ニンギョウタケ
南信の飯田へ行ってきた。先週は蓼科、八千穂高原への遠出だったから、2週連続の長野県。去年はもう少し、遅い時期にクロカワを求めてこの地に来たのだが、ことしこそはアカジコウを拝もうと、先週に続き長野まで来たのだ。
この所、雨が降っていないのは関西だけでなく、飯田でも同じだという情報は入っていた。そして、山には全くといってきのこがないということも・・・。しかし、去年から菌友と楽しみにしていたこともあり、ひょっとしたらという期待もあり、来てしまった。
高速を走り、大津辺りを走る頃から雨はポツリポツリと降り出し、関が原の辺りで土砂降りとなった。天気予報では僅かな降雨量と思っていたが、とんでもない・・・。
雨は飯田に着くまで降り続いた。さて、どうしよう・・・。とんでもない雨なのだ。11時過ぎに到着したが宿に入るのはまだまだ先のこと。山に車で登ってゆく。峠に近いところで道の脇に白っぽいきのこがあるのに気が付いた。ニンギョウタケだ。それならば、他にも何かあるかもしれないと思い、車を降り、土砂降りの中、傘をさして散策する。赤松の倒木の周囲に薄紫色のホウキタケが幾つか出ていた。
ウスムラサキホウキタケ??
根元の太いホウキタケで、これまで実際に見たことはないがウスムラサキホウキタケかな・・と思った。分らないが一応、籠の中には入れておいた。
その後、山をさらに登り、散策するが見つかるのはニンギョウタケだけだった。
ニンギョウタケ
ニンギョウタケは香りも良く、食べても好きなきのこだが、沢山食べるものじゃない。ほどほどに採集して、早めに宿に入った。
その晩は、ひさかた温泉に宿泊し豪華な晩飯を食べた。そして、そのご馳走の中に例の紫色のホウキタケが湯通しされて並んでいるではないか・・・。食べられるのか分らないので食べるのを躊躇っていると、宿の主人が美味しそうに食べてしまった・・・。
その後、酒を飲みながら四方山話をするが、別に何の変化もない。それならと恐る恐る食べてみた。美味しいというわけでもないが、まあまあの食味だった。
翌日はアカジコウの実績のある山を歩いたが、前日以上にきのこはなく、あきらめて帰ることにした。
この時期には珍しく、ハナビラニカワタケに出会った。
ハナビラニカワタケ
かくして、今年もアカジコウとの出会いはお預けとなった。ひょっとして、昨日の雨のお陰で来週にアカジコウは出るのかもしれなかったが・・・・、3週連続はね・・・キツイ!!