3、19:10~19:35
THE SAPRORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)
STAは意識的に一定間隔でアウェーとして、ほとんど知らないタイバンのイベントに参加します。
ジャンルの壁を超越してヤングパワーからも刺激を受け、新鮮な気分を楽しむというのも乙なもの。
STAのライブ時は彼らにとっても大いにショッキングだったらしく、マサが帰る間際まで次々と熱く羨望の眼差しで興奮気味に絶賛してくれました。
嬉しかったなあ。
いかしたタイバンの連中、声援を送ってくれたオーディエンス、キクチくんはじめスタッフの皆さんに改めて御礼を言います。サンキュー!
今回STAの編成は8人。
キーボード、パーカッション、そしてコーラスもなし。
それでも一番の大所帯。ハンディなんてなんのその。
管楽器が入っていて、女性が在籍しているのもSTAのみ。
多くのハンディをものともせずにライブ本番を迎えることとなりました。
毎月のことではありますが、今月もメンバー探しにマサは四苦八苦しましたが、頼もしき仲間たちの協力により凄腕がズラリと名を連ねることとなりにけり。
久し振り参加でSTA唯一の20代タカ、男勝りなパワー・ブローのミキティ、講師も勤めるファニー、生粋のテクニカル・ジャズマン2人にミツとトシ。
そしてドラム、ベース、ギターは毎度の事ではあありますが、ド派手にいつも以上のロックグルーヴをぶちかましてみました。
一筋縄ではいかないツワモノばかりが陣取っているのです。
今まで問題視されていた怪しげな不協和音などのガス抜き作業も終えたのでここ最近の鉄壁なるアンサンブルをとくとご覧れ!
会場BGMにはマサが敬愛するスティングが延々と流れているではないか。
もうこれだけでも、気分はハイテンション。
スタッフのサポートも得て、メンバーの立ち位置を決め、速やかにセッティングは完了。
事前のリハでは3人のみ(B&DR&TS)だったので、もう一度全員揃い踏みで音出し。
ファニーの指示でオープニング曲を、彼のカウントにて出だしのみ2度ほど演奏。
モニターの返しが一番大切ですからね。
ほぼ問題もなく、ミキサーとの打ち合わせも終了。
「もうちょっと待ってて!人数が多いのでバランス調整とかにちょっと時間をちょうだいね。」とマサは待ち焦がれている観客達に話しかける。
準備万端整い、オーケーのアイコンタクトを送ってスタート。
会場暗転してBGMもストップ。
それと入れ替わるように、マサがヤスのサイドに歩み寄ってテンポを口ずさみ、ハイハットが軽快に刻み込まれていきます。
***MEMBER***
MASA ・・・B VO
YASU・・・DR
KONITAN・・・G
FUNNY・・・TP
MITSU・・・TB
TAKA・・・TS
MIKITY・・・AS
TOSHI・・・TS
***SET LIST***
1、INTRODUCTION・・・CHICAGO
2、ONE FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHT HOUSE
3、QUESTIONS67&68・・・CHICAGO
4、SUNSHINE OF YOUR LOVE・・・CREAM
5、GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・THE BEATLES
6、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
「ハイ!はじまりますよ!今日一番の大所帯バンドです。そして唯一管楽器の入っているバンド。
WE ARE BRASS ROCK BAND!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY!!1・2・3~!!」
波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。
猪突猛進の狼煙を上げる。
さすが、この人数だけに迫力が桁違い。
プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。
普段はクールなヤスもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。
その上、4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が相当に感動的だったらしくて、今だに刺激を受けている御様子。如実にドラミングの随所にそのダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!
もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。その中でもこの日ほど迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!出色の出来と自画自賛。
しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまで纏め上げたものだ。
各自は多くを語らないけれども、さすが昔取った杵柄だね。
モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠える。コニタンはアグレッシブなアクションを巻き起こしながらも、剃刀のような切れ味鋭いカッティングを繰り出す。
計算されつくしたコニタン独特なるシャープな音色のフェンダーUSAカスタムショップ・ストラトキャスターが、ヤスのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(このギターは購入したばかりの超がつくほどの高級お宝品。サーモンピンクのボディカラーが鮮やか。ギター・ヘッドを何度も激しいアクションでPAにぶつけたらしいよ。でもエイジド加工ノボロ仕様なのでどこをぶつけたのかがわからないそうです・・・・笑)。
看板ともいえるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。後方センターからは、ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。
会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元空間模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。
さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??
さあ、第一関門の変拍子地獄にガッシリと突入だ。
先月の反省点は見事にクリア。手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。切り込み隊長ミツによる流麗なるトロンボーン・ソロで場面転換。
彼は、ほとんどリハなしのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。さすがに百戦錬磨の達人だからこそ成しえる技。何事もなかったかのように振舞っていたよ(ヤスによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのヤスが猛然と先導しつつ、お次はファニーの出番。
彼のトランペット・ソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもクールにヒットしてニンマリ。
バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で鳥肌が立ちっぱなしだ。。
そして第3の男、コニタンのギターが火を噴いた。
いきなり過激なアーミングとピッキング・ハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいに披露。ただひたすらにエキセントリックでテクニカル。
序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを忠実に再現。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。(2月の小樽ライブでは3曲目まで寒くて指がまともに動かなかったらしいです。そんなことは微塵も感じさせなかったけどね・・・・今回も大成功!)
そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。
極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるヤスが、力漲る稲妻フィルインで拍手喝采。
サンキュー!
いつもは沈着冷静なるヤスもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
エンディングにおけるベルトーンも、コニタンを筆頭に見事な連携で繋がった。
コニタンからホーンセクションへと渡る流れへ。ここで繰り出したコニタン入魂の1音がジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。これぞまさしくロックの原石。いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
