THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,201 JUNE LIVE / ZIPPY HALL(S・T・A編)PART,4

2023-06-15 20:58:16 | Live Set List



マサによるMC
「ありがとうございます。
YEAH!!
ここでメンバー紹介をしたいと思います」
一人一人を指差し、愛情とリスペクト精神をたっぷり込めて、ジックリと懇切丁寧に紹介。
アッキーの紹介時には、男性ファン達が思いっきりキーボードの真正面で
「可愛い!!」と絶叫。
またもや、新たに男のハートを射抜いたね。
アッキーにかかったらイチコロさ。
罪な美魔女よ・・・・。((´∀`*))

「ひじょうにマニアックなものに開き直って突入します。
次の曲は5大ブラスロックの一つで、シカゴの強力なるライバルとも言われた悲劇の一発屋バンド。
ダンサンブル・ビートが大受けしてもてはやされた、アイズ・オブ・マーチで・・・・ヴィークル(STAが長い夜に次いで、最も多くライブで取り上げている曲。
だって文句なしに受けるんだもんなあ)」

 これも、「イントロダクション」「ギミ・サム・ラヴィン」「長い夜」同様のエディット・バージョン。

MCの一言一言に頷いてくれている人もいた。
わかってくれているんだね。
 観客席からも、威勢のいい連中がエキサイトしているではないか。
対バンのメンバー達もSTAと共に両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながら拳で合流。

オサムちゃんは最早いても立ってもいられない、といった様子での参戦だ。
好き者にとっては極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。
文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感で熱狂。
マサはこの曲、15回目のリード・ボーカル担当。
STAにとっては第1回ライブから取り上げている十八番だけに、まるで自分達のオリジナルソングのように捲くし立てる。
ボーカルがノビノビとしていて優雅で圧巻。
熱唱に次ぐ熱唱という構成。
今回のライブセットリスト構造は、全曲に多彩な仕掛けをぶち込むという強引なまでの強硬システムを導入。
ホーン隊は体を仰け反らせて、渾身の吹き込み。
マサは、ネックをグルグルと上下にひねり回し振り上げる。
後ろへ振り返ったり、お馴染みのパートではドラムセット前にてクルクル。
一時たりともジッとしていません。
その様を逐一冷静に見ながら片手を頭上高く掲げ、客席に向けアピールしているアッキー。
レディス版エマーソンになる日も近いか!?
手数王モッチンも、シンバルの乱れ打ちで対応。
まるで、千手観音のようだ。
勢いあまってマサの左肩にぶつかったシンバルスタンドが、傾き倒れそうになるも、グイ~ンと元に戻った。
ジェームス・ブラウンのマイクパフォーマンスさながらの状態。
長年ライブをやっていると、予期せぬ突発的なことが起こるというもの。
後日に気付いたんだけど、この曲中マサはベースヘッドをアンプにセットされたマイクにぶつけて床に落としてしまったのさ。
丁重なる謝罪をしたら許してくれたよ。
本当に申し訳ない・・・・。
それはともかく、時折モッチンとマサが向き合っての相乗効果を煽りあう、火花散るインター・プレイも微笑ましい。
マサが「ギター!!」とシャウトしながら、ギターソロへと橋渡し。
70年代初期を反映したかのように頷きながら呼応する、不敵なコバちゃん渾身のギター・ソロは確実に的を得ているね。
フロントにまで飛び出してきたコバちゃんはこの手の曲でも、的確なるコードワークの度に腕を突き出して盛りたてる。
凄まじき光景。
ギター・リックも伸びやかなるサスティーンも、一際異彩を放ち、ここでも獅子奮迅・・・・といきたいところだったのですが、ここでとんでもない事件が勃発した。
ライブってのは魔物が潜んでいるとしつこいくらいマサが言ってきたが、今回も怪しげに忍び寄ってきたのさ。
モニターに足をぶつけたり、足元のケーブル類が絡みついてきた・・・・!!
「オー・マイ・ゴット!!」
咄嗟に心の奥底で叫んでしまった。
まあ、そこはベテランのなせる技。
最後まで男気を貫いて、難なく乗り切ったよ。
これも一つの糧。
トラブルは、ないにこしたことはないけどね((´∀`*))
グッと渋みを増した、アキ&モッチン、ウパちゃんのコーラス・ワークもピカイチ。
決めのブレイクタッチ・フレーズでは、メンバーと観客達が何度も大合唱。
続々と詰め掛けてきた観客の中には、プレイ・スタイルを真似ている輩も出現。
エンディングにおける一瞬の空間を突き破るがごとく、目一杯なひねりもきかせて喉を振るわせる、ブルージーなマサ絶叫ソロ・ボーカル・パート。
腰をやや低く落とし気味に構えてもなお、自己陶酔の極み!
このひとことで観客達が「ヒューッ!!」と歓声。
ここでも、カメラマン達が、ベストショットをとらえるべく、左右以外にも前から後ろから舐めるように激写(対バンのお友達も、写真や動画を撮影してくれたよ)。
プレイしている我々でさえも、手前味噌ながら震えがくるほどの高評価を下したくなるほど。
口笛ピューピュー吹きならされる・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。

