9、13:55~14:25
イーグルスのディスペラードがBGMとして流れる中、このブログの主役バンド「THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY」の出番が遂にやって参りました。
会場の周囲は石造りづくめ。倉庫はもとよりトイレから噴水、池から全てです。
ブラスロックバンドSTAはこのイベントでの出場回数では最も多い6年連続の6回目を記録(メンバーはその都度違いますが・・・)。
まあ、そんな能書きはどうでもいいこと。
次々に飛び出してくる多種多様なジャンルからなるバンドに相当刺激を受けたご様子のSTA
さあ、お待たせしました。ライブ・レポートのはじまり、はじまり!!
このライブにて、とりあえずドラマーのセッキーはラストとなります。
彼も加入1年の間、相乗効果も伴って躍進することができました。目を見張るほどの成長も遂げました。今後のセッキーに要注目ですよ。
STAも結成以来10年以上にわたり毎月必ずライブを敢行していたのですが、今回で一区切り。しばらく個人個人での修行に入ります。
だからメンバー全員いつにも増して力が入っています。
2日間にわたって開催された恒例のライブイベント。前日の土曜日は雨が降ったり止んだりの繰り返しでやむなく特製ビニール屋根を設置していました。
一体、誰が雨人間なんだ!?
雨降りも名物となりつつあります。
プレイヤー&オーディエンスにしてみたら、たまったものではありませんが・・・・。
でも最終日の日曜日は珍しくも最後まで好天に恵まれました。
もうこうなったらライブに集中して最高のパフォーマンスを披露するっきゃあないですね。
STAの出番はちょうど中間部分の美味しいところ。
毎度のことながら今回もちょっとしたトラブルが勃発しました。
まずはメンバーの一人が時間を夕方本番だと勘違いしてギリギリ滑り込みセーフ。
札幌ではマラソン大会の真っ最中で、メインとなる道路があちこち封鎖されていて渋滞気味だったので事前から不安でしたが、事無きを得ました。
と、ホッと一息胸を撫で下ろしていた直後にもっと恐ろしい事が!!
なんとギターのノブが当日朝に高熱に襲われてしまったのです(39,4度!)。
彼は数年前にもこの会場でのライブ直前に、目の病気にかかってリタイアしたことがありましたが今回もダウン。
結局8人でライブに臨むことになりました(どんなことがあっても中止にしないのがSTAど根性の見せ所)
マサが即座にラインにてSTA流緊急招集礼状発布!
クニはトランペット1人なのでいつもよりパーカッションとコーラス・ワークに専念できず・・・。
その分、他のメンバー達がフォロー。しかも心強いことにタカが久し振りにテナー・サックスにて参戦(彼は去年もこの場所で合流していたのだから、因縁めいたものがあるのかもね)。
皆が皆、目を見張るほどの素晴らしいアンサンブルを構築していましたよ。
次々早めに到着したメンバー達はテーブル席につくなり、スコアを広げて冴え渡るほどのアイディアをドンドンとひねり出していきます。
「ここはこうしよう。このソロではキーボードがアヴァンギャルドなプレイでサポート。イントロはハイハット刻みで。テンポはしっかりとキープ。いっそのこと、このパートはジュンがコール&レスポンスをぶちかましてみない?」などと出てくる、出てくる。
悩んだり、不安な空気は皆無。
和やかに進行してあらよっと基本の形が固まりました。
面白いことに崖っぷちに追い込まれると、不屈の精神に火が付くものなのですよ、このバンドは。
そして、そしてですよ。クニとマサの盟友でもあるコバちゃんが劇的に現れて(グラムロック界永遠のスーパースター、デヴィッド・ボウイのTシャツ着用)、夢の共演が彼の快い2つ返事で急遽決定!
