THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

三面六臂

2012-08-29 10:56:44 | リハーサル

遂この間までは夜の7時でも十分に明るかったのに今は6時ともなれば確実に薄暗くなっています。

蒸し暑い外気から逃れてスタジオ・ロビーでジョニー・ウィンターのライブ映像等を鑑賞。

外のベンチではお仲間バンドのパワー・ファンク・セクションが談笑中。

こういう機会にお互いが近況報告やら情報交換をするのです。

そんな時にロビー横のスタジオからミツがトロンボーン片手に一汗流して出てきました。

「ウォーミングアップ完了!」

合同練習の前に個人練習を済ませたようです。

夜9時からいつものSTA指定専用(!?)スタジオに移動。

セッティング中にノブの機材を拝見。

このエフェクターボード内の総額を聞いてビックリ。

そしてパワーサプライ・・・知らないあいだにこんなのが出ていたんだね。

充電式なんて初めて見た。

3ステージは十分余裕で電気が持つそうでノイズもなくクリアな電源供給とは嬉しい代物。

格安な逸品らしいけど充電に時間が結構かかるとのこと。

そしてアンプに後ろ向きに立て掛けてあったテレキャスターのストリングブッシュを何げに見てみるとプレーン弦の1,2,3がブラス(真鍮)、巻弦の4,5,6がクローム材質ではないですか!?

弦振動がダイレクトに伝わることを考慮してソロプレイの多い細弦はよりブライトに、サスティーン効果もアップするように埋め込まれています。

シンはいつもスケジュールの関係でスタジオのキーボードを使用しているのですがこの日は初めて愛器を導入。

これでクラヴィネット、ピアノ、オルガン・サウンド操作も楽勝。

全曲に加わったキーボードの音色が益々磨きがかかってすこぶる心地よい。

ただキーボード奏者が加入すれば良いわけではなく何度も言いますが持ち前のセンス、アンサンブルを見つめる鋭い目、柔軟性、どんな場面でも機転がきく・・・これらが備わっていたら申し分ないですね。

そしてブラスロック愛、シカゴ愛、ロバート・ラム愛が加味されたら鬼に金棒(´∀`*)

ケンジとマサが例によってヴォーカルの振り分け。

ケンジは顔を真っ赤にしながらの熱唱。

まったくゴロのあっていない単語がギュー詰めの歌詞も頑張った。

この曲はF-KINGも必死に格闘していたなあ。

ケンジの歌いっぷりも関心していたし参考にしているみたい。

たしかに歴代ボーカリストでここをなんなくクリアしていたのは1人だけだったなあ・・・。

単調な曲なんだけどずっとハイトーンで歌いっぱなしのマサはドリンクで喉を潤し、さすがの強力ブラス隊も辟易。

タツの嘶きトランペットは毎度のことながらお見事。

全員が拍手を送りつつも驚愕。

真横で耳に突き刺さるハイノートの連発音。

ミツはただただ爽快に笑うのみ。

ノブのリクエストでもあったのだけどこれでクラップスホールで果たせなかった夢が現実のものとなりそうです。

タツはリー・ソーンバーグというよりもビル・チェイスかな?

でも本人のフェバリット・トランペッターはクラシック界の巨匠だそうです。

で、マサからタツにチェイスの貴重品をプレゼント。

ついでにチェイスの歴史、アイズ・オブ・マーチ、サヴァイヴァー関連話から、映画ロッキーの話題に至っては周囲の失笑をかう・・・。

けっこうチェイス音源を持っているメンバー達が多いのもビックリ。

チェイスのオリジナルアルバム3枚がこの度晴れて紙ジャケット仕様にて発売されるそうです。

どうでもいい話だけどビル亡きあと、残党が便乗商売で発売した「スーパーマンのテーマ」はCD化になったのだろうか?

添付写真は1972年唯一のチェイス来日公演パンフレット。(その後に一旦は解散)

休憩後は益々洗練されたピアノサウンドがファンファーレについで奏でられて、スティービー・ワンダー連発も交互にボーカルを分け合って演奏。

エンディングもなんとか決めた!

けっこうゴヘイバンドと被っている曲があるそうなんだけどちょこちょことキーやアレンジが違うらしくてノブがやりにくそう。

今回は2番と3番を間違わなかったぞ!!

なまめかしくも濃厚で淫靡なボーカルラインについていろいろと討論してリハーサルお開き。

後片付け後にまたシンとシカゴの話しをしたら当たり前のヒット曲ではなく「ハッピーマン」「俺達の見た未来」の奥深い魅力について語り合いあっという間に閉店時間。

 

シカゴが来日した際、音楽番組にゲスト出演したことがありました。

シカゴファンの日本の某有名ミュージシャンが「こんなに長い間バンドを維持する秘訣は?」とロバートに質問をしたところ「メンバーの皆が心から音楽を愛し、演奏を楽しむことです!」とにこやかに即答。

 

シンプルだけど結局のところ行き着くところはこれにつきるのでしょう。

決して順風満帆な活動だけではなかった彼等が言うからこその説得力だと思いますね。

コメント (1)
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