
マタタビ
今年もベニバナヤマシャクヤクを見に行った。毎年、見に行くタイミングに迷うのだが、これまでは早めに行ってまだ、硬いつぼみを見て帰って
くることが多かった。そんな年は翌週にあらためて見に行くことになったし、それでもダメで3回見に行ったこともある。
ベニバナヤマシャクヤクの咲く場所までは道のない急斜面を登ることになるので、一発で決めたいよね。今年は年が明けてから寒い日が続いたので、
花の開花は遅めだったこともあってちょっと遅めの日に友人と行くことにした。
車を停めてからしばらく林道・・・・、というか元林道を歩いて行く。車の通らなくなった林道は落石や山からの湧水で歩いて進むしかなくなっている。

毎年のように見ているマタタビの大株。いつもクマンバチがブンブンと飛び回っている。

ヤマイバラ
ここでも出会った。花は終わってしまっているが・・・・

この特徴的な葉を見ればヤマイバラに間違いないだろう。ちょっと脇に生えていたリョウブの葉が一緒に写っている。


ホタルブクロ

ジャケツイバラの花の咲き残り

ヤマタツナミソウ
元林道を覆うジャケツイバラの下に生えていた。かなり希少なタツナミソウだが、この周辺では他のタツナミソウを見掛けない。
林道をしばらく歩いてから山側の斜面を登り、山に取り付いた。

急斜面を登ってから薄暗い針葉樹林帯の中を登って行く。
汗が流れる。ゆっくり登れば大したことないと思って来たけれど、今年はキツイ。毎年、キツクなってきているなぁ・・・・


クモキリソウ
これが見え、もうすぐ尾根に出るはずだ。クモキリソウが咲き始めというのは来たタイミングは良かったんじゃないかな、と思った。

イナモリソウ
息も絶え絶えにようやく尾根に出た。友人は少し先に尾根道を登り、目的の谷に向かっている。こちらはというと10m進んで一休み、の繰り返し・・・
一足先に谷を下った友人の声が聞こえてくる、「遅かったぁ・・・・・」。 引き返すわけにも行かず進むと・・・・

遅かった、やはり。ここまでタイミングを外したことは今まで無かったんじゃないか。


ベニバナヤマシャクヤク


ここでは桃色と白のヤマシャクヤクが混じって咲く。実生で増えていると思われる若い株も桃色と白の花が混じって咲くのだ。
さて、今年は花の開花は遅れると思ったのだが、見事にタイミングを外した。六月からの高温が花の開花を乱したとしか思えないのだった。
ベニバナヤマシャクヤクの場所から少し下ったところの倒木の根、それを覆う土からイナモリソウが生えて花を付けていた。



イナモリソウ
今年は梅雨らしいものもなく梅雨明けしてしまい、その後の高温で植物は変調である。また、来よう。来年は暇になっているはずだ。
昼飯を食べた後、無言で斜面を下った。下り道なのに妙にしんどい。水分は補給しながら登ってきたのに、足が攣りだした。
足の脛とか、足の指とか、訳の分からないところが攣っているのだが、靴を脱ぐわけにも行かず、ひたすら下り林道に戻った。
それから車までの登り道を歩いた。どうも汗をかき過ぎたようだ。熱中症なのかもしれないけれど、足も腕も油断すると攣ってしまう。
水分とミネラルの補給が大切だ。