以前から「いつかセッションやりたいね」と互いに語り合っていただけに、まさかこんな形で実現するとは青天の霹靂です。
曲はコバちゃんにとって美味しいトコ取り。初期のクラッシュビートでもレパートリーに取り入れていたあの曲(キーは当時下げていたけれども・・・)。
即座に小樽在住のコバちゃんは軽い打ち合わせを済ませた後、帰宅して愛器G&Lのテレキャスター(ブロンドボディカラー。メイプル指板)を手におさらい。
そこはそれ。昔取った杵柄。へヴィーにハードにアグレッシブ。STAギタリスト・モードを確立。いやが上にも期待感高まってきたよ。
ギターが不在なことをミキサールームのスタッフたちやタイバンの知人たちに伝えると我が事のように心配してくれました。
迫りくる本番を心待ちに虎視眈々と獲物を狙う目つきで、気合が入った面構えのメンバー達がいざステージに向かいセットアップ。
風が強くなってきた・・・。
セッキーはその前のバンド「ちゅーブー」を終えてそのままスタンバイ。
各自チューニング、ウォーミングアップも完了。
マサが逐一全員とアイコンタクト。
そしてイガラシくん、カザマくん、チーフのミワくんにオーケーサインを送り、タイミングよく司会進行役ヤチヨ嬢が中央にまで歩み寄って華々しくアナウンスを告げてくれます。
***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO
TAKA・・・TS
JUN・・・AS VO CHO PER
SEKKIE・・・DR
KUNI・・・TP CHO PER
SHIN・・・KB CHO VO
EBI-CHAN・・・TB
===GUEST===
KOBA-CHAN(25or6to4・・・G)
***SET LIST***
INTRODUCTION・・・CHICAGO
VEHICLE・・・IDES OF MARCH
UNCHAIN MY HEART・・・JOE COCKER
MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO
SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
THAT’S THE WAY・・・KC&THE SUNSHINE BAND
25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
「さあ、皆さん。お待たせしました。大丈夫ですか?続いてのバンドはすっかりおなじみとなりました。札幌トランジット・オーソリティの皆さんです。ホーン・セクションと熱きサウンド(すでにバックではマサの指示でセッキーによるハイハット刻みがはじまっています。ノブのギターカッティングのイメージで)、心ゆくまでタップリとご堪能ください。メンバー一同この日この時この瞬間を楽しみにしていました。
ではいってみましょう!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」
1・2・3~!!「イントロダクション」ギター・レスだけど分厚い音の塊は健在。
その辺のさじ加減を意識してか、メンバー達も猛追して音の隙間をまんべんなく埋め尽くしています。
恐るべし、創造を生む最高の共同体!
マサ、怒涛のリード・ヴォーカル攻撃。
クニは今回トランペット一人だけに、ホーン・セクション・アンサンブルを重視したスタンスで身構えています。
しかし、要所要所ではしっかりとパーカッションもさりげなく絡めてくるところなんかさすが。
ドラム、ベース、キーボードによるインストウルメンタル・パートや変拍子に突入するシーンはすこぶるタイトにせめぎあって快感。
屋外ならではの開放感を満喫。
多少ワイルドな箇所が見受けられるけれども、お得意の勢いパワーで、そんなものは吹き飛ばしてしまいます。
突然のブレイク後は、切り込み隊長エビちゃんによるトロンボーン・ソロ。
今回のライブも結局は全員が集まることは一度もなく、エビちゃんは現在苫小牧在住ゆえにいつものことながら、ぶっつけ本番(マサとはラインでやり取りアリ)。
そこのところは持ち前のヤング・パワーと余裕の表情でサラリとこなしています。
怖いもの知らず。
最近はそこに貫禄まで備わってきたのだから末恐ろしいくらい。
早速ケニーさん、アベさん、歌姫スバルちゃん、キラー兄貴らはステージ前へ。
イワネ名カメラマンも前から後ろからベストショットを逃すことなく狙い撃ち。
エビちゃんからバトンを受け取るのはクニ。
哀愁のトランペットによる旋律を見事に轟かせてくれました。
衝撃を受けた観客が思わず口笛を吹き鳴らすほど。
やるときにはバッチリ決めてくれる男です。
バッキングのマサとシンによるラインがこれまたゾクゾクもので痺れちゃいます。
徐々にヒートアップするホーン隊に導かれて、いつもならここでジミヘンばりのギター・ソロが展開されるところを、今回はシンがアヴァンギャルドでジャジーなオルガン・ソロで新境地を開拓。
こんなパターンも新鮮でいいんでないかい。
山場はいくつも巡ってきます。トドメはドラム・ソロ(この曲の難解度といったら筆舌に尽くしがたいほど。5曲分くらいの難関がひしめいていて非情なまでに襲ってきます)。
手数王セッキーによるスティック捌きは必見。火花散る攻防。
3番のヴォーカルもつとめるマサは一瞬たりともひとつところに落ち着かずにあっちへチョロチョロ、こっちへチョロチョロ。
エンディングのベルトーンではマサの右手グルグル回転とジャンプ一閃にてフィニッシュ。
「ヘイ!改めましてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!皆さん、楽しんでいますか!!??
