THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,199 IWAMIZAWA STRAWBERRY JUNGLE大復活祭(S・T・A 編 PART,4)

2023-05-03 15:44:33 | Live Set List


マサによるMC

「ありがとうございます。
YEAH!!
(目前に佇むミサトちゃんにアイコンタクトする)」
マサの一言一言に頷いてくれている人もいた。
わかってくれているんだね。
両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながら拳で合流。
「時間はまだまだたっぷりとあるので、せっかくだから、ひじょうにマニアックなものをお送りしたいと思います。
STAでは普段、滅多に取り上げないんだけど、伝説のバンド、クリームの曲をお送りしたいと思います。
全然ブラスロックではないんだけど、以外にもこれ受けがいいんだよね・・・・の(去年10月1日の土曜日、室蘭ライブハウスでプレイして以来だ)
STAは基本的にアメリカン・ロックを中心にお送りしていますが、これはブリティッシュなやつ。
(案の定、色めきだってきたオーディエンス)ヘヴィーメタルの元祖。
デビュー前のシカゴや初期の頃のBS&Tもレパートリーで取り上げていた金字塔。
クリームからご機嫌なサイケデリックの一撃・・・・・・といえば皆、知っているよね。
いきます・・・・ネクスト・ナンバー・・・・・・サンシャイン・オブ・ユア・ラブ!!(エディット・バージョン。)!!」

とびっきりの秘密兵器は、こういう時のために控えていた。

この曲を全く演奏したことのないSTAメンバーもいる中、正真正銘のテンションマックスの本番。
震えがくるほどに緊迫する。
まあ、なるようになるって。
図太さにかけては超一流。
やったもの勝ちさ。
焦らしに焦らしまくったかのような、あのリフを空間突き破るがごとく、伝家の宝刀ともいえるファズ・エフェクターで応戦。
しかし、その直後にリズム隊がメガトン級ユニゾンの塊となって猛追撃。
結局は、極上のハードロックに豹変。
照明もそれに応じるかのごとく、灼熱の点滅を繰り返す。

タイバン達も最早いても立ってもいられない、といった様子での参戦だ。
好き者にとっては極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。
文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感で熱狂。

西やんは長年敬愛してやまないエリック・クラプトン師匠のソロにおけるセルフカヴァー・テイクをこの曲の参考にしているらしく、本来の野暮ったさをできうる限り排除して、よりモダンな味付けを器用に施してきました。
試行錯誤の結果、使用ギターとエフェクター類が最近ほぼ決定したそうです。
(マサもそのライブ動画を見せてもらってから、一時相当にはまってしまいました。オリジナルを凌駕する勢いに圧倒されちゃったもん。)
クラプトンはもとよりジミヘン、レイヴォーンなどなどを融合して散りばめたアドリブをほどよき刺激発散とともにバシバシと連発。
ウーマントーン、プリングオフなどなど、荒々しく持ちうる限りの天才的テクニックを、トリッキーに交えて惜しげもなく注ぎ込みます。

実は、コアなジャンル好きのタイバンの一部メンバーらから、歓迎のエールが密かに飛んできていました。
あんたも好きね!と思わず言っちゃいそうなくらい。

モッチンはずっと、ジンジャー・ベイカー直伝アフリカン・ドラムではなく、独自の解釈による現代的な味付けを盛り込むオリアンティ・バージョンで鮮烈に対抗してきたのですが、この日は特別で4年前の年末に亡くなったジンジャーへ敬意を表して忠実なるオリジナル・ドラミング。
今現在もヒコちゃん率いる「ソフト・クリーム」で、しょっちゅう実演済みだからお手のモノ。

マサは、憧れのジャック・ブルース役になりきっています。
最前列の観客を指差し、ベース本体突き出して挑みかかる。

ブラスのアレンジはコロシアムのテイクを拝借してきて歴代S・T・Aホーン・メンバーらが、ライブのたびに手直しを加えていったという裏話があります。

まあ、この辺に至っては、ほぼリラックスしながら望めるというもの。
スタミナ温存ソングという色合いなのだ。

続々と観客達もより間近で目撃しようと、食い入るように詰め寄ってきます。
突き刺すような視線が痛いほどに伝わってくる。
異常なほどの溶け込み具合で昇華。

マサのリードボーカルにモッチンがコーラスで応戦。(実は最後の数行の歌詞からマサは一節を飛ばしてしまった・・・・ほとんどの人たちは気付かなかったと思うけどね・・・マサはモッチンの方を見ながら苦笑い。
エンディングでは全員が一丸となってノイジーに爆走しながら加速しつつも、徐々にスピードダウン。

マサがジャンプしながらのフィニッシュで一瞬の静寂。 


万雷の拍手が鳴りやみません・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。
いい汗かいたね。
 なんとかかんとか無事に終えることができました
十分に満足してもらえたかな!!??
 ・・・・・YES I CAN!!



残響音が不気味に轟き渡る中での、メドレー攻勢。

・・・・・天才少年と謳われたスティーブ・ウンウッドの作品で、スペンサー・ディビス・グループの代表曲。

シカゴはじめ数多くのバンドもカヴァーしているアップテンポ・タイプの異色ロックンロールでギミ・サム・ラヴィン(エディット・バージョンで。
これは去年の9月4日、日曜日の石狩の・樽川神社祭り屋外ライブ以来のプレイ)。

この曲はスタジオで演奏するたびに西やんが「なるほど・・・」と呟いていたという逸話あり(笑)。

モッチンによる重戦車のごとき爆音フィルに乗って、4小節目からいきなり導入部分をギター&ベースがごり押しタイプのリフで飾る。

ドラム入り口での小節数&リズム・アクセントに、他のアンサンブルは涼しい顔をして何処吹く風の対応。
恐るべき、ふてぶてしきS・T・Aのメンバー達よ。

ありがたいことに、観客達からは「イエー!」のエールがかえってきた。

これはこれで、ライブならではの醍醐味さ。
しかし、やはり「ステージには魔物が潜んでいる伝説」は本当だった・・・・・。
ここは、奢り高ぶりなどのない、ひたすらに謙虚な姿勢が大事。
クセモノ集団、ヨッシャア!