****まだまだ果てしなき怒涛のライブ攻勢は続くのだ・・・さあ、残りは泣いても笑っても1曲のみ。
もちろん、お約束のメガトン級なナンバーで息の根を止める所存だ。
覚悟はいいかな!!
ARE YOU READY!!??****


「・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと時計を見る)・・・・・・極上のミッドナイト・ソングでラストを締めくくってみたいと思います」

この時、すでにコバちゃんはギターを掲げて小刻みに震わせつつも,唸りを発する・・・・・「ウィ~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「いきます!
盛大に盛り上がっていきましょう~!
 松山千春の曲ではないですよ(笑)・・・・・・25or6to4!!!」 
(EDIT/ VER。
オリジナル・セカンドアルバム「シカゴと23の誓い」に収録。
この曲がワールドワイドに大ヒットをして人気を決定づけた)

マサがコバちゃんの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから
「ガガガガガーン!」
ギターが、これ以上ないほど過激に攻め立てる。
マサも一緒にメインリフを弾き始めると、モッチンも問答無用とばかりシンバル類総出で便乗する形にて熾烈になぞってくる。
追随してアッキー、ウパちゃん、ユーちゃんらを交えたメンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

「会場後ろの方も一緒に!!
HEY! HEY!」

驚いたことにメンバー全員が一丸となってそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。
その上、しきりに楽器を振っている。

いつの間にかアッキーは伝家の宝刀とばかり、タンバリンを手にシェイクしながら元気一杯に飛び跳ねているではないか。

疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、キーボードも参戦でリズムの鬩ぎ合い! (この曲でマサはシンセ・ブラス・スコアをアキに送付した。
初代TBコイズミくんの採譜)

あるバンドは「STAはスペシャル軍団」

パープル・ブリンガーのギタリスト、シンちゃんいわく「ギタリストは上手いし、いい音を出しているね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」」

あるキーボードいわく「STAは憧れ💛!!」

マサは1フレーズごとにステージフロントに並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

コバちゃん&マサが両サイドのフロントにて陣取り。
この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。

各メンバー達も負けじと大奮闘。
なるほど心強き存在感。

マサのリードボーカルに、モッチン&アッキー、ウパちゃんを交えての白熱するコーラス隊体制も、俄然と馴染んできた。

ホーン隊を筆頭に、拳を突き出すタイミングも絶妙。

アッキーも、チャーミングなポーズで、エキサイティングなジャンプ・プレイを披露しての挑発。
以前に礼儀正しく優しいルチュも、アッキーの超絶技巧パフォーマンスをスターライトで称賛していた。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って
「イェーッ!!」
観客たちも「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱。

もうこれで本当に終わりだと察してか、全員グチャグチャで、どこもかしこも必死の形相です。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

