THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,168 SUSUKINO SPACE ART HALL (part,2)

2019-09-25 17:52:42 | Live Set List

****はい!大好評につき、早速ライブレポートの第2弾です!それではどうぞ!!****

2、16:00~16:25

札幌市内からの参加でBREZZA。

「ブレッツア」と読みます。

セカンドアクトは伝説と化したZARDのコピーバンド。7人組みの登場です。

といっても、STA企画「リブレーション」で白石ピグスティや、7月の小樽・浅草橋オールディズ・ナイトにも出演したばかりだから私がこのバンドを観るのは今回で3回目だ。

「殺し屋」に負けないくらい、また違った魅力全開のミサトちゃんもキュートでセクシーに迫る歌声を届けてくれましたよ。

この日7バンド中、なんと半分以上の5バンドが女性シンガーなんですよね(殺し屋のみ男女ツインボーカル編成)。後で気づいたんだけど、これはとってもいいことだ。

もっともっと女性がスポットライトを浴びる音楽シーンになってもらいたいものだね。バンドの活性化にも繋がるしね。

ブレッツアが「殺し屋」よりもメンバーが多いのは、ツインギター&コーラス在籍だからです。

そうなのですよ!今回から飛びっきりコケティッシュなコーラスガール、トモちゃんが加入したのです。

これで鬼に金棒、鉄壁の布陣が出揃ったわけだ。

最強の編成はといえば・・・・・

ヴォーカルにそのミサト嬢。(相変わらずエクボがチャーミングだね。衣装も本家同様必要以上にドレスアップすることもなくジーンズにチェックのシャツといういたってラフなイデタチ。これがまた好感もてるね。)

コーラスには噂のニューフェイス・トモ嬢!

リードギターはヒロアキ氏(愛器IBANEZ シースルーレッドボデイ。ローズ指板。PRESTIGE S540Q WCBおそらく7~8年くらい前のモデル)。

サイドギターはヒロユキ氏(ナチュラルボディのオベーションとブラックボディのテレキャスターで二刀流プレイ。ローズ指板。彼は空手家でもあります。女性メンバーが2人も在籍しているんだからとっても心強いね!しかも相当な音楽マニアでもあります。)。ギターの御両人はヒロ・コンビなんですね(笑)。

キーボード(KORG N5)がクールガイのハルキ氏。

ドラマーはタモくん(備え付けのラディック・ドラムセットを使用。彼はマルチ・プレイヤーとしてジャンルの壁を超越するほどに引っ張りだこ)。そしてべースは重鎮のシンジくんだあ(ピグスティでも使用していたブルーボディにメイプル指板のベルモア。ウォッシュバーン系列のメーカーを使用。前回はフェンダーのジャズベースを使用。ホワイトボディにメイプル指板。これを黙々と渋くフィンガー・ピッキングでプレイするのです。所持している楽器だけでも通が納得する名機種ばかり。ストラップは布製のロングセラー黒いフェンダー)

シンジ君とマサとは10年を軽く超えるほどの音楽仲間。

あの泣く子も黙る札幌のチューリップ・コピーバンド「TAKE OFF」を長年率いるリーダーでもあるのです。

思い起こせば、練習スタジオが初対面でしたねえ。

ちょうどSTAと結成時が同じ。

もう彼とは、数え切れないほどにタイバンしました。札幌を手はじめに小樽から夕張まで・・・・。

そうやってお互いに刺激を与え合って励ましあい、紆余曲折を経て今日までずっと切磋琢磨してきたわけであります。

テイク・オフはSTAの「リブレーション」に何度も出演してくれましたよ。

だから酸いも甘いも噛み分けた同士でもあるわけです。

そんな彼が新たに結成したのがブレッツァ。

まだライブ数は10回にも満たないんだそうです。

そんな風には全く感じられなかったけどね。

「揺れる想い」

ミサト嬢の初々しきステージングが好感度高し。

ちょっと声質が坂井泉水嬢と森高千里をブレンドしたように聞こえたのは私だけかなあ??(この感想を素直にミサト嬢へマサが打ち明けると、とってもはじける笑顔で喜んでくれたよ。益々ファンになっちゃった!写真撮影なんかもしちゃったしね!)

これだけでもポイントが高い!

まったくもってシンジくんは、素敵な歌姫を発掘したものだ。羨ましい限り。

ミサト&トモ御両人の相性もナチュラルでいいね。

スムーズに溶け合っている。

とにもかくにも、惜しげもなくこれを1曲目にもってくる大胆不敵な構成には毎度のごとく脱帽。

打ち合わせの段階で、練りに練り上げられた結果なのでしょう。

もうすっかりと、掴みはオーケー。バッチリだよ。

序盤からウネリをあげる情け容赦無きギター・ソロ。それでいてちっともやかましくない。アンサンブルバランスを深く考慮したうえでのサウンド構築。

それにしても、織田哲郎さんは生粋のメロディ・メーカーですね。

「こんにちは!はじめまして。ブレッツアです・・・・・・君がいない」

タモくんの的確なるスティック・カウントから、ヒロユキ氏のオベーション・ギターによる、爽やかなコード・ストロークではじまるキャッチーなポップナンバー。

アコースティックギターによる歯切れの良い響きが爽やか。

エレキと生ギとのコントラストが絶妙な味わいを醸し出しています。

メンバー達は黒を貴重とした比較的シックな装いなんだけど、ヒロユキ氏は長めで真っ赤なチョッキを着て、さりげなく派手に自己主張(笑)。見た目でメンバー中一際異彩を放っていました。

ミサト嬢を引き立てる男性陣によるバンド体制が、すこぶる安定感あってメリハリも効いています。

これならばミサト嬢も安心して、ヴォーカルに専念できるというもの。

一生懸命、誠心誠意心を込めての熱唱に次ぐ熱唱。

MCも彼女が兼任。

「改めまして・・・・・ZARDのコピーをしているブレッツァです。去年の4月に結成して、今月で1年と5ヶ月を迎えました。

これを機会にブレッツァという名前を覚えてくれたら嬉しいです。

スペースアートホールでのライブは初ですが、これからもZARDの曲が歌い継がれるように頑張っていきます。

それではまだまだ最後まで盛り上がっていきましょう!次の曲にいきたいと思います。いいですか・・・・・・2曲続けて・・・・まずはDON’T YOU SEE!・・・・」

スティック4カウント。

ハルキ君によるキーボードが先導する流れから、ツインギターの持ち味をフル稼働です。

ここでも、アコとエレキによるコンビネーションが絶品。

特にヒロアキ氏のスライド・バー活用による奏法は、効果絶大で轟き渡る。

本家顔負けな豪快無比で、伸びやかなるプレイで会場を一瞬で圧倒していました。

故ローウエル・ジョージばりの、表情豊かなるピッチで豪快に決めまくる。

このスライドギター奏法も、ブレッツァの売りの一つ。だってこれって数多くあるギターテクニックの中でも究極に難しい部類なんだよね。それを涼しい顔してハイポジションで、次々にフレーズを奏でる男っぷりには、ただただ脱帽。惚れ惚れしちゃいます。

