THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

MUST HAVE BEEN CRAZY(EP)

2014-12-20 18:46:40 | CHICAGO

「シカゴ13」からのファースト・カット。

3:25

1979年8月リリース

全米での最高チャートは83位。

ジャケット・デザインは「13」のものをそのまま引用。

このロゴは80年代の洋楽テレビ深夜番組「ベスト・ヒットUSA」(VJ小林克也氏)のオープニングでバタバタとドミノ倒しになる数々の名盤達の1枚に入っていたので記憶に残っている方もいるでしょう。

前アルバムでは新メンバーのドニー・ディカスをフューチャーして新生面を強烈にアピールしていましたが、今回は更に彼を猛プッシュ。

作者もソロもボーカルもドニーの独壇場。

残念ながらビッグヒットにはなりませんでしたが。

何とこの曲は時流を意識しての事なのかプロモーション・ビデオを製作。

後のライノから発売された豪華ボックス・セットに付いていたDVDで全編を確認することができます。私は新曲ホヤホヤ時に一度だけローカル局「テレビ群馬(!?)」でクリップを見たことがあります。

大庭園内で各メンバーたちが巻き込まれるドタバタ劇といった内容。特にキッチンでミキサーが大暴走するボビー、

プールでビニールボートに横になってのんびりと漂っているピーターが虻に悩まされて追い払う内、遂にひっくり返って「ドボン!」しちゃったり、行方不明の猫ちゃんをただひたすら捜し求めるジミー達の迷演は一見の価値アリ!(笑)

アルバムのほうは「流行を追ってシカゴもとうとうディスコ・サウンドに挑戦・・・・」とファンの間では賛否飛びかいました。

1曲、1曲はものすごくクォリティの高いものばかりなのですが、徐々に人気も失速、ヒット曲からも遠のいていくことになってしまいます(恒例のツアーは毎年続行で盛況)。

この曲以降しばらく日本ではシングルの発売が見送られる事態に・・・・。

 

B面は「CLOSER TO YOU」

4:57

作者はこちらもドニー、そしてスティーブン・スティルスとW,シュウェブク。

ボーカルもドニー。

純粋な意味でシカゴがアルバム未収録・未発表曲をシングル化したのはこれが初。

ジャケット右下角にもそのことをうたっています。

「13」レコーディング時、同時に製作したものではありますが、実はこの曲、ドニーがかつて在籍していたあのウッドストック出演で爽やかな話題を巻き起こしたCSN(後に&Y)のスティーブン・スティルス時代に12弦ギターでレコーディング、アルバム「イリーガル・スティルス」(3:35、1976年)に収録されていたものがオリジナルで、改めてセルフ・カヴァーしたものです。

後のボックスに収録されていますので入手は比較的困難ではありません。

しかし、これを最後にシカゴ・ファンの間では超有名なことではありますがドニー君、「バッド・アティチュード!」を理由に解雇されてしまいます。

 スティーブン・スティルスの頃は、頼りになる若き片腕として大活躍、数枚のアルバム(ライブ含む)を発表していたのですがね。残念なことです・・・。

ちなみに彼はシカゴとしての来日は叶いませんでしたが、それに遡る事、数年前にこれまたヒット曲連発で日本でも人気の高かった「フルーツ・ガム・カンパニー」の晩年期メンバーとして箱根アフロディーテ・イベントにて来日しています。この模様は日本の音楽専門誌に白黒写真で掲載されていました。(ライブのみで録音参加はなし)

「フルーツガム・カンパニー」自体バンド・メンバーが流動的であったため、ドニーも一時的な即席雇われギタリストだったようですね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TAKE A CHANCE(EP)