更にマサは仰け反って、オーディエンス達とコミュニケーションをはかる。

ヘッドバンギングにて両膝つき、気迫のフォーメーション絡みを続行。

コバちゃんは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときチョーキング・ソロで埋めつくすほどに我を忘れ、ギターの鬼と化し、それに呼応しています。
でも、抑揚のメリハリはバッチリ!!!
ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。
締めはエフェクター・ボードのスペースにもどって、ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前
(本家のソロをほぼそのまんまに再現。
 これも究極のフィンガリングで完成形とみた。
 オフステージの時にマサはコバちゃんに言った。
テリーのソロを弾いている時って本当に満たされた表情をしているね、と。
そう言われたコバちゃんもまんざらではない様子)。

そして数年前からギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをコバちゃんの合図を待ってホーン隊が吹き込む。

トドメはウパちゃんによる、きっついハイノートで息の根を止める。

ウォルター顔負けなサックスで、他のメンバー達と対等に渡り合う。

パワフルなバカテクの管楽器が3人も在籍しているという贅沢さが、良い方向に作用しているようだ。

オフステージでは控えめで賑やかに楽しい((´∀`*))彼らも、いざステージに立つと強烈なる存在感を放っているのだ。

ウカウカしてなどいられないよ、みんな。
ヤワなヤツならば一瞬で足元をすくわれるさ。
マサがベースのネックを観客方向に突き出す。
再びモッチンのところまで駆け寄って再びバスドラムに足をのせて、しつこいくらいに煽りまくり、シンバル連続キック攻撃。
更にはアッキーのところへも訪れて一緒に爆笑ダンシング。

最近、モッチンが凝っている重ね録りのリズムとフィルを分担したパターン。
これにはひたすら苦慮しているらしい。
「よし、うまくいったぞ!」と思い、自宅で改めて聞き返してみると納得がいかないのだとか。
超難解な作業だ。
曲の細部までをも、若い頃から聞き漁っていたからこそ、こんなところもトコトンにまで超絶なるこだわりがあるみたい・・・・・。
しかも、リラックスしながら和気あいあいと楽しそうに不敵な笑みを浮かべつつね・・・・。
これらを今回からユーちゃんのティンバレス(高音部)とのアンサンブルで見事に再現してのけた。
恐るべきアバンギャルドな究極のツワモノ・コンビ誕生の瞬間を目撃した。
大体にして、こんな、奇想天外な発想にトライすること自体が、無謀すぎるよん。
本家はもとより、カバーバンドでも見たことも聞いたこともないよ。
いつでもどこでも、実験的な精神ほとばしる遊び心を持っているロッカー達。
もう少しで恍惚の領域に到達するのではないか!?
これも血と汗と涙の果てに得られる特権。
当然、並々ならぬ実力と経験とシカゴ愛も備わっていなければ話にならないね。

メンバー達が俄然色めき立ってきた・・・この状況。
どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。
我々にも皆目見当がつきません。
まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴ならではの持ち味だね。
やはり役者がヒトアジ違います。

マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。

尚もコバちゃんのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!? と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明スタッフがSTAのメンバー達を追うのは大変な作業だ
(事前に、とにかく思い切りサイケデリックにアーティスティックにヘヴィーにと希望提出しておきました。
 無理難題な注文だよなあ・・・・・・・・・笑)。

プレイしている我々でさえも、震えがくるほどの高評価を下したくなる。

エンディングではベースのネックを天高くに立てホップステップ。
ベースギターを肩からはずして、頭上高々に掲げるポーズ。
いつもならばここで終了なんだけど、この日のプッツン度合いは異常だった。

