THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL、173 小樽雪あかりの路 オールディーズライブ12(PART,8)HOTWAX編

2020-02-20 06:44:32 | Live Set List

****さあ、このライブレポートもいよいよ大詰めを迎えることとなりました!!お楽しみに!!****

15、9:05~9:30

本当ならばSTAの順番ですが、それはそれで後ほどゆっくりと解説させていただきますね。

「HOTWAX」

2年ぶり、9回目のお馴染みベテランバンド。

地元・小樽から、泣く子も黙るこの街の代表的5人組ロックンロール・バンドのサウンドが満を持して始まりましたよ!首を長くして待ってた~!!

「雪明かりライブ」になくてはならない大御所バンドだけに、俄然、初っ端から熱気がムンムンに充満。

一昨年の時には・・・・な、な、なんとオープニング・アクトだっただけに、ちょっぴりと勿体ないような気がしましたが、今回は堂々のオオトリを務め上げました。

で、本番開始にはまだ時間があるので、最終チェックとばかりに着替えを済ませてステージサイドにスタンバイ。

余裕あるところをジックリと見せ付けられちゃいました。

さてさて時間の方もそろそろかな・・・・

全員が統一されたお洒落な衣装に着替えて、すでにスイッチ・オン状態(このコスチュームは「かっこいいなあ・・・」と観客達がしみじみと見入っていたよ。写真参照してね)

編成は・・・・ザ・パーティーズから2年前より参加のドラマー、みっちゃん。

アップライトベース&コーラスはヘルプで超絶技巧派のテク二シャン・ヨッシー。ホットワックスは昔から彼にとって憧れのバンドだったらしく、近年は一緒にプレイするという夢が度々実現。フュージョン、プログレ、ファンクとはまた違った彼の新生面がここで明るみになりました。ニコヤカでイキイキとした表情が印象的。

この日は雪投げ作業で腕の調子がイマイチ良くないとのこと。でもそんなところは、微塵も感じさせなかったよ。堂々たるパフォーマンス。

ギター(ギブソン335ブラウン・カラーのボディ。ゴールドパーツ。ビグスビー・アームユニット)&ヴォーカルはリーダーのモーリー。

サイドギター(一昨年には使用していたギターはナチュラルボディのフェンダー・テレキャスター・シンライン。メイプル指板。なんとメキシコ製なんだよん!黒いストラップはやはりフェンダー製。今回はモーリーにならったのか同系の335でブラウンサンバーストボディカラー。見た目のバランスも絶妙)&コーラスはナイスガイ、ギダイくん。

そして紅一点テナー・サックスにユミ改めルーシー嬢(ヤナギサワ製)。

そうなのですよ・・・・・この日は珍しく管楽器を擁するバンドが極端に少ない。

トリ前のSTAとオオトリのホットワックスのみ。

どうしちゃったんだろうか?・・・淋しい限り。

その分、景気付けとばかりに派手にぶちかましてくれましたよ!

「皆さん、準備のほうはよろしいでしょうか!」「イエーッ!」「はじめます!!」

 まずはオープニングにいつも必ずもってくる「ホット・ワックスのテーマ」ではなく、いきなり惜し気もなく「ロック・アラウンド・ザ・クロック」(ビル・ヘイリーとヒズ・コメッツ)炸裂。

1954年発表のこの曲が一般的にはロックンロール第1号と言われています。

これはこれで、まことに嬉しい裏切り行為だ。

だって早速ステージ前方では名物ダンサー、アベさんが踊りまくっているもんね。

文句なしにノリノリモードで、掴みはオーケー!

ヨッシーはいつも5弦のナチュラル・エレキベース姿を見慣れているので、今回観るアップライトによるベースプレイが、個人的にとてもワクワクで楽しめます。ヨッシーは生真面目な性格ゆえに、一生懸命取り組んだのでしょう。全く違和感なしで適応力抜群。シックリとプレイスタイルが馴染んでいるよ(クル氏いわく、ヨッシーは益々アップライトベースの腕をあげたね、とのこと)

1音1音の粒立ちがクッキリしていて、ナイスです。まあ本人に言わせれば、まだまだ納得いかないでしょうが。

ナチュラル・トーンによるギターソロが、軽快に響き渡る。

あっという間に捲くし立てて、オーディエンスのハートを軽くゲット。一種の名刺交換代わり兼ウォーミング・アップ・ソング。

「こんばんは!!あれ!?返事がないの??ハイハイ、皆さん、どうもありがとうございます・・・じゃあ夜更かししちゃいましょうか!・・・デル・シャノンで・・・・・・悲しき街角」(この曲は一昨年のステージリハで聞いたことはあるけど、本番では初めて聞きました!)