マサが右手を天井高く掲げてグルグルと回転。ヤスと呼吸合わせて、フィニッシュ。
ミキティいわく「マサとコニタンは何かにとりつかれているようだった」とのこと。
口笛がピーピーと吹き鳴らされる中、マサとヤスの目配せでメドレー「ある晴れた朝」が炸裂。
重戦車のごときヤスによるドラム・ビートが轟き渡る。
カナダのシカゴ、BS&Tと言われたライトハウスの代表作を2曲目に持ってきた。度重なる強烈な一撃。
ミキティのお気に入りなんだよ。実はこれ、彼女のリクエスト曲。さっそくマニア心をくすぐりまくる選曲。
マサがドラムに絡みつくようなベースランニングで挑みかかる。
鮮烈なるコニタンのフィンガリング。
屈強なるリズム・セクションが猛然と確立された瞬間。
マサによる渋いヴォーカルが、雄叫びをあげる。
これをリード・ボーカルで担当するのは2度目なんだけど、喉が張り裂けんばかりにシャウトして頑張りましたよ。
ヤスとコニタンによる援護射撃も加味されて、グイグイと牽引で好サポート。
おそらく会場のお客さん達でこの曲を知っている人、ほとんどいないであろうことは確実。
でもそんなこと問題なし。関係ないね。
このうねりまくりのグルーヴはどんな世代、人種、男女問わずビンビンと伝わっていることでしょう。
中間部分オリジナル音源では怒涛のピアノソロのところを、アヴァンギャルドにギターに急遽置き換えて奏でるコニタンが素晴らしい。
いきなりの大役にも全く動じることなく涼しい顔をしてサラッとクリア。
鬼気迫る渾身のソロを演じきりました。
ここは重要なるポイント。ヤスは小刻みに的確なるバッキングやフィルにて屋台骨を支え続けます。これって最も重要なお仕事。
マバタキ厳禁。息つく島も与えないほどに攻め込んでくるS・T・A。
体全体でリズムをとりながら、腰振りブラスも見栄えがロックしていてナイス。
波に乗ってきたのか、不敵な笑みを浮かべながらも、余裕の構え。
エキセントリックなるワウペダルを駆使して猪突猛進の構えで挑みかかってくるコニタン。
ファニーは耳をつんざくほどに、お得意の乾いたハイトーンをダメオシ連発ヒット。凄まじき拍手の嵐。盛大だ。
大きな山場をメンバー達一丸となって乗り越えた。達成感に酔いしれる暇もなく間髪入れずに
「WAO!!ありがとうございます。こんばんは!改めましてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!皆さん、楽しんでますか~!?」「イエイー!」「こんなにも多くの皆さんに残っていただいて感謝してます・・・・って真っ暗で何も見えない。俺たち14年間に渡って札幌界隈で頑固一徹このジャンルを追求し続けています。サウンド・クルーにも定期的にお世話になっています。俺たちはどこでやっても浮きまくりの存在なんだけど、今日、この時、この瞬間をメンバー一同楽しみにしていました。これこのとおり見るからに暑苦しいバンドではありますが、ラストまでガンガン一直線に頑張っていきますのでよろしくお願いします!」「イエイ!」
「次にお送りするのはシカゴの記念すべきデビューシングルで、ちょっと変わったタイトル、クエスチョンズ67&68!(シカゴの軌跡からのシングル。ヒットしませんでしたが、日本での人気は高い!。再カットされた際には大ヒット!なんと日本語バージョンのシングルも生まれました。ピーター・セテラもジェイソン・シェフもサービスとして来日公演で日本語を披露。一時ライブから遠ざかっていた曲ですが、ここのところは前半に必ず組み込まれている大切な1曲。意味不明なタイトルが物議を醸しましたがロバート・ラムが1967年から68年までに付き合っていた恋人との質疑応答ソングというのが正解)」
ここではヤスがジャジーなフィンルインをイントロにすえて、そのままメチャクチャに痺れるようなホーンセクションが追随。主役の座を貫禄タップリに吹き継いで存在感を強烈にアピール。
その合間をギターが、猛烈なスピードで縫うように疾走。
もうここまででも、言葉を失いそうなほどに感動をおぼえるのに、休むことなく発せられるリードボーカル・マサによるバランス感覚がロックしていてウルッとしてしまいます。
エディット・バージョンだけど、ミキティにも歌とホーンとのコントラストがスリリング!と好評を博しています。
かなりナーバスな状態で臨んだけど、中盤では遊び心も交える余裕も生まれてきています。
前曲とは色合いの全く異なるこの曲を、是非とも演じてみたかったのもこの度の狙い。
