THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

MUST HAVE BEEN CRAZY(EP)

2014-12-20 18:46:40 | CHICAGO

「シカゴ13」からのファースト・カット。

3:25

1979年8月リリース

全米での最高チャートは83位。

ジャケット・デザインは「13」のものをそのまま引用。

このロゴは80年代の洋楽テレビ深夜番組「ベスト・ヒットUSA」(VJ小林克也氏)のオープニングでバタバタとドミノ倒しになる数々の名盤達の1枚に入っていたので記憶に残っている方もいるでしょう。

前アルバムでは新メンバーのドニー・ディカスをフューチャーして新生面を強烈にアピールしていましたが、今回は更に彼を猛プッシュ。

作者もソロもボーカルもドニーの独壇場。

残念ながらビッグヒットにはなりませんでしたが。

何とこの曲は時流を意識しての事なのかプロモーション・ビデオを製作。

後のライノから発売された豪華ボックス・セットに付いていたDVDで全編を確認することができます。私は新曲ホヤホヤ時に一度だけローカル局「テレビ群馬(!?)」でクリップを見たことがあります。

大庭園内で各メンバーたちが巻き込まれるドタバタ劇といった内容。特にキッチンでミキサーが大暴走するボビー、

プールでビニールボートに横になってのんびりと漂っているピーターが虻に悩まされて追い払う内、遂にひっくり返って「ドボン!」しちゃったり、行方不明の猫ちゃんをただひたすら捜し求めるジミー達の迷演は一見の価値アリ!(笑)

アルバムのほうは「流行を追ってシカゴもとうとうディスコ・サウンドに挑戦・・・・」とファンの間では賛否飛びかいました。

1曲、1曲はものすごくクォリティの高いものばかりなのですが、徐々に人気も失速、ヒット曲からも遠のいていくことになってしまいます(恒例のツアーは毎年続行で盛況)。

この曲以降しばらく日本ではシングルの発売が見送られる事態に・・・・。

 

B面は「CLOSER TO YOU」

4:57

作者はこちらもドニー、そしてスティーブン・スティルスとW,シュウェブク。

ボーカルもドニー。

純粋な意味でシカゴがアルバム未収録・未発表曲をシングル化したのはこれが初。

ジャケット右下角にもそのことをうたっています。

「13」レコーディング時、同時に製作したものではありますが、実はこの曲、ドニーがかつて在籍していたあのウッドストック出演で爽やかな話題を巻き起こしたCSN(後に&Y)のスティーブン・スティルス時代に12弦ギターでレコーディング、アルバム「イリーガル・スティルス」(3:35、1976年)に収録されていたものがオリジナルで、改めてセルフ・カヴァーしたものです。

後のボックスに収録されていますので入手は比較的困難ではありません。

しかし、これを最後にシカゴ・ファンの間では超有名なことではありますがドニー君、「バッド・アティチュード!」を理由に解雇されてしまいます。

 スティーブン・スティルスの頃は、頼りになる若き片腕として大活躍、数枚のアルバム(ライブ含む)を発表していたのですがね。残念なことです・・・。

ちなみに彼はシカゴとしての来日は叶いませんでしたが、それに遡る事、数年前にこれまたヒット曲連発で日本でも人気の高かった「フルーツ・ガム・カンパニー」の晩年期メンバーとして箱根アフロディーテ・イベントにて来日しています。この模様は日本の音楽専門誌に白黒写真で掲載されていました。(ライブのみで録音参加はなし)

「フルーツガム・カンパニー」自体バンド・メンバーが流動的であったため、ドニーも一時的な即席雇われギタリストだったようですね。

 

コメント
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