ヘイヘイヘイ~!ちょっと暑苦しいバンドです。見たとおりギターがいません・・・。今朝、急に高熱が出たとのことで(39,4度)、もうこうなったら開き直りの精神で頑張って最後までブラスロックをぶちかましていきたいと思いますのでお付き合いのほどよろしくお願いします!NEXT NUMBER・・・・IDES OF MARCH・・・・・VEHICLE!・・・・・1・2・3!!」
拍手の嵐「イエー!」
エディット・バージョンの曲ですが、ひたすらにエモーショナルな喉を披露するジュン。
味わい深いヴォーカルで圧倒しながらもコール&レスポンス。
機転を利かせて観客を煽る、煽る。
それに鼓舞されたのかマサもベースのネックをリズムにあわせて振り下ろす。
極めつけは、ためのきいたエンディングでのソウルフルな悩殺歌いこみ。
たまりませんね。
STAにはタイプの異なるヴォーカリストが多数在籍しているのもちょっとした強み。
「ワオ!ありがとうございます。」一際大きな拍手がおくられてきます。
「イエー!かっこいい」
ジュンもそれに何度も応えるようにおどけて腕を振り上げるポーズ。
ここでグッと雰囲気を変えてシンがブルース色濃厚なピアノの響きとヴォーカルで会場の空気を一挙独占(クニがウィンドウチャイムでさりげなく彩りを添えます)
ずっとお蔵入りしていた、STAにしては異色の「アンチェイン・マイ・ハート」が、とうとう日の目を見たのです。ジャーン!
しかもオリジナルのレイ・チャールズではなく(この日のパーティーズがそちらのヴァージョンをプレイしていました)、なんとジョー・コッカーのヴァージョンを忠実にコピーしてお届け。
まったくもってひねくれモノのSTAはこういうことをやるのがお得意。
もはや別物ともいえるこのヴァージョンは、うるさ型のオーディエンスも納得してくれたことでしょう。
想像していた以上に受けも良かったようで踊り狂っている年配の人達も散見。
本編はマサのベースによる重低音が這い蹲るように地べたをうねります。
シンのボーカルに寄り添うようにジュン、マサ、クニがコーラスで応戦。
その流れからジュン入魂のアルト・サックス・ソロ。これがまた狂おしいほどに焦らしながらも咽び泣くのだからエクスタシーに到達するのも時間の問題。
ドンドンとステージ前にはウチワを手にした観客達で溢れかえってきました(おどけてみせる人もちらほら。アベさんは足を痛めているにも関わらず踊りっぱなし)。
嬉しい現象だ。この曲を組み入れて正解だったね。良かった、良かった。
感極まったかのようにジュンがヒステリックなハイ・ノートで追い討ちをかけてきます。
年季の入ったダンサー達が熟練の技を巧みにこなし、リズムをとって迎え入れ。
後半ではボーカルとアルト・サックス・ソロが渾然一体となって終焉まで誘ってくれます。
切なくもドラマティックな幕切れに,両手を高々と掲げて温かい拍手を打ち鳴らしてくれるテーブル席の人もいます。
けっこう期待に添えたみたい。大成功。
「ありがとうございます。これいかがでしたか?」
絶大なるリアクション。
「じゃあね、次からまたSTA本来の基本コンセプトに基づいてシカゴをお送りしたいと思います。立て続けに2発。セカンド・アルバムからの大ヒットで邦題は・・・・ぼくらに微笑みを・・・・原題MAKE ME SMILE!!・・・1・2・3・4!」
高鳴る強靭なるファンファーレ。
王道のイントロが炸裂。
シンのボーカルに導かれて、これが初期シカゴのかっこよさだよ!とキッパリ証明。
ここからは一気に波状攻撃。
複雑極まりない流れが幾重にも折り重なる中、マバタキ一つせずにかぶりつきの観客もいます。
あんたも相当の好きものだね(笑)
もうこの辺に辿りついたらメンバー達もすっかり体もほぐれてきて、リラックス気分に浸って余裕をかましています。
メドレー形式ではじまったのが、シンによるシンコペーションを基調として貫いたあまりにも有名なシカゴ初のミリオンに輝いた「サタディ・イン・ザ・パーク」
パアッと会場の雰囲気も和らいで華やかに。
