「大宝館は、大正天皇の即位を記念して創建されたもので、大正4年(1915年)10月に完成し、11月10日の天皇即位の日に開館した。
建物は大正初期の擬洋風建築として、バロック様式を模し、新町(現在の新海町)の小林昌徳が請負い監督して竣工した。
大宝館の名は、中国の易経にある「天地の大徳を生という。聖人の大宝を位という。」から名づけられたものである。
日本の建築の近代化が、西洋建築の模倣から我が国独自の近代建築へと歩み始めた大正時代初期に創建された大宝館は、全国でも稀な先駆的デザインの建物といえる。
バロック風を思わせる窓とルネッサンス風の赤い先塔屋根の白亜の殿堂・大宝館は、対象建築の原形を留めていることから昭和56年(1981)に鶴岡市の有形文化財に指定されている。」案内より
現在は郷土ゆかりの人物を紹介する施設として一般公開され、明治から昭和にかけての時代に、各分野で活躍した鶴岡市出身者、または鶴岡の発展に深いかかわりのあった故人の資料を展示。またその業績を紹介しています。
展示されている人物は、定期的に展示替えを行っているそうですが、高山樗牛、藤沢周平、横光利一は常設展示しています。
裏に回って建物を見てみたかったのですが、雪がずぼずぼと深いのでやめておきました。
場所は致道博物館から信号ひとつ渡った並びにあり、雪がなければ鶴岡駅から歩いて30分ほどです。
春には桜が咲いてとてもきれいなところだそうです。
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