2014-12-19 23:34:50 | CHICAGO

リー・ログネインとスタッシュ・ワグナーとの共作。

リーにとっては「君は僕の全て」以来のヒット曲。

4:43

「ホット・ストリート」からの第2弾シングル。

1978年12月発売。

ただし全米盤と日本盤シングルはA面とB面が逆です。

たまにそ国々のリスナー趣向を考慮してこういうことが行われたりもします。

「一体、現実を把握している者はいるだろうか?」は海外では有名なシカゴ初期を代表する名曲ですが日本ではB面扱いでしたよね。

写真の国内盤ジャケットは「ホット・ストリート」ジャケット・フォトのメンバー達の表情をクローズ・アップにしたデザイン。

前作「アライブ・アゲイン」シングル・ジャケットと似通った感じなので、もっとひねりを加えてもらいたかったと私はしみじみ思います。

ただ「ホット・ストリート」アルバム・ジャケットではメンバー達に焦点を絞って隅に初めて追いやられてしまったシカゴ・ロゴが今回は中央に大きく描かれています。やっぱりシカゴはこうでなくっちゃあね。

リード・ボーカル&ギター・ソロにと、ここでは「アライブ・アゲイン」以上に新メンバーのドニー・ディカスをフューチャー。彼にスポットライトを当てて心機一転若返り、イメージチェンジを図ったかのようです。

過去に「創造を生む最高の共同体」と呼ばれていたバンドとは思えないようなバランス感覚。

従来のメッセージ色濃厚でハード・ブラス・サウンドだったシカゴがすっかりと影を潜めてしまい、妙に明るく、より聞きやすく万人受けしそうなポップでメロディアス、落ち着いた感触でカラフル・テイスト満載のタッチで迫っています。

バック・ボーカルにはドニーに加えて作者のリーも参加。

そして全米ではA面に取り上げられて最高チャート14位をマークしたのが日本盤B面「NO TELL LOVER」

エディットされて3:50です。

この曲は珍しくリーとダニー・セラフィン、ピーター・セテラの3人がタッグを組んでいます。

こちらも「ホット・ストリート」から。

(このアルバムは小粒ながらもヒット性のある佳曲がたくさん収録されているので、もっと評価されるべきですね。)

リード・ボーカルはピーター。

バック・ボーカルにはピーター、ドニー、リー、ボビーの4人が参加。

シンセサイザー・ストリングスにはブルー・ウェーヴァーが客演。

「テイク・ア・チャンス」同様にこの曲も何処を切ってもカラッと爽やかで耳に優しく心地良い、もはやベテランの域に達した感のある彼らの熟練の技を思いっきり堪能、安心して身をゆだねられる曲です。

ブラス・セクションも曲の持ち味をより引き出すべく、しかし、しっかりとシカゴ・カラーを損なう事なく吹きまくっています。

ただ、新しいファン層を開拓しつつも、デビュー時からの熱心なファン達は、正直な話、この方向性に疑問や物足りなさを感じて離れつつあった時期でもあります。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

WHAT'S IT GONNA BE,SANTA?(LP)

2014-12-19 19:14:20 | CHICAGO

先日、、国営テレビの特集で日本唯一レコード・プレス製作を行っている会社の工場が映し出されていましたが材料の塩化ビニールって本来はクリアなのですね。耐久性が増すために炭素を加えて黒くしているそうで(全く知りませんでした)。

だからクリアレコードという盤も存在するわけだ。

で、最近はそのマイルドで、リアルな温かみある音質が特徴のレコードが再評価されているとのことで、工場も従来より1,5倍の注文増だそうです。これは朗報です。

日本で最高の売り上げを記録、いまだに破られていない「泳げタイヤキ君」EPの時には24時間フル稼動体制の日々が続いたそうで、そのプレス工程が「タイヤキ」製作と同じ作業なので思わず笑ってしまったとか。

で、私もレコードからCDに世間一般が移行してからしばらくして遅ればせながらもCD初体験した時には、そのクリアでスクラッチノイズのない音質、収録時間の長さ、コンパクトで手入れの楽さ、裏面にひっくり返す手間がいらないので「これは楽で素晴らしい」と驚愕。レコードのサウンドがこもってノイズ混じりに聞こえてきてしまい段取りも面倒くさく場所をとるアナログをすっかり敬遠するようになってしまいました(店頭からも新品は消えてしまったし)。