1961年2月に発表された2:20のデビュー・シングル。

デル・シャノン風に独特のファルセットや、マイナーからメジャーへの転調が大きな特徴として琴線を目一杯くすぐってくれます。

同年4月から4週連続全米一位を記録した超スタンダード・ナンバー。

日本語バージョンもヒットしましたね。「街角」邦題シリーズのきっかけともなった。

ドラムのビートに導かれて、説明不要問答無用のメガトン・ヴォイスで絶叫。男の魅力が全開。

無駄な物を一切排除した流れに、こちらはグイグイと引き込まれるのみ。

アベさんは威勢よくホイッスルを吹き鳴らしながらも、ちゃっかり女性と手に手をとってダンシング。 

「さあ、どんどんとやりますか!・・・・・・・ラブ・ポーションNO,9(サーチャーズ)!」

1965年発表のいわゆるご機嫌なリヴァプールサウンド。

イギリスの4人組みで、このバンド名は西部劇の神様ジョン・フォード監督「捜索者」に由来したもの。

原曲は1960年のクローヴァーズ「恋の特効薬」でした。

イントロのカウントでちょっと手間取ってしまい仕切りなおし・・・モーリー「じゃあ俺がカウントやる?」

ヨッシーのグルーヴィーなアップライト&コーラス冴え渡り!

すでにステージ前方は芋洗い状態で、もの凄い事になっています。

その場だけ映画「アメリカン・グラフィティ」の50年代にタイム・スリップしたみたいで心地よい。

そうなのです。今回の基本コンセプトは、ルーシーからマサが入手した情報によると「アメリカン・グラフィティ」の雰囲気再現なんだそう。

「夜は更けてゆくのである(笑)・・・・・・・それじゃあ、ほとんど歌無しですが、ルーシーの曲をやる?・・・・アメリカン・グラフティ風にテキーラ(ザ・チャンプスが1958年に放った大ヒット曲を、ここでもザ・ヴェンチャーズの1962年ヴァージョンで)」

この曲は誰も指示していなくても、自然に「テキーラ!」と叫んじゃうのです。それは大昔からずっとそう。

上手い曲構成だよね。シンプル・イズ・ベストとはまさにこのこと。

しかも全員が一体となって、無邪気に遊べるしね。小技をさりげなく導入する主役ユミ嬢のテナー・サックス・ソロを、バックから盛り立てる陽気なるカウベル・リズム打ちで効果倍増。

男も女も声を張り上げて、締めくくりもご一緒にお約束で「テキーラ!」

キツイ一発を食らい、酔いもまわって、バッチリと決まった!

「・・・エルビス・プレスリーで・・・・アイ・二ード・ユア・ラブ・トウナイト!1・2・3・4!!」

言わずと知れたキングの名曲。でもエルビスの代表曲というわけでもない・・・・。

でも聞けば聞くほどにクセになる、エモーショナルな歌声が染み入るのですよ。

8ビートのシンバル刻み(ハイハットではない)とコーラスが軽快。

ホットワックスは入り口でちょっとずれちゃったのでやり直し。演奏、気持ちを入れ替えて再開!

口笛ピューピュー!このような一気に畳み掛け、情熱溢れるライブの原点はとても勉強になります。

決まりきった型にはめ込むスリルの欠片もないような、面白くもおかしくもないライブなんてゴメンこうむりたいものですなあ。

駄目押しにはみっちゃんによる、パワフルテイスト盛り込んだ連発ドラムソロがここぞばかりに繰り出された。

モーリーもノリノリで思わず「ワンモア・タイム!」

と、ここで一旦演奏がストップ。

お知らせがあります・・・・あろうことか、ヨッシーがシャツを忘れてきたそうです(笑)。

モーリー「ちゃんとマイクを通して喋ろうか!(笑)」

「一応ネクタイだけはしています・・・・」

言わなければ誰も気付かなかったのに・・・・MCのネタに早速採用されたようです(爆笑)。

お次のナンバーは通好みのオールディズ「グッド・ゴーリー・ミス・モーリー(リトル・リチャードの代表曲)」

ホット・ワックスは今回のライブ用に10曲ほど用意(曲が短いからこれだけの量を組む事が可能)したそうなんですが、どれもこれもストレートでタイトでワイルド。

この曲もその一つ。

あのへヴィーメタルの元祖「ディープ・パープル」が、ブレイクするキッカケとなった本格的な第2期スタジオアルバム「イン・ロック」1曲目に収録している「スピード・キング」序盤の歌詞で「グッド・ゴーリー・ミス・モーリー」とモロに歌っているのですよ。意外でしょう!

