■メイン写真
豪華に装飾された髻山の三角点と風車群
■今回のコース
東青山駅→青山メモリアルパーク→滝見台→布引ノ滝→カフェWindy Hill→髻山三角点→
円山草原→ふるさとの丘→太鼓橋→あせびの丘→林道出合→旧近鉄トンネル→東青山駅
三重県中部にある布引山地の中心エリアといえば、青山高原。
稜線を走る「青山高原道路」はツーリングやドライブで有名だ。
北端には防衛省航空自衛隊・笠取山分屯基地があり、また、総計91基の風力発電用風車が
林立している。
そこまで開発され尽くした山域なので、登山視点では二の次にされることも多いが、
今回歩くルートは自然度が高く、かつ近鉄の廃線を観に行けるとあって、
お気に入りのルートだ。今回、5年ぶりの訪問となる。
東青山駅を出て、舗装道を青山メモリアルパークへ。パーク手前のY字分岐を右へ。
太陽光発電所の横を進んでいく。
50分ほどで滝見台に着く。
デッキからは布引ノ滝が見下ろせるが、この季節、青々とした樹々に遮られて
全体像は見えづらくなっている。
急坂を下って、滝谷川にかかる布引ノ滝へ。
布引ノ滝は、3つの滝の総称だ。まず大日滝が姿を現す。
これはトラバース道からのぞき込む感じ。
次いで、飛龍滝を見上げる。まさに竜が天に昇るようなS字の軌跡。
この日は水量も多く、大迫力だ。
ここは、増水すると渡渉が不可能になる難所。この日はギリギリ渡れたが、
岩も滑りやすいので細心の注意が必要だ。
渡り終えると、これらの滝を広く世に知らしめた大倉翁を称える碑がある。
一番上が霧生滝。あずま屋で休憩できる。
登山道は滝谷川にそって奥へ続く。水量が多くて渡渉できない場合の巻き道として
利用できる橋を過ぎると、大きな釜をもった小滝をみる。
暑い日だったが、沢筋には涼しい風が吹き抜けていた。
沢の二股は2回あるが、道標に従い、迷うことなく上流へと進む。
やがて平坦な広い場所に出ると、右手に若い植林地が見える。
作業林道に絡みつつ、送電線鉄塔を2本通過すると、最後の急登が立ちはだかる。
ここは登山道がジグザグに刻まれ、見かけよりたやすく登れる。
尾根に登り切ったところに「カフェWindy Hill」がある。
建物の陰でランチタイム。あまりに暑いので、自販機で追加の清涼飲料水を買ったり
カフェでソフトクリームを買い求めたり。このカフェ、ありがたい存在だ。
すぐ横の高台が、髻山の三角点ピーク。
伊勢湾が見下ろせる絶景ポイントだ。発電用の風車が林立している。
なかなか異様な光景であるが、火力発電や原子力発電よりはマシだろうと
個人的には諦めている。
円山草原、ふるさとの丘へと、公園として整備されている尾根道を北上する。
かつてフィールドアスレチック施設だったエリアには太鼓橋が健在。
ただ、濡れた丸太階段の滑りやすいこと!
あせびの丘を最後に公園敷地を出て、下山路に入る。
コケなど緑が美しい自然林の中を下っていくと、やがてアカマツが多い雑木林になる。
地形図の505mポイントを過ぎ、なおも下り続け、未未舗装の林道に出る。
朝、通りかがった滝見台への分岐に戻り、次のY字路(観光標識あり)を左へ。
ゆるく下っていくと、大村川の支流に沿うようになる。
ここも、小滝が美しい渓流だ。
この古い橋を渡り、明るく開けた荒れ地を回り込めば、パラソル型の休憩所が
見えてくる。近鉄の廃線跡に出たのだ。
単線の溝口トンネル(内部は立入禁止、913m)がポッカリ口を開けている。
トンネルから冷たい風が吹き出してきて気持ちいい。
逆方向には二口トンネル(こちらも立入禁止、799m)。
現在、近鉄大阪線は複線で、新青山トンネル、垣内トンネルが、西青山駅と東青山駅を
結んでいる。
廃線となった原因は、1971年10月に起こった痛ましい事故である。
当時単線の旧青山トンネル内で、名古屋行き特急の自動列車停止装置が誤作動し、
その後の処理のミスも重なって、下り坂の中、ブレーキが利かない状態となった。
列車は高速で暴走し、東青山駅を通過して、垣内東信号所のあたりで脱線転覆、
隣の総谷トンネルの入口付近に先頭2両が横転状態で入ってしまったところに、
向こうから来た特急列車が衝突し、25名が死亡、227名が重軽傷を負ったものだ。
1975年に現在の新線に移行したようだ。
二口トンネルの横につけられた鉄階段を上り、登山道に戻って四季のさとへ。
27,000歩のロングルート、暑い中、皆さんおつかれさまでした!!
