THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL、188 LIVEHOUSE・STAR LIGHT 「LIBERATION・54」(S・T・A編 PART,3)

2022-05-25 01:42:21 | Live Set List
「それではここでスペシャルゲストをお迎えしたいと思います。
皆さん、盛大なる拍手をよろしく!!・・・リエちゃん!!」

当然拍手喝采だ!!!妖艶なるルックス、ファッショナブルなドレスとインパクトは絶大。

彼女がSTAで歌うのは去年11月ピグスティ以来の2度目なんだね。

彼女も今回は2回きりのスタジオリハだった。

でも昔取った杵柄とばかり持参してきたマイ・マイクにケーブルを差し替えて、中央フロントへとゆっくり歩み寄る。

「アキちゃんが率いる先ほどのマ・シェリで素晴らしい歌声を聞かせてくれたけど、STAでも目いっぱい期待していいよ。

これまでの濃厚シーンから気分転換・・・・次の曲でちょっと熱冷ましをしたいと思います・・・・知っているかな?
セクシー部門担当のリエちゃんがここで心を込めてしっとりと歌いあげます。

シカゴ初の全米1位に輝いた珠玉の金字塔。

STA唯一のバラード。邦題は・・・愛ある別れ・・・・・原題はイフ・ユー・リーブ・ミー・ナウ(一昨年の12月13日、日曜日小樽お気楽ライブ運河プラザ以来だ。STAはE♭キーの故ジョン・オバニオン・バージョンでずっと演奏してきたのですが、リエちゃんはピーター・セテラのキーでスマートにさらっとこなしてくれました。

しかも、とびっきりにエモーショナルな歌声でね!

やっぱり元キーでなきゃあね。

伝わるものが全然違う。)」

 メンバー達も即座に曲の本質を理解してくれて(相当に大変だったと思うよ)、本番では美しい成果を遂げていました。

ニシやんは以前、入魂のボンゴ・シーンで貢献していたけど、この日はナチュラルなギタープレイヤー。

スタジオリハ時では多角的に、いくつものコードを提示してくれて数段も曲のレベルがアップした。

「それいい!エロっぽい!」と、皆から微妙にみょうちくりんな賛辞を与えられていたし(笑)

本人は「世界一コードを知らないギタリスト」と自負していたけれども、いやはやなんともどうしてどうして。

ライブ当日にも「未練がましくこんなギターを考えてみました」とSTAラインに早朝から音源をポロロ~ンと流してもくれました。

マサも感銘を受けた次第。

そして、もちろんヤスも大人の魅力で渋い佇まい。

ヤスのワイヤーブラシが、程好いアクセントを生み出している。

さらには今回ホーンセクション達の連携で、いつもとはまた違った神秘的な音作りに挑戦してみました。

 全体を覆うように見事なまでのホーンアンサンブルが、叙情的なタッチで采配をふるう。

特にトランペットコンビが、共にここでフリューゲルホーンを構えて厳かに吹き込む姿には感銘を受けるほど(ベル部分に挟んだ専用マイクの差し替えが必要だけど)。

和音の構成音というファンタジックな特性が一番発揮された曲なんでしょうね。奥が深い…とひたすら勉強になった。

控えめに体をくねらせながらのホーンセクションが、思い切り咽び泣いて盛り立てる。

 特にカタボウのアルトサックスが、刺激的な色合いでムード倍増。

煌びやかなる壮大なオーケストレーション・パートがストーリー映像を描きあげるのですが、現在の編成上、歌詞から練り上げた構想を西やんは、それまでの彼とは一線を画するメリハリあるプレイに織り込んで没頭しています。

足元に設置してあるエフェクターのスイッチを踏み込んで深めなディレイ&リバーヴを加えたサウンドのソロも、マサのアドヴァイスで1オクターブ上げて、より曲のツボを引き出すことに大貢献。

グッと抑え気味の西やんは、アルペジオとさりげないハーモニックス効果でジックリと持ち味を発揮。

幻想的な異空間に浮かび上がるSTAの面々。

よりドラマティックなる効果を狙い、サスティーン音色を膨らませての装飾。

中間部でのバッキングによるコード進行もバッチリと体得したから、水を得た魚のようにノビノビと演出しています。

やるもんだねえ。
八面六臂の大活躍。

さすがシカゴ・ミュージックのノウハウを究極に熟知している猛者達だけのことはある。

繊細なる刻みも味わい深い。何も言う事なし。文句の付けようもない。

リエちゃんもサビのコーラス部分で「こうかなあ??・・・」とか、何度も探りを入れてみたりして繰り返しダメ出しを言い続けた。

一番時間かけて、てこずっただけあって完成度もすこぶる高い(シカゴの歌は難しい・・・との弁)。

これは堂々と自信を持って言えること。

 それでもマイクを手に、とろけるような哀愁に満ち溢れた甘いボーカルで言葉に表せないほど切ないくらいの感情移入。

ハードからAOR、ソウル系からミディアム・ナンバーにいたるまで何でもこいの頼りになるスーパーレディ。

さすがアキちゃんやマサが絶賛、太鼓判を押して惚れこんだシンガーだけはあるね。

リエちゃん、どうだい?気持ちよく歌えたかな?

