似ているジャケット・シリーズ第5弾。
長髪ミュージシャン達が、意外にも燕尾服に身を包み、にこやかに斜めポーズを決めています。
この意外性が新鮮でインパクト絶大。
微笑ましいデザインですね。
こういう図柄というかステップを見ると1970年代後半に大ブーム吹き荒れたツートーン・ブームにのってスペシャルズらと共に登場したマッドネスを思い出します。日本では車のCMにも登場して子供たちにも人気者になりコミカルなイメージが先行しましたが、現在では当たり前になっているスカというジャンルを広く世間一般に定着させたという貢献度は大きいです。その後はメンバーの脱退、解散に追いやられましたが、再結成後は来日も実現、現役にて活躍中。
さて、写真はシカゴ、初のボックス・セット「グループ・ポートレート」輸入盤。
CD4枚組で豪華未発表写真と膨大なる資料満載。全63曲入り。
CBS時代の集大成、未発表曲「ドウ―イン・ビジネス」も聞くことができます。
日本では長方形のボックス仕様ではなくCBSにてプラスチック・ケースにて発売。テイチクにて再発売された際には、2枚、2枚の2つに分けての発売でした。
これはLP時代の「カーネギー・ホール」4枚組が特別に日本のみ許可を得て、2枚、2枚に分けて発売された手法と同じですね(更には1枚ものとしても発売)
かたやブリティッシュ・ロック界の伝説、クリームの「グッバイ・クリーム」
ロック編成として最小人数の3人で結成されたスーパー・バンド。デビューは1966年7月、土砂降りのナショナル・ジャズ&ロック・フェスティバル野外ステージ。
エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカーらによる大音量から飛び出すインプロビゼーションはその後のあらゆるロックに多大なる影響を与えました。
火花散るアドリブ合戦、延々と繰り広げられるソロ、結局は個性の強いメンバー達のエゴのぶつかり合いでほんの2年あまりで解散。
でも名盤、名曲、ヒット曲、センスの良いカバーを残しました。
解散コンサートは1968年11月26日ロンドン、アルバート・ホールにて。この模様は映像として今も見ることができます。
さて、写真のアルバムはクリームが解散した直後、故フェリックス・パパラルディが製作。
全6曲。前半の3曲はフィルモアからのライブ(ベースのうねり具合が半端ではないです)、後半の3曲は2枚組アルバム「クリームの素晴らしき世界」レコーディング時期のもの。
特筆事項は何といってもエリックの大親友、ジョージ・ハリスンとの共作「バッジ」に尽きますね。2人の音楽性が見事に合体した珠玉のナンバー。
クラプトンは今もこの曲はライブで演奏しています。