玉川上水を歩く 和田堀給水所

2017年02月10日 | 東京のお散歩
世田谷区大原にある和田堀給水所は、大正十二年竣工の東京都水道局の給水所で
境浄水場から境和田堀線送水管によって導水された水を東京市内へ給水するため
東京市一次水道拡張事業によって造られたものです。

境浄水場からの送水管が埋設された水道道路は車両通行可能な道路となり
近衛文麿によって井の頭街道と命名され、のちに井の頭通りと改名されました。

現在は、境浄水場に加えて東村山浄水場、三郷浄水場の水道水が調整混合され
世田谷、渋谷、目黒、港の各区へ送水しています。

玉川上水右岸に立地していながら、玉川上水からの水は受けていませんが
境浄水場の原水である村山貯水池の水は、羽村取水堰で取り入れた多摩川の水なので
玉川上水とは、実は多摩川から別れてすぐに離れ離れになった
生き別れの双子の水とも言えるのです。


(和田堀給水所。現在は老朽化と井の頭通り直線化により工事中)



(井の頭通り。画面左が和泉給水所、奥が境浄水場、手前が和田堀給水所。
登り坂になっているのは玉川上水を越していた名残。
左右方向に走るのは甲州街道と首都高4号線。)



(東京都水道局和田堀給水所の脇の京王線を走る東京都交通局10-300形)

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