 マサによる絶妙なるハーモニーも後押しして、いい味を出している。

そして最大の功労者はアキちゃん。

何か月も前から多角的に検証を重ねてこの曲に関しては仕上げてきた。

より原曲の魅力を損なうことなくいかにして壮大なサウンドを響かせられるか。

そりゃあ、涙ぐましい時間と体力を浪費していた。

本来ならば去年の夏に努力が実を結ぶはずだったのに諸事情によりお流れ・・・。

絶望的だったところにリエちゃんが現れてあれよあれよという間に11月に実現の運びとなったのさ。
ご両人は運命の結びつきから、音楽の女神と意気投合したようだね。
そして今回、益々磨きがかかっていたのは火を見るよりも明らかだ。
STAメンバーはもとより、観客、対バンからも「ブラボー!」と称賛されていた。

「ウ~~、ママ・・・・♬」

エンディングでのメンバー一丸となっての連結プレイは、芸術の域に到達しちゃいそうなくらいに練りこんだもんね。


「こんな感じで僅かな残り時間は、迫力のスタンダード街道を突っ走りながら頑張っていきたいと思いますので、最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。」

(ペットボトルの水を一飲み)


タイトでグルーヴィーなヤスによるドラムのイントロからスティーヴィー・ワンダーの「迷信」

テンポもアタック感も絶品だ。

1972年アルバム「トーキング・ブック」に収録。全米シングルチャートにおいて1位を記録。4分26秒(STAでは2番の歌詞をカット)

これはミキティが熱狂的に好きだというステイーヴィー・ワンダーをマサが久しぶりに採用。
熱烈的なリクエストに応えたという感じさ。

この日、唯一ブラスロックではないファンキーでソウルフルなナンバー。

STA 内でも、いつライブで取り上げたのか思い出せないほどだ。
(2020年9月13日の小樽・浅草橋以来)
といってもマサとヤス、ファニーしかここでは体験者はいないのだけど・・・・。
(ファニーは今でも古いレパートリーのブラススコアのミス箇所や改訂を施して清書してくれる頼もしき相棒です。
そのファニーもこの曲は10年前くらいに演奏したきりだからほとんど記憶にないとのこと((´∀`*))。
STAの長い歴史を感じさせるエピソードだ。
そのライブ時にはギターやキーボードが延々と調子っぱずれなメインリフを延々と奏で続け、会場中、不協和音が渦巻いて具合が悪くなったので、懲りちゃって封印していたという曰くつきの曲。
ただし、近年でも主役のキーボードが不在の時には、マサのアイディアで西やんが そのパートを担当。

BB&Aやスティービー・レイヴォーンもギターでレコーデイングしているからそれもありさ・・・・なあんて強がったりしてね。)

まあ、もうメンバー一新したから晴れての解禁だ。
良かったね。

よりロック色が濃厚になってライブ映えするね。
おかげさまで今までのSTAテイク中、最高にR&B臭がプンプン。
だって念願のクラヴィネットが轟き渡った瞬間だからさ。
これが夢に見るほどに、ずっと欲しかったのさ。
アキ嬢の真骨頂。
今回のライブはこれに賭けていたと言いいきってもまんざら嘘ではないでしょう。
超絶技巧のフレーズ。
これにほとんどのキーボーダーが挫折しては消えていくのだ・・・・。
あの感覚が難しくて、中々出せないらしい。
でもアキ嬢は立派に務め上げていたよ。
かたぼうも、それには脱帽・・・・((´∀`*))

特筆すべき点はマサとリエちゃんが交互にリードボーカルを分け合ったということ。

リードヴォーカル・メンバー不足を、こうやって苦肉の策。
こういうことをマサはちょくちょくと採用するのだ。
リエちゃんは洋楽の英語がけっこう苦手。
そこでタブレット歌詞ボードにおこしてきて、必死に覚えてきたのだそうだ。

涙なくしては語れない涙ぐましき努力は無事にクリア。
別名「本番に強いレディ」と呼ばれているのさ(笑)。
事細かに考えてきたんだね~~!

