玉川上水を歩く 三田用水分水口

2017年02月13日 | 東京のお散歩
笹塚で大きく南へ迂回する玉川上水は、その途中で三田用水を分水します。

三田用水は、同じく玉川上水から分水する千川上水とともに江戸の六上水のひとつで、
寛文四年(1664)に開削されました。

渋谷川と目黒川の分水界を進み、白金から先は伏樋で伊皿子方面へ通水していました。

享保七年(1722)の三田用水廃止後も、周辺の訴えで農業用水として活用され
近代化以降、明治時代には目黒の海軍火薬製造所の動力として水車が造られたり
ヱビスビール(日本麦酒:現サッポロビール)の原水として使用されました。

恵比寿のサッポロビール工場は、昭和四十九年に原水を水道水に切り替えた事から
すでに他の用途がなくなっていた三田用水は廃止となりました。


(分水口。左が玉川上水本流、右が三田用水)



(玉川上水もここから再び暗渠になる)



(水質が良いため、魚が棲む。それを狙う猫)
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