このイントロが鳴ると誰もが自然と笑みを浮かべてウットリ、ウキウキ。
幸せな気持ちで和めますね。
マサによるメロディアスなベース・ラインが先導しつつ本編(この曲のベースって全部の弦や指板の低音からハイポジションにいたるまで隅々まで縦横無尽に駆け巡るのです。その上、常にメロディが歌っているしね)。
2番のヴォーカルは本来マサとクニとで分け合うSTA風の構成なのですが、今回はトランペッター1人ゆえにマサが全てを受け持つ事に。
スィング・パートに入るとリズムセクション真価を発揮。
このあたりはジュンが指揮を一手に担います。
マサとシンのボーカル絡みが男性ならではの力強さを表現。
ほど良いポップスではありますが、実は聞くとやるとじゃあ大違い。
落とし穴の連続で、最後の1音まで気が抜けないのですよ。
でもメンバー全員が愛してやまない何度演奏しても飽きのこない永遠の金字塔。
ゆえに舐めてかかったら即座に足元をすくわれて大火傷するという、ディシプリン・ソングでもあります。
「ありがとうございます。皆この曲は知ってますよね。今日は日曜日だけど土曜日の曲を演奏しました。でも平和な公園の情景を歌った曲なので、この場にはピッタリだと思います。残すところ、2曲となりました。じゃあここでサーヴィス・タイムと参りましょうか。
STAはあまりこういうタイプの曲はやらないんだけど、先月小樽でやったらとってもウケが良かったのでディスコ・ナンバーを1曲、お送りしたいと思います(イエ-ツ!!の歓声)
ギターがいないので、シャープなカッティングは皆さんが演出してください。
KC&THE SUNSHINE BAND・・・・・THAT’S THE WAY!!・・・・・1・2・3~イエイ!」
突発的にマサとジュンが連動してのカウント。
もうこの曲は下手な屁理屈なんか抜き。
開始と同時に、ドドッと舞台前は芋洗い状態に瀕しています・・・・。
各自で自由気ままに腰を振っています。
フィーヴァー、フィーヴァー。
バンドと客が熱を放射し合って、見る見るうちに汗まみれ。
その中心で常に陣取るのはもちろんジュン。
セクシー部門担当の彼のこと、水を得た魚のように場面場面で色々な顔をちらつかせてもくれます。
客も一緒に歌い跳ねています。
皆、ヘトヘトなはずなのにね。喉が張り裂けそうなほどだよ。
「WOW!!ありがとうございます。昨日は凄い雨だったらしいけど今日は晴れてよかったね。(マサはここでグィッと水分を補給)最後の曲となりました・・・・じゃあね、さっきも言ったけどSTAは本日ギターが不在で、なんとかここまで辿りつきました。
それでは締めくくりとして心強い助っ人を紹介したいと思います!俺はね、彼のことを小樽のジェフ・ベックと呼んでいます!
コバちゃん!コバちゃんに盛大なる拍手をよろしく!!(ワーッ!パチパチパチ!)」
いつものようにちょっとはにかみ気味ながらもクールな表情をたたえてステージに現れたコバちゃんは、マーシャル・アンプに連結したギターをさりげなく肩にかけてサウンド・チェック。
ギターを持つ姿がとても似合う、どの角度から見ても絵になる憎いやつ。
サングラス、長髪、ベルボトムジーンズ、長身で足が長い・・・・
ロック・ギタリストの理想形がほとんど集約されたようなもの。テクニックに関しては説明不要の大御所。
「今日はこういうことになってね。ライブをどうこなしていこうか?と言っていたら、ラッキーなことに目の前でコバちゃんが後光を放っているではないかあ!?
頼もしい存在でありまして無理難題もなんのその。快諾してくれたのでした。おう、まかせておけ!ってなあ具合。
ここは俺の庭みたいなものだからちょっと待ってて・・・ギターを家にとりにいってくるからねって、本当に決定はさっきのこと。
だからもちろん我々は一切リハーサルしていません。
前からいつかセッションでもいいから一緒にやろう!って話していたのが、こういう形で実現するなんていかしているね。
こんな真昼間ですが、極上のミッドナイト・ロックをお送りしていいかな!?(イエーッ!!)