アップテンポに跳ね上がるアクセントが特徴のこの曲によって一瞬で会場はクラブと化す。

観客、各々にステップを踏んで自由気ままに振り付けに興じているよ。

ちなみにこの日はもともとわかってはいたんだけど、ベリー・ジャムがライブのレパートリーとしてこの曲を取り上げていなかったのですよ。
(ステージ上からマサが思わずチエミさんに、そのことを聞いちゃったさ)

でもオリジナル音源同様にホーンセクションを導入していたのはSTAの強み。

Y プロのソーメイ氏も以前に「完璧」と太鼓判を押してくれました。
心強い存在だ。

アベンジャーズのミノリーくんも「圧巻のパフォーマンス!」とフェイスブックに書き込んでくれたりしたさ。

この辺に辿り着いた頃にはホーン隊も体が温まってきたのか肩の力も抜けてリラックスモード。

ステージに上がる前には程よく過ごしやすそうだったのに、この頃にはすでに汗みどろで暑い・・・・全員がそう言ってた。
息も絶え絶え・・・・。
それこそライブの真骨頂。
そうでなければ単なる手抜きの骨抜きライブだ。

「YEAH!残すところ、2曲となりました・・・・・」
「ええええ!!???~」「(不敵な笑みを浮かべつつも)




 

****さあ、いよいよ終盤に差し掛かってきた。
泣いても笑っても、もちろん怒涛のブラスロック攻撃でとどめを刺す!!****
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VOL、188 LIVEHOUSE・STAR LIGHT 「LIBERATION・54」(S・T・A編 PART,2)

2022-05-25 00:42:27 | Live Set List
「ありがとうございます。
改めまして・・・・・sapporo transit authoritです!

皆さん、楽しんでいますか?YEAH!!」

アキちゃんの秘密兵器、鍵盤による大歓声がここで炸裂。

「見てもらえばおわかりのとおり、本日は我々の売りでもあるホーンセクションがツイントランペットです・・・。

更に特別に、今回はSTAへ頼もしき救世主が現れました。

そういうわけで思いっきりゴージャスな内容でお送りしたいと思いますので、最後まで楽しんでいってください。
よろしく!!

ALLRIGHT?ALLRIGHT??

NEXT NUMBER ・・・・MAKE ME SMILE !!!」

(1・2・3・4!)

ジャストなタイミングで、ヤスによる軽快な4カウントが即座に空間を打ち破る。

 この曲もドテッパラに炸裂する一撃が狂おしいくらいに激しく、やはりイントロが常に豹変、それでいてごり押し感なくスッキリとスマートにまとまっているところがやたらと発揮されていて痺れます。

 実はね、この曲、小樽でSTAがライブのたび、会場にいる外国人の方達から「MAKE ME SMILE !」とリクエストされていたのですよ。

 あちらサイドのほうにめっぽうウケがいいみたい。(この日は残念ながらいなかったけど・・・・)

 でもいろいろとややこしい事情があってしばらくお蔵入りしていたんだけど、最近はめでたくそれも解除されて徐々に日の目をみてきたというわけ。

でも再度取り組むからにはグレードアップは常識。

みっともない不協和音も晴れて排除され、STA流の果てしなき無き王道ともいえるパーフェクトな曲になったよね。

 最近のS・T・Aはけっこう、こいつに馴染んできたよ(ホーン隊にとっては鬼門かな!?だってトロンボーン・プレイヤーが作った曲だからね)。

 この曲でもリード・ボーカルはマサ。

最近トライ中なんだよ。

苦労しました。

マサはユラユラと腰振りダンスで観客を誘惑?挑発??。

アキちゃんは、ここでも、相変わらず虎視眈々と大奮闘。(先輩たちは優しく彼女を好サポート)

