THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,193 オヤジ達のバンドパラダイス・ファイナル@LIVE CAFE SOLISTE(S・T・A編PART,4)

2022-10-09 20:33:48 | Live Photo




****さあ!このライブ・レポートも遂に最終章へと突入だ!!
名残惜しいところだけど、思う存分に堪能して頂戴な。
いくぜい!!****

「どうだい!!
この場にはピッタリだと思うんだけどなあ。
残すところ、3曲となりました。
じゃあここで以前も大好評だったので、調子にのってサーヴィス・タイムと参りましょうか(笑)。」
「ええっ!?何のサービスタイム??」
「まだ明るい!!(爆笑)」
「何を言おうとしているのか忘れちゃいそうだあ!!

STAのブラス・ロック追求という基本コンセプトから外れるので、受けるのわかっていても、あまりこういうタイプの曲はやらないんだけど・・・・頑固なもので」
「えええ!!???」

「これだとディスコバンドと勘違いされちゃうからね。
そこで期間限定でディスコ・ナンバーを1曲、お送りしたいと思います(イエ-ツ!!の歓声)
でも、やるからには皆さんも一緒に演出してください。
歌って踊って!!
これ3分で終わっちゃうよ」
「ハヤッ!!」
「マイアミ・サウンド・マシーンの先輩でもある伝説のKC&THE SUNSHINE BANDといえば?・・・・・」
(観客席から)「THAT’S THE WAY!!(笑)」
「正解!!THAT’S THE WAY!・・・・・1・2・3~イエイ!」(ミキサー・スタッフがリバーヴをがっつりとかけてくれた!)

突発的にマサが連動してモッチンと共に渾身のカウント。

もうこの曲は下手な屁理屈なんか一切抜き。

各自で自由気ままに腰を振っています。

ミユキちゃんもオーバーアクション気味に悩殺フィーヴァー。
マサが事前にアドヴァイスしておいたのさ「プレイしながら踊ってね!」と。

だってSTA史上最も、全身で音楽を表現するプレイヤーなんだもん。
この手の曲ではじけないなんて、勿体無いでしょうよ。

ファニーもカツもカタボウも、思い思いのアタックにてフル稼働。
9人体制による、うねるようなラテン系のグルーブという贅沢極まりない編成は、まるでサンタナを見ているようです。

モッチンの歯切れ良い、控え目なるバッキングがそそるねえ。
彼が醸し出す多種多様なる打楽器の音壁が肝だよね。
マサが両膝つくと、シャッター・チャンスを狙っていたカメラマン達が見逃すはずもなく即座に激写。
マサの前ヘ陣取リ決めの記念ポーズ。

ステージ後方のフロアはすでにダンスクラブと化している。
バンドと客が熱を放射し合って、見る見るうちに一体化。
その中心で常に陣取るのはもちろんツッツー。
セクシーヴォイス部門担当の彼のこと、水を得た魚のように場面場面で色々な顔をちらつかせてもくれます。
客も一緒に歌っています。
皆、ヘトヘトなはずなのにね。
喉が張り裂けそうなほどだよ。
だから今回はより慎重にトライ・・・・。
エネルギーの配分も考えて。
ツッツーが高々と掲げた右手振り下ろしを全員が注視。
エンディングはばっちりと完了だ!(今年小樽・浅草橋・屋外ライブ7月16日の土曜日に演奏した時は、トラブってるメンバーもいたけどね・・・・)
ああ、リベンジ作戦完遂で気分もスッキリしたあ!!

マサはペットボトルの水を一飲みしてから「これでいいんだよ。
滅多に取り上げないから、スペシャルヴァージョンでおおくりしました。
皆さん、満足してくれてますか?」
「イエ~ッ!!」
「サンキュー!ツッツーに盛大なる拍手を・・・・!!
この歌詞って、私はあのやり方が好き!アハアハ・・・を繰り返すんだよね!!」
もちろんドッと爆笑で、拍手の波。

堂々たる物腰でブラス隊の前に佇むツッツーも、手を振りその声援へこたえる。
アキちゃんもマサもホッとしたのか満面の笑みを浮かべている。
ツッツーから懇願されていたコーラスという大役を果たし終えたからね。
これでなんまらと気が楽になったことでしょう(一部のメンバーらは納得がいかなかったようで、またすぐにでもこの曲にチャレンジしたいそうです)
全身から発せられるオーラが神々しくって眩しいくらいさ。


MCはマサから・・・・・。
「どうです、皆さん、楽しんでいますか!!?
・・・・ってあまり大きな声を出しちゃあダメなんだよね(笑)
でも手拍子ならばいくら叩いてもオーケー!
早いものでもう残すところは2曲となりました・・・・
じゃあ、これからもう一曲、ダメ押しとばかりにモノ凄い濃厚なのをぶっ放してみせますのでどうぞよろしく!!
毎回、STAは色々なタイプの曲を用意していますが、シカゴの強力なるライバルバンドで、ちょっとノリのいい過酷この上ない曲をお送りしたいと思います。
・・・・シカゴときたからには、このバンドをやらないわけにはいきません。
ブラスロック界における重要なるターニング・ポイントと言われているもの。
それでは、俺たちSTAなりのアレンジで勇猛果敢にプレイ。
このメンバー達でなければ実現不可能と言われた強烈な、ディスコでも人気だったという、これもわずか3分足らずのすこぶる燃費の悪い過激な曲。
日本歌謡界にも多大なる影響を与えたよ。
ブラック・ビスケッツ風(爆笑)リフ一発で皆さん、わかってくれると思いますよ(これにざわめく会場内)。
ツッツーが情熱的に思いの丈を込めて歌います
・・・・燃え上がってください(と、ここでオーディエンスの方を指差すと皆が大きく手でリアクション・・・・)。
皆、聞いてね! ・・・・・邦題は黒い炎・・・・チェイスで・・・・・GET IT ON~~!!!」 

焦らしに焦らされたオーディエンスが待ってました! とばかりに色めきだつ。
すこぶるアグレッシブな燃える闘魂がメラメラ!!
モッチンによるカウントで・・・「1・2・3~!」(カウントは多数決で半分の長さになった)

