EW&F
シカゴと同じイリノイ州はシカゴにて1969年結成。
70年代には大所帯編成に大胆なブラスセクションも加えてヒット曲を連発しましたね。
バンド名の由来は当時シカゴのライバルとよく言われていたブラスロックバンド、ブラッド・スェット&ティアーズの模倣とも言われています。
ただ、シカゴほどには順調な快進撃とまでは全体を通してみて、お世辞にもいえない状況だったようです。まずはデビューから数年間は泣かず、飛ばず。
一度解散したのちにメンバーを入れ替えてテコ入れ後は、徐々に名前も知られる存在になってゆきます。確かこの頃のアルバム広告のキャッチコピーに「黒いビートルズ」などと書かれていたように私は記憶しております。
そして映画のサウンド・トラックが見事全米チャートの1位を獲得。
「ブギー・ワンダーランド」「セプテンバー」「宇宙のファンタジー」「レッツ・グルーブ」「シャイニング・スター」「アフター・ザ・ラブ・ハズ・ゴーン」など数多くの大ヒット曲を当時のディスコ・ブームという追い風もあり誕生させるのです。
今ではクラブにおける永遠の定番ソングですね。世代も国籍も老若男女も超越して誰もがゴキゲンな気分でノリノリになれるスタンダード。この頃の斬新なアルバムジャケットは日本人デザイナー長岡秀星氏が担当していた事でも話題になりました。
日本でもそんな彼らのコスチュームやファンク、ファルセット・ヴォーカル、派手な演出や振り付け、ピラミッド・イメージのアルバムジャケット、バンドロゴを参考にして新田ヨロシク一郎氏率いる「スペクトラム」というバンドがブレイクしたほど。
EW&Fから絶大なる影響を受けている(特にベーシストの中村氏)というドリーム・カム・トウルーにも、もろオマージュととれるビッグヒットソングがあるのはつとに有名な話。
しかし、一過性なブームが去ったあとは人気も低迷。
電子楽器に比重を置いた方向転換を図るも人気は相変わらず下降線の一途を辿り、メンバー各自はソロ活動に入ります。
その後もバンドは復活、アルバム発表に伴って何度も来日公演を行ってその都度カリスマ的存在感を誇示、大盛況でした。
バンド誕生から活動停止,再開を繰り返しつつもずっと牽引してきた偉大なるモーリス・ホワイトも残念ながら亡くなってしまいましたね…( i _ i )
グラミー賞6回受賞、2000年にはシカゴに先立ってロックの殿堂入りを果たしてもいます。アルバム売上げ総数は9000万枚以上。
モーリス・ホワイトのグルーブ魂が思いっきり込められた歌声は、これからも世界中に轟きわたっていくことでしょう。
ちなみに先に成功していたバンド、アース&ファイアがいたから個人的にはややこしかったなあ…。
EW&Fとシカゴは何度もジョイントツアーを敢行。
DVD発売も話題になりました。
一緒に来日してくれたら、めちゃくちゃに盛り上がるでしょうね!
EW&Fグラミー受賞作品「アフターザラブイズゴーン」はデビッドフォスター、ジェイグレイドン、そしてビルチャンプリンの共作です。
シカゴ最新アルバムにはEW&Fのメンバーも客演。
また別にシカゴ、EW&F共作曲も発表しています。