バッチリと応えてくれたよ。学ぶべき点、発見が多々見受けられたはず。
このあたりの空気感を察してなのか、前方に佇んでいた女性の観客も両手合わせて狂喜乱舞。
ヤスのグルーヴ軸となるのは、何と言っても素早きダイナマイト・ドラミング。
そして、一番の見せ場は中間部分のホーン隊による力強き攻防。
バッキングも熱を帯びて的確に支え続けます。
後半の歌詞はSTAも日本語バージョンで。
マサが、事前に綿密なる打ち合わせで練り上げたという涙ぐましきパート。
あと残すところ3曲。
折り返し点だ。
S・T・Aは、ほとんどの曲がアメリカン・ロックで占められているんだけど、ここからはブリティッシュ・ナンバーを2曲立て続けにお送りしたいと思います。まずは全然ブラスロックではありませんが、サイケデリックなクリームの・・・・サンシャイン・オブ・ユア・ラブ!!(シカゴもデビュー前に取り上げていた曲)
これが実は、コアなジャンル好きのタイバンの一部メンバーらから歓迎のエールが密かに飛んできていました。
あんたも好きね!と思わず言っちゃいそうなくらいの一体感。
コニタンは最近チャーのカヴァー・テイクをこの曲の参考にしているらしく、本来の野暮ったさをできうる限り排除して、よりモダンな味付けを施してきました。
じらしにじらしまくったかのような、あのリフをほぼナチュラル・トーンでピッキング。
しかし、その直後にリズム隊がメガトン級のユニゾンで猛追撃。
結局は、極上のへヴィーロックに豹変。
照明もそれに応じるかのごとく、灼熱の点滅を繰り返す。
ヤスもジンジャー・ベイカー直伝アフリカン・ドラムではなく、より現代的な味付けを盛り込みオリアンティのバージョンで鮮烈に対抗。マサはジャック・ブルース役で魂の咆哮。
ブラスのアレンジはコロシアムのテイクを拝借してきて歴代S・T・Aホーン・メンバーらが、ライブのたびに手直しを加えていったという裏話があります。
まあ、この辺に至っては、余裕をもって望めるというもの。
スタミナ温存ソングなのだ。
続々と観客達もより間近で目撃しようと、食い入るように詰め寄ってきます。
コニタン哀愁のアドリブが全員にほどよき刺激をバシバシと与えてきます。
ウーマントーン、サスティーン、3連のトリル、チョーキングなどなど荒々しく持ちうる限りのテクニックをヘッドバンキング交えて惜しげもなく注ぎ込みます。
エンディングではアヴァンギャルドで、ノイジーに全員で怒涛の爆走(お洒落なタカは常にレザージャケットでクール・プレイ)。
「俺たちのやっている曲は君たちが生まれる遥か昔の曲ばかりなんだよね(笑)。
今の曲は知っているかな?(ファニーは優雅にドリンク・タイム)
全然、聞いたこと、ないでしょ。あ~やっぱり知らないか・・・・じゃあね・・・・ビートルズって知ってる?
ビートルズをやります。今日のライブ中、一番ポップな曲だと思います。でもヒット曲ではないです。
でもね、管楽器が本格的にロックに導入された記念すべきブラスロックの原点と言われている至宝。
いい機会だから皆覚えていってね!じゃあいきます。アルバム・リボルバーからで・・・ゴット・トウ・ゲット・ユー・イントウ・マイ・ライフ!」
間合いを見計らったかのように、ヤスが景気のいいスティックカウントを轟かせる。
間髪入れずに「ズドーン!」
シカゴもBS&TもEW&Fも取り上げていた、とってもライブ映えする珠玉の名曲。
コニタンは伝家の宝刀といえる隠し玉ストロークを忍ばせていて絶好調でしたよ。
サビ・パートにおけるマサとコニタンによるユニゾン・ラインも、カッチリと収まっていたね。
素晴らしい。
後半ドンドンとヒートアップしていくところをメンバー全員、冷静なる判断で鬩ぎ合い、マサの「1・2・3・4!」の掛け声で無事終了。
トシとタカというタイプの異なるテナー・サックス奏者が、2本も参加してライブを敢行するというのもSTA初の試み。
トシは「10年に一回はこういうジャンルもいいものだ」と豪語していて、ミキティはすかさず「10年に1回かい!?(笑)」と反撃。
「だって体に良くないんだもん(笑)」
ミキティはバイタリティいっぱい。シカゴなどはずっと知っていて興味津津だったんだけれども、遂に念願が叶ったというわけだ。
いい顔して吹きまくっているもんね。
STAの新しいマスコット・ガールだ。
タカは有名なサックスの先生に月2回師事しているとのことでメキメキと頭角をあらわしてきています。期待のホープ。
とにかく音量がでかすぎるのが彼の悩みだというんだから贅沢だね。
だからSTAにはうってつけ。またソロも積極的にチャレンジしていきたいという頼もしい言葉も投げかけてくれました。
今後タカの活躍には要注目だ!
