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小さなしあわせさがして…

世界文化遺産・白川郷の長瀬家を訪ねて…

2017年12月26日 | 東海旅行
ぴんぽんぱんツアーはまだ続きます。
もう少しお付き合いくださいね。

白川郷は、近年まで陸の孤島といわれるほど、辺境の地でした。




風土に生きた先人の知恵を集めた合掌造りが、建築物としての高い評価を受けて
1995年にユネスコの世界文化遺産になりました。




今回白川郷の数ある合掌造りの中から見学するのは、白川郷最大級の5階建ての総面積約600坪の長瀬家
明治23年完成した合掌造りは、約11メートルの一本柱が、屋根の勾配の上から下まで貫き大きな屋根を作っています。
柱材には、樹齢150年以上の天然檜などを使い3年かかりました。



現在の当主様のご案内で、先ずは生活の場となっている1階から見学。
玄関をあがると、囲炉裏があります。
立ち上がる煙が、建物の防虫や防腐効果を高めるとか。



260年続く長瀬家は初代から三代目までは漢方医で、特に三代目は加賀藩の藩医でした。
こちらは、500年以上前の作といわれる仏壇で、中には立派な阿弥陀如来さまが安置されています。



前田家の引き立てもあり、蔵一棟を譲りうけ、貴重な美術品などが惜しげなく公開をされています。
代々の当主が使用していた薬箱や、岩崎家から頂いた時計など。



祝祭事に用いられた、九段重ね朱塗り杯と片口。



天皇家の菊の紋が入った器など。
素晴らしいものばかり。

2階へあがると、使用人の部屋。



3,4階は、養蚕の作業場や、什器や生活用具が当時のまま残されています。



山仕事で使われた、のこぎりや木槌。



合掌造りの建築材を見ると、木製のくさびや、ねそ(まんさく)などが使われ、
金属のかすがいや釘は使われていません。
これが年月とともに、さらに強度を増すといわれています。
この風土だからこその知恵なんですね。

平成13年には、村人や全国のボランティアが500人以上で、長瀬家は80年振りに葺き替えが行われました。
平均家屋の約2倍、片面1万2千束の萱を使った大規模なものでした。
人の手なしには維持できない合掌の家が建ち並ぶこの地は、
助け合い・支え合う心・人と人とを結び合う絆が、結という相互扶助の精神とともに生き続けています。

歳月を越えた長瀬家を後にして、ランチです。
ガイドさんが、白川郷は凄く美味しいものはないと仰っていたので、お蕎麦にしました。



手打ち蕎麦の乃むら。
冷え切った身体が温まりました。



田んぼの中に案山子がいくつも並んでいます。
どうしても、案山子と同じポーズで写真を写したかったのですが
ガイドさんとは、別れていたのでタイマーで。
田んぼの中を何度もシャッターを押しては走る私。
でも距離が長すぎるし、田んぼに足を取られて、なかなか上手に写せません。
ブーツは泥だらけ~

それを見ていた若いお嬢さんが気を利かして、シャッターを押してくれました。
それまで田んぼの中で、誰も写真を写していなかったのに、
にわかに撮影スポットに(笑)
今回の旅で一番のお気に入りの一枚。

ガイドさんとバス乗り場で、再度合流して、高山まで帰りました。続く~


たびねすに高山のホテルの記事が掲載されました。
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コメント (15)
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