なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

商工会

2019年06月02日 | 仕事

が教えてくれるのは、税務に関することだけでない。融資・年金・退職金・助成金・補助金の情報もくれる。ただし、なんでも自分から動いて聞かないといけないんですけども。

 年金については、個人事業主はどうやっても国民年金&国保となるわけです。こういう公的な仕組みをバカにしてる人、結構いますけど、やめといたほうがいい。色々穴はあれど、きちんと取り組む甲斐はあるから。

 公的年金については、受給資格をめぐる裁判が一時期バンバン起きていた。総じて「障碍者年金」について。これは、おおむね、大学生になって、国民年金を払わなくていいです、という決まりになっていた頃、学生の時に障がい者になっちゃった、けど、年金を払ってないから受給できないのは、「払わなくていいです」って言うから払わなかっただけなのに、おかしい、という内容の裁判だったと記憶している。これがあって、20歳になったら、とにかく加入してください、という制度に変わったのだ。

 国民年金をバカにする人たちは、とっても自信がおありなようだが、今どき、よほどの怪我や病気でも、医療は死なせてくれない。障碍を残しても生き延びさせられること多々あり。そういう時に年金を払っていないと、もう、障碍者年金なんか一たれももらえない訳だ。これは、裁判起こしたってムダ、払ってないあんたが悪い、で終わっちゃう。

 そういうリスクを避けるには、払う事。全額所得控除というのは本当に大きい。国民年金は、将来もらえる額もしょぼいじゃないか、だーかーらー、それに追加できる制度もあるんですってば。年金基金の面白い点は、制度設計を自分でできることと、追加して払うと、これだけ増えます、というのがおおむね分かること。もちろん控除は全額。基金までは無理なら、付加年金というのもある。月々たったの400円でもって、年金額を増やせる。付加と基金どっちも、て訳にはいかないんですけどね。民間のヘンな年金保険なんかより、よほどトクだと思う。

 退職金積み立てなら、中小企業共済。これも、どっかの銀行の定期積み金なんかより、余程得。やっぱり全額控除されるし、ちゃんと増える。その利率もいいし、最初からもらえる額が分かってるから、将来の設計がしやすい。掛け金も増やしたり減らしたりできるし、積んだ金を担保にして借金もできる。

 この共済の注意点は、「遺産にならない」点か。これ、遺産相続の対象にならないんですよ。対象者が掛け金をかけてるさなかに死んだ場合、その額をもらえる人っていうのが最初から決まっている。親族の近い順、だったかな。

 この件は心配になって、一回問い合わせてみた。「共済をかけてる最中に死んじゃって、かけてたことを親類縁者が誰も知らなかったら、そのお金はどうなるんですか?」と聞いたら「塩漬けになる」という回答だった。うっそ~~

 となると、分かるようにどっかに書いておくなりしておかないとねえ。

 それにしても、年金が信頼されないのは、「結局、もらえる額がよく分からん」という点なんでしょうね。それが分かるようになったのが最近なんだから。年金の設計は変な点多々あるが、シンプルな仕組みに戻して、年金も保険も自分でホイホイ持ち歩けるようにした方がいいと思うんですけどね。会社に依存する年金設計って、おかしいですよ。

コメント
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