多分、一昨年の7月に食らった「小樽の旋風」に対する憂さ晴らしか!?
もう制御がきかない。

あまりにも危険とメンバーや観客たちからクレームが入りお蔵入りしていたアクションも、いきなり首をもたげちゃった。
ベースギターを脳天に乗せての衝撃音・・・・しつこいくらいに「グワングワーン!!」。
「カリフォルニア・ジャム」かあ、ここは!!??
さすがにベース破壊とアンプにガソリン爆破と客席落下はなし
・・・・当たり前だよ(爆笑)
とどめはベースをマシンガンに見たてての抱きかかえ連射攻撃してからボディを目前に突き出す。
最前列に陣取ったカメラ小僧達もシャッターチャンスとばかり、激写に次ぐ激写で忙しそう。
ノイジーな悲鳴をあげるベース「グワ~ン、ギュワーン!」。
小樽で以前、可愛い弟分のサッサが「マサさんはいつもあれだけ複雑で難解なベースラインを弾きながらよく歌って動き回れるなあ」と感嘆の声を寄せてくれた。
これは快挙だ!

極めつけのフィニッシュは
「YEAH!!」一礼して、マサが再びモニター・スピーカーの上に上り、豪快なるジャンプ一閃でTHE END!!!


「ありがとうございました!」
温かい拍手に感謝です。


この後には珍しくステージ袖の控えスペースで、メンバー一同が絶えず出入りしているミュージシャン達とリラックスしながら笑いを交えて歓談と写真撮影に勤しむ。
こんな事も今までは滅多にありえなかったことだ。

興奮状態のエンド・オブ・ザ・ディズのベーシスト君がマサの元に駆け寄ってきた。
「控えめに言わせてください・・・最高でした!!!」
嬉しいコメントだね。
わかる者には難しい説明なんて皆無。
フィーリングで以心伝心だ!
これに尽きる。
大風呂敷を広げている暇があったら、クールな音を一発でもぶちかましてみろよ・・・ってなあもんさ。

確実にSTAは良い方向に向かっている。
コミュニケーションを台無しにする人間なんかが介入する余地なんかはなし。
たった今まで演奏していた内容に対する満足感が、ここでのメンバー達の表情に集約されています。
充実感の証明。
当然一人一人、反省点は数々あれど、以前と比較しても飛躍的に伸びてきています。

耳の肥えているシビアな対バンや観客達が述べているのだから間違いなし。
同じ過ちは繰り返さない。
それを糧に更なるステップアップを図って、一致団結していきましょう!



さあ、早くもニューラインナップによるSTAが202回目のライブに向けて虎視眈々と狙いを定めているよ。
要注目だ。
2023年後半のSTAも遠慮なくシカゴを中心としたブラス・ロック道を開拓して前進するのみ!!


予告編・・・・・
夏には札幌のダイナマイトなソウル・クイーンが再びSTAに戻ってきますよ。
ああ・・・・また話題を独占するなあ!!
半端なコケ脅しが嫌いなタチなものでしてねえ!!

very special thanks to・・・IKU&KEI&ABECHAN&AKICHAN&FLAG&TSUREZUREZAUSHI&EAST POLICE STATION&LIGHT RAIN&HIROMICHAN&NOBUESAN&END OF THE DAY&THE BLUESWINGS&ANGELIA&ONO・OWNER&ZONOKUN&STAFF&BEANS&BABY STAR CRISPY NOODLE&CAN OF BEER&CHOCOLATE&RADIO STATION KAROS FM78,1MHZ&GUMMI&GREEN TEA&STUDIO MIX!!




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VOL,201 JUNE LIVE / ZIPPY HALL(S・T・A編)PART,3

2023-06-15 20:02:28 | Live Set List


「改めまして、ジッピーホ―ル初登場、トリ前のサッポロ・トランジット・オーソリティ―です。
皆さん、楽しんでいますか!!
YEAH!!(アッキーがシンセから歓声のSEを発するのは最早お約束((´∀`*))
我々は通称STAと名乗っていますが、個人的にはこの会場懐かしいあ・・・・・・・。
主催者の塚本くんはどこかなあ!!??
あ、いたいた((´∀`*))。
今日はお誘いいただきましてサンキュー!
というわけでして、STAは頑固一徹18年にわたってブラスロック街道を邁進してきました。
本日はスペシャルなversionでおおくりしていきますよ。
それでは次、ちょっと雰囲気を換えて怒涛のインストで・・・・
普段、あまりメインでやらない曲達で占めてみたいと思います。
それでは、骨太なブルースブラザースを2連発で。
(ドッと沸き起こる歓声が嬉しいなあ!!)
と言ってもブルース・ブラザースってカヴァーばかりなんだよね・・・・」

マサのタイトル・コールで、
「まずは邦題が、お前を離さない‥‥原題は・・・・アイ・キャント・ターン・ユー・ルーズ!!」(最近もテレビの車CMソングなどでお馴染み)
間髪入れずにモッチンの的確なるカウントで開始する曲ですが、疾風のごとき光速ナンバーが登場。
これはアキのリクエストに、マサが応じた復活セレクション。
1分ちょいで、あっという間の2コードリフというシンプルな曲なんだけど、毎回噛み合わないヘロへロのバッキングに嫌気がさしてしまったので、マサが長らく封印していたという曰くつきの一品。
実はこのドラミングのスピードは地味ながらも過酷なのだ。
まあ、もっちんにかかれば、鼻歌混じりに軽くこなしちゃうけどね((´∀`*))
もちろん、綿密な鍛錬を密かに積んでの結果なんだよ。
才能と努力の人。
現在の他の連中も「あらよっと!」というノリで、初音合わせからサッと再現してくれる。
何でもかんでも緻密に当たり前のようにね。
何だったんだろうか、あの頃は・・・・・。

メインともなるアッキーのワクワクするオルガン旋律(これ、モッチンの大好物)が、これから起こる賑やかなアンサンブルへの前哨戦。
(マスクはアッキーが首に着けているチャームが良くお似合いだとSNSで褒めたたえていたよ。
目の付け所が鋭いなあ!)

そしてソウルフルでアヴァンギャルドなアルトサックス・ソロが、満を持してはじまります。(ブルースブラザースのライブバージョンではダン・アイクロイドによる捲くし立てるような早口ナレーション)
戸惑うことだらけなはずが、ウパちゃんによる吹き込み具合はどうでしょう!
信じられないくらいのブロー加減だ。
与えられた小節数でビッチリと猛アピール。
しかも、アドリブで、どこかで聞いたことのある有名なるリフ・フレーズも、さり気なく散りばめてニンマリ((´∀`*))
スタジオ・リハでは要所要所で皆からアドバイスを受けて、みるみるうちに成長を遂げた一世一代の見せ場。
モッチンとの目配せで、フィルインへ連結もバッチリ・・・・。
それに次いで、ホーン隊が決めのバトンを受け継ぐ。
どうですか・・・・このコンビネーションの妙!
不思議なことに自然と浮かれてきちゃうでしょう。
おみそれしました、極上のクール過ぎるエンターテイナー真骨頂!
トップバッターの「エンド・オブ・ザ・ディズ」のメンバー達もブルース・ブラザースの渋いセレクションに狂喜乱舞だったとのこと。
若いのにわかってらっしゃるねえ。
よしよし((´∀`*))



「今日は時間に余裕があるので、程好く遊び心も加えて試みたいと思います。
次にお送りする曲は全然ロックではない。
でもメインのリフがひじょうにロックっぽくて好評。
よって、ジャンルに関係なく数多くのカバーが存在しています。
アメリカ往年のテレビドラマ用主題歌で、作曲は巨匠ヘンリー・マンシーニ。
ムーンリヴァーやピンクパンサーなどを手掛けた人・・・・それでは、モッチン!ゴー!!」

号令と共に、有無をも言わさず、グルーヴィーなドラムのリズムから演奏開始。

メンバー達が俄然と色めき立ってきての応戦。

マサがさっそくメンバーたちに伝令。

再びミディアム進行のインストウルメンタルで「ピーターガン」。

これも前曲同様に4月・岩見沢ストロベリー・ジャングル&5月・江別市民会館以来のプレイ。

マサとコバちゃんが図太き地鳴りのようなメインリフを弾き始めると、アッキーはキーボード、ユーちゃんもパーカッション(タンバリン)でそれに便乗する形にてなぞってくる。