ちなみにヒロアキ氏の帽子とシャツが市松模様だったところにも私は思わずニヤついてしまったのだ。

80年前後に往年のスカ・ブームとなった時の2トーンファッション。

マッドネス、スペシャルズ、ザ・セレクターなどが人気を博してましたっけね。

さてさて、曲も中間部でのドラマティックな導入部分には目を見張るものがあります。よくできた構成だ。勉強になるなあ・・・・。

「ミサトちゃ~~ん!」と図太いラブコールがひたすらに飛び交っています。親衛隊増殖中・・・・・。

メドレーで「マイフレンド」

名曲目白押しだ。

天国の坂井泉水さんにも、ミサト嬢の歌声は間違いなく届いていることでしょう。

心の底からリスペクトしているということがちゃんと伝わってくるよ。

叙情的なピアノによる調べに乗せて、流麗なるボーカルから入る壮大なナンバー。

ついつい聞き惚れてしまうよ。

「殺し屋」にもヴォーカルから入る曲があったけど、力強いミディアムチューンでは、こちらも一歩もひけをとりませんよ。

双方共に出色の完成度。

元気を全身に一杯もらえるハード・ナンバーだけに、よほどの自信がなければ、このような選曲はできないよね。

ヒロユキ氏はアコギからテレキャスターに持ち替え。

この辺のパートに対するコダワリ感覚が、音の随所にも反映されています。

琴線震わせっぱなし。心の奥底から振り絞るような荘厳なる音絵巻にはゾクゾクしてきちゃうなあ。

アップテンポでパワフルなバックビートにのせてノリノリです。

ドンドンと加速して厚みを増していく音壁の底辺を、ドラムアクセントのリズム刻みが正確無比なところも感心しきり。

ここでも縦横無尽にギター・ソロが「ギュウイーン!!」と歌メロの間を駆け巡る。

「え~それでは最後の曲となりましたので、メンバー紹介をしたいと思います」

ミサト嬢が一人一人を、懇切丁寧愛情タップリに心込めて紹介。

彼女の秘めたる優しさが滲み出ています。

「はい、ありがとうございました!今日のブレッツァを見て気に入ってもらえたなら、是非これからも私達のライブに足を運んでください。今日の打ち上げにはメンバー全員が参加しますよ!(笑)ブレッツァでした!それでは最後の曲です。いきましょう!・・・負けないで!!」

やはりラストを飾るのは、この永遠のJ-POPアンセムしかないですよね。

お約束だ。

会場全員が一体となって手拍子と大合唱の嵐。ピョンピョンと飛び跳ねているツワモノも出現。

心ウキウキ、明日からもまた明るく生きていけそうな気がしてきたよ。

喜びと笑顔のエキスを、楽曲から大量に注入していただきました。

ハッピーモードが渦巻いている。

前向きでリフレッシュした気持ちになれる歌詞の一言一言が、皆のハートにも届けられたことでしょう。大いなる励みの讃歌となって・・・・

強弱、抑揚のメリハリが絶品。

トモちゃんも華やかにコーラスで彩りを添え続けているよ。

女性2人が奏でるハーモニーはやはり美しい音色だねえ。

これはどう張り合っても男に出せないし。

沈着冷静なる燻し銀のバンマス・シンジ氏ベースライン・セクションは、常にボトムを貫禄タップリに支えています。

「ありがとうございました。また会いましょう!」

あっという間に、夢のような25分が過ぎ去ってしまいました。

心残りだけど、格別なる楽しみは次回のためにとっておきましょうよ。

ありとあらゆる意味においても、幅と厚みと奥行きを増したブレッツァ。今後の展開にも要注目だ!

アベさんもシンジ氏のもとへと駆け寄って握手を求めていました。

司会者のマサ

「お疲れ!もう一度ブレッツアの皆さんに盛大なる拍手をよろしくね!!」

打ち上げの時にコーラス嬢のトモちゃんがマサに、ヘッドセット・ワイヤレスマイクについて色々と質問をしてきたよ。

とっても興味津津の御様子。

メリット、注意点、価格帯などを教えてあげたから、今後のブレッツアにも新兵器として導入されるかも!?

3,16:35~17:00

問答無用の「杉ちゃんバンド」が3番手。

満を持して遂に出た!札幌が生んだ名物男「杉ちゃん」を擁する話題騒然の貴重なるバンド。

ここで初めて、酸いも甘いも噛み分けた熟年の男性シンガーがフロントに立つわけです。

 こちらもスペース・アート初出演のバンド。昭和&平成の代表的歌謡曲などを披露。

こことの始まりはマサが近年小樽浅草橋ライブでタイバンして、どうにも気になり、ダンディに着飾ってほろ酔い加減の杉ちゃんに話しかけたのがキッカケ。

それからは、あれよあれよと言う間に意気投合。

晴れてSTA企画ライブに、3度も賛同していただける運びとなったわけです(4月ピグスティ&6月ホットタイムのこと)。

驚いたことに杉ちゃんは、60歳になるまで、全くバンドで歌った経験がなかったそうなのですよ。

あるひょんなタイミングで味をしめてしまった訳だ。「こんな素晴らしい世界があったんだあ!!」と、目から鱗状態。

生のバンドで歌うという究極の醍醐味を知ったその時からは、病み付き。

もうドンドンとはまりまくって、終いには自らがライブイベントを立ち上げるほどになったそうですよ。

この話を聞いた時には正直、感動に打ち震えてしまいました。純粋に音楽や歌に打ち込むその美しき姿。

誰もが忘れかけている初期衝動のお手本のよう。正に原点回帰そのもの。

今後、益々杉ちゃんの活躍に期待しつつ、こちらも胸高鳴るね。

実は今年2月の小樽公会堂・雪明かりの路ライブイベントにも「杉ちゃんバンド」は出演予定だったのです。

でも主役の杉ちゃんが健康上の理由で、ライブ出演を断念せざるを得なくなったとのこと。

非常に残念無念でした。まあ、もちろん杉ちゃんが一番悔しがっていたはずです。

ところがここで杉ちゃんは、見事に奇跡の復活を果たしたのでした。なんたる回復力だ。天晴れ。

今まで以上エネルギッシュで健康体になって帰ってきた心憎い奴。それが杉ちゃんだ。

この男は本番に向けて燃え盛る炎を抑え切れないのか、逐一マサとのやりとりでは、情熱溢れるトークを展開。

マサが送った今回のライブ用フライヤーを独自で印刷して、ゴヒイキにしている店舗などの各所に配布、もしくは店内貼り付けに協力していただいて猛アピールを展開。歌の練習と並行して、宣伝活動にも熱心に汗を流す日々が続いたのだそうです(それでも今回は7バンドゆえに混雑を恐れて多少お誘いは控え気味にしたそうですよ。いざ蓋を開けてみたらば満員御礼の大盛況で馬鹿受けでした。)。

その甲斐もあってか、この日は熱狂的ファンを中心とした「杉ちゃん私設応援団」が大挙して詰めかけ、たいそう賑やかなるショー・タイムのヒトトキを過ごさせてもらいましたよ。これはひとえに誰からも好かれる杉ちゃんの人徳によるものですなあ(オールド・ジャンキー&ビア・プリーズのベーシスト・テツとも仕事関連でお付き合いがあるそうですよ。世の中って狭いね。ビックリ)。

一番の集客をたった一人で、あっけらかんと成し遂げたんだから大したものだ。

本人曰く「ちゃんと歌えるのか皆が心配して不安絡みで来てくれているだけ」とのこと(私が「親衛隊が回を重ねるごとに増えてるね」と言うと「いいえ・・・心配してる見守り隊です・・・」とご謙遜)。

何をおっしゃいますか。時にはディナーショーなの?と錯覚をおこしそうな場面もあったよ。

音楽はもとより、人生においても大先輩だ。

その心意気は見習いたいもの。いよっ!後家殺し!!まあそんなわけでして(笑)前置きが相当に長くなってしまいました。羨ましすぎるほどの人気度をここで証明した杉ちゃんのオンステージ。

まずは6人からなる編成を記載させてください(ほぼ全員がボーカル&コーラスをこなします)。

フューチャリング杉ちゃんがヴォーカル、紅一点のチエミ嬢はサックスとコーラスを担当。ドラムはカバくん、ベースとコーラスはトモアキ氏(ブラックボディ。ローズ指板)、ツイン・ギター(3トーン・サンバーストボディにメイプル指板のSTはファーストギタリスト&コーラスのタイキ君。セカンド・ギタリストはリーダーのヒロさん。ブロンドボディカラーのストラトキャスター。ローズ指板を使用。ストラップはフェンダー布製黒を着用)。

そうなのですよ!4月ライブ以降からギターとキーボードのメンバーが増員されていたのですが、今回は再び原点回帰。

特筆すべき点は前回までリーダーのヒロさんがエレキとアコギをこなしていたけど今回はエレキのみに専念していたこと。そしてチエミ嬢の艶やかなるファッションにも観客の熱視線が注がれていました。時にアグレッシブにボーイッシュ、時に南国ムードを盛り込んでムームー、時にアダルティックにドレスアップ。

で、今回のいでたちはというと・・・・・ロングヘアと長い脚を強調するべく、ヒラヒラシャツでスタイリッシュに決めてくれました。

これにサックスを構えたら、なんまらカッコイイ。絵になるよ。羨望の眼差しが注がれていました。

こういうところなんかも、一つの楽しみですね。

そしてこの当日にも会場の雰囲気がとっても気になるのか、杉ちゃんはマサに開場の時間を確認して早めに会場入り。ホール内の隅々を食い入るように見つめ続けていました。真面目で研究熱心な方ですね。

そのこともMCに早速盛り込んで受けていました。

杉ちゃんはピグスティも初めてだったし、ホットタイムも友人のライブには何度も足を運んではいたけれども、自身がステージに立つのは初だったこと。で、ここスペースアートと初ずくし・・・・・・またもや新天地への開拓で夢がドンドンと実現しているわけだ。良かったね!

さあ、どのようなサウンドを披露してくれるのか期待しましょう!

なんだかんだいいながらも、物凄いファンの数だ。待ちわびていたよ。

今か今かと焦らしに焦らされた観客達は痺れを切らせてホイッスルや口笛を吹き鳴らしたり、手製の「杉ちゃんウチワ」を振りかざしています。

遅れてきた令和のスーパー・スター杉様による「ワンマンショー」のはじまり、はじまり~!!

開巻からいきなり華麗にやってくれました!

「ついこの前に亡くなったショーケンは俺と同い年です(皆、驚く)。

でも俺のライバルは沢田研二。

ジュリーも最近ヒット曲が出なくなりまして、去年観にいったら2時間のコンサートで1曲しか知っている曲がなかった・・・・。

カサブランカ・ダンディだけ。淋しい限りだ・・・・」

「寝てたんでしょ?」(大爆笑)

「はい、それではお待たせしました。短い時間ではありますが、ジュリーに成り代わりまして、私の青春時代に流行った曲をやります。私の鼻歌を聞いてください(笑)あの歌です。まずは・・・・・・・時の過ぎ行くままに」

ほとんどのメンバーが毎回同一の衣装と帽子で統一。

とにかくバックバンド「ベリー・ジャム」の演奏テクニックは完璧。年季が入ってる。

イントロのギター・トーンから、チョーキングのニュアンスに至るまでね。

安定感抜群。

そんな贅沢この上ない布陣に囲まれたナルシスト杉ちゃんが、安心しながらその中へドップリと浸りながらも、憧れのジュリーに成り切っています。

歌の内容に合わせて小指を立てるポーズにはゾクッとしちゃうね。マダムキラー・スギちゃん。黄色い歓声があちこちから飛び交う。

まるでジュリーが、スギちゃんに降臨したかのようだ。

皆の視線がスギちゃんに集中。

スポットライトも独占状態。君こそスターだ!!これぞ燻し銀の佇まい。

違和感一切なく、スムーズに聞かせてくれるねえ。様になっている。

と、早速ここで歌詞を忘れてしまったポーカーフェイスのスギちゃん。チエミ嬢はただひたすらに真横で苦笑い。ヒロさんはソッと寄り添ってサポート。やってくれました!それでもどうにかこうにか、難を乗り切りました。

ステージには常に恐ろしい魔物が潜んでいて、たまにこのようなイタズラを仕掛けてくるのですよね・・・・。

しかし、あれって本当に事故ったのかなあ?やらせなのかなあ・・・・究極のミステリーだ・・・?う~む・・・・。

歌い終わるやいなや、第一声が「なんかちょっと調子悪いな・・・・(笑)」「いつもどおりだ!(爆笑)」「どうも!あ!?マイクのチューニングは??(笑)

写真をいっぱい撮ってくださいよ。

続いてもう1曲、ジュリーのナンバーいきます・・・・・・危険な二人」「いいよ~~!!」

最前列にはダンサー達がズラリと集結して一緒に歌い踊る。グチャグチャの狂乱現象が勃発。

最早堅っ苦しい屁理屈なんて野暮というもの。説明は不要だね。

強力なるサポートに導かれてのノリノリ・スギちゃん、堂々たる歌いっぷり。怪しげに人差し指クルクルしながら誘惑のジェスチャー。気持ち良さそうに突き抜けている。

あの有名な決めのポーズも目一杯にジュリーを意識して何度もアクション。これ基本中の基本ね。

観客の中にもそれを真似している、ちゃっかり者があちこちに出現。「スギちゃ~ん!!」とラブコールが飛び出す。

ステージと客席との一体感は、後方から見ていても圧巻だね。

歌詞の「2人の思い出~!」で2本指を立てるのはお約束。

恍惚の表情を浮かべて自己陶酔だ。スギちゃんにはスギちゃんにしか醸し出せない素晴らしい魅力があるんだからね。茶目っ気タップリにパフォーマンス。それでいて全く嫌味に感じさせないところも好感の持てるところ。

「サンキュー!ありがとうございます。ここからはガラッと雰囲気が変わりまして・・・」「かわいい!!~」「まあその・・・・トラぶっちゃいましたけど・・・とりあえずは安心しました(笑)・・・・・・次に歌う歌手は、

昭和41年、歌謡界に颯爽とデビュー。現代シンガーソングライターの草分け的な存在・・・・・・これをバンドで歌う人は日本広しといえども私しかいないでしょうね。」「いや、3人くらいはいるんじゃあないかい?」「いると思う?札幌地区でさあ・・・・・・・

とりあえずはバンド・メンバーからも、私に一番あっていると言われたくらいです。

それではいきましょう!!・・・・今夜は踊ろう(荒木一郎)」

休むことなくアクティブに・・・・・と進行するもナベさんが後ろから肩を叩いてスギちゃんの耳元になにやら囁く。

それでも一向に変わる様子がないために、ナベさん、やむなく演奏をストップさせる。

「スギちゃん、今わざとやってたでしょう!?(笑)速いんだよ~」

「危ない、危ない・・・・自分の声に酔った(笑)。スコーンと抜けた・・・・」

「もう一回、入院だよ!(爆笑)」

「面白い!それでは気を取り直してもう一回、今夜は踊ろう、を聞いてください!」

うるさ型の音楽通をも唸らせちゃうベストなセレクションだ。

狙いは的中だ。

ディスコのダンス・フロアと化したステージ前方は、スギちゃんファミリーやタイバンの仲間達でごった返しています。

あれ!?どこかで見たような面々がチラホラとスギちゃんバンド見たさに駆けつけてきましたよ。中にはキティちゃんのセンスを振っている熟女も見受けられます。

そうそう、今回のスギちゃんの服装を紹介します。

眩いほどに映える上下白のスーツ姿を基本コンセプトに、黒シャツに赤いサテン地のネクタイでコーディネイト。白のドットがポイントだ。

一際目を引くのが、熱狂的ファンからプレゼントされたというキラキラハット。

以前に比べるとグッとシックな装い。

賑わいがピークに達した頃合いを見計らったかのようにスギちゃんMC。

「「サンキュー!ありがとうございました。

やっと3曲、終わりました(爆笑)」

どこまでが本音で本心、本気なのか、とぼけたトークも巧みの技。

「ありゃあ!?花束まで・・・・・今日は俺の誕生日かい?違うの??(などと愛嬌あるボケをかましつつも、ファンからの握手に快く応じる杉ちゃん)。今日はあがってますね・・・・」「いつもだよ~!(女性客 笑)」「いつもかい!?・・・・自分が歌いたい曲をバンドに選んでもらっています。次もちょっと変わっていまして・・・・それではチエミちゃんのサックスに注目してください・・・・・涙のイタリアン・ツイスト」

これはクレイジー・ケン・バンドの作品。

タイトルが示すとおりに、腰がムズムズと疼きまくっちゃうほどの心地よいツイスト・ナンバー。

ヒロさんのナチュラルギターによるストロークから「ジャラララ~ン・・・・!」

フューチャーされたチエミちゃんのサックス・プレイが、思い切り更なるパッション・ワールドへと誘ってくれつつも、お祭り騒ぎの様相を呈しています。

甘く咽び泣いているサックスの音色が切ない・・・・・・・。「チエミちゃ~ん!!」

古き良き時代、昭和の香りがプンプンと漂い出してきた・・・・・・・。

いじられキャラの杉ちゃんは、ただただひたすらに余韻に浸りきっている・・・・。その気持ちはよくわかるよん。大事なことだ。

「どうもありがとうございました!白熱のライブです。」「タバコも酒も止めたんだよね。」「あれ!?さっき吸ってたよね!?(笑)。女も止めたの?」「女はいいんでないの?!」「スギちゃんファンの方達は必ず来てくれるんだから」「それでは・・・」「泣くなよ~!!」」「スギちゃん、何かなかった?失敗してない?」「大丈夫・・・(と言いつつ焦り気味)どうもありがとう。喉が渇いちゃった・・・(と観客からビールの差し入れ)では、早いものでもう最後の曲となりました。」「え~!?・・・」「大丈夫。実はこんな私にもオリジナル曲があるのですよ。でも自分で作ったわけではないですよ。そんな才能なんてありませんので・・・・・軽いのりでプロの方が作ってくれたのです。

それではこれから歌わせてください。

あ!?その前に・・・この帽子は光るんですよ(と、スイッチをオン!途端にピカピカと帽子のあちこちに装着されてるカラフルな電飾が瞬く)」「(会場一同から)オオオオ~ッ!!」

「これもプレゼントしてもらったのです。

このスタイルで最後はいきます。笑って聞いてください・・・・題名を聞いてビックリですよ・・・・そうです!・・・・・僕は自称ツアー・ミュージシャン!!」

なんのなんの、充実したテイストに満ちた楽曲ですよ。

テケテケイントロに哀愁の泣きギターも散りばめられていて、聞き応えある珠玉の一編。

そこへ感情移入たっぷりに、杉ちゃんが男のロマンを含ませ、タメも効かせてコブシ込めビブラート・ヴォイス。

チエミ嬢とのコーラス掛け合いも、叙情的でムード満点。

スギちゃんを主人公として描かれた物語ゆえに、歌詞にはスギちゃんに対する愛情と友情が目いっぱいに盛り込まれていて思わずニンマリ。正に人徳だねえ。スギちゃんあってのモノダネ。当の本人も嬉々として歌い終えてくれました。

今までに見たステージングの中でも出色の出来でしたよ。余裕と貫禄まで滲み出ていたし。

継続は力なりだね。

「どうもありがとうございました!」

勢いは収束することもなく、当然のごとくアンコールがかかった。

スギちゃん、慌てまくってジャケットを脱ぎ捨てる・・・・その場でもたつき気味のお着替えコーナー・・・・(笑)。

「よろしくお願いします!聞いてください!・・・WOW!!」「おおお~~!!」

トドメともいえる定番中の定番スタンダード・ロックンロール・ソング「ファンキー・モンキー・ベイビー(キャロル)」

曲調に合わせて、革ジャンと黒いサングラスで突っ張りモード突入。

イントロのギターリフが軽快にピッキング・ヒット。ギターソロにも要注目。

タイキ君はなんであの若さで、ここまで繊細な熟練ギターが弾けるのだろうか?

これはオフ・ステージの時にも彼へ言ったんだけど、当の本人は至って謙虚に微笑むのみでしたね。

能ある鷹は爪を隠す、ではないけど筋金入りの本物だよ。

ツボへと、モロにはまった感ありのオーディエンス達は脳天ヒューズ・スパークしまくり。

一度でも見ようものならば、皆が皆、誰もがスギちゃんの虜。

人気独占しまくり。

余力を振り絞って観客も、忠実なる振りつけで、のっけからダンシング。

役者が数段違う、杉ちゃんマジックに、誰もが心地よく陶酔しています。

ジャンプ一閃で大団円。

「どうも、さよなら~!次はベリージャムのステージです!!」

今回は時間の都合上、お得意の演歌は聞けなかったけど、それはそれで次回の楽しみとしてとっておきましょう!

今後はこちらの路線中心に舵を切るのかなあ??

何を隠そう、スギちゃん本当は演歌出身なんですからねえ(笑)

 ステージからおりたら肩の荷が下りてホッとしたのか、スギちゃんがリラックスしながら会場内を散策した後、ソファーでゆったりとくつろいでいました。

完全燃焼・・・・・本当におつかれさまでした。

 

*****これにてライブ・レポートのパート2は終了。引き続きパート3をお楽しみください!それではまた!!*****

 

 

 

 

****はい!ライブ・レポートpart,2はこれにて終了。なに!?続きを早く読みたい?

まだまだ5バンドが登場しますからね~。part,3へと続きますよ!!****

 

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