会場内の熱気は沸点に達した感あり。
脳天がカッカと炎上しているようだ。
歌詞の内容は卑猥そのものだけど、火傷しそうなくらいのヴォイス攻め。
このようなやさぐれたボーカル・スタイルのツッツーを聞けるのも貴重。
ハードロックも歌いこなせる器用なシンガーには脱帽だ。
さりげない仕草が板についてるね。
ほぼ1か月をこれらに費やしていた。
だから熟考に次ぐ熟考で逞しく鍛え上げている。
それもツッツーにかかったら全く問題なし。 (密かに和田アキ子さんのテイクを参考までに聞き込んできたらしいよ!
なるほど、わかってらっしゃるね。 )
マサは後方にて、とびっきりのアクションを絶え間なく繰り広げている。
ステージ狭しと前後左右を休みなく駆け巡る理想のエンターティナー。
時にはステージそばで待機しているゆかり嬢&ヒラノさんにもベース・ネックを突き出して煽りをかます。
調子に乗りすぎて珍しくもピックを落としてしまった・・・・・仕方ないから滅多にやらない苦手なフィンガーピッキングに即行でチェンジ。
それに感化されたのかSTAのメンバー勢も、積極的に観客へ向けてMORE,MOREと要求。
マサ折り紙つきの、ニシヤンによる隠し味的ジャジーなWOWOWペダルがこれまた秀逸。 (名器VOXを使用)
ニシヤンはアドリブをこなしながらも真骨頂。
全編にわたって捲くし立てるように掻き鳴らされるストロークも絶妙なるスパイスだ。
ジャズのエッセンスをふんだんに含んだ超絶技巧なギター・バッキングがドライブしていて光っている。

アキは、どや顔での素敵なソロや、休むこともなく極めつけ振り上げたお手てをダイナミックに鍵盤へと振り下ろしてのデンジャラスなグリッサンド連発(ちょくちょく指に怪我を負うのがタマに傷)
輝かしきスーパーレディだ。

普段はポーカーフェイスな佇まいのカツも、適材適所、要所要所でしのぎを削るかのように攻め立ててくる。
ここでも絶え間ない位に、益々の活況を繰り広げています。

マサは調子にのりすぎて足元に設置されていたドリンクを、途中でステージ床に倒してしまった・・・・。

その一挙手一投足全てがものの見事、様になっている。

けたたましきホーンセクションは、バック陣も腰を抜かすほどの威力を確立している。

メイナードファーガソンか、はたまた本家ビルチェイスを彷彿とさせる超絶悶絶なるハイノートヒッター。
以前ファニーいわく「ライブの度にこの曲を取り上げているバンドはそうそういないよ」とのこと。
よくよく考えてみたらば、それは言えてるね。

シンセブラスとホーン・セクション4管編成ともなると当然ながら厚みが段違い(オリジナルはトランペット4本なもので・・・)。

後半のダメ押しに至っては、レッドゾーン振り切れギリギリで命がけ。

カタボウが必死に会得した転調箇所と、ランニングラインでガッチリと埋め尽くしたマサの捌き方も惚れ惚れするほど。

ミユキを筆頭にホーンが競い合ってピッチを上げるところなんか、ぶっ倒れるんじゃないか? と、これには心配になってしまったよ。
突き抜け感が尋常ではない。
やはり群を抜いてる。

ミユキ、お得意のヒステリックなるブローも効果覿面。
ここへきてもスパイスがピリリと効いていて、燻し銀の光沢を放っていたのでした。
スタミナ消耗率が激しい・・・・わかってもらえたでしょう。
体力の温存が課題だね、ここでも・・・・。

ツッツーちゃん、入魂のシャウトが神がかっている。

感無量の極致。

想像していた以上、期待を遥かに超越したボーカルワークには観客も「かっこいい!」と絶賛していたくらいだ。

細かな節回しや絶妙のイントネーション、骨っぽい歌いっぷりには関心しながらも腰を抜かすほど。

ニュー・フェイスのモッチンも、一種独特なるSTAワールドに今更ながらずっしりと手ごたえを感じているはず。

それだけにやりがいがあり、一度味をしめたら脱出不可能なジャンルでもあります。

なるほど・・・と世界観がガラッと変化するのです。

以前マッキーちゃん曰く「スポーツジムに通っているようだ」とのこと。

なるほど、ユニークでうまい表現をするもんだねえ。

決めのエンディング目印では更なる進化を遂げたモッチンが、目一杯にタメをきかせてフロアタムにてのブレイク。
マサとのリズムコンビネーションも、ピッタリで絶好調。

ブラス隊含めて全員が残響音を轟かせる中、息も絶え絶えな暴れん坊。
必死の形相で、血管ぶち切れ寸前まで吹き続ける。
燃え盛る炎で焼き尽くされて、真っ白な灰になったかな・・・?

まあ、いずれにしても、一丸となっての勇壮なるハードロック直撃弾逆落としは鮮やかだなあ!
マサとツッツーとでトコトンまで追求して究極の総決算で固め、わかりやすく、よりクールに仕上がった。
全員が安心して取り組むことができ、快感だ。

「この曲、誰か知ってるかなあ?」
観客から「知ってるよ!わかるよ!」
「あらら、怒られてしまったあ!(笑)」
メンバー達も大爆笑!
「かなり古い曲なのに、知ってる人がいてとても嬉しいです!
もう一度盛大なる拍手を世界のツッツーに贈ってくれ! よろしく! (笑)」
ツッツーも手を振りながら満足げ。
ひじょうにいい汗をかいたね。
爽やかな表情にそれらが集約されている。
添付された写真を見てもらえればそれも一目瞭然。

短期間でよくぞここまで成し遂げたものだ。
もう自分のものとして吸収しつくした感あり。
正直な話、歌い足りなかったそうだけど、今後のためにも、まあ肩慣らしということで。
これで終わりではなく、今後もっともっと面白いコラボレーションを策略中!

皆さん、彼が現在所属しているカバーバンド「ビア・プリーズ」でも堪能して頂戴な。
これを見た観客たちは大げさではなくラッキーだ(実際、その後の反響にこちらサイドがマジ驚愕したくらい。
この曲はいつの間にかゲスト専用になっちゃったけど、それだけに数多くの男女問わずシンガーを招いてきました。
その中でも1,2を競う完成度とハマリ具合だった。
これに異論を唱える人はまずいないでしょうね)。

****さあ、残すところ、あとわずか1曲(((´∀`*))! ・・・余力を振り絞ってフィナーレに突入します。

もう少しの間、お付き合いくださいな。
極上のブラスロックワールドは果てしなく続くよ。

もう泣いても笑っても正真正銘、お約束の展開であれが最後に飛び出しますよ!