豪華に装飾された髻山の三角点と風車群
■今回のコース
東青山駅→青山メモリアルパーク→滝見台→布引ノ滝→カフェWindy Hill→髻山三角点→
円山草原→ふるさとの丘→太鼓橋→あせびの丘→林道出合→旧近鉄トンネル→東青山駅
三重県中部にある布引山地の中心エリアといえば、青山高原。
稜線を走る「青山高原道路」はツーリングやドライブで有名だ。
北端には防衛省航空自衛隊・笠取山分屯基地があり、また、総計91基の風力発電用風車が
林立している。
そこまで開発され尽くした山域なので、登山視点では二の次にされることも多いが、
今回歩くルートは自然度が高く、かつ近鉄の廃線を観に行けるとあって、
お気に入りのルートだ。今回、5年ぶりの訪問となる。
東青山駅を出て、舗装道を青山メモリアルパークへ。パーク手前のY字分岐を右へ。
太陽光発電所の横を進んでいく。
50分ほどで滝見台に着く。
デッキからは布引ノ滝が見下ろせるが、この季節、青々とした樹々に遮られて
全体像は見えづらくなっている。
急坂を下って、滝谷川にかかる布引ノ滝へ。
布引ノ滝は、3つの滝の総称だ。まず大日滝が姿を現す。
これはトラバース道からのぞき込む感じ。
次いで、飛龍滝を見上げる。まさに竜が天に昇るようなS字の軌跡。
この日は水量も多く、大迫力だ。
ここは、増水すると渡渉が不可能になる難所。この日はギリギリ渡れたが、
岩も滑りやすいので細心の注意が必要だ。
渡り終えると、これらの滝を広く世に知らしめた大倉翁を称える碑がある。
一番上が霧生滝。あずま屋で休憩できる。
登山道は滝谷川にそって奥へ続く。水量が多くて渡渉できない場合の巻き道として
利用できる橋を過ぎると、大きな釜をもった小滝をみる。
暑い日だったが、沢筋には涼しい風が吹き抜けていた。
沢の二股は2回あるが、道標に従い、迷うことなく上流へと進む。
やがて平坦な広い場所に出ると、右手に若い植林地が見える。
作業林道に絡みつつ、送電線鉄塔を2本通過すると、最後の急登が立ちはだかる。
ここは登山道がジグザグに刻まれ、見かけよりたやすく登れる。
尾根に登り切ったところに「カフェWindy Hill」がある。
建物の陰でランチタイム。あまりに暑いので、自販機で追加の清涼飲料水を買ったり
カフェでソフトクリームを買い求めたり。このカフェ、ありがたい存在だ。
すぐ横の高台が、髻山の三角点ピーク。
伊勢湾が見下ろせる絶景ポイントだ。発電用の風車が林立している。
なかなか異様な光景であるが、火力発電や原子力発電よりはマシだろうと
個人的には諦めている。
円山草原、ふるさとの丘へと、公園として整備されている尾根道を北上する。
かつてフィールドアスレチック施設だったエリアには太鼓橋が健在。
ただ、濡れた丸太階段の滑りやすいこと!
あせびの丘を最後に公園敷地を出て、下山路に入る。
コケなど緑が美しい自然林の中を下っていくと、やがてアカマツが多い雑木林になる。
地形図の505mポイントを過ぎ、なおも下り続け、未未舗装の林道に出る。
朝、通りかがった滝見台への分岐に戻り、次のY字路(観光標識あり)を左へ。
ゆるく下っていくと、大村川の支流に沿うようになる。
ここも、小滝が美しい渓流だ。
この古い橋を渡り、明るく開けた荒れ地を回り込めば、パラソル型の休憩所が
見えてくる。近鉄の廃線跡に出たのだ。
単線の溝口トンネル(内部は立入禁止、913m)がポッカリ口を開けている。
トンネルから冷たい風が吹き出してきて気持ちいい。
逆方向には二口トンネル(こちらも立入禁止、799m)。
現在、近鉄大阪線は複線で、新青山トンネル、垣内トンネルが、西青山駅と東青山駅を
結んでいる。
廃線となった原因は、1971年10月に起こった痛ましい事故である。
当時単線の旧青山トンネル内で、名古屋行き特急の自動列車停止装置が誤作動し、
その後の処理のミスも重なって、下り坂の中、ブレーキが利かない状態となった。
列車は高速で暴走し、東青山駅を通過して、垣内東信号所のあたりで脱線転覆、
隣の総谷トンネルの入口付近に先頭2両が横転状態で入ってしまったところに、
向こうから来た特急列車が衝突し、25名が死亡、227名が重軽傷を負ったものだ。
1975年に現在の新線に移行したようだ。
二口トンネルの横につけられた鉄階段を上り、登山道に戻って四季のさとへ。
27,000歩のロングルート、暑い中、皆さんおつかれさまでした!!