イアンギランも敬愛するリトル・リチャードから、多大なる影響を受けているという表れなのでしょう。

そうそう、ホットワックスのリーダーはモーリー君だもんなあ・・・・上手く絡めてきたね!

疲れ知らずのオーデェンスは、ダンスフロアと化したステージフロントにて、ツイストではちきれています。よくもまあ体力が持ちますなあ。

まだまだ先は長いよ!

ムードメーカーでもあるサイドギターのギダイくんは、さすが本格派ロッカーだけに、アルコールをたらふく飲んで上機嫌。陽気にその場の雰囲気を目一杯堪能。コーラスでも活躍して力を発揮。

「皆さん、ありがとう!もう9時半になるんだねえ。すでにおねむの方がいる・・・・・あと1曲、お付き合いください・・・・・・かっ飛ばしていきますかあ!!・・・・・・じゃあラストになります!」「えええ!!!???・・・・・最初からやれ!!(笑)」

カール・パーキンス「ブルー・スエード・シューズ」という、このポジションとしてはもってこいの定番。

1956年1月発売2:14のシングル。カールはジョニー・キャッシュに頼まれてこの曲を自宅で15分足らずで書きあげたのだそうですよ。これって脅威だ!

しかし、このバンドは並大抵のオールディーズ・バンドではないね。

選曲ひとつとってもこだわりにこだわりぬかれた、感性にビンビンとくる美味しいところてんこ盛りじゃあないかい。

時には胸がキューンと締め付けられるし。

タンバリンを必死に叩き続ける人や、手拍子をタイミングよく打ち鳴らす人も続出。

すっかりと、受けまくってるし!「こんな感じでよろしいでしょうか?(笑・モーリー)」

ここまで聞いてきて、遂に納得しちゃった。モーリーはとどのつまりエルビスを最も崇拝しているのでしょう(若い頃には永ちゃんにもはまっていた模様)

そうこうしている内、畳み掛けるように本編を終了。

すかさずアンコールの大合唱が沸き起こる。

「アンコール・モード?ちゃんと時間はあるから・・・・ごめんね、いつも催促して。感謝です。よしわかった!せっかくアンコールいただいたので、最後に相応しいお約束の曲をいきましょう!他のバンドと被りまくってしまったけど(笑)ロックンロールといえばやっぱりこれ!ジョニーBグッド(チャック・ベリー、スタンダード中のスタンダード。1958年4月にシングル発売。2:41)」

ヨッシーも一員として自然と溶け込んでいます。これでもかあ!というくらいに繰り出される味わい深き怒涛の骨太3コードの嵐。

「ゴーゴー!ゴージョニーゴー!!」ゴーゴー、ジョニーとエンジン・フル・スロットル。

皆、一体となって腕を突き上げる「イエーッ!」

マサも写真撮影のために、ベストショットを常に狙っています。

やっぱりこの場には、ホットワックスが現れないとダメですね。絶対不可欠の存在、ブラボー・・・・・ホットワックス!「はい、どうもありがとうございました!!」

全員で拍手喝采。

****それでは時間を40分ほど戻してトリ前のSAPPORO TRANSIT AUTHORITYライブ・レポートで締めくくってみましょうか!準備はいいかな?・・・・・よろしくね!!!****

 

 

 

 

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YELLOW(chicago)

2020-02-20 04:14:25 | CHICAGO

黄色黃色、きいろ、オウショク)は、基本色名の一つであり、色の三原色の一つである。ヒマワリ花弁のような色。英語では yellow と言う。暖色の一つ。波長570〜585 nm の単色光は黄色であり、長波長側は橙色に、短波長側は黄緑色に近付く。RGBで示すとの中間の色。(き、オウ、コウ)は同義語

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