邦題「愛ある別れ」
ピーター・セテラの作品。ボーカルも彼が担当。
「シカゴⅩ カリブの旋風(かぜ)」からの第2弾シングル。3:52
1976年8月発売。
8月28日付ビルボード誌で24位赤丸上昇後、遂に彼らにとって初の全米№1を記録!!(UKも1位)
その後のAORサウンド第二の黄金期にいたるきっかけともなった甘い失恋ソング。
正直な話、私はこの曲がシングルになると聞いたときには「ええ!!??もっとヒット性のあるいい曲があるでしょう」と思ったものです。
地味なラブ・バラードくらいのイメージしか持たなかったのですが、その後みるみるうちにチャートを上昇。
深く反省しました・・・もちろん、今では大好きな曲の一つ。
若い頃の自分は派手なロックばかり追いかけていたので、物足りなさを感じてしまったのですね。
「サタディ・イン・ザ・パーク」の時にも同様の違和感を感じたくらいですから。
1984年の来日公演ではピーターが12弦ギターに持ち替えて(ベースはクリス・ピニック。テリー存命中は彼が担当)しっとりとムード満点に歌ってくれました。
ギター・ソロもピーターが担当(スタジオ・レコーディングでもピーターの希望で彼がソロを担当。でもあまりにもお粗末なプレイだったので後でガルシオが弾きなおしたそうです)。
現在、ピーターもシカゴも必ずコンサートの中盤で取り上げている
代表作5本の指に必ず入る珠玉の泣きバラード。その後「素直になれなくて」が発表されるまでのシカゴ・バラード代表作でした。流麗なストリングスは感涙もの。
写真には4枚のシングルを列挙。
国内盤のジャケットは美味しそうな「Ⅹ」チョコレート・ロゴが斜めにデザインされています。
残りの3枚は輸入盤でアメリカ盤が1枚、オランダ盤が2枚(赤レーベルはジャケットあり)。
3枚共に、トータル・タイム上に「イントロ9秒」と記載されています。
日本盤は丁寧なジャケットや解説、歌詞が付いているのが当たり前ですが、輸入盤にはほとんどそういう気の利いた仕様は皆無。
でもこの輸入盤レーベル面には「ミックスとレコーディングはコロラド州ネダーランド・カリブ・ランチ」「ストリングス&フレンチ・ホルン、オーケストラはジミー・ハスケル」「エンジニア、ウエイン・ターノフスキー」などと事細かに説明書きされています。
B面「TOGETHER AGAIN(再び君と)」も「Ⅹ」からの収録。
3:56(こちらにも輸入盤レーベルにはイントロ15秒の記載あり)
ボーカルも作者も、トランペッターのリー・ログネイン。
彼の特徴でもあるテリーとは一味違う独特のハスキー・ボイスが魅力的です。
エンディングの何度聞いても切なくなる流れは(演奏も歌声も)秀逸。
追加のフォトはイギリス盤。
レーベル面にもシカゴ・ロゴ入り。
真ん中の穴がアダプター無しでも再生できるようになっています。