これってSTAにしては珍しいセットリスト。

しかも、ブルース・ブラザースのカヴァーなんだけどね。

さてさて恒例のソロ・バトルをやっちゃいましたよ。
その時、ソロパートの3人は、マサの取り決めでパパッと指差しで順番を決めていました。
その間、わずかに数秒。

いつもよりも人数が少ない分を、1・5人分のソロ回しで解消。
16小節で事無きを得ていました。
果たして軍配は誰の手に渡るのか!?

驚いたことにファーストソロは、ウパちゃんではないか!
繊細で先の読めないソロにグッと聞き惚れてしまったわい。
やるときはバッチリとやってくれる頼もしき男だねぇ。(ここでも、有名な面白いフレーズを随所に盛り込むところなんて中々にやるもんだねえ((´∀`*))

そこからバトンを受け取る役はイケちゃんだ。
このソロには相当なる覚悟で臨んだようだ。
当然のごとくジャジーでデンジャラス。
昔取った杵柄とばかり、まさに適役だね
グリッサンド交えた戦慄には戦慄が走った(笑)。
マサはグッと腰を落としながらの絡みポーズで応戦。
アキちゃんとユーちゃんの中間スペースに乱入してきてリズミックに足踏み。

そして、3番手は重鎮でもある引き締め役、コバちゃんに采配が振られた。
全身全霊込めての、超絶なるギター・ソロをお届けする。
ここいら辺の息のあったやりとりは横で見ていても、この上なき情景。
フリー・フォーム・スタイルの興味本位で、ビックリ箱を開けちゃったような感覚。

各自のルーツ・ミュージック・テイストを配しながらも、素晴らしきフュージョン・カラーに染め上げてくれました。

特にマルチなウパちゃんは、ひたすらにエキセントリックなインプロヴィゼーションで面目躍如。
それぞれに名手が揃い踏み。

その間中、バック陣はジッと右手で拍子を数え続ける。

やはり役者が違う。

結局は3人によるソロリレーということで、サーヴィスとばかりにいつもよりも多めにお送りしました(笑)。

余裕綽々のフィナーレでは、マサがしつこいくらい焦らしに焦らしまくってのエンディング・フィニッシュ!

破天荒だけど完全燃焼。

早くも、真っ白な灰になって燃え尽きそうだよん。

 
****ここまでが前半戦。
後半も一切の手抜きなく最後の一瞬まで猪突猛進、気合を入れて臨んでいく所存であります。
覚悟はいいかい!!???****

マサによるMC

「ありがとうございます。
YEAH!!
(目前に佇むアッコちゃんにアイコンタクトする)」
マサの一言一言に頷いてくれている人もいた。
わかってくれているんだね。
両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながら拳で合流。
「せっかくだから、ひじょうにマニアックなものをお送りしたいと思います。
伝説のバンド、クリームの曲をお送りしたいと思います。
全然ブラスロックではないんだけど、以外にもこれ受けがいいんだよね・・・・(これも4月の岩見沢ストロベリー・ジャングルでプレイして以来だ)
STAは基本的にアメリカン・ロックを中心にお送りしていますが、これはブリティッシュなやつ。
(案の定、色めきだってきたオーディエンス)ヘヴィーメタルの元祖。
デビュー前のシカゴや初期の頃のBS&Tもレパートリーで取り上げていた金字塔。
ご機嫌なサイケデリックの一撃・・・・・・といえば皆、知っているよね。
いきます・・・・ネクスト・ナンバー・・・・・・サンシャイン・オブ・ユア・ラブ!!(エディット・バージョン。)!!」