単純明快にタイトでストレートなノリが売り。
マサも大好きな曲だけに、思い入れもひとしおのご様子。
な、な、なんとアベンジャーズのパワフル・シンガー、ジョンが大声援を送り続けてくれた。
それだけでも狂喜乱舞状態なのに、更に奥様の手を取って客席の中央でノリノリにダンスをはじめた。
さすがワイルドなアメリカンだ。
モッチンのグルービーなスティック・ワークによる怒涛の攻勢が、華やかすぎる!!
マサから「遠慮なくド派手にぶちかましてね」と懇願されただけに、賑やかにフロアタム中心で彩を添える姿が神々しい。
正にモッチンの真骨頂コーナーだ!
彼のSTAに対する浸透と今後の成長、貢献度には期待大。
西やんも、中間部のシンコペーションに対する疑問を呈してきたっけね。
最初マサが「全部シンコペーションでいいんでないかい!」と言ったんだけど、スタジオでちょうどメンバーが音源を流していたから、聞き耳を立ててみた・・・。
なんとシンコペーションは半分だったさあ。
これでD&B&Gの3人は苦笑いしながらも解決。
こんな些細なパートにも、膝突き合わせて話し合いの精神が必要なんだよん。
引き続きモッチンの正確無比な前ノリアクセントにのる「ヘイ!」の掛け声では、メンバー全員が元気一杯に拳を高々と突き上げるポーズ。
この一体感も申し分なき快感。
マサ&メンバー一同は喉も張り裂けんばかりに叫び続けながらも、四六時中ジャンプ、キックをそこいら中にぶちかます(麗しのミサトちゃんからは「マサさんの脚力には感服いたしました…」とお褒めの言葉を頂戴いたしました!!大丈夫さ。
怪我防止のために、ちゃんと前もってストレッチは済ませているからね)。
ホーン隊も右手を掲げて、更なる抑揚感を華やかに型造る。
これは事前にマサが打ち合わせしたとおりだ。
心底頼りになる、連中だね。
まさにいつでも臨機応変に対処してくれる存在だ。
マサはモッチンのところまで駈けていってバスドラムに左足を乗せ、半身状態構えのまま2番の歌唱に突入(衝撃でミニ・シンバルのスタンドが傾いてしまった・・・・)。
横一直線体勢に居並ぶ、勇ましきフロントマン達の雄々しきことといったら、それはもう、たまりませんよ。
エンディングでは突然ストップして、一致団結「ヘイ!!」の余韻を残したままでフィニッシュ。

補足ながら、ライブ後、ジョンはマサの元にやってきてニコニコ笑顔で「ユーはリトル・スティーヴィー・ウインウッドだ!」と絶賛。
国境なんて軽く超越してのナイスなコミュニケ―ション。
やっぱりロックは最高だぜ!!

 

****まだまだ果てしなき怒涛のライブ攻勢は続くのだ・・・さあ、残りは泣いても笑っても2曲のみ。
もちろん、お約束の2連発で息の根を止める所存だ。
覚悟はいいかな!!
ARE YOU READY!!??****


マサによるMC

「ありがとうございます。
YEAH!!

ここでメンバー紹介をしたいと思います」
一人一人を指刺し、愛情とリスペクト精神をたっぷり込めて、ジックリと懇切丁寧に紹介。
上手最前列に佇んでいた熱狂的な司会者のミナミくんが、おもむろに歩いていきアッキーの紹介時に思いっきりキーボードの真正面
「可愛い!!」と絶叫。
また一人、男のハートを射抜いたね。
アッキーにかかったらイチコロさ。
罪な美魔女よ・・・・。((´∀`*))

「時間はまだまだたっぷりとあるので、ひじょうにマニアックなものに開き直って突入します。

次の曲は5大ブラスロックの一つで、シカゴの強力なるライバルとも言われた悲劇の一発屋バンド。
ダンサンブル・ビートが大受けしてもてはやされた、アイズ・オブ・マーチで・・・・ヴィークル(STAが長い夜に次いで、最も多くライブで取り上げている曲。
だって文句なしに受けるんだもんなあ)」

 これも、「イントロダクション」「サンシャイン・ラブ」「ギミ・サム・ラヴィン」「長い夜」同様のエディット・バージョン。

MCの一言一言に頷いてくれている人もいた。
わかってくれているんだね。
 観客席からも、威勢のいい連中がエキサイトしているではないか。

対バンのメンバー達もSTAと共に両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながら拳で合流。

ジョンは最早いても立ってもいられない、といった様子での参戦だ。
好き者にとっては極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。

文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感で熱狂。

マサはこの曲、13回目のリード・ボーカル担当。
STAにとっては第1回ライブから取り上げている十八番だけに、まるで自分達のオリジナルソングのように捲くし立てる。
ボーカルがノビノビとしていて優雅で圧巻。
熱唱に次ぐ熱唱という構成。
今回のライブセットリスト構造は、全曲に多彩な仕掛けをぶち込むという強引なまでの強硬システムを導入。
ホーン隊は体を仰け反らせて、渾身の吹き込み。

マサは、ネックをグルグルと上下にひねり回し振り上げる。
後ろへ振り返ったり、お馴染みのパートではドラムセット前にてクルクル。
一時たりともジッとしていません。

その様を逐一冷静に見ながら片手を頭上高く掲げ、客席に向けアピールしているアッキーちゃん。
レディス版エマーソンになる日も近いか!?

手数王モッチンも、シンバルの乱れ打ちで対応。
まるで、千手観音のようだ。
勢いあまってマサの左肩にぶつかったシンバルスタンドが、傾き倒れそうになるも、グイ~ンと元に戻った。
ジェームス・ブラウンのマイクパフォーマンスさながらの状態。
長年ライブをやっていると、予期せぬ突発的なことが起こるというもの。

後日に気付いたんだけど、この曲中マサはベースヘッドをアンプにセットされたマイクにぶつけて床に落としてしまったのさ。
丁重なる謝罪をしたら許してくれたよ。
本当に申し訳ない・・・・。
それはともかく、時折モッチンとマサが向き合っての相乗効果を煽りあう、火花散るインター・プレイも微笑ましい。
マサが「ギター!!」とシャウトしながら、ギターソロへと橋渡し。
70年代初期を反映したかのように頷きながら呼応する、不敵な西やん渾身のギター・ソロは確実に的を得ているね。

フロントにまで飛び出してきた西やんはこの手の曲でも、的確なるコードワークの度に腕を突き出して盛りたてる。
凄まじき光景。
ギター・リックも伸びやかなるサスティーンも、一際異彩を放ち、ここでも獅子奮迅・・・・といきたいところだったのですが、ここでとんでもない事件が勃発した。

ライブってのは魔物が潜んでいるとしつこいくらいマサが言ってきたが、今回も怪しげに忍び寄ってきたのさ。
モニターに足をぶつけたり、足元のケーブル類が絡みついてきた・・・・!!
「オー・マイ・ゴット!!」
咄嗟に心の奥底で叫んでしまった。
まあ、そこはベテランのなせる技。
最後まで男気を貫いて、難なく乗り切ったよ。
これも一つの糧。
トラブルは、ないにこしたことはないけどね((´∀`*))
グッと渋みを増した、アキ&モッチンのコーラス・ワークもピカイチ。
決めのブレイクタッチ・フレーズでは、メンバーと観客達が何度も大合唱。
続々と詰め掛けてきた観客の中には、プレイ・スタイルを真似ている輩も出現。
エンディングにおける一瞬の空間を突き破るがごとく、目一杯なひねりもきかせて喉を振るわせる、ブルージーなマサ絶叫ソロ・ボーカル・パート。

腰をやや低く落とし気味に構えてもなお、自己陶酔の極み!
このひとことで観客達が「ヒューッ!!」と歓声。

ここでも、カメラマン達が、ベストショットをとらえるべく、左右以外にも前から後ろから舐めるように激写(対バンのお友達も、写真や動画を撮影してくれたよ)。

プレイしている我々でさえも、手前味噌ながら震えがくるほどの高評価を下したくなるほど。
口笛ピューピュー吹きならされる・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。


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VOL,199 IWAMIZAWA STRAWBERRY JUNGLE大復活祭(S・T・A 編 PART,5)

2023-05-03 15:44:33 | Live Set List



残響音が不気味に支配するその様を引き摺る様に
「・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと時計を見る)・・・・・・極上のミッドナイト・ソングでラストを締めくくってみたいと思います」

この時、すでにニシヤンはギターを掲げて小刻みに震わせつつも唸りを発する・・・・・「ウィ~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「いきます!
盛大に盛り上がっていきましょう~!
 松山千春の曲ではないですよ(笑)・・・・・・25or6to4!!!」 
(EDIT/ VER。
オリジナル・セカンドアルバム「シカゴと23の誓い」に収録。
この曲がワールドワイドに大ヒットをして人気を決定づけた)

マサがニシヤンの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから
「ガガガガガーン!」
ギターが、これ以上ないほど過激に攻め立てる。
マサも一緒にメインリフを弾き始めると、モッチンも問答無用とばかりシンバル類総出で便乗する形にて熾烈になぞってくる。
追随してアッキー、ウパ、ミツらを交えたメンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

「会場後ろの方も一緒に!!
HEY! HEY!」

驚いたことにメンバー全員が一丸となってそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。
その上、しきりに楽器を振っている。

いつの間にかアッキーは伝家の宝刀とばかり、タンバリンを手にシェイクしながら元気一杯に飛び跳ねているではないか。

疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、キーボードも参戦でリズムの鬩ぎ合い! (この曲でマサはシンセ・ブラス・スコアをアキに送付した。
初代TBコイズミくんの採譜)

あるバンドは「STAはスペシャル軍団」

パープル・ブリンガーのギタリスト、シンちゃんいわく「ギタリストは上手いし、いい音を出しているね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」」

あるキーボードいわく「STAは憧れ💛!!」

マサは1フレーズごとにステージフロントに並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

ニシヤン&マサが両サイドのフロントにて陣取り。
この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。

各メンバー達も負けじと大奮闘。
なるほど心強き存在感。

マサのリードボーカルに、モッチン&アッキーを交えての白熱するコーラス隊体制も、俄然と馴染んできた。

ホーン隊を筆頭に、拳を突き出すタイミングも絶妙。

アッキーも、チャーミングなポーズで、エキサイティングなジャンプ・プレイを披露しての挑発。
以前に礼儀正しく優しいルチュも、アッキーの超絶技巧パフォーマンスをスターライトで称賛していた。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って
「イェーッ!!」
観客たちも「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱(声出しなしでも上半身裸の猛者が数人出現した!!)。

もうこれで本当に終わりだと察してか、全員グチャグチャで、どこもかしこも必死の形相です。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

更にマサは仰け反って、オーディエンス達とコミュニケーションをはかる。

ヘッドバンギングにて両膝つき、気迫のフォーメーション絡みを続行。

ニシヤンは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときチョーキング・ソロで埋めつくすほどに我を忘れ、ギターの鬼と化し、それに呼応しています。
でも、抑揚のメリハリはバッチリ!!!
ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。
締めはエフェクター・ボードのスペースにもどって、ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前
(本家のソロをほぼそのまんまに再現。
 これも究極のフィンガリングで完成形とみた。
イトシノトシオくんその件に関して詳細に語って褒めたたえてくれたよ。
さすがギタリストだけあって全フレーズを飲み込んでいる。
 オフステージの時にマサは西やんに言った。
テリーのソロを弾いている時って本当に満たされた表情をしているね、と。
そう言われた西やんもまんざらではない様子)。

そして数年前からギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをニシヤンの合図を待ってホーン隊が吹き込む。

トドメはウパのきっついハイノートで息の根を止める。

ウォルター顔負けなサックスで、他のメンバー達と対等に渡り合う。

パワフルなバカテクの管楽器が2人も在籍しているという贅沢さが、良い方向に作用しているようだ。

オフステージでは控えめで賑やかに楽しい((´∀`*))彼らも、いざステージに立つと強烈なる存在感を放っているのだ。

ウカウカしてなどいられないよ、みんな。
ヤワなヤツならば一瞬で足元をすくわれるさ。
マサがベースのネックを観客方向に突き出す。
再びモッチンのところまで駆け寄って再びバスドラムに足をのせて、しつこいくらいに煽りまくり、シンバル連続キック攻撃。
更にはアッキーのところへも訪れて一緒に爆笑ダンシング。

最近、モッチンが凝っている重ね録りのリズムとフィルを分担したパターン。
これにはひたすら苦慮しているらしい。
「よし、うまくいったぞ!」と思い、自宅で改めて聞き返してみると納得がいかないのだとか。
超難解な作業だ。
曲の細部までをも、若い頃から聞き漁っていたからこそ、こんなところもトコトンにまで超絶なるこだわりがあるみたい・・・・・。
しかも、リラックスしながら和気あいあいと楽しそうに不敵な笑みを浮かべつつね・・・・。
恐るべきアバンギャルドなツワモノ。
大体にして、こんな、奇想天外な発想にトライすること自体が、無謀すぎるよん。
本家はもとより、カバーバンドでも見たことも聞いたこともないよ。
いつでもどこでも、実験的な精神ほとばしる遊び心を持っているロッカー。
もう少しで恍惚の領域に到達するのではないか!?
これも血と汗と涙の果てに得られる特権。
当然、並々ならぬ実力と経験とシカゴ愛も備わっていなければ話にならないね。

メンバー達が俄然色めき立ってきた・・・この状況。
どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。
我々にも皆目見当がつきません。
まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴ならではの持ち味だね。
やはり役者がヒトアジ違います。

マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。

尚もニシヤンのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!? と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明スタッフがSTAのメンバー達を追うのは大変な作業だ
(事前に、とにかく思い切りサイケデリックにアーティスティックにヘヴィーにと希望提出しておきました。
 無理難題な注文だよなあ・・・・・・・・・笑)。

プレイしている我々でさえも、震えがくるほどの高評価を下したくなる。

エンディングではベースのネックを天高くに立てホップステップ。
ベースギターを肩からはずして、頭上高々に掲げるポーズ。
いつもならばここで終了なんだけど、この日のプッツン度合いは異常だった。

多分、一昨年の7月に食らった「小樽の旋風」に対する憂さ晴らしか!?
もう制御がきかない。

あまりにも危険とメンバーや観客たちからクレームが入りお蔵入りしていたアクションも、いきなり首をもたげちゃった。
ベースギターを脳天に乗せての衝撃音・・・・しつこいくらいに「グワングワーン!!」。
「カリフォルニア・ジャム」かあ、ここは!!??
さすがにベース破壊とアンプにガソリン爆破と客席落下はなし
・・・・当たり前だよ(爆笑)
とどめはベースをマシンガンに見たてての抱きかかえ連射攻撃してからボディを目前に突き出す。
ミナミくん、ミサトちゃん、マヤマくんらが弦を掻き毟ってくれた。
最前列に陣取ったカメラ小僧達もシャッターチャンスとばかり、激写に次ぐ激写で忙しそう。
ノイジーな悲鳴をあげるベース「グワ~ン、ギュワーン!」。
小樽で以前、可愛い弟分のサッサが「マサさんはいつもあれだけ複雑で難解なベースラインを弾きながらよく歌って動き回れるなあ」と感嘆の声を寄せてくれた。
これは快挙だ!

極めつけのフィニッシュは
「YEAH!!」一礼して、マサが再び踏み台の上に上り、豪快なるジャンプ一閃でTHE END!!!

アッという間の幕切れで、30分が過ぎ去った・・・・・
間髪入れずにアンコールの声が会場のあちこちから沸き起こった。

「ありがとうございます!
リョウコちゃん、みゆきさん、いいのかなあ!!??・・・・
OK!!??
オールライト!!((´∀`*))
で・・・・今日の壮大なるイベントも、も大したトラブルもなく無事にここまで辿り着くことができました。

STAドラムのモッチンは、HBCアナウンサーYASUのブラック・ビートルズのドラマーでもあります。」
観客から更なる歓声が沸き上がる

で、次の曲はブラスロックではないけれど、先ほどのブラック・ビートルズに敬意を表しましてビートルズをやりたいと思います。」
「おおお!!」
「今日のライブ中、一番ポップな曲ですねえ。
でも俺たちはひねくれているから、あえてヒット曲はやりません(笑)。
でもね、管楽器が初めて本格的にロックへ導入された、記念すべきブラスロックの原点と言われている至宝。
シカゴ、BS&T、EW&Fもカバーしているし、シカゴが1967年に結成した際、初めて演奏したのもこの曲で、コンセプトを固めるヒントにもなったのです。(皆が感心してうなずきながら聞き入っている)
いい機会だから覚えていってね!
じゃあいきますよ。
傑作アルバム・リボルバーの最後から2曲目に収録されている・・・ゴット・トウ・ゲット・ユー・イントウ・マイ・ライフ~~!!」

どうだ、参ったか!とでも言いたげな佇まい(笑)

間合いを見計らったかのように、モッチンが間髪入れず「ズドーン!」

とってもライブ映えする珠玉の名曲。
当然のごとく、ザ・ビートルズ・ファンがとても多いので、特別に意識する部分があったはず。
マサは、思い入れタップリだけにバッチリでした。
彼のルーツの一つがビートルズなのですよ。
ミツもロンドン「アビーロード」にまで出向いてきたほど。(ビートルズのお土産ももらったさあ)
そんな事情もあって、今回チョイスしたという経緯があります。
マサとしては、少々寂しいボーカル・パートなんだけど、モッチン&アッキーが事細かにコーラスのパートを買って出てくれた。
これは、まことに嬉しきサプライズだ。
どん欲なまでの猛アピールは大歓迎さ。
だってビートルズ「売りのひとつ」は、若々しきハーモニーなんだからね。
ステージで響き渡る、分厚いボーカル&コーラスのエキセントリックなスタイル。
時折、アッキーとで目を合わせて、不敵にニンマリ。
モッチンがありとあらゆるフィルを、ここぞという場面で使い分けるセンスはとってもタメになるよ。
戦慄の瞬間だ。
これだから、バンド活動はやめられないさ。
ひじょうにスリリングで、ハッピー・フィーリングに満ち溢れた心持ち。
今後とも、皆よろしくね~~!!((´∀`*))
ニシヤンは伝家の宝刀ともいえる隠し玉ストロークを忍ばせていて、アンプがっぷり四つでのフィードバック奏法も、「ウィイイ~~ン!」とけたたましい唸りをあげていて絶好調でしたよ。

サビ・パートにおけるマサと西やんによるユニゾン・ラインも、カッチリと収まっていたね。
まさに百戦錬磨のアンサンブル適応力だ。

アキちゃんも、相変わらずいい顔して鍵盤を弾きまくっているもんね(ミサトちゃんが褒めたたえていた)。
札幌キーボード界期待の姉御肌。
STAの新しいムードメーカー誕生の瞬間だ。
半裸のモッチンは陽気な観客とリンクするように、向き合ってスティックを左右に高々と振って猛アピール。
マサもそれに感化されたのか、ホップ・ステップを繰り広げる。
ウパはバイタリティいっぱい。
ミツもここにきて、メキメキと頭角をあらわしています。
シカゴなどはずっとお気に入りだったんだけれども、管楽器奏者として遂に念願が叶ったというわけだ。
フィナーレに突入します。
後半ドンドンとヒートアップしていくところをメンバー全員、冷静なる判断でマサの号令を待つ。
これで一気に華やいできたよ。
「1・2・3・4!」の掛け声で無事に終了。


「ありがとうございました!
またいつか会いましょう!!
それでは、あとはリョウコちゃんとミユキさんにバトンを渡しますね」((´∀`*))

疾風のごとき出来事で恍惚状態。 (初見の人々は誰もが度肝を抜かれたようだよ。
 まあ、その内に慣れるさ・・・笑)
心地よき疲労感が全身をじわじわと襲ってくる。
身体がやっとほぐれてきたところで、時間切れの完全燃焼。
というわけでしてノリが最高!
やはりライブはこうでなきゃあね。
正真正銘のライブバンド面目躍如だ。


万雷の拍手が鳴りやみません・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。
いい汗かいたね。
大団円さ。

十分に満足してもらえたかな!!?? 
・・・・・YES I CAN!!
すぐにでもまた、ここに戻ってきたい気分だよ。 ((´∀`*))
しっかりと約束しておこう。
それまでしばらくは、このワクワク感をとっておこうよ。
メンバー達は今後のSTAライブでも色々なことへ積極的にチャレンジしていきたい!と頼もしい言葉を投げかけてくれました。

今後の活躍に要注目だ!

痺れるような、極上のかっこいい曲をたくさん用意しておきますよ。 

何の悔いも残さずに・・・・「I'T ONLY BRASS ROCK・・・・・」

マサの呼びかけに導かれて、リョウコちゃんとみゆきオーナーがステージへ。
この日のライブイベント予想以上の成功と満員御礼に対する感謝、今後の展望などを語って万雷の拍手でしめくくりました。

後かたずけも終えて、さっそくステージ上にて全員で記念撮影に興じる(応援に駆けつけてくれたソウルクイーンのアイちゃんも交えてね)。
そして、お立ち台を持ってきて酔った男性陣が腕相撲を繰り広げる。
会場のあちこちでは交流会を兼ねての談笑。
アッキーには、オーナーの娘さんユウちゃんから音楽やキーボードについて熱心に質問されたそうだよ。

追伸・・・・STAでは随時トランペッターを募集中。
一緒にシカゴを中心にブラスロックで盛り上がろうよ!
即座にハマって癖になる事請け合いさ。

VERY SPECIAL THANKS TO・・・IKU&MIYUKISAN&YUUJISAN&YUUCHAN&RYOUKOCHAN&TAKUMIKUN&ITOSHINOTOSHIO&RICE BALL&SANDWICH&MOCHIRA&COCA-COLA&YUMMYKUN&KAMADAYA&TEMPURA SOBA&COOKIE&TSURUHA CO,LTD&HEIANKAKU THIRD PARKING&OSAMUCHAN&AVENGERS&MINAMIKUN&ABEKUN&BOΦWG&AICHAN&STAFF&RAIN!!!!





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VOL,199 IWAMIZAWA STRAWBERRY JUNGLE大復活祭(S・T・A 編 PART,3)

2023-05-03 14:21:14 | Live Set List



****アッキー長年のお友達でもある「そうきあ&稲葉美紀DEAR FRIENDS」のMIKIMIKIちゃんが「一昨年、アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
正にその通りだ。****

さあ、さっそく2曲目はメドレー。

マニアならば思わずニンマリ。
皆、すでに全身汗まみれながらも、気持ちがよさそう。

 一昨年、スタジオリハ時にマサがふと閃いた。

「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね、ってさあ。
曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す。
トークも交えてね。
焦らしに焦らした挙句に・・・・っていうあれ。
それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ。
結果は?・・・・もちろん大成功だったよん。

これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨。
スタジオではまあまあの出来だった。
ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良。
別にキッカリとした台本なんか用意してはいない。
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね。
「それでは、トップには、凄まじい勢いで吹き荒れる初期シカゴのブラスロックをお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。
(不敵な笑みを浮かべつつも)特に人気の高い曲をやります。」
その場の空気感で進行。
タイミングを逃したマサはタイトルを言おうにもずれちゃう。
もう1周弾いてもらう!?
ところがアッキーちゃんが機転を効かせて見事にクリア。
かえって効果が倍増したよ。

あれ!?
どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
今日は日曜日だけど、うってつけの曲をやるよ!
・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」

と言った途端にアッキー親分(もっちんがそう呼んでいる((´∀`*))
寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!
(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)
絶妙のシンコペーションを基調とした、あまりにも超有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる。
後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。
ありがたいことに大正解だよん!
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くと、ミュージシャン冥利に尽きるね。
長年にわたるブラスロック&シカゴ普及活動も着実に実を結びつつあるようだ。)
シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキー。
いつも艶やかなる着こなしのアキ真骨頂。
(彼女の根性の入り方は半端ない。
メイクもバッチリと施し、アメリカ製のデニム・テンガロンハットと全身を黒ファッションで統一しているではないか!
極めつけSTAのロゴ入りTshirtで、すでに立派なロッカー然としている
・・・・本当はこの日ムズイからテンガロンハットを被らない、と直前にぐずっていた。
結局は被ったけど。
だからバチが当たって鍵盤のパーツがトラブったんだよ((´∀`*)))
こんな素敵な曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。

裏話・・・・・スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。
なんたって長年キーボード不在だったんだからね。
当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。
ところが機転を効かせたニシヤンが、ギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた。
半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。
もはや手慣れたもんだよ。
これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。
西やんもこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇るでような心持ちだったことでしょうねえ。
加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。
こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。
感心しきりだった。
それも参考に加えて、アキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。
その結果がここに結実したんだよ。
文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。
大役を果たしたね。
涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。
この感動がずっと欲しかったのさ。
本物だ。(近年は本家のロバートラムさんがショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。これが生命線なんだから。シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)

もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

モッチンは特にこの曲でのドラミングが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。

西やんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。

この曲に対する思い入れがすこぶる強いマヤマ君も、満足そうにニコニコしながら手拍子を打つ!
腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている対バンも発見。
会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?
数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。
ステージサイド(マサの目の前)では、ミナミ君が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。

西やんも時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らす。

満面の笑みを湛えたアキちゃんも、エキサイティングな観客達にすこぶる癒されたそうで右手を大きく突き出して煽っていたよ。

世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。

まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。
愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。

マサが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。
バックのミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

エンディングでのモッチンによるハミングに至るまで、マサのアイディアが見事に実を結んだ(今回から取り入れたモッチンによるコーラス・ワーク。これもスタジオ入りしてみっちりとトレーニングしたもんね。
過去にここまでこだわって突きつめた人は皆無だ。
今後も、もっともっと事細かく煮詰めてまいろう!!)。
歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ。
最近は、マサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくツインボーカル・パートをも現実のものとした。
モッチンと軽くラインで文章とシカゴのライブ映像で打ち合わせしてからスタジオでプレイ。
すると一発で思いが噛み合って大成功
(ステージに上がる直前まで、モッチンはマサへ最終確認を求めてきたほどさ)
その様には、皆も感服していたよ。
これを今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「YEAH,YEAH~~!!」
マサ渾身のハーモニー。
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクト。
丁々発止に完奏。
普段はホノボノと佇んでいるモッチンではありますが、やる時は綿密にヴォーカルとコーラスを決めてくるところなんかさすがですよね。

ウパくんは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
ミツもそろそろ肩の力が抜けてきたのか、爽やかな疲労感がかえって心地よいようだ。





「改めまして、隣街の札幌からやって参りましたサッポロ・トランジット・オーソリティ―です。
皆さん、楽しんでいますか!!
YEAH!!(アッキーがシンセから歓声のSEを発するのは最早お約束((´∀`*))
我々は通称STAと名乗っていますが、ほぼ10年ぶりの岩見沢です。
懐かしいなあ・・・ストロベリー・ジャングル。
その節はお世話になりました。
主催者のリョウコちゃんはどこかなあ!!??
あ、いたいた((´∀`*))。
今日はお誘いいただきましてサンキュー!
そして、オーナーのミユキさん。
リニューアルオープン、おめでとうございます。
というわけでして、STAは頑固一徹18年にわたってブラスロック街道を邁進してきました。
本日はスペシャルなversionでおおくりしていきますよ。
それでは次、ちょっと雰囲気を換えて怒涛のインストで・・・・
普段、あまりメインでやらない曲達で占めてみたいと思います。
それでは、骨太なブルースブラザースを2連発で。
(ドッと沸き起こる歓声が嬉しいなあ!!)
と言ってもブルース・ブラザースってカヴァーばかりなんだよね・・・・」