というわけでして、立役者が何人も在籍しているのだ。
「今日は皆さん、満足してくれてますか?」「イエ~ッ!!」
「それではラストをぶちかましてみたいと思います」
マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに右足を乗せたまま「ありがとう!正真正銘これで最後です!ラストいきます!盛大に盛り上がっていきましょうー!!!ロック至上永遠に輝く極上のミッドナイト・ソング
・・・・・・25or6to4!!!」
マサがコニタンを左手で指差すと、アーミングで「ギュイーン!」のスライディングから
「ガガガガガーン!」
ギターが、これ以上ないほどにファンキーで過激な爆音を叩き込む。
コニタンは更にダメオシで気合の入った雄叫び付きだ。
メインリフの流れから、マサ&ヤスも
阿吽の呼吸でそれに便乗する形にてなぞってくる。
疾風のごとく耳をつんざくホーンの狭間に、変態チックなリズムの鬩ぎ合い!
10PMのショウジ・アツシくんいわく「STAはスーパー・スペシャル軍団」
テッチャンいわく「ニュー・ギタリストはよく動くし、いい音を出していましすね~!」
サワケン親分いわく「STAはレベルが高い」
MDいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・・」
コニタン&マサが両サイドのフロントにて仁王立ち。この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。
コニタンはギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。
拳を突き出すタイミングが絶妙。
誰言うともなくホーンセクションが合間を縫って
「イェーッ!!」観客も「イェーッ!!!」のコール&レスポンスで半狂乱。
もうこれが本当にラストだと察してか、全員グチャグチャでどこもかしこも総立ちです。
それまでのタイバン達も総出。
STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。
マサはヤスのドラム台後ろにまでホップステップで駆け寄って、コミュニケーションをはかる。
両膝をついて、ヘッドバンキングにて気迫のヴォーカルを続行。
コニタンは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときソロで埋めつくすほどに我を忘れて、
これでもかあ!というほどにギターの鬼と化しています。
でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!
その横では男性顔負けなアルト・サックスで対等に渡り合うミキティ。いや男性陣を脅かすほどの勢い。
メンバー達が色めき立ってきた・・・この状況。
どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。
ヤスによる痒いところへも手が届くプレイが職人技。
何が飛び出して、どんな展開になるのか。我々にも皆目見当がつきません。
まぁ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴(クニ曰く)ならではの持ち味であり、魅力のひとつだね。やはり役者が違います。
エンディングではマサ&コニタンが自分の楽器を垂直に天井近くまで高々と突き上げて揺すりまくるの図。
尚もコニタンのソロは止まらず、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!?と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。
照明もSTAのメンバー達を追うのが大変な作業だ。
マサは、ベースギターを肩からはずして、観客席めがけ片足上げて思いっきり床に振り下ろした。スキップ後に一礼して、マサ&コニタンが同時に持ち上げたベースとギターをジャンプ一閃で渾身のTHE END!!!
獅子奮迅の一撃でフィニッシュ。
「ありがとうございます」
完全燃焼、ブラスロックは爆発だ!!
「皆さん、最後までありがとうございましたー!!!」
まあ、たいしたアクシデントもなく、お蔭様で何とか充実感に満たされた表情で無事に大団円。
この後はステージ関連の器材、セットの後片付けを敢行。心地よき疲労感を楽しみながらも交流のヒトトキって貴重なる体験。
お互いの近況にはじまり、プライベートな話題から、もちろん多種多様なる熱き音楽談義も弾んで盛り上がる。MCが上手いと褒められちゃったさあ。と言うわけでして、名物企画ライブの夜は更けてゆきます。
またその内ここに帰ってくるよ。
再会の時まで皆さん、お元気で。
道中での事故や運転には気をつけてね・・・・。
本当に皆さん、お疲れでしたあ!
VERY SPECIAL THANKS TO・・・24H TIMES&SEVEN-ELEVEN&HANAE-CHAN&KIKUCHI-KUN&STAFF&SEAWEED ROLL&OOLONG TEA&TEA HANADEN&SANDWICH&MINERAL WATER!!