とびっきりの秘密兵器は、こういう時のために控えていた。

この曲を全く演奏したことのないSTAメンバーもいる中、正真正銘のテンションマックスの本番。
震えがくるほどに緊迫する。
まあ、なるようになるって。
図太さにかけては超一流。
やったもの勝ちさ。
焦らしに焦らしまくったかのような、あのリフを空間突き破るがごとく、伝家の宝刀ともいえるファズ・エフェクターで応戦。
しかし、その直後にリズム隊がメガトン級ユニゾンの塊となって猛追撃。
結局は、極上のハードロックに豹変。
照明もそれに応じるかのごとく、灼熱の点滅を繰り返す。

タイバン達も最早いても立ってもいられない、といった様子での参戦だ。
好き者にとっては極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。
文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感で熱狂。

コバちゃんは長年敬愛してやまないエリック・クラプトン師匠のソロにおけるセルフカヴァー・テイクをこの曲の参考にしているらしく、本来の野暮ったさをできうる限り排除して、よりモダンな味付けを器用に施してきました。
試行錯誤の結果、使用ギターとエフェクター類が最近ほぼ決定したそうです。
(マサもそのライブ動画を見せてもらってから、一時相当にはまってしまいました。オリジナルを凌駕する勢いに圧倒されちゃったもん。)
クラプトンはもとよりジミヘン、レイヴォーンなどなどを融合して散りばめたアドリブをほどよき刺激発散とともにバシバシと連発。
ウーマントーン、プリングオフなどなど、荒々しく持ちうる限りの天才的テクニックを、トリッキーに交えて惜しげもなく注ぎ込みます。

実は、コアなジャンル好きのタイバンの一部メンバーらから、歓迎のエールが密かに飛んできていました。
あんたも好きね!と思わず言っちゃいそうなくらい。

モッチンはずっと、ジンジャー・ベイカー直伝アフリカン・ドラムではなく、独自の解釈による現代的な味付けを盛り込むオリアンティ・バージョンで鮮烈に対抗してきたのですが、この日は特別で4年前の年末に亡くなったジンジャーへ敬意を表して忠実なるオリジナル・ドラミング。
今現在もヒコちゃん率いる「ソフト・クリーム」で、しょっちゅう実演済みだからお手のモノ。

マサは、憧れのジャック・ブルース役になりきっています。
最前列の観客を指差し、ベース本体突き出して挑みかかる。

ブラスのアレンジはコロシアムのテイクを拝借してきて歴代S・T・Aホーン・メンバーらが、ライブのたびに手直しを加えていったという裏話があります。

まあ、この辺に至っては、ほぼリラックスしながら望めるというもの。
スタミナ温存ソングという色合いなのだ。

続々と観客達もより間近で目撃しようと、食い入るように詰め寄ってきます。
突き刺すような視線が痛いほどに伝わってくる。
異常なほどの溶け込み具合で昇華。

マサのリードボーカルにモッチンがコーラスで応戦。(実は最後の数行の歌詞からマサは一節を飛ばしてしまった・・・・ほとんどの人たちは気付かなかったと思うけどね・・・マサはモッチンの方を見ながら苦笑い。
エンディングでは全員が一丸となってノイジーに爆走しながら加速しつつも、徐々にスピードダウン。

マサがジャンプしながらのフィニッシュで一瞬の静寂。 
マーカスがライブ終了後にマサへ素晴らしい一言を贈ってくれた
「ナイス・パーフォーマンス!」
だって直前にマーカスの度肝を抜くようなソロを見せつけられたもんねえ。
でもこの後には伊達男のオサムちゃんが控えている・・・・ああ、なんて刺激的なるベーシスト・ナイトだろうか!!((´∀`*))

万雷の拍手が鳴りやみません・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。
いい汗かいたね。
 なんとかかんとか無事に終えることができました
十分に満足してもらえたかな!!??
 ・・・・・YES I CAN!!