マサのタイトル・コールで、
「まずは邦題が、お前を離さない‥‥原題は・・・・アイ・キャント・ターン・ユー・ルーズ!!」(最近もテレビの車CMソングなどでお馴染み)
間髪入れずにモッチンの的確なるカウントで開始する曲ですが、疾風のごとき光速ナンバーが登場。
これはアキのリクエストに、マサが応じた復活セレクション。
1分ちょいであっという間の2コードリフというシンプルな曲なんだけど、毎回噛み合わないヘロへロのバッキングに嫌気がさしてしまったので、マサが長らく封印していたという曰くつきの一品。
実はこのドラミングのスピードは地味ながらも過酷なのだ。
まあ、もっちんにかかれば、鼻歌混じりに軽くこなしちゃうけどね((´∀`*))
もちろん、綿密な鍛錬を密かに積んでの結果なんだよ。
才能と努力の人。
現在の他の連中も「あらよっと!」というノリで、初音合わせからサッと再現してくれる。
何でもかんでも緻密に当たり前のようにね。
何だったんだろうか、あの頃は・・・・・。

メインともなるアッキーのワクワクするオルガン旋律(これ、モッチンの大好物)が、これから起こる賑やかなアンサンブルへの前哨戦。

そしてソウルフルでアヴァンギャルドなアルトサックス・ソロが、満を持してはじまります。(ブルースブラザースのライブバージョンではダン・アイクロイドによる捲くし立てるような早口ナレーション)
戸惑うことだらけなはずが、ウパによる吹き込み具合はどうでしょう!
信じられないくらいのブロー加減だ。
与えられた小節数でビッチリと猛アピール。
しかも、アドリブで、どこかで聞いたことのある有名なるリフ・フレーズも、さり気なく散りばめてニンマリ((´∀`*))
スタジオ・リハでは要所要所で皆からアドバイスを受けて、みるみるうちに成長を遂げた一世一代の見せ場。
モッチンとの目配せで、フィルインへ連結もバッチリ・・・・。
それに次いで、ミツのホーン隊がバトンを受け継ぐ。
どうですか・・・・このコンビネーションの妙!
不思議なことに自然と浮かれてきちゃうでしょう。
おみそれしました、極上のクール過ぎるエンターテイナー真骨頂!


「今日は時間に余裕があるので、程好く遊び心も加えて試みたいと思います。
次にお送りする曲は全然ロックではない。
でもメインのリフがひじょうにロックっぽくて好評。
よって、ジャンルに関係なく数多くのカバーが存在しています。
アメリカ往年のテレビドラマ用主題歌で、作曲は巨匠ヘンリー・マンシーニ。
ムーンリヴァーやピンクパンサーなどを手掛けた人・・・・それでは、モッチン!ゴー!!」

号令と共に、有無をも言わさずドラムから演奏開始。

メンバー達が俄然に色めき立ってきての応戦。

マサがさっそくメンバーたちに伝令。

再びミディアム進行のインストウルメンタルで「ピーターガン」。

これは、2021年7月18日小樽・浅草橋オールディズナイト・ライブ以来のプレイ。

マサと西やんが図太き地鳴りのようなメインリフを弾き始めると、アッキーもキーボード&パーカッション(タンバリン)でそれに便乗する形にてなぞってくる。

これってSTAにしては珍しいセットリスト。

しかもブルース・ブラザースのカヴァーなんだけどね。

さてさて恒例のソロ・バトルをやっちゃいましたよ。
その時、ソロパートの3人は、マサの取り決めでパパッと指差しで順番を決めていました。
その間、わずかに数秒。

いつもよりも人数が少ない分を、1・5人分のソロ回しで解消。
16小節で事無きを得ていました。
果たして軍配は誰の手に渡るのか!?

驚いたことにファーストソロは、ウパではないか!
繊細で先の読めないソロにグッと聞き惚れてしまったわい。
やるときはバッチリとやってくれる頼もしき男だねぇ。

そこからバトンを受け取る役はミツだ。
このソロには相当なる覚悟で臨んだようだ。
当然のごとくジャジーでデンジャラス。
まさに適役だね
グリッサンド交えた戦慄には戦慄が走った(笑)。
マサはグッと腰を落としながらの絡みポーズで応戦。
アキちゃんとニシヤンの中間スペースに乱入してきてリズミックに足踏み。

そして、3番手は重鎮でもある引き締め役、西やんに采配が振られた。
全身全霊込めての、超絶なるギター・ソロをお届けする。
ここいら辺の息のあったやりとりは横で見ていても、この上なき情景。
フリー・フォーム・スタイルの興味本位で、ビックリ箱を開けちゃったような感覚。

各自のルーツ・ミュージック・テイストを配しながらも、素晴らしきフュージョン・カラーに染め上げてくれました。

特にマルチなウパちゃんは、ひたすらにエキセントリックなインプロヴィゼーションで面目躍如。
それぞれに名手が揃い踏み。

その間中、バック陣はジッと右手で拍子を数え続ける。

やはり役者が違う。

結局は3人によるソロリレーということで、サーヴィスとばかりにいつもよりも多めにお送りしました(笑)。

余裕綽々のフィナーレでは、マサがしつこいくらい焦らしに焦らしまくってのエンディング・フィニッシュ!

破天荒だけど完全燃焼。

早くも、真っ白な灰になって燃え尽きそうだよん。

 
****ここまでが前半戦。
後半も一切の手抜きなく最後の一瞬まで猪突猛進、気合を入れて臨んでいく所存であります。
覚悟はいいかい!!???****







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VOL,199 IWAMIZAWA STRAWBERRY JUNGLE大復活祭(S・T・A 編 PART,2)

2023-05-03 13:47:40 | Live Set List



まずはアキ嬢がプログレッシブかつスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を作り上げる。

(彼女は何でも受け入れてくれるから、調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!
頼もしい限り。
このミステリアスなるSEも、事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。

マサがすかさずニシヤンらに手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。

マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう。
一息入れてから落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。

「ハーイ!
たいへん長らくお待たせいたしました。
いよいよはじまりますよ!
今か今かとお待ちかねの皆さん。
そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参りますよ。
もはやお馴染みの大所帯バンドが登場。
ストロベリージャングルにSTAが帰って参りました!
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを、心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同は、この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
それではヨロシク!
レディース&ジェントルメン!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)

波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、この顔ぶれだけに勢いが桁違い。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

すでに掴みはバッチリとオーケーだ。

普段は寡黙なモッチンもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

その上、5年前の4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が、相当感動的に残っているらしくて、ずっと刺激を受けている御様子。
如実にドラミングの随所へ、ダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

イントロの爆音が、情け容赦なく多方面へと襲い掛かる!