もうわかるよね・・・・・!邦題は・・・長い夜・・・・っていうんだけど松山千春じゃあねえよ。
25OR6TO4!!(と豪快にコバちゃんを指差すマサ)」
エディット・バージョン、つまりシングル・バージョンで魅力を凝縮した「長い夜」
間髪入れずド派手に「ガガガーン!!」
マシンガンのようにエッジのかかった攻撃的なギターがこれでもかあ、というぐらいに爆発、炸裂。
もう頭のヒューズはスパーク。
軽いイメージでの話し合いしかしていないのに、コバちゃんは美味しいところを堂々と丸々独占。我がもの顔でフロント中央に飛び出してきてマサとガッチリ組んでアクション三昧。
ロック・ギター・ソロのバイブルともいえる、ありとあらゆるテクニックを惜しげもなく際限なきままに叩き込む。
それでいて滑らかなるフィンガリングは正確無比。たいしたもんだよ。
ギター小僧達のお手本のようなもの。羨望の眼差しを一身に浴びていました。
インスピレーションを受けたマサもセッキーのそばに駆け寄ってシンバルを手で叩いたり、キックしたり、鉄柱やぐらやモニター・スピーカーに片足かけたり、ネックを天空に向けて抱えあげたり、スキップ、ステップとやりたい放題。
レッドゾーンなんかとっくに振り切れているんだけど、気力と気合で乗り切ります。
声なんか潰れたってお構いなしで、マサはヴォーカルも担当。
大股開きの仁王立ちから、両膝ついて援護射撃。
それに負けじとホーンセクションも益々爆音吹き荒れる。
全力を振り絞ってセッキーやコバちゃんも、ぶっ倒れる寸前まで悔いの残らないよう食いついてきます。
ノイジーなまでのエンディングでは、STA全員のアクロバティックなるフィナーレ。
マサは不敵な笑みを浮かべつつ、ベースを肩から外して、やぐらやモニターに擦りつけて客に弦をかき鳴らさせます。
バックではセッキーのシンバル乱れ打ちにコバちゃん速弾き、ホーン隊はガス欠寸前にも関わらず完全燃焼。
マサのベース振り下ろしで終了「イエーッ!ありがとうございました!」
ステージ上の余熱はしばらく醒める気配はなし。湯気までたっているんではないかいな。
メンバー達は何事もなかったかのように、静かにステージを後にしました。
熱狂の拍手に包まれて・・・・。
ヤチヨ嬢は司会業を忘れたかのように興奮気味「the sapporo transit authority,熱い熱いステージを繰り広げてくれました。楽器は大丈夫ですか?」「ハイ!鍛えていますから(笑)」「日頃から楽器を大切に手入れしているのでしょうね。まあでも迫力のライブ、ありがとうございました。
皆さん、もう一度the sappoo transit authorityに盛大な拍手をお送りください。(ピーッ!!)なんだかまだこの後もSTAのライブが
続くような雰囲気ですね。」
そうです・・・・正直な話、長年のSTA史で最も記憶に焼きついたライブの一つに君臨するほどのインパクトがありましたね。
メンバー達は、どいつもこいつも神がかっていました。
逆境をものともせずに臆する事もなく、こいつらならば不可能なんてありえない!とまで思っちゃいました。
トラブルも、後々笑い話になるんだろねえ。
9月のライブはマサ企画の「リブレーション」が札幌ピグスティにて開催されますよ。
楽あれば苦あり「ブラスロックの旅」は果てしなく続く・・・・・
very special thanks to・・・・MR,SAITOH&MR、MIWA&MR、IGARASHI&KAZAMA-KUN&TETSU-NYAN&JIN-NYAN&MR、ABE&KENNY-SAN&PARTY’S&SUBARU-CHAN&MATTSU&MR,SOUMEI&KILLER&KIRI-CHAN&IKU&COB&MR,IWANE&KIM-KIM&KIM-SAN&TANPIE&DEGUYAN&MR,KURU&AMISAN&HIRO&PETER EROS&WACKY&SHOKO-CHAN&MR,MINAGAWA&MR,KUDOH!!!