 血沸き、肉踊る現象とはまさにこのこと。

 各メンバー達は多方面の分野にまたがって八面六臂のフル稼働しているから、このくらいのことなんてお茶の子さいさい。

ダンディーなエンちゃんは、なかなか堂に入ったプレイスタイルで男ならではの色香をタップリと漂わせて吹き込む。

真横で負けじとファニーもハイノートヒッター。

これにはマサも、毎度のごとく戦慄を覚えるのだとか。

5管という編成だけでも贅沢すぎるのに、ホーン5人とも全くタイプの異なるプレイヤーゆえに面白い化学反応がしょっちゅう勃発するものだからたまらないよ。

 シンセによるバッキングは疾走感の塊のようなシカゴ流ブラスロック代名詞をはかる。

エンディングではニシヤンによるトリッキーなる16フュージョン仕込みの速射砲ピッキング・ギター・ソロ(アキちゃんが特に好きなところ)。

 ニシヤンのギター音って大きいんだけど、ちっとも耳障りだったりうるさく感じたりしないんだよね。

これってやっぱり巧みなる音作りだ。

特筆すべき点は最前列のオーディエンス達。
爆音に圧倒されてけっこうきつかったらしんだけど、バッチリとのってくれてこちらもゾクッときちゃったさ。

 ブラス隊による緻密に構築されたアレンジの妙が、更なる完成度と緊張感を増幅させつつも第1楽章を終了(本来ならば全部で7楽章なのだ)。

 フェイドアウト部分は入念にスタジオで打ち合わせたとおり、メドレーでいきなり過激この上なき最終楽章へと素早くバトンを渡す。

ああ・・・・こういうタイプの曲を演奏するたびにパーカッションプレイヤーが欲しいよう・・・・・と、しみじみ心から願うよ。



最終楽章(第7楽章)は1分少々の「愛は限りなく」だ。

初めて聞いた人達ならば誰もが口々に「なんじゃ、こりゃあ!!」と思わず驚愕の雄叫びをあげちゃう拷問のような、それでいて癖になるアート・ロック。

地響きのごときボトムサウンドを打ち砕くようなヤスのフィルインでメインテーマに戻り、想像もつかないくらいのマーチへ一丸となって渾身のプレイ。

気を抜く暇を全く与えてくれない、ひじょうにやりがいのある曲。

最後の1音に到達して終えると、観客達は一瞬我を忘れていたのか無反応状態。

一息入れてから拍手が。

どこからともなく「おいおい、なんまら難しそうだなあ・・・・」という声が聞こえてきた。
そうなのです、難しいのですよ(笑)。

大役をこなしきった清々しきメンバー達の満足そうな表情がどことなく誇らしげだ。

だってまともに演奏できるメンバーが、過去に全然いなかったものでね・・・・。


「そうきあ」のMIKIMIKIちゃんいわく「去年、アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。

正にその通りだ。

さあ、4曲目もメドレー。

ちょっと捻りを加えて実験的要素も盛り込んでみたよ。

マニアならば思わずニンマリだ。
皆、全身汗まみれながらも、気持ちがよさそう。

 去年、スタジオリハ時にマサがふと閃いた。

「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね、ってさあ。

曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す。

トークも交えてね。

焦らしに焦らした挙句に・・・・ていうあれ。

それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ。

結果は?・・・・もちろん大成功だったよん。

これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨。

スタジオではまあまあの出来だった。

ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良。

別にキッカリとした台本なんか用意してはいない。
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね。

その場の空気感で進行。

タイミングを逃したマサはタイトルを言おうにもずれちゃう。
もう1周弾いてもらう!?

ところがアッキーちゃんが機転を効かせて見事にクリア。

かえって効果が倍増したよ。

「それでは、ここまでは吹き荒れる初期シカゴのブラスロックをお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。

(不敵な笑みを浮かべつつも)特に人気の高い曲をやります。

あれ!?どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
アベさんの大好物。(と、目前に皆がYEAH!と歩み寄ってきた)
今日は日曜日だけど、土曜日の曲をやるよ!・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」

と言った途端にアッキーが寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!

後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。

ありがたいことに大正解だよん!

 
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くとミュージシャン冥利に尽きるね)

シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。

(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)

マサがアキちゃんの方向へ向き直った瞬間、絶妙のシンコペーションを基調としたあまりにも超有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)。

当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキーちゃん。
いつも艶やかなる着こなしのアキちゃん真骨頂。
(彼女の根性の入り方は半端ない。メイクもバッチリと施しアメリカ製のデニム・テンガロンハットと全身を黒ファッションで統一。な、な、なんといかした黒Tシャツまで着こんでいるではないか!首にはごっついベルト風のネックレスと立派なロッカー然としている)

こんな素敵な曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。

スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。

なんたって長年キーボード不在だったんだからね。

当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。

ところが機転を効かせた久留氏、次いでニシヤンがギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」と主張してきた。

半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。

もはや手慣れたもんだよ。

これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。

西やんもこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちだったことでしょうねえ。

加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。

感心しきりだった。

それも参考にアキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。

その結果がここに結実したんだよ。

文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。

大役を果たしたね。

涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。この感動がずっと欲しかったのさ。本物だ。(近年は本家のロバートラムさんがショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。これが生命線なんだから。シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)

もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。

サビにも奥の深い部分が垣間見えます。

マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

ヤスは特にこの曲でのドラミングが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。

西やんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。

ほとんどの人々がニコニコしながらも手拍子!

腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている人も発見。

会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?

数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。

ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。

西やんも時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らす。

笑みを湛えたアキちゃんは目の前の観客達の笑顔にもすこぶる癒されたそうですよ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。

まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。

愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

マサが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。

他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

エンディングのハミングに至るまでマサのアイディアが見事に実を結んだ(これもスタジオ入りしてみっちりと真面目にトレーニングしたもんね。過去にここまでこだわって突めた人は皆無だ。今後ももっともっと煮詰めまくろう!!)。

歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ「WOWOWOW~!!」

うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクトに完奏。

普段はホノボノと佇んでいるミユキちゃんではありますが、やる時は綿密にバッチリ決めてくるところなんかさすがですよね。

タカジュンは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
STA往年のOBでもある中ちゃんは写真を見て「タカジュンのプレイスタイルがジミー・パンコウを彷彿とするね。これにタンクトップだったら更にポイント追加!」と評していた。これって最大の賛辞。

肩の力も抜けてきて爽やかな疲労感がかえって心地よい。


MASAによるMC

「滅多にやらないんだけどメンバー紹介などをやっちゃおうか・・・・人数が多いからちょっと時間がかかるよ。

どこからいこうかな??・・・・

それじゃあ・・・・オンドラムス!」

ヤスがすっくと立ちあがる。

「心強きリズムセクションの相棒が帰ってきました、ヤス、よろしく!!」

拍手!!!

(秘技アキちゃんによる大歓声と拍手の嵐鍵盤SEが一人一人に贈られる!)

「オンギター!今、真剣にチューニング中だけど、彼、先ほどのバンドRIMIXではベーシストなんですよ。

STA加入時はパーカッショニストだった。マルチプレイヤーの西やん、よろしく!!」

拍手!!!

「トロンボーン・・・彼、普段は由緒あるビッグバンド・オーケストラに所属しているのですよ‥‥タカジュン、よろしく!!!」

拍手!!!

「トランペット!彼の肩書はなんとコミュニティFMラジオDJとトランペット講師です!」

「ええええ!!!!????」

「ファニー、よろしく!」

拍手!!!

「もう一人のトランぺッター・・・彼は去年からSTAに何度も合流の話があったんだけどこのコロナ事情でずっと延び延びになっていた。

でも、とうとう合流できた。

50人からなるラテンバンドも率い、涼しい顔して吹きまくっているんだから大物だね・・・・エンちゃん、よろしく!!」

拍手!!!

「遠路はるばる小樽から駆けつけてくれたよ(((´∀`*))・・・・・ミユキです、よろしく!」

拍手!!!
「こちらは逆方面の江別から駆けつけてくれたよ・・・・カタボウです、よろしく!!((´∀`*))」

「さっきから何やら面白い音を出して、ずっと楽しんでいるSTAのキーボードの魔術師こと女性版ジョン・ロード、アッキーちゃんです。マ・シェリ共々よろしく!!」

拍手!!!・・・・といきたいところだけど、ここでアキちゃんご乱心!!
一筋縄ではいかないプッツンガール!
秘密兵器のシンセによる射撃音を連発した。
これ12月のウィズユー以来の事件。
しかも予定にない突発的な事。
「バキューン!バキューン!ズキューン!!」
と、メンバー達を次々と射殺。
それだけでは収まらず、観客にも発砲する始末さ。
皆、撃たれまくったよ・・・・。
最後にアキちゃん、自分のコメカミを撃ち抜いちゃった・・・・( ゚Д゚)
すると、アキちゃんの熱狂的なファンの男性が「俺にも撃って!」とリクエスト。めでたく殺されていました・・・・((´∀`*))・・・・この人、ウィズユーでも同様にアピールしていた。
どうやら、STA出演前に、この射殺シーンをリクエストされていたとのこと。
どうりでね!!
またこれでアキちゃんの知名度が拡大して、コアな追っかけ達が増殖したはずだよん。

「STAを17年間にわたってずっと、頑固一徹牽引し続けています。

リーダーのマサです、よろしく!!」

拍手!!!(アキちゃん、ここだけ違うSEに切り替えた・・・・)

さあ、10人目は・・・・華麗なるセクシー歌姫が妖艶に現れたよ・・・・・。


****ライブ・レポートはPART,3に続くのだよ、諸君!!((´∀`*))****

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