残響音が不気味に轟き渡る中での攻勢。
・・・・・天才少年と謳われたスティーブ・ウンウッドの作品で、スペンサー・ディビス・グループの代表曲。
シカゴをはじめ、数多くのバンドもカヴァーしているアップテンポ・タイプの異色ロックンロールでギミ・サム・ラヴィン(エディット・バージョンで。
これも、岩見沢ストロベリー・ジャングル&江別市民会館ライブ・イベント以来のプレイ)。
この曲はスタジオで演奏するたびに、ユーちゃんが「なるほど・・・」と呟いていたという逸話あり(笑)。
モッチンによる重戦車のごとき爆音フィルに乗って、4小節目からいきなり導入部分をギター&ベースがごり押しタイプのリフで飾る。
ドラム入り口での小節数&リズム・アクセントに、他のアンサンブルは涼しい顔をして何処吹く風の対応。
恐るべき、ふてぶてしきS・T・Aのメンバー達よ。
ありがたいことに、観客達からは「イエー!」のエールがかえってきた。
これはこれで、ライブならではの醍醐味さ。
しかし、やはり「ステージには魔物が潜んでいる伝説」は本当だった・・・・・。
ここは、奢り高ぶりなどのない、ひたすらに謙虚な姿勢が大事。
クセモノ集団、ヨッシャア!
単純明快にタイトでストレートなノリが売り。
マサも大好きな曲だけに、思い入れもひとしおのご様子。
な、な、なんと、先月も対バンしたアベンジャーズのパワフル・シンガー、ジョンが大声援を送り続けてくれたものだ。
更に奥様の手を取って、客席の中央でノリノリにダンスをはじめたりしてね。
さすがワイルドなアメリカンだ。
モッチンのグルービーなスティック・ワークによる怒涛の攻勢が、華やかすぎる!!
マサから「遠慮なくド派手にぶちかましてね」と懇願されただけに、賑やかにフロアタム中心で彩を添える姿が神々しい。
正にモッチンの真骨頂コーナーだ!
彼のSTAに対する浸透と今後の成長、貢献度には期待大。
ユーちゃんも、中間部のシンコペーションに対する疑問を呈してきたっけね。
最初マサが「全部シンコペーションでいいんでないかい!」と言ったんだけど、スタジオでちょうどメンバーが音源を流していたから、聞き耳を立ててみた・・・。
なんとシンコペーションは半分だったさあ。
これでD&B&Gの3人は苦笑いしながらも解決。
こんな些細なパートにも、膝突き合わせて話し合いの精神が必要なんだよん。
引き続きモッチンの正確無比な前ノリアクセントにのる「ヘイ!」の掛け声では、メンバー全員が元気一杯に拳を高々と突き上げるポーズ。
この一体感も申し分なき快感。
マサ&メンバー一同は喉も張り裂けんばかりに叫び続けながらも、四六時中ジャンプ、キックをそこいら中にぶちかます(麗しのアッコちゃんからは「マサさんの脚力には感服いたしました…」とお褒めの言葉を頂戴いたしました!!大丈夫さ。
怪我防止のために、ちゃんと前もってストレッチは済ませているからね)。
ホーン隊も右手を掲げて、更なる抑揚感を華やかに型造る。
これは事前にマサが打ち合わせしたとおりだ。
心底頼りになる、連中だね。
まさにいつでも臨機応変に対処してくれる存在だ。
マサはモッチンのところまで駈けていってバスドラムに左足を乗せ、半身状態構えのまま2番の歌唱に突入(衝撃でミニ・シンバルのスタンドが傾いてしまった・・・・)。
横一直線体勢に居並ぶ、勇ましきフロントマン達の雄々しきことといったら、それはもう、たまりませんよ。
エンディングでは突然ストップして、一致団結「ヘイ!!」の余韻を残したままでフィニッシュ。

補足ながら、岩見沢でのライブ後、ジョンはマサの元にやってきてニコニコ笑顔で「ユーはリトル・スティーヴィー・ウインウッドだぜ!」と絶賛してくれたりもしたさ。
国境なんて軽く超越してのナイスなコミュニケ―ション。
鋼のロック魂と、ライブの神髄をとことんにまで追求していく所存。
中途半端な能書きばかりたれている頭デッカチな輩どもなんて、一瞬で消し飛んじゃうぞよ!!




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