一番古い動くもの

家内に、
「あなたの持っているもので一番古い動くものは？」
と問われた。
すかさず、「俺の心臓だよ」。
「うぅん、そうじゃなくって。扇風機の箱は田舎からの送付先
だったから相当古いんじゃない？」
箱は古いかも知れないが、扇風機自体はないかも知れない。
それとも、学生時代に使って、就職時に田舎に送り返して、
退寮後に戻したのかも知れない。でも、おぼろげでわからない。

それ以外に、何か古い動くものはあるかなぁ？
３０年以上前のソニーのオープンデッキはまだ動くと思う。
あの頃のソニーやティアックのデッキは実に丈夫に作られていた。
過剰スペックの製品作りに職人魂が宿っていた。
いつの頃からだか、品質管理と品質保証期限（つまり部品保管義務）
が法的に定められるようになって、その期限を上限としたモノつくり
が企業のポリシーになってしまった。
その時点で職人は名のある企業からいなくなったのではなかろうか。

それはさておき、古い動くものであった。
多分の話だが、４５年前に買ってもらった、テープレコーダは
動かしてはいないが、まだ動くのではと思う。３号オープンリール
のものだ。
これは、そろばん３級に合格したお祝いに買ってもらったもの。
因みに２級に合格したときは何もなかったように思う。

それ以上に古い動くものと考えると、糸巻きに割り箸とゴムで
作ったものかな。
田舎のおもちゃ箱にあると思う。
田舎には私の田舎生活のものが大半残っている。多分、就学前の
幼児雑誌から。おそらく紙魚に食い荒らされていると思うが。

家内の一言で、よしなしごとを書いてしまった。
が、「じゃぁ、君は？」と聞きそびれてしまった。