覚悟のうえでご用心。
ぜひとも心してね。 ****


****白熱のライブ・レポートはPART、5へと続く・・・・・!!!!****
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VOL,193 オヤジ達のバンドパラダイス・ファイナル@LIVE CAFE SOLISTE(S・T・A編PART,3)

2022-10-09 19:01:11 | Live Set List




「今日はいつものライブよりも異質な内容になりますが、これはこれでいい機会だし激レアだとおもいますよ。
良い機会だから、ここからは、普段、あまりメインでやらない曲達で占めてみたいと思います。

それではブルースブラザースを骨太に3連発でお届けいたいと思います。
(ドッと沸き起こる歓声が嬉しいなあ!!)
と言ってもブルース・ブラザースってカヴァーばかりなんだよね・・・・」

マサのタイトル・コールでまずは「アイ・キャント・ターン・ユー・ルーズ」(今もテレビの車CMソングなどでお馴染み)

間髪入れずにモッチンの的確なるカウントで開始する曲ですが、ここでも疾風のごとき光速ナンバーが登場。
これはアキのリクエストに、マサが応じた復活セレクション。

この曲の採用は珍しくて2020年の2月9日(日)に小樽公会堂・雪明りの路でプレイして以来。

1分ちょいであっという間の2コードリフというシンプルな曲なんだけど、毎回噛み合わないヘロへロのバッキングに嫌気がさしてしまったので、マサが長らく封印していたという曰くつきの一品。

ところが現在の連中は「あらよっと!」というノリで、初音合わせにも関わらずサッと再現してくれる。
何でもかんでも緻密に当たり前のようにね。
何だったんだろうか、あの頃は・・・・・。

そしてソウルフルでアヴァンギャルドなキーボード・ソロが、満を持してはじまります。(ブルースブラザースのライブバージョンではダン・アイクロイドによる捲くし立てるような早口ナレーション)
戸惑うことだらけなはずが、アキによる弾き込みはどうでしょう!
信じられないくらいのフィンガリングだ。
与えられた小節数でビッチリと猛アピール。
モッチンとの目配せでバッチリ・・・・といきたいところなんだけど、ズラッと居並ぶメンバー達の陰になってモッチンが見えない・・・・。
延々と続くリフの嵐・・・・どうする?…‥雰囲気で察したミユキが代わりにモッチンへ合図を送り事なきを得た。
ドラム・フィルに次いで、ホーン隊がバトンを受け継ぐ。
どうですか・・・・このコンビネーションの妙!
不思議なことに自然と浮かれてきちゃうでしょう。
おみそれしました、エンターテイナー・ミユキちゃん!

「お次もツッツー・コーナーだ!」
彼とマサとは15年前からの知り合い。
スタジオやライブ会場ではしゅっちゅう顔を合わせて対バンも多数組んでいれど、不思議と一緒に演奏したことがほとんどなかったんだよね。
ずっと共演の希望を送り続けていたんだけど、なかなかタイミングが合わずじまい。
ところが去年のクリスマスライブイベント以来、やっとその夢も毎月実現したというわけだ。

「大きな拍手で盛り上げてやってくれ!!!」
熱い歓声に果敢にこたえる貫禄たっぷりのツッツー。
2ブロックヘアとサングラス姿。
目にも鮮やかな赤シャツ。
ピカピカの靴もファッショナブルに拘り抜いている。
満足そうに余裕の表情を湛えているんだから大した男だ。
スタジオでのリハはたったの2回。
でも彼のお得意ジャンルとして長年お蔵入りしていた曲を、この機会に再び蘇らせたよ。
(アッキー、西ヤンもテイクやキー違いではあるけど他のバンドで演奏経験あり)
STAの曲ってどれもこれも毛色が変わっているけれども、こいつはこの日特に異色なナンバー。
ブラスロックではないから当たり前か。
モッチンの4カウントから間髪入れずにソウルフルな、その名も誉れ高き「ソウルマン(サム&ディブ。STAはザ・ブルース・ブラザースで披露)」
しかしモッチンは、ジャンル問わず、器用に色々なスタイルで叩きわけるものだね。
昔取った杵柄、職人気質の面目躍如だ。
実は彼もブルースブラザースが大のお気に入り。
モッチンが一番こだわりぬいたという、ホーン隊と一体となってのフィルインも寸分の狂いなくバッチリ。
ツッツーは日本人離れした節回しで、センターを陣取り片腕伸ばしての熱演。
(ステージはすでに足の踏み場もないようなので彼のみ1歩前の床にての熱唱。つまり変則的なポジション)
でも、期待以上の貢献度さ。
神々しき照明を一身に浴びながら、もはや独壇場と化しています。
「リッスン!」の合の手も抜群。
マサ&アキもしたたかに、バック・アップ・ハイトーンコーラスで参入。
もちろんエディット・バージョンゆえ、あっという間に転調パートへ突入。

ここで遂にでた!!
カツが秘密兵器ブルースハープをおもむろに取り出して、目いっぱいに魂込めて披露。
これは去年の12月、ススキノのウィズユーでも披露したから今回で2度目。
皆、忘れかけていたんだけど、しっかりと覚えていたアキの冴えたアイデアでめでたく復活。
チラッと横目で見たけど、かっこよく吹きまくっていてご機嫌な表情だったよん。

今は多才なメンバーばかり所属しているから大助かり。
単なる興味本位の楽器コレクターとは雲泥の差さ((´∀`*))

新加入のモッチンは、ツッツー同様にスタジオ・リハ2回きりだとは到底思えないほどの手さばき。
とにもかくにも、モッチンのプレイする姿がひじょうにロック的でナイスです。
よって、万雷の拍手が鳴り止みません。

正直に申しまして、この曲、今までのライブでもそこそこの評判だったのですが、この日の受け具合は異常でしたなあ。

ヴォーカリストによって、こうも違うのかと痛感したよ。
バックの演奏にも良い意味で刺激を与え、次々と連鎖していくし本当に計算ができない。
まだまだ修行が足りない。
これこそがライブならでは真剣勝負の真髄。
前もってヒラノさんへは、マサからセットリストを伝えていたんだけど、全曲が申し分なくたまらない・・・と感想をいただきました。
やっぱり取り上げて大正解でしたなあ。
ある程度は、確信犯なんだけどね・・・。((´∀`*))

一致団結の賜物。
メンバー達の知り合いも見えていたんだけど、STAを見たのは初めてだ、という人が多数いて異口同音に衝撃的だったらしい。
もちろん想像以上のパフォーマンスと歌声に話題騒然だったことは当然でしょう。
多方面からの反響も上々で、益々株があがったね。
室蘭への進出は成功で、手ごたえも良好。


「はい!ここからは中盤戦に入ります。
この熱気が冷めないうちにすぐいくよ。
次もブラスロックではない曲。
シカゴもデビュー前からずっとライブで取り上げていたソウルのスタンダードナンバー。
日本公演ではいまだにプレイしていないので、ブートでしか聞く事が出来なかったのですが、50周年記念としてやっとオフィシャルライブ音源として日の目をみたのです。
そこで是非STAでもやりたいなあ、とファニーに一昨年末にかけあってみたら、正月に2時間ほどでブラススコアを書きあげてくれたのです。
そんなわけでして後はトントン拍子に事が運んで、2020年3月8日の日曜日、白石区ピグスティーにて初披露となりました。
STA数年ぶりのニューレパートリーだった・・・・。
オリジナルはエディフロイドですが、ブルースブラザーズのバージョンで!
本日が4度目の・・・・・・・ノック・オン・ウッド!」
(今年4月3日の日曜日、小樽・ゴールドストーン・フレンズ・ライブ以来)
再びモッチンのスティック4カウント。
マサもツッツーも感無量です。
練りに練り込んで、洗練されてきたわけだからね。
確かにタイトでストレート、シンプルな3分程の曲だし、ボーカルがメインだけあってグルーヴィー。
少ないコードで淡々と進行する構成ながらも、全員一体化した音の壁が絶品。
大した事故も無く最終コードへ。
エンディングの目印を請け負うツッツーは責任重大。
オリジナルのライブバージョンを聞き込んで、「なるほど・・・・ボーカルのオールライト!HEY!!だね」
マサとツッツーでトコトンまで追求して究極の総決算で固めた。
わかりやすくなって、よりクールに仕上がった。
全員が安心して取り組むことができ、快感だ。
「エンディングではギターがチョーキングを12回しつこいくらいに引っ張るんだよね。」とモッチンがニシヤンへ問う。
当然、その通りに2人がユニゾンで合わせた。(モッチンいわく、ドラムが一番厄介な曲だとのこと・・・・)
マサはジミヘンの「サード・ストーン・フロム・ザ・サン」のリフをサービス挿入。
「この曲を俺は伝説のブルースギタリスト、バディガイをペニーレインで見た時に演奏していたのを聞いて以来、いつかやりたいなあ、と思っていただけにこれは快挙だ!」


「ここでグッと雰囲気を変えてレイ・チャールズ初期のスタンダード曲を披露したいと思います。
でもSTAはひねくれているからジョー・コッカーのヴァージョンでおおくりしたいと思います。」
おおお!!・・・・と、どよめく会場。
この日最大の鬼門だ。
それは全員に言えること。
慎重にどす黒くトライ。
序盤はピアノとボーカルのみ・・・・。
アキちゃんとツッツーのやりとりルーティン。
「いくわよ」「いいわよ」((´∀`*))
ブルース色濃厚なピアノの響きと、ドスの効いたヴォーカルで会場の空気を一挙独占。
鍵盤の隅々までをも滑り込むフィンガリング。
情熱的な歌声。
STAにしては異色の「アンチェイン・マイ・ハート」が、6月19日(日)スターライト以来の再演です。
ジャーン!
あのライブは何故だか鮮明に記憶している。
バカ受けしたんだけど、全然納得のいく内容ではなかった。
あれは、力業で乗り切ったのさ。
でも今回は雲泥の差。
アッキー、リベンジマッチは叶った?
(ザ・パーティーズはレイのヴァージョンを長年プレイしています。小樽のシンガー、マッツもセッションで歌ったとのこと)
細部にわたって忠実にコピーしながらも、さりげなく彩りを添えお届けするよ。
まったくもって天邪鬼なSTAはこういうことをやるのがお得意。
もはや斬新すぎて別物ともいえるこのヴァージョンだけに、うるさ型のオーディエンスも納得してくれたことでしょう。
想像していた以上に受けも良かったようで、年配の人達も満足そう。
無意識のうちに瞬きもせず、息を殺してステージ上へ食い入る面々が散見。
本編はマサのベースによるエモーショナルな重低音が這い蹲るように地べたをうねります。
スタジオ・リハ時に女性を中心に演奏以外に密かなレッスンを横並びで行っていた。
軽やかなるステップでダンスの振付だ。
これは見栄えにも華やかで好評だったよ。
なんといっても、当人達が一番ノリノリだったもんなあ。
ツッツーのボーカルへ寄り添うようにアキ、マサがコーラスでゴージャスに応戦。
その流れから、ここぞとばかりに、ツッツー入魂のテナー・サックス・ソロ。
これがまた狂おしいほど抒情的に焦らしながらも咽び泣くのだからねえ。
美味しいところ、独り占め状態で憎い男さ。
感極まったかのようにツッツーがヒステリックなハイ・ノートで追い討ちをかけてきます。
年季の入ったホーン達が熟練の技を巧みに駆使しながらも、バトンを受けとって迎え入れる。
戦慄の走る現象だ。
後半ではボーカルとテナー・サックス・ソロが渾然一体となって終焉まで誘ってくれます。
タメを効かせて切なくもドラマティックな幕切れに,両手を高々と掲げて温かい拍手を打ち鳴らしてくれるテーブル席の人もいます。
けっこう期待に添えたみたい。
「ありがとうございます。これはいかがでしたか?」
絶大なるリアクション。

****さあ、もうこのライブ・レポート、泣いても笑っても最終章に突入だよ。一気にいくから心して読むように。
覚悟はいいかなあ!!
PART,4へと続く~~!





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VOL,193 オヤジ達のバンドパラダイス・ファイナル@LIVE CAFE SOLISTE(S・T・A編PART,2)

2022-10-09 17:00:06 | Live Set List
***アッキー長年のお友達でもある「そうきあ」のMIKIMIKIちゃんが先月「去年、アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
正にその通りだ。****

さあ、さっそく2曲目はメドレー。

マニアならば思わずニンマリだ。
皆、すでに全身汗まみれながらも、気持ちがよさそう。

 去年、スタジオリハ時にマサがふと閃いた。

「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね、ってさあ。
曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す。
トークも交えてね。
焦らしに焦らした挙句に・・・・っていうあれ。
それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ。
結果は?・・・・もちろん大成功だったよん。

これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨。
スタジオではまあまあの出来だった。
ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良。
別にキッカリとした台本なんか用意してはいない。
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね。
その場の空気感で進行。
タイミングを逃したマサはタイトルを言おうにもずれちゃう。
もう1周弾いてもらう!?
ところがアッキーちゃんが機転を効かせて見事にクリア。
かえって効果が倍増したよ。

「それでは、トップに吹き荒れる初期シカゴのブラスロックをお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。

(不敵な笑みを浮かべつつも)特に人気の高い曲をやります。
あれ!?どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
今日は土曜日だからうってつけの曲をやるよ!・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」

と言った途端にアッキーが寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!

後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。
ありがたいことに大正解だよん!

 (オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くとミュージシャン冥利に尽きるね。
長年にわたるブラスロック&シカゴ普及活動も着実に実を結びつつあるようだ。)

シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
マサがアキちゃんの方向へ向き直った瞬間、絶妙のシンコペーションを基調としたあまりにも超有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)。

当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキーちゃん。
いつも艶やかなる着こなしのアキちゃん真骨頂。
(彼女の根性の入り方は半端ない。メイクもバッチリと施し、アメリカ製のデニム・テンガロンハットと全身を黒ファッションで統一しているではないか!すでに立派なロッカー然としている・・・・本当はこの日ムズイからテンガロンハットを被らない、と直前にぐずっていた。結局は被ったけど。だからバチが当たってトラブったんだよ((´∀`*)))

こんな素敵な曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。

スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。

なんたって長年キーボード不在だったんだからね。

当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。

ところが機転を効かせたニシヤンが、ギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた。

半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。

もはや手慣れたもんだよ。

これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。

西やんもこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちだったことでしょうねえ。

加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。

感心しきりだった。

それも参考に加えて、アキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。

その結果がここに結実したんだよ。

文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。

大役を果たしたね。

涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。この感動がずっと欲しかったのさ。
本物だ。(近年は本家のロバートラムさんがショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。これが生命線なんだから。シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)

もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

モッチンは特にこの曲でのドラミングが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。

西やんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。

ほとんどの人々がニコニコしながらも手拍子!

腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている人も発見。

会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?

数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。

ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。

西やんも時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らす。

笑みを湛えたアキちゃんは目の前の観客達の笑顔にもすこぶる癒されたそうですよ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。

まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。

愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

マサが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。

他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

エンディングのハミングに至るまでマサのアイディアが見事に実を結んだ(これもスタジオ入りしてみっちりと真面目にトレーニングしたもんね。過去にここまでこだわって突めた人は皆無だ。今後ももっともっと煮詰めまくろう!!)。

歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ。
この度はマサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくツインボーカルを現実のものとした。
ツッツーと軽くラインで文章とシカゴのライブ映像で打ち合わせしてからスタジオでプレイ。
すると一発で思いが噛み合って大成功。
皆も感服していたよ。
今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「WOWOWOW~!!」マサ渾身のハーモニー。
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクト。
丁々発止に完奏。
普段はホノボノと佇んでいるツッツーではありますが、やる時は綿密にヴォーカルとコーラスを決めてくるところなんかさすがですよね。

カツは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
STA往年のOBでもある中ちゃんは写真を見て「カツのプレイスタイルがジミー・パンコウを彷彿とするね。これにタンクトップだったら更にポイント追加!」と評していた。
これって最大の賛辞。

肩の力も抜けてきて爽やかな疲労感がかえって心地よい。

「改めまして、先ほどゆかりちゃんからも紹介を受けましたSAPPORO TRANSIT AUTHORITYです。
皆さん、楽しんでいますかあ!?
我々、初の室蘭ライブです。
頑固一徹17年にわたりブラスロック街道を邁進しています。
そんなわけでして、2曲立て続けに初期のシカゴをお送りしましたが、ご存じの方いましたか??・・・
(ゆかりちゃんも含めて、オーディエンスのほとんどが知っていた。感動!!!)
嬉しいなあ。
じゃあ、調子にのってもう1曲、シカゴの名曲をお送りしたいと思います!!
いかしたやついくよ~!
隠れシカゴファン垂涎の・・・・・・DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS?」

間髪入れずモッチンによるスティック4カウントが打ち鳴らされる。
なるほど、イキイキとしているね。
邦題は「一体、現実を把握している者はいるだろうか?」
直訳すると「本当の時間を知っている人っているの?」だ。
日本ではシングルのB面だったけど、海外ではヒットして今でもシカゴのライブ曲。
「時間に対する哲学的固定概念の意義を真摯に全人類へ問いただす」という、何やら小難しい、そしてカッコイイ曲。(メンバーらもスタジオリハ中にスコアを覗き込んで、原題の長さに驚いていたしね。)
これは、2019年の12月15日(日)に、ホットタイムで演奏して以来だ。
アキ、マサ、西やんがズッとライブ用に熱望していた曲なんだけど諸事情によりズッと埋もれていたのだ。
それが遂に陽の目を見た瞬間。
願いが叶った!
良かったねえ。
エディット・ヴァージョンだけど。
イントロだけでも数パターンのリズムに変化する、一切の無駄がない濃厚すぎる、ほどよいホーン・ポップ・ロック。(何人かのメンバーは小節数にも手こずっていたね)。
ファニーによる、巧みで張りのあるトーンのトランペット・ソロ。
なかなかにやるじゃんか。
小刻みにヒットするピアノの躍動感。
ポール・マッカートニー直伝のピーター・セテラによるベース・ラインが印象に残るパートを経て本題へ突入。
この曲も正直な話、消化不良気味で不満の種が山積みだったのですが(お蔵入りの原因)、ここにきてかなり本家本元に迫る勢いで嬉しくなっちゃうよ。
スローガンは「地道に小さなことからコツコツと」だね。
マサのメイン・ボーカルに絡むツッツーの個性的なコーラスも渋い。
そしてツッツーはぶっつけ本番で、3番のナレーションまでをも堂々と決めた。
芸が細かくて驚愕だ。
完璧主義だけあって有言実行。
発音も最高にしっかりしているよ。
マサとツッツーは時折、牽制しあいながらもニンマリ。
「中々にやるじゃあねえか!」ってなあ感じでね。
エンディングではカツが、珠玉のトロンボーン・ソロでまとめ上げた。
マサも水を飲みながら、黙ってカツの方を猛アピール。

「それでは黄金のシカゴを立て続けに3曲お送りしましたが、次の曲は・・・・サム・ライク・イット・ホット!!」

達成感に酔いしれる暇もなく間髪入れずに、モッチンがお得意のファンキー・グルーブを叩き出す。
デュラン・デュラン・フリークのツッツーから熱烈リクエストを受けて実現した、エディットバージョンで「サム・ライク・イット・ホット」
7月「浅草橋オールディズ・ナイト」以来だ・・・・。
これでバッチリと満足いただけたかな。
モッチンのグルーヴ軸となるのは、何と言っても素早きダイナマイト・ドラム。
このビートには四苦八苦したけれども、本番では慎重に懇切丁寧一つ一つのオカズを噛み締めるようにスティックを振るう。
シックのドラマーで「黒いボンゾ」と呼ばれた故トニー・トンプソンには、学ぶべき点が多数見受けられたのではないでしょうか。
かなりナーバスな状態で臨んだけれど、中盤では遊び心も交える余裕も生まれてきています。
ツッツーはソウルフルなボーカルに加えて、トレードマークの腰振り歌唱スタイルも健在。
すかさず、手拍子を要求する余裕も見せる。
時にはテナーサックスを吹き込んでホーン隊に合流するというアンバイ。
贅沢すぎる!!
前3曲とは色合いの全く異なるこの曲を、是非ともこのメンツで演じてみたかったのもこの度の狙い。
このあたりの空気感を察してか、観客も踊り始めています。
ゆかり嬢は常に踊りまくって、飛びまくっているよん!
アキはマサから受け取ったシンセブラス・スコアを手本にクラップ音色やフレーズを引き出す。
ミユキも手拍子の箇所にステップを加えて花を添える。
マサとニシヤンがミュートピッキングと跳ねるチョッパーのアタック音でテンションを高めます。
ニシヤンはこの手の曲でも的確なるコードワークで周囲を促しつつも場を盛りたてる。
アヴァンギャルドなギタープレイでニシヤンは独自の解釈論を発揮。
もちろんマサのハイトーンコーラスとツッツーの渋いボーカルとのコントラストもミソ。
事故も無く最終コードへ。
エンディングの合図を請け負うツッツーは責任重大。
エンディングのアカペラ・パートもワイルドにバッチリと区切りをつけて終了。
自然と沸き起こる歓声にゾクゾクしちゃった。
この曲は最初から最後まで、一番気合を入れて全員で取り組んだだけあって、思い入れもヒトシオだ。
マサもツッツーも感無量です。
長年の夢だった本格的なるプレイヤーらによるお披露目が叶ったわけだからね。
おいおい、この日のセトリ中、一番出来がいいんではないか?!
確かにタイトでストレート、シンプルな3分程の曲だし、ボーカルがメインだけあってグルーブが半端ない。
少ないコードで淡々と進行する構成ながらも、全員一体化した音の壁がエクスタシィへと誘う。

****いかがですかな??
まだはじまったばかりだけど、STAパート2はここまで。
引き続きパート3に突入するからご安心をば!****
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VOL,193 オヤジ達のバンドパラダイス・ファイナル@LIVE CAFE SOLISTE(S・T・A編PART,1)

2022-10-09 15:35:21 | Live Set List



3,SAPPORO TRANSIT AUTHORITY
20:10~20:50

****最後はこのブログの主役SAPPORO TRANSIT AUTHORITYライブ・レポートでガッツリと締めくくります。
トリ前の登場だ。
まずは、ちょっと時間を戻そう。
皆のモノ、覚悟はいいかい!?
ARE YOU READY??****

このライブレポ―トは、書いている私が思っている以上に反響があるようだ。
それを改めて実感したのが今回のライブさ。

我々、北国唯一無二の存在でもあるSAPPORO TRANSIT AUTHORITYは、おかげさまで相変わらず絶好調ですよ。

今回の会場はSTA初の室蘭。
遠征は大好き。
港町は小樽でも実証済みですが、ここもお祭り好きばかりですこぶる賑やかだ。
想像以上の熱気が渦巻いている。

STAは過去にも、いくつか地方ライブのお誘いを受けたものだ。
でもそのたびに、メンバーが集まらなくて泣く泣く断念していた・・・・(´;ω;`)
でも遂にその夢が実現したのだ!
これは大事件。
過去のメンバーの中には遠距離移動を嫌う者もいたけど、現在は心配ない。
皆、この日が来るのを楽しみにしていたよ。

事のハジメはと言いますと・・・これがけっこう長くなる。
フェイスブックをやっていると、共通の音楽趣味で、会ったことも話したこともない人と、SNS上のみで仲良くなって盛りがるものだ。
これが素晴らしいところ。
お互いに情報交換や近況報告、友達を紹介したりで輪がドンドンと広がっていく。

この度の、ライブ主催者でもあるイブシ銀のMR,ベースマンこと、ヒラノさんとの出会いも同様だった。
マサとはとっくに友達申請し合っていた。
で、STAキーボードのアキも伊達出身ということで、室蘭在住のヒラノさんとはフェイスブック・フレンドだった。
コロナ禍で地元でのライブイベント活動が思うように行えなかった頃は、皆、大変なストレスが蓄積していたことでしょう。
それも最近は徐々に和らいできたような感じさ。
そこで、タイミングを見計らったように、ヒラノさんが壮大なる構想をぶち上げた!
北海道全域から、凄腕のツワモノミュージシャン達を集めてのライブ・フェスティヴァル!
その一つとして、STAにも白羽の矢が当たった。
ブラスロックたるもの、売られたものは買うしかないでしょう。
堂々と受けて立とうじゃあないかという結論に達した!
アキ経由で話をいただき、とんとん拍子にスケジュールの調整。
本来はもう少し早めに開催する予定だったところを、STAの都合に合わせていただき10月1日に仕切り直してもらった。
大感謝!!
会場は写真送付もしてもらい、石造りの倉庫でいくことに決まりかけていた。
ところが、ミキサー担当氏曰く、「STAのようなホーンセクションだと、音の跳ね返りがキツイ」とのことで、機材をグレードアップしたばかりのライブハウス「SOLISTE 」へ変更することに。
結果としては、それが正解でした。

ある程度の筋道が見えてくると、ヒラノさんはとことんまで突き詰めて詳細を組み立てはじめた。
対バンも一筋縄ではいかないようなところがズラリ。
バンド数は試行錯誤、紆余曲折を経て全4バンドに落ち着いた。
タイムテーブルも、フライヤーのデザインも完成。

ふと思い立ってマサはヒラノさんに質問した。
「司会者はいるの!?」
「大丈夫。ばっちり女性が担当しますよ!」
わあい、期待しちゃうよ。
それがユカリちゃんでした。
最も多く会場内で会話したのが彼女だったんじゃあないかなあ。
とにかく弾けるくらいにめちゃ明るいキュートな女性で話好き。
こりゃあ司会者向きだよ。
良い人材を発掘したヒラノさんに拍手。
ちなみに「ゆかりちゃん」はアキと同郷だということも、この日に発覚!
これも、ライブならではの醍醐味。
(STAトロンボーンのカツは室蘭出身だということも付け加えておこう。しっかりと実家に寄っていたよ)

ここまできたら、もう燃え上がるしかないしょやあ!!
何と、対バンの名前を見てビックリした。
皆、何年も前から知っている連中や、フェイスブックでよく見かけるバンドばかりだ。
しかもジャンルが一切被ることもなく、バラエティに富んでいるから、だれる要素なんて皆無。
アッという間に進行していた。
もう和気藹々とアットホームな雰囲気に浸り切っちゃったよ。
指折り数えながら、来るべき本番当日に向けてスタジオ・リハに励みました。
持ち時間もいつもより長めだから、ここぞとばかりにちょい遊び心と実験的要素も加味させていただきました。
ワクワク気分。

ライブハウスは地下1階。
有名ミュージシャン達のサイン色紙が、壁にびっしりと貼り出されている。
オープンしてから10年だとのこと。
まずは最初に主催のヒラノさんと感動のご対面。
ライブハウスオーナーにもご挨拶。
丁重に名刺も交換。
持ち込み機材やワイヤレスの周波数、セットリストの細かな内訳を用紙に記して提出。
司会者のゆかりちゃんとも綿密なる打ち合わせ。
そうこうしているうちに対バン達も合流。
もうねえ、会った途端に打ち解けちゃうんだよね。
幸先の良いスタート。
バッチリ和やかなムードが満ち溢れてきた。

ヒラノさんは、大所帯のSTA用にライブハウスへ掛け合って専用の楽屋を特別に用意しておいてくれた。
まさかここまでしてくれるとは・・・・鋼の涙腺が崩壊寸前だよ。
もうこうなったら恥ずかしいライブなんてできないね。

あまりボウっとしているとトラブルの元だから、徐々に準備に取り掛かる。

STAがリハーサルはトップ。
いつものことだけど、この日一番の大所帯。
唯一ホーンセクションが所属。
ミキサー泣かせなバンド。
オーナーが一人で音響、照明、セッティングにと奔走。
スタッフがお休みだとのこと。
受付に若い女性がいたけど、大忙し。
でもテキパキと動く様はお見事。
2曲を演奏後に、いくつかのチェックポイントも済ませて「それでは本番よろしくお願いします!」
最大の特筆事項といえば、ドラマーのもっちんが新たに加入したこと。
数段のスケールアップに成功した。
信頼度の高い百戦錬磨のミュージシャンだから、安心してプレイに専念できるというもの。
屋台骨がしっかりしていると、おのずとグルーブにも変化が出てきた。
ドンドンとバンドサウンドへと蔓延していき、厚み、ウネリ、抑揚が鮮明に。
ベテランドラマーだけに、余計な話し合いなんていらない。
理想的な阿吽の呼吸だ。
センス漲るスティックワークでグイグイと牽引してくれる。
リズムセクションはこうありたいものだ。
大船にのったようなもんだ。

会場の空気にも馴染んできたから、リラックスして皆と談笑。
とにかく積りに積もった話題が、いつまでも尽きない。
そんな時にでもヒラノさんは、常に周囲への気配りは忘れない。
だから小さなトラブルも皆無だった。
ヒラノさんの冴えわたる人徳がなせる技。

コロナ感染防止のため、手の消毒、マスクの着用、体温の計測は忘れないようにね。

BGMが流れる中、開場時間が訪れた!
今か今かと待ち焦がれていたオーディエンスがズラリと着席。

追記・・・・マサは対バンの「トラの穴」に敬意を表して伝家の宝刀「虎の穴」黒Tシャツを着用していった。
なかば確信犯的な受け狙いでね。
ところがこれが思いのほかに大好評を得た。
会った途端に目ざとく発見されたもんねえ。
「頂戴、頂戴!」と帰り際まで言われ続けた。
ギターのシバタくんはその後、メルカリで探し回るも全く見当たらないそうだ。
プレミアものかも・・・とのこと。

先述の鶯嬢「ゆかりちゃん」
ずっと緊張しまくってる・・・。
ヒラノさんが用意してくれたマイクを手にペンと「台本」を離さずにズッと目を通している。
責任感の強い生真面目なレディなんだね。
ヒラノさんも大まかな紹介文を手渡してくれたようだ。
STAのブログまで開いて、ゆかりちゃんはそこから色々な情報を抜粋したんだってさあ。
ブログを管理している者にとってはこれ以上ないほどの幸せ。
感動の極致だよねえ。

開演前にステージ上にセットされている常設アンプや機材類のご説明をば・・・。
ギターアンプはマーシャル・キャビJCM800(赤)
ローランドJC-120
ベースアンプはヘッドがトレースエリオット。
スピーカーはアンペグ。
ドラムセットは赤シェルのヤマハ。
シンバルスタンドはパール製。
モニタースピーカーはEV。
左右PA壁には、マ―シャルのキャビネットが壮大に埋め込まれている!!見栄えは抜群だ!
それは音がでるのかなあ・・・とモッチンは興味津々。

とんとん拍子にライブは進行。
あっという間に前半戦は終了。
早速、折り返し点だ。
そこでSTAの出番。
不安げに台本をチェック中のゆかり嬢。
何度もマサの元にきてバンド・コールのタイミングを確認。
全然、心配なんていらないよ。
シールド・バッグが行方不明になったり、中々、音が出ないメンバーもいたしね・・・(-_-;)
これらもひっくるめてライブの醍醐味なのさ。
それじゃあ、そろそろ景気よく行きましょうか!!
たまりませんなあ!!
もう限界だ。
威勢よくLET’S・GO!!!

***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO
FUNNY・・・TP
NISHIYAN・・・G
AKI・・・KB CHO
KATSU・・・TB BLUES・HARP 
KATABOH・・・AS
MIYUKI・・・TS
TSUTTSU・・・VO CHO PER TS
MOCCHIN・・・DR
***SET LIST***
1,INTRODUCTION・・・CHICAGO
2,SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
3,DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS?(一体、現実を把握している者はいるだろうか?)・・・CHICAGO
4,SOME LIKE IT HOT・・・THE POWER STATION
5,I CAN'T TURN YOU LOOSE(お前をはなさない)・・・THE BLUES BROTHERS
6,SOULMAN・・・THE BLUES BROTHERS
7,KNOCK ON WOOD・・・THE BLUES BROTHERS
8,UNCHAIN MY HEART・・・JOE COCKER
9,THAT'S THE WAY・・・KC&THE SUNSHINE BAND
10,GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
11,25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
===ENCORE===
12,SUNSHINE OF YOUR LOVE・・・CREAM


マサが一人一人から再度了解をとり、ミキサー・スタッフへとお返しのアイコンタクト。

よっしゃあ!
全てが万全な態勢に。
マサが最終のゴーサインを、ミキサー&女性司会者のゆかり嬢に送る。
おっととと・・・ゆかりちゃんが「暗くて台本が見えない・・・( ノД`)」
マサが即座にオーナーへ伝言。
「照明をください!!」
パアッとスポットがゆかりちゃんに当たる。
これで、ホッとしたね。((´∀`*))
 それでは遠慮なくいくぜい!

 まずはアキ嬢がプログレッシブでスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を作り上げる

(彼女は何でも受け入れてくれるから調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!頼もしい。
このミステリアスなるSEも事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。

マサがすかさずニシヤンらに手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。

マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう。
女性司会者ゆかりちゃんはワイヤレスマイクを手に、ステージ下手(ベースの前)から落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。

「ハーイ!たいへん長らくお待たせいたしました。
いよいよはじまりますよ!
今か今かとお待ちかねの皆さん。そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参りますよ。
極上の大所帯バンドが登場。
何と室蘭でのライブは初!
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
それではヨロシクお願いします!
レディース&ジェントルメン!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)

波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この人数だけにマジで勢いが桁違い。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

オフステージはクールなモッチンもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに変身するのです。
如実にドラミングの随所からその成果が現れていますよ。!
マサからの丁々発止なフェイントから、刺激を受けている御様子。

イントロの爆音が飛び出した途端に、オーディエンス達がいっせいにステージ方向を注視しはじめた。

その中には、対バンもだけど、噂を聞いて駆けつけた、ここの常連組が参戦。

手拍子や写真撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとあわせてくれますねえ・・・と上から目線で失礼ではありますが、しばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数、この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。

メンバー一同が、愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。
何故だか、いつまでも飽きがこないのさ。
その中でもツッツーのリードボーカルは、この日ほど、迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
相当にこなれてきた感あり。
さても猛特訓してきたのか!?
「本番ではバッチリと決めるぜ!」と事前に宣言していただけのことはある。

出色の出来と自画自賛しちゃいますよ。
特筆すべき点は誰が何と言ってもモッチンの存在だ。
彼がいるといないとでは雲泥の差。
頼もしき男。
打楽器による味付けがアーティスティック。
波及効果が半端ない。

無謀にも直前に参加したミユキちゃんも、必死の形相で追随((´∀`*))。

しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまでガッチリと固めたものだ。

各自は多くを語らないけれどね。

モニター・スピーカーに左足を乗せて、マサが野獣のごとく挑みかかる。
(実は最初のこのポージングで、貼り付けていた虎の巻がビリビリに破れてしまった。
そこのところは、どうにかこうにか切り抜けたけどね)
この度、せっかく変則的な編成になったんだからと、欲をかいて実験要素も含ませてみた。
それに感化されたのか、全員がアグレッシブなアクションを巻き起こす。

ニシヤンの計算されつくした独特なるシャープな音色のギターが、モッチンのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(この最新秘密兵器のギターは謎多き怪しいアリア・プロⅡ・PEシリーズの貴重なる高級品。
コンディションも良好な光沢を放っていますが、本人は詳細を決して語らず・・・・)

看板ともいえる4管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。

上手からは、キーボードが遠慮なしに手を変え品を変えての音壁を構築しながら進撃展開。
会場をまるごと覆いつくすかのような、変幻自在の音色。
なんという高揚感であろうか。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体、何を仕掛けてくるのか??((´∀`*))

さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

先月の反省点は見事にクリア。

手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。

デリケートなシンバルが奏でる残響音の余韻で、幻想的なトーンを漂わせる。

切り込み隊長はいきなりカツによる、やや食い気味なトロンボーン・ソロ。
 彼は久しぶりのSTAライブだから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがの達人だからこそ成し得る技。
何事もなかったかのように、涼しく振舞っていたよ(アキ嬢による縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。

ここがカツの凄いところ。
真横でその様を聞いていたアキ嬢が、心底感銘を受けていたほどだ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!

能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。

ねえ、カツよ!(2回目のスタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。)

水先案内人に扮したアキちゃんは、それまでとは一転して柔らかなピアノ・タッチでの橋渡し。

マサによる流麗なる美しきオクターブベースに導かれての場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのモッチンが猛然と先導しつつ、お次はファニーによるトランペット・ソロだ!
安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもクールにヒットしてニンマリ。
マサが後に「滅茶苦茶に感動した」と伝えたら「いい楽器に替えたからね」とご謙遜。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で・・・・・ホーン・セクションの音色が揺らめく中、鳥肌が立ちっぱなしだ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。

なにやら恐ろしいくらいにモノ凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。

西やんは臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。

そして第3の男、西やんのワイルドなギターが火を噴いた。

オーディエンスに向かって「もっともっと!」とジェスチャーで煽り続ける。

ホーン隊もサッと花道を作ることを決して忘れない。

映画「十戒」での海が割れるシーンを彷彿とさせるくらいに神々しい。

いきなり過激なハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
ただひたすらにエキセントリック(と真横に陣取っていたアキちゃんが評していたよ)。

序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを再現。

へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。

音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。

身をのけぞらせてイナバウアー・ポーズ。

チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
陶酔の表情も程よくゆがむ。

あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?

ビブラート、グリッサンドに至るまでね。

極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるモッチンが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるカタボウも、ノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
大歓声が沸く中で、すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。

いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ(ここの機材を絶賛していた)。

エンディングにおけるベルトーンも、アキちゃん渾身の1音を筆頭にニシヤンへと見事な連携で繋がった。

更にはミユキ嬢からホーンセクションへと渡る流れへ。

ここで繰り出した西やん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。

これぞまさしくロックの原石。

いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。

マサが右手を頭上に掲げてピート・タウンジェント風にグルグルと何度も素早く回転。(前方の女性客も真似して腕を回していたよ)

メンバー達と呼吸合わせて、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えてジャンプ一閃フィニッシュ。

 
以前、STAのある女性メンバーいわく「マサと西やんは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていました。

恐ろしく強烈だった。・・・・・

いい加減コロナ禍の日々続きに、マサは、その鬱憤をそれからのステージングに注ぎ込んだ。
思う存分に叩きつけた。

万雷の拍手を全身に浴びる・・・・・・



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SIGN(chicago)

2022-10-09 07:14:11 | CHICAGO
星座は、天球を赤経・赤緯の線に沿った境界線で区切った領域のこと。かつては、複数の恒星が天球上に占める見かけの配置を、その特徴から連想した人、神、動物、物などさまざまな事物の名前で呼んだものであった。古来さまざまな地域・文化や時代に応じていろいろなグループ化の方法や星座名が用いられた。 ウィキペディア
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