ほほえましい光景に、常連組が客席でやや控えめに参戦。
写真&ビデオ撮影にと勤しんでいます。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態リズムに、よくもまあピッタリと手拍子をあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますが、しばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数、この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。
メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のようなナンバー。
その中でもこの日ほど、迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
出色の出来と自画自賛。

モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠えまくる。
豪快に襲いかかりながらも、アグレッシブなアクションを巻き起こす。(マサの正面最前列にイスで陣取った対バン達曰く、「マサさんはスペースが狭いから相当に動きにくそうでしたね」と言ってきた。
スタッフはマサのステージング用に、わざわざ動線を確保までしてくれた。
ありがたいことだよね)

それでも以前のような、飛沫飛翔防止用パーテイションもビニール幕もないので、自由自在に動きまわれる。
もちろん、そこそこに意識して加減はしていますよ。

計算されつくしたニシヤン独特なるシャープな音色のギターが、モッチンのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく。

看板ともいえる2管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
目をつむって聴いていると、2人だとは思えない音圧だよ。
マジにこのホーン・コンビはモンスター級!
(本来ならばトランペットも在籍しているんだけど、都合により直前で離脱することに・・・つまり、アルト、トロンボーンのみという非常に珍しい編成に落ち着いた(´;ω;`)
でもウパはサックス兼トランペットの音域までをもカヴァーしている。
驚異的な男だ。
ミツ曰く「江別のローランド・カーク」
言い得て妙だ・・・・。((´∀`*))

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。
後方サイドからは、ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?
・・・・今回は一体全体、何を仕掛けてくるのか??

さあ、2番の歌詞がカットされたエディットヴァージョンから、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

先月の反省点は見事にクリア。
手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。
切り込み隊長はいきなり久々復帰のミツによる、やや食い気味かつ流麗なるトロンボーン・ソロで場面転換。
数年のブランクも何のその。
ほぼギリギリのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだろうけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがに百戦錬磨の達人だからこそ成しえる技。
何事もなかったかのように振舞っていたよ(モッチンによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがミツの凄いところ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り、3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。
ねえ、ミツよ!(1回目のスタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく、独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。
正直な話、この曲はトップがキツイとのこと・・・・それは、うなずける‥‥でもご挨拶ソングだからねえ。
不動のポジションなのですよ。
悪しからず。
そもそも、この曲の演奏を一番熱望していたミツがブラス・フル・スコアを用意して実現化へと導いてくれたのだ。
張本人なんだからねえ((´∀`*)))

アキのピアノ旋律が、とびっきりに美しくて効果絶大さ。
マサによる、流麗なるオクターブベースに導かれて場面転換。

マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのモッチンが職人芸で猛然と先導しつつ、お次はベテラン・ウパの出番。
彼のアルト・ソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。
一聴しただけで安定感抜群。
時折ヒステリックなハイノートなども懇切丁寧クールにヒットしていてニンマリ。
・・・実は先述の通りオリジナルのtrumpetソロを、ウパ自らが手直して、他の管楽器隊と意見調整しながらアルトでラインを纏め上げてくれた・・・・。
いついかなる時にでも、才能溢れるプレイヤー。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面だ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいに、もの凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。


そして第3の男、そのニシヤンによるワイルドなギターが火を噴いた。
臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。
いきなり過激なハーモニクスが導入部分に一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
陶酔の表情を浮かべつつも、ただひたすらにエキセントリック。
序盤はテリー・キャスのフレーズに敬意を表する・・・・。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。

(掛け持ちミュージシャンの西やんはリミックス、ミッドナイト・クライシスではベーシスト。
そちらの時は大股開きスタイルなんだけど、STAでは常に横向きポーズで全体を注視している。
これが彼の楽器別スタイルなんだね)

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロを、ほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。
この前面へのせり出しシーンは、ヒロリンのリクエスト。

間髪入れず、極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるモッチンが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるモッチンもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ。

エンディングにおけるベルトーンも、アッキー渾身の1音を筆頭にニシヤンを経て見事な連携で繋がった。
ここで繰り出したニシヤン入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
ウパからミツのホーンセクションへと受け渡す流れへ。

マサが後方に設置されたバスドラムに左足を乗せ、右手を頭上に掲げてグルグルと何度も素早く回転。
振り返りざま、例の特設踏み台にまで走り寄って乗っかる。
モッチンと呼吸合わせ、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えて激しいジャンプでフィニッシュ。(写真参照の事!)

以前、ASの女傑ミキティいわく「マサとモッチンは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていましたっけ。

度肝を抜かれた観客はため息混じりに唖然している。




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VOL,199 IWAMIZAWA STRAWBERRY JUNGLE大復活祭(S・T・A 編 PART,1)

2023-05-03 10:15:00 | Live Set List



12、SAPPORO TRANSIT AUTHORITY

19:30~20:00

はい、さてさて、早いものであっという間にオオトリの時間となりました。
13:00からはじまった、この壮大なる大イベント。
全12バンドがありとあらゆるジャンルの音楽を目いっぱいに提供してくれました。
長丁場だけど、一切だれることもなく和気あいあいの雰囲気の中、進行。
会場は最初から最後まで満員御礼。
本当にありがとうございました。
「ストロベリー・ジャングル」はリニューアルオープンということで、オーナーのみゆきさん、そしてオナKISSの歌姫、リョウコちゃんがありとあらゆる人脈網を駆使してオファーしただけに、凄腕のミュージシャンたちが一堂に集結。
非情にゴージャスこの上なきフェス状態とあいなりましたとさ。((´∀`*))

そしてラストをつとめあげたのが、何を隠そう我らがSTAであります。
満を持しての登場となりました!
熱気渦巻くステージはすでにムンムン・・・・。

今回のSTAはスペシャルなバージョン。
総勢6人という編成。
STAでここに立ったことのあるメンバーはマサとミツの2人のみ。
ニシヤンは別のバンドでライブ経験あり。
いずれも、様変わりした店内に驚愕していました。

それぞれに会場に到着したメンバー達は無料パーキングへ納車。
残念ながら雨ザーザーだったけど、店内は相変わらずの別世界。
なんたって入場料金がミュージシャン、観客ともに税込みで1000円というリーズナブルすぎる値段!!
こんな安いところ、どこを探したってありえない!
話題騒然だ。
当面はこの料金で営業していくとのこと。
不景気風が吹き荒れる世の中に対して、優しいよなあ。
感動だ。
穴場的存在の「ストロベリー・ジャングル」をよろしくお願いいたします。

トリオで10フィートをカヴァーしたFAZEBOXの若さ漲る演奏後、10分のセットチェンジ。

舞台の袖に待機していたSTAの面々がそれぞれの持ち場に陣取る。
FAZE BOXのメンバーらにねぎらいの言葉を投げかける。
一手にミキサー担当を仕切っているのはのは、遠路はるばる赤平から駆けつけてきたヤミーくん。
長身のイケメンなナイスガイだ。
前もってマサがセッティングやセットリスト、メンバー編成を記入した書類を手渡し、口頭でも補足していたので、スムーズに配線が進行。

マサが特別に使用した秘密兵器のお立ち台もグランドピアノ下から引っ張り出した。

管楽器は、この度異例の組み合わせで2人のみ。
でも彼らは百戦錬磨のツワモノコンビだから、1人で2人分以上の仕事を余裕しゃくしゃくでこなしてくれる頼もしさ。
以前にも別のバンドでプレイしていた仲なので、阿吽の呼吸だ。
音圧は単純に人数ではなく質、つまりは実力だということを身をもって実証してくれた不敵な奴ら。

で、直前にマサのリクエストでオーナーから許可を得たヤマハのグランド・ピアノでの演奏。
これもSTA史上初。
アッキーは嬉々として鍵盤を奏でていました。

この日は3番手のANNAMEDの意向によりベースとギターのアンプ位置が逆。
最初はオーナー、ヤミー君とマサが話し合ってその都度、入れ替えるつもりだったけど、面倒くさく感じてきて結局はそのままで本番もいくことにしました。
違和感があるかなあ・・・と多少危惧していたのですが、結果的にはそのほうが良かったですよ!
アッキーは音響として理想のポジションだったし、新鮮な立ち位置。
何たって、本家のシカゴもこの位置だしねえ((´∀`*))
ライブがはじまっちゃえば、そんなこともぶっ飛んじゃったしなあ!

各自のセッティングも完了。
モニターの返しに不安もあったけどね・・・・・・。
特に奥まった位置のドラマーや、下手サイドのキーボードは辛かったらしい。
ホーンの2人も、自分の音があまり聞こえなかったほど。
UNNAMEDが言っていた理由も納得。
それも含めてロックといういうことで。
その辺のことは、経験豊富なるメンバー達に託すよ。

STAにしてはめっちゃ少人数だけど、この日出演バンド中、一番の人数を誇っています。
ウパちゃんは仕事を終えた足で会場入り。
彼はスタジオリハの際には、毎回一人で1時間前にスタジオ入りして、ウォーミングアップと個人練習に励んで居いる。
しかも、ライブの度にホーンの編成や人数が違うので、そのたびにスコアの書き換えや楽器パートやアンサンブルの変更に苦慮している。
真面目で、徹底した妥協なきストイックさには頭が下がる思いだよ。
ミツは数年ぶりのSTA合流一発目がここだということで、気合の入り方が超絶に半端ない。
シカゴの伝説的なオリジナル・ドラマー、ダニー・セラフィンが率いるカリフォルニア・トランジット・オーソリティの黒キャップ(ダニーから直接購入。ツバの裏側にはダニー直筆サイン入り。同じものをミツはマサにもプレゼントしてくれたさ。一生の宝物)と、ヤクルト・スワローズ・つば九郎がギターを持ったデザインTshirtを意気揚々と着用。
それを見たアベンジャーズのジョンが、shirtの胸元を指さして「もしかして、スワローズ・ファン!?」「イエス!」「俺はファイターズのファンだ!」とコミュニケーションを図る。

アッキーは激レア過ぎるSTAのロゴ入り黒Tshirtを着用。
これは、すでにお馴染みのコレクション。

マサは、大型シカゴ・ロゴが斜めにプリントされた黒のタンクトップ姿。

先のステージにて、アコースティック・ギター1本での弾き語りをホノボノと演じたイトシノトシオさんは、見るからに善人という風情。
オフ時に会話をしてみると、人柄も温厚篤実そのもの。
しかも、マサとはほとんど同年代。
この日のライブ・イベントでは最後まで見ていたそうです。
よってオオトリの我らがSTAも目撃してくれた!
私は当初、トシオさんはフォークの洗礼のみを受けた人なんだと思い込んでいたんだけど、意外にも、ドップリと70年初期の洋楽ロック通だった!!
もうここからは、マサとで意気投合。
熱いマニアックなトークが収まらなくなってしまったさあ。
だからこそ、当然シカゴが話題の中心!
もうエキサイトしまくりで、オタクなネタが両者共に尽きない・・・。
横にいるアッキーは「またはじまった・・・」とばかりに、半ば呆れ顔で苦笑い・・・・。
それでも止まるわけがないっしょやあ。
滅多にこういう人物と遭遇する機会なんてないもんなあ。
STAのライブの感想も、事細かに解説してくれた。
もちろん絶賛の嵐。
この間のゴールドストーンでも対バンのギター君が同じリアクションだったよね(マサの昔のお客さんだった彼)
トシオさんは、シカゴに関しては相当な通。
あれだけヒットを連発していてメッセージ色も濃厚なる栄光のシカゴなのに、カバーするバンドがいないのが不思議で仕方なかったそうです。
そりゃあ、難しいから、大変なだけなんだけどね(;^_^A
だからこそSTAを見て「これほどシカゴ愛に溢れて忠実に再現するバンドがいたなんて」と衝撃を受けたそうです。
「長い夜のギター・ソロなんて全て口ずさめるほどに覚えているんだけど、ちゃんと懇切丁寧にフレーズを弾いていたから思わず嬉しくなっちゃいました」
素晴らしいコメントでしょう。
とことんまでこだわり続けての活動だけに、心底から励みになるなあ。
時間がいくらあっても足りないくらいの感動を共有したよ。
ちなみにシカゴに関しては、デビュー時から「素直になれなくて」までがツボなんだそうですよ。((´∀`*))

モッチンはライブの後半からは、上半身裸での迫力あるドラミング。
「服を脱ぐと写真撮影される確率が高くなる!」と終始ご満悦。

そんなこんなで、まずは音出しチェック。
軽くインストで始まったんだけど、アッキーがトコトコとマサのところに歩み寄ってきて、せっかくだからグランド・ピアノの響きを試してみたいとのこと。
急遽、曲を変更。
途中までサワリだけでとどめておいて
開演の狼煙をあげる。

怖いものなしの勢いにのって、いよいよ戦闘態勢が整った。

マサが一人一人から再度了解をとり、スタッフへとアイコンタクト。

よっしゃあ!
全てが万全な態勢に。
マサがゴーサインをスタッフに送る。
 それでは遠慮なくいくぜい!

オナKISSのギタリスト、ミナミくんの派手なアナウンスに導かれてスタートだ!!

***SET LIST***
1、INTRODUCTIOND・・・CHICAGO
2、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
3、I CAN'T TURN YOU LOOSE・・・THE BLUES BROTHERS
4、PETERGUNN・・・THE BLUES BROTHERS
5、SUNSHINE OF YOUR LOVE・・・CREAM
6、GIMME SOME LOVIN’・・・THE BLUES BROTHERS
7、VEHICLE・・・IDES OF MARCH
8、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
===ENCORE===
9、GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・THE BEATLES


***MEMBER***
MASA・・・B VO 
MITSU・・・TB
AKI・・・KB PER CHO
UPA・・・AS 
MOcCHIN・・・DR CHO
NISHIYAN・・・G
























コメント
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