がるには、コーチさんの認可が必要。スクールによっては試合とかがあるのかもしれない。こうしたクラス分けについては同様のシステムを採用している乗馬クラブも多いが、テニススクールは初級だらけってことはまずない。色んなクラスがまんべんなくあって、どのクラスにいっても楽しめるわけだ。生徒を大事にしてリピーターを増やす、というビジネスモデルですね。で、生徒に他の人を引っ張ってきてもらうという。

 テニススクールのコーチさん達は、やっぱり上手だし、熱心だし、あと、お客様に対する対応が丁寧。お客様から金取ってるんだから当たり前だとは思うのだが、この「当たり前」が全く見当たらない、のが乗馬だったりする。その辺の小規模なクラブだと、本当にひどい場合多々あり。熱心なんじゃなくて、えばる。例えば、くわえ煙草でレッスンつけられたりね。これ見たのが1カ所ではない、2カ所だからねえ。。。くわえ煙草で馬に乗ってる指導員も2カ所で見た。口の利き方もめちゃくちゃ、なのが乗馬クラブ。何様だ、あんたは?と言いたくなること多々あり。

 乗馬クラブのこうした「えばりがちな指導」ってのはどこから来るのかというと、多分スポーツとしてのあり方に問題があるんじゃないかと思う。テニス等々、普通は、自分をどうにかしなくちゃならない、上達=自分が変化すること、なんだけど。乗馬は「馬になんか芸をやらせる」スポーツなんだよね。馬に芸をやらせるのに、えばるのが癖になっちゃう、のかもしれないんだけど。動物は口をきけないから、何やられても行動で返すくらいが関の山、いっくらでも「パワハラ指導」ができるわけでね。客に対しても、その延長で指導してるんだろうなあ。

 で、こういう指導員に対して、全然クレームをつけられないんですよ。小規模なクラブだと「気に入らないなら出てってくれ」となる。ホント、何様な奴が経営者になってるんですよねえ。お客様に対する対応として、「お客様のご要望にお応えして」という姿勢は皆無。これには乗馬クラブ側の言い分もある。お客様のご要望が勝手すぎる、というんだ。どういうご要望なのか、聞かれたことは一度もないんだけど。どうやって「ご要望」とやらを聞き出してるんだか?分からん~~。

 それは特に自馬を持たされた客に対して、きつくなりますね。自馬を持つと上達しまっせ、という乗馬クラブの「悪魔の誘い」にうかうかと乗っちゃう人がいて、お金&暇を馬に食い潰される結果になるのだけど。まあ、自分もその一人かもしれないが。自分の場合は、奴は純然たる「実験馬」だからいいんですけどね。

 クラブ側が勧めてくる自馬については、色々とひどい話を聞いている。特にヨーロッパ等に買い付けに行ってる場合。客を連れてって、試乗した馬をそのままいきなり買わせたり、ろくに見もせずに日本に連れてきて、悪癖を見つけて、それを伏せて客に押し付けちゃったり。普通の人の「自馬候補」になるのは、日本の場合は「クラブホースとしては使い物になりません」という馬で、そういうのをお人好しで世間知らずの客にうまい事言って引き取らせて、後は知らぬ顔の半兵衛、となるケースがマジ多い。そういう問題のある馬・若すぎて、まともに馴致もされてないんですけど、なんて馬、そういうのを結構な値段で引き取って大苦労する、だけじゃなくて、乗馬クラブから馬ごと追い出されるオーナーも数知れず。クラブに馬を人質にされてるから、どうしようもないというわけだ。
  
 自馬をどうです?と言ってくるときのクラブはいかにも「生徒を考えてます、我々は。あなたは私たちに選ばれた人なんですよ~~」的な雰囲気を醸し出してるんですよ。で、コロッと騙されちゃうんだな。

 もっとすごいのは、自馬を買わせて、で、乗せないというクラブ。これは、乗馬クラブの経営者が優秀な馬を買う金がない場合に使われるパターン。「あなたがいきなり乗ると馬が壊れちゃうから、まずは自分が乗って調教します」とかなんとか言って、購入主から馬を取り上げちゃう。で、自分が競技に使っていい成績を上げて、ますます買主が乗れないようにしちゃう。競技志向のクラブに多いですよねえ、これ。買主は、結構これに満足しちゃってる人も多いから不思議なんだけど。自分が乗れないんじゃ、あんた買いなさいよ、というのが普通だと思うんだけど。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする