THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,201 JUNE LIVE / ZIPPY HALL(FLAG編)

2023-06-13 17:04:33 | Live Set List


6、FLAG
21:20~21:50

はい、さてさて、順番としてはこのブログの主役でもある、我らが北国唯一無二のブラスロックバンドSAPPORO TRANSIT AUTHORITYの出番なのですが、それは最後にタップリとお送りすることにしましょう。

そういうわけでして、アッと言う間にオオトリの時間となりました。
早いもんだねえ。
そのバンドはこのいかしたJUNEライブイベントの仕掛人、塚本くんが率いるバンド、FLAGだ!
毎度お待たせしました。
今か今かとワクワクドキドキ、痺れを切らしていたことでしょうよ。

メインイベントの6番手に控えしFLAGは、この日の出演バンド中一番骨太で男気溢れるハードロックを、これでもかあというほどに轟かせてくれました。
しかも全曲オリジナルはこの日3バンド目だ!。
全員男性で編成された剛腕の4人組。
彼らのライブを見るのは3度目だけど、個人的にもずっと楽しみにしていました。も(STAやパープルブリンガーとの対バンで)
本当は去年の1月にも対バン予定だったのに、コロナのせいで残念ながら延期になっちゃったんだよね・・・・。
でも、それ以降はコンスタントに対バンが実現しているから感無量の極致だ。
噂は一気の拡散して方々でその筋のウルサガタをも唸らせてもいるよ。
フラッグは去年の5月15日(日)にSTA企画「リブレーションVOL,54」にも出演してくれた。
で、お返しとばかりにフラッグの企画へSTAが初参戦した次第。
塚本くんも感無量だったみたいだよ。

さあ、さっそくメンバーの紹介といこうか。
と言っても、古くからの知り合いなんだけどね・・・・((´∀`*))。

全身黒づくめのボーカル&アコースティック・ギター(イバニーズの12弦の&ワイヤレス)は黒サングラス姿もカッコいい塚本くん
そうです、あの個性派バンドSOENや弾き語りで札幌界隈の音楽シーンを席巻している彼。
以前マサもホットタイムで対バンした後に、SOENのCD2枚をプレゼントしてもらったよ。
今回のジッピーホール企画を立ち上げる際に、陰ながら色々と尽力していたのも塚本くん。
受付カウンターも担当していた。
フラッグ出演時には「つれづれざうし」のリーダーが受け持ってくれた。
これも、麗しき友情だね。
フラッグは、この店の常連なんだそうだ。
だから「JUNE/LIVE」の告知も、熱く大々的にフェイスブックで猛アピールしていたいね。
STAのラジオ・カロスFMにてマサ&ユーちゃんが猛プッシュしておいたよん。
お誘いいただき、感謝の一言だよ。
とにもかくにも、塚本くんはイベント全てにおいての功労者だ。
頭の下がる思い。
正にミュージシャンの鑑だね。
トレードマークの骸骨マイクは持参品。
これ一見シュアーに見えるけれどもレプリカらしい。
音質が明らかに違ったもんなあ。
これをストレート・マイク・スタンドにセッティング。
見栄えは抜群だったよ。

ギター&コーラスはマスクくん(黒マスク&ベストを装着)
彼との付き合いがマサは一番古い。
そもそも、彼はD3というトリオで活動中にスタジオリハで知り合い、「リブレーション」に数度出演してくれた仲だ。
まあ、会うのは久しぶりだけど、相変わらず若々しくてエネルギッシュな奴だね。
赤ボディのレスポールJRを使用。
彼は器用に自ら使用するギターを制作するらしい。
シュアーのSM58マイクを持ち込み。
備え付けのマーシャルアンプをセレクト。

テクニカルなベースは治くん(コーラスも兼任。ますくと同様にシュアーSM58持参)
以前までは愛器の紅いボディカラー・アリアプロⅡを使用・していたんだけど、今回がナチュラル・ボディのリッケンバッカーを持参(ローズ指板)。
フィンガー・ピッキングでビシビシ縦横無尽に弾きまくる。
これは数年前の7月に小樽・浅草橋オールディズナイトに対バンした際、炎天下の元、控え用テント内でお互いの初めて会話して盛り上がったキッカケともなった懐かしい1本だ。
治くんのベースアクションを見てマサはふと思った。
ボディーパンチ、フレットを上部から押さえる、しまいには
極めつけのボディ裏から腕を伸ばしてのベースプレイ。
更にはワウペダルをここぞという場面で駆使して盛り上げていましたよ。
去年のスターライト・ライブ直後には、マサが即行で駆け寄って問うた。
「もしかしてルディ・サーゾが好き!?」
「やっぱり、わかりましたあ!!??((´∀`*))」
「だってあのプレイスタイルでしょうよ。
俺がベーシストとして一番リスペクトしているステージパフォーマー!
クワイエット・ライオット初来日の中野サンプラザ最前列で見て狂っちゃったのさ。
あんな凄い動きをするベーシストを見たことがないから、新鮮なショックを受けた。
あの感動は今も冷めやらないよ。
長い髪の毛が巻き付いた汗でびっしょりのバンダナ2枚を受け取ったんだよ。
あれは一生の宝物だよ」
「僕もホワイトスネイクで見ました」
「ベースを床に置いて弾いたり、クルクル回りながら頭に乗せて弾いたりもするんだよね」
「そうそう!!
以前に出番直前までステージ裏手のテント前でマサさんとずっと会話したんですよ。
覚えていますか??
アン・ルイスのカバーバンドでした」
「ええ!!?
ああ!?・・・・、思い出した!!
あの時もリッケンバッカーだったよね。
それでレミー・キルミスターの事で盛り上がったんだよなあ!
しかし、こんな話題で熱くなっているのはここでは俺ら2人だけだよね。
ルディのことに気づいた人、ここにはいないだろうなあ・・・・」
いやはやなんとも、マニアックなベーシストコンビが奇遇な再会を果たした一幕でした。
今回、彼が駐車場から豪快に闊歩する姿を見ていたけど、それはロックンローラーそのもの。
黒マスクにサングラス、ジーンズに黒いTシャツの背中にはご存じ「今日もカツラーメン」の文字が!!((´∀`*))
とどめはテンガロンハット&ワイヤレス仕様!

サッポロが誇る伝説のヘヴィメタルバンド「キャプチャード」の黒Tshirt姿が神々しいドラムは秀くん。
仕事を終えて急遽ジッピーホールに駆け込み、ギリギリで本番に間に合いました。
良かったね。
もうこうなりゃあ、ライブで完全燃焼するのみ!

それでは前置きがとっても長くなったので、、そろそろライブ・レポート開始と参りましょうか。


オープニングは「NONONO」
すこぶる爆音炸裂なドラムによるイントロから曲は元気一杯スタート。
豪快無比なる波状攻撃だ。
そこに絡みつくようなリズム・セクション相棒のベースがうねうねと怪しげなラインを刻み付いてくる。
それと共にアクセントとして、コブシをベース・ボディに連発で叩きつける。
ありとあらゆるテクニックを最大限に駆使しての熱きパフォーマンスが火を噴き続ける。
それに負けじと追い打ちをかけるがごとく、切れ味鋭いミュート・カッティングを決めまくるマスク。
一聴しただけで往年のサイケデリックなナンバーと判断した。
おいおい、今までに見てきたフラッグよりも数段ギアが上がっていないかい!?
さすが、百洗練磨の猛者集団だけに客の心を手中に収めるのもお茶の子さいさい。
半端ないステージングにこちらサイドは、すでにお手上げ状態さ。
グイグイと強引なまでのサウンドに、いつの間にか引き込まれている自分に気づいた時にはすでに手遅れ。
誰もがフラッグの虜。
彼らの術中にはまるという算段だ。
開巻から情け容赦なき艦砲射撃。
何という恐ろしくも心憎い野郎ども。

間髪入れずにメドレーで「SKY」
一転してダンサンブルなドラム・ビートが炸裂。
これってもしかしたら、レッド・ホット・チリペッパーズからの影響を多大に受けている、マスクの自己主張が反映された結果かいな!?
だとしたら狙いは的中のご機嫌ソング。
スモークがモクモクと不気味にステージ全体に漂いはじめていやが上にも盛り上がる。
こいつは効果覿面だね。
煽りまくるようにオサムちゃんのベースラインで、ブリブリとセクシーなフレーズを描く。
男女のダンサーがもはや居ても立ってもいられないとばかり、ステージ前方に飛び出して踊り狂っているではないか。
塚本くんのヴォーカルは超個性的なSTRONGヴォイスが売りの注目株。
その様は痛快すぎるほど。
マイクさばきや、一挙手一投足に目が釘付け。
世良公則ばりなシャープな動きが自然でグルーヴィー。
まるでマイクと一体化したようなシンガー然とした振る舞いが鮮やか。
そして歌詞の一言一言が説得力満点なエンターテイナー。
メッセージ色濃厚なるアンセム。

「どうもありがとう!
え~・・・フラッグといいます。
6月にライブ・イベントが実現できて良かったです。
僕らも今日という日をすごく楽しみにしていました。
主催者として、ああしよう、こうしよう、と話し合っていました。
え~、皆、素晴らしいバンドばかりですね。
この企画をやってよかったなあと、、本当にしみじみ思いますよ。
あの~・・・ジッピーさんにはうん十年前から出ていたから思い出もたくさんあります。
なんたって、1977年にオープンですからね。
当時は北大生とかが使っていたらしいですが、新しいオーナーに、リニューアル!
今後共どうぞよろしくお願いいたします。
それでは3曲目にいきましょうか・・・・大丈夫?((´∀`*))
我々は爆音ばかりではありません((´∀`*))
たまにはバラードを・・・・
聞いてください。
不実な果実・・・・という曲をおおくりします」
ここで塚本くんがドラムとギター・アンプの間に立てかけられていたイバニーズの12弦アコースティック・ギターをおもむろに肩へかける(ワイヤレス仕様)。
パワー・バラードだけに壮大なるスケールで曲は展開する。
予備知識なしで聞いていると、プロの隠れた傑作を見つけ出してきてカヴァーしているのでは!?と信じこんじゃいそうだ。
バンドの面々も懇切丁寧に仕上げてきているねえ。
あまりにもドラマティックで琴線を振るわせる。
ストーリーの進行と共に、ドンドンとヒートアップ。
それをものの見事に、塚本君は余裕と貫禄の表情で余すところなく披露してくれましたよ。
その表現力と歌唱力で、新たに虜になった輩も多いのでは。
王道路線のハード系はもちろんのこと、ミディアムからファンクなど何でも己の者として消化吸収し、巧みに取り込む、圧倒的な才能には言葉を失うほど。
こんな素敵な空間を演出してくれた彼らに感謝さえ覚える。
思わず鋼の涙腺も徐々に潤んできて決壊しそうなほど。

「(汗を拭きつつ・・・)
残りはあと2曲です。
6月11日の日曜日にソリッドで、ソリッド対G-HIP軍団とのジョイントライブに出演します。
フラッグはもちろん、ソリッドからの出演。
見に来てくれたらありがたいですよ!
次の曲にいきます!
・・・・無限フラッグ!!!」
アップテンポなリズムを主軸に置いてめっちゃ暴れまわるトリッキーなベース・ランニング。
隠し味としてのリムショットが実をいうとこのサウンドの大きな肝なのだ。
痺れるような采配にも拍手喝采。
どいつもこいつもカッコよすぎる。
オリジナリティがそこかしこに光り輝いているではないか。
羨ましくなるほどにフォーメーションといい、阿吽の呼吸に痺れちゃう。
コードをワイルドに流しつつも、マスクが踊るように最前列のフロントへ飛び出してきた。
その様はファン曰く「イングヴェイ・マルムスティーンのようだ!」と絶賛していた。
入れ替わり立ち代わりのアクションに目で追うのがやっとさ。
火花飛び散らせての猛攻はまだ収まらないようだ。
満を持してのオサムちゃんの後ろ姿。
背中には「今日もカツラーメン」のありがたいお言葉が書き殴られている。
恒例でもある名物のシーン。
瞬き厳禁の瞬間。


最後の曲「カナリア」が、はじまった。
これで最後だと意識してなのか、メンバー全員が余力を振り絞っての熱演。
レッドゾーンはとっくに振り切れて、デンジャーゾーンへとまっしぐら。
手拍子の要求にオーディエンスも快く反応。
この醍醐味はその場にいる者にしか体現できないよな。
一度ハマったらもう病みつきで抜け出すことは不可能。
会場が一体化しての壮絶なる光景。
淡々と且つひたすらに刻み続けられる怒涛のベース・リックから自他ともに認める伝統芸能が繰り出された。
先述の裏手回しての逆弾き、ルディー・サーゾ直伝のボディ・パンチ、フレット上からのフィンガリング、マスクとがっぷり四つに組伏しポージング。
マスクのフィンガリング、ピッキングは小技がピリリと効いていて小気味よいね。
どうだあ、とばかりに大仰なことをあえてやらかさないで、わかる人にだけ理解してもらえればオーケーみたいな奏法を次々繰り出している。
重戦車のごときツインペダルと、千手観音並みに、乱れ打ち。
四者四様のアクロバティックなプレイが、終局へ向かうにつれて雪崩込む。
巨大な岩石のごとく襲いかかる。
渾身のシャウトを連発する塚本くん。
魂の咆哮とはこのこと。
汗飛び散らせての大団円。
無事にフィニッシュを迎えました。

でも、そうは問屋が卸さない・・・・・これで収まるわけがありませんよ。
すかさず「アンコール!」を求める歓声があちこちから飛び交う。
「オールライト!オールライト!!」
感極まった塚本くんが告げる
「ホライズン!」
レゲエ調のノリで締め括りにかかってきた。
このセレクションは大正解だね。
もうお祭り気分全開。
リード・ボーカルの塚本くんは、ここでもバッチリ虎視眈々と狙いを定めて左足での上段キック。
余力を振り絞って、渾身の高音ヴォイスは衰え知らず。
厳然とした渾身のダイナミズムに満ちたアグレッシブな絶唱に打ち震える。
この日のライブイベントにメガトン・クラスな彩を添えている。
ロックンロールの究極なるエッセンスを忠実に継承している。
研ぎ澄まされた衝撃と、途方もないスケールは説得力が濃密。
脳天・ヒューズも完全にぶち切れた。
秀くんのドラミングは信頼度高し。
安心して各自がプレイに専念できる。
オサムちゃんは、まだまだ自己主張し足りないよ、とでも言いたげに突然、掟破りのモニター越え大股開きでベースを観客に突き出し演出。
アッキーが喜び勇んで弦を掻き鳴らしていたよん((´∀`*))
照明もド派手に点滅を繰り返す。
引っ張りに引っ張ったエンディングで、堂々のフィナーレを迎えた。
ライブの神髄をまざまざと突き付けられちゃった。
能書きばかり垂れ流している頭でっかちな輩に、お手本として提示してやりたいくらいだ。
起承転結のセットリストも絶妙。
お約束は弦楽器コンビが後頭部プレイ、中央で塚本くんがデヴィッド・カヴァーディルばりにマイクスタンドを天井高くに突き上げる!
硬軟取り混ぜた巧妙なるロックショーに、誰もがやられちゃったね。

「WOW!!ありがとうございました。
フラッグでした!!」
完全燃焼で真っ白な灰になって燃え果てた。
やれるだけのことはやりつくした。
満足感に溢れたメンバーらの表情を見れば、それも一目瞭然。
心地よい汗を流せたね。
すぐにでもまた、ステージに戻ってきたいなあ、という表情を浮かべていた。
ひじょうに器用な連中だけにまだまだ隠し玉を忍ばせているのでしょう。
まあ、それは次回のお楽しみとして取っておきましょう!((´∀`*))
もう一度、ぜひとも見てみたいバンドでした。

会場内に流れているBGMはナイト・レンジャーで「ドント・テル・ミー・ユー・ラブ・ミー(炎の彼方)」
「シブがき隊」の「ゾッコン命」ではありません・・・・((´∀`*))

****本当にお疲れ様でした!!!
今回のライブ、大団円!!
ステージ後、方々からメンバー達は称賛を受けていました。
大賛辞をたまわりつつ上機嫌。
外の小雨も彼らを祝福しているかのようでした。
あまりにも熱狂し過ぎて、肌寒さもあっさりと吹き飛んじゃいそうだ。
クールガイの4人は長丁場イベントにもかかわらず、最後までライブを堪能していましたよ。
とっても勉強熱心で、研究に没頭していたところは感心だ。
そうなんだよねえ・・・・この日のライブは何から何までもが大収穫だよ。
豪華な凄腕が目白押しだしねえ。

さあ、いよいよお次の番だよ。
最後に控えしは泣いても笑っても、ベテラン勢の彼らだあ~~・・・・・・!!!!
ゾクゾクしちゃうね((´∀`*))****













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする