THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

MOM'S APPLE PIE&MOM'S APPLE PIE♯2

2014-04-15 11:53:40 | free form space

ブラス・ロックの波に乗り切れずに人知れず消えていったバンド・シリーズ、「ママズ・アップル・パイ」を紹介します。

グランド・ファンク・レイルロードを売り出して見事大成功を収めた後、バンド・サイドとの金銭トラブルで裁判沙汰にまで発展して勝訴したプロデューサー、テリー・ナイトが設立したレコード会社からの第1号アーテイストがこの「ままズ・アップル・パイ」です。日本発売もされていたのでですがもう今となっては知る人ぞ知る存在。

テリー・ナイトの奥さんがデモ・テープを聞いて強く推薦したとのこと。

1972年デビューのこのバンドは、アメリカはオハイオ州ワーレン出身の10人編成。ツイン・ボーカル、ツイン・ギター、3管編成。ちなみにトランペットとキーボードもボーカルをこなします。

平均年齢19歳というのも驚きですが、GFRもデビュー時は同じ平均年齢でしたね(もっともマークとドンはテリー・ナイト&ザ・パックのバックメンバーでした)。

若いのにブルージー、ヘビーでグルービー、かつファンキーなジャズ・ロックを巧みにこなして聞かせてくれます。ただボーカリストが2人もいるのに印象が薄く、ブラス・セクションもアレンジをそつなく吹きまとめてはいるのですが、ただそれだけという感じ。

面白いのは明らかにシカゴを意識したような楽曲がチラホラと顔を出すところ。

無意識にでも耳が反応してしまいます。

ファースト「ママのアップル・パイ」ジャケットはエプロン姿のママが舌舐めずりしている表情と、モロなデザインのアップル・パイ断面に滴り落ちる液が超卑猥とのことでセカンド・プレスからは修正が入りました。写真は激レアなファースト・プレスの「!*#?ジャケット」

セカンド・アルバム、この手の大所帯バンドにしては珍しくメンバーの変動もなく翌年発売。

タイトルはシンプルに「#2」

この調子で#3、#4・・・といく予定だったと思うのですがあえなく2枚で終わってしまいました。表裏ジャケットはスコッチ・テープのデザインを参考にしたとか。1も2もジャケットで話題になる狙い・・・商魂たくましいテリー・ナイトならではの策略ですね。

そつなくまとめ上げあげられたクセのないブラスロック(このジャンルってアクの強いバンドが多いです)サウンドがお好みの方向きです。

 

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CHICAGO'S LEGENDARY SECOND ALBUM(RHINO VINYL)

2014-04-15 10:29:52 | CHICAGO

7月4日のアメリカ独立記念日、遂にリリースが決定した「シカゴXXXⅥ」

この勢いで来日も発表になりそうな気配です。

アメリカのメーカー、ライノは伝説の名盤を積極的に発掘、発売しています。もちろんシカゴも。

CDだけにとどまらず、何とLPまでをもプレスしてくれています。写真は「シカゴⅡ(邦題:シカゴと23の誓い)」

この傑作セカンド・アルバムを忠実に再現・・・いやオリジナルよりも高品質な状態です。見開きジャケット内の「栄光への旅路」歌詞とメッセージも書き込まれています。

通常の輸入盤は日本盤に比べて盤質、紙質が雑で粗悪なものが多いのですが、こちらはジャケットも高級な紙を使用。このアルバムを初めて手にした時、2枚組だということを差し引いても「おや?こんなに重量があったかな??」と不思議に思いました。

よくよく見てみるとジャケットやレコード盤が厚みたっぷりではないですか。しかも品質最上級。とても丁寧な作り。パッケージのビニールにもカッコいいシールが2枚添付、盤収納用ビニール袋も立派な仕様。

あのイスに腰かけてメンバー各自がお気に入りのポーズを決めているポスターもしっかりと収納されています。

そして一番嬉しいのはオリジナルLPにはなかった盤中央のレーベル面にジャケットのロゴがプリントされていることです。

こういう仕様になったのは4作目の「カーネギー・ホール」からですので。

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