ところが時を経てターン・テーブルを使用していないと機嫌を損なうかなと思い(車や楽器もそうですね)久しぶりにレコードに手を伸ばしてみたところ、その音質の良さにビックリ仰天してしまいました(最初はプレイヤーの回転ムラがあったけどすぐに回復。しかし人間の耳っていい加減ですね。思い込みって恐ろしい)。

それ以来、CDとレコードを半々に再生する日々(ちなみに今でもLD,VHSは活用しています。カセットはあまり使用しませんが)。

シカゴ36が今年発売された時には輸入のみですがLPもリリースされました(しかも黒と白の2バージョン!)。

そして11月にはクリスマス商戦を狙って、以前にリリースされていたクリスマス・アルバムもLPで発売(こちらも輸入盤のみ)。

ジャケット・デザインが若干模様替えされていてコレクター心をくすぐりますね。

CD時には20曲入りでしたが、さすがにLP2枚組は難しいため、1枚に両面6曲づつの全12曲を収録。

通常、過去にLPで出ていたものがCD化された際に思う「小さくてしょぼい感覚」が、逆のパターンになるとダイナミックな手ごたえに感動もひとしおです。

内紙袋には参加メンバーの担当楽器が詳細に記載されていて、あの雪原シカゴ・ロゴ足跡も見応え満点です。

もちろん盤面レーベルもジャケットをそのままに再現。

素敵なクリスマス・プレゼント。RHINOさんに感謝。

この勢いでまた次のLP発売に期待がかかっちゃいます。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ALIVE AGAIN(EP)

2014-12-18 14:46:38 | CHICAGO

作者はジェームス・パンコウ

1978年10月発売。

全米最高チャートは14位。

シングル盤はエディットされていて3:29。

リード・ボーカルはピーター・セテラと新加入のギタリスト、ドニー・ディカス。

コーラスにはその2人に加えてロバート・ラムも参加。

不慮の銃による暴発事故で死去したテリー・キャスに捧げられた曲。

軽快なギター・カッティング(この当時はこの手のギター奏法がフュージョン界を中心にスタジオミュージシャンらにもてはやされていました)とダニー・セラフィンが刻むハイハット・ワークでイントロ開始。

さらにへヴィーなギター・コードらが重なりブラス群が吹き鳴らされるという構成。

シカゴにしてはとても聴きやすく耳にも心地よいシャープでライブ受けしそうなストレート・ロックソング。もちろん現在でも必ずライブのセット・リストに組み込まれています(ドウイエン・ベイリー加入時の来日公演では、いきなりオープニングがこの曲だったので、まったく予期しなかった事態に度胆を抜かれました)

12枚目のアルバム「ホット・ストリート」に収録。オープニング・ナンバーでもあります。

新加入ドニー・ディカスのお披露目ともいえる意味でも

キャッチーな曲調、ギターにスポットを当てている構成、ドニー&ピーターのツインVOという明らかなる狙いがあったように思います(ジャケットはじめアルバム曲全体にもいえますが)。エンディングで聞こえるギター・ソロでも、これまた当時ジェフ・ベック、ピーター・フランプトン、ジョー・ウォルシュ等がとりあげて脚光を浴びていたボイス・モジュレーター(トーキング・ワウ、ボックスとも言う)を使用。

コンポーザーとしても他曲にてドニーは大活躍。

特筆すべき点はデビュー前からの育ての親ともいうべきジェームス・ウィリアム・ガルシオと離別、ビリー・ジョエルをスーパー・スターに押し上げて名盤、ヒット曲を量産した名プロデューサー、故フィル・ラモーンとの初タッグ。

それまでのシカゴのイメージを一新、よりポップなバンドに衣替えしています。

写真の国内盤シングル・ジャケットは、アルバム・カバーを見開いたモノを採用。

妙に明るいメンバー達が大々的に映し出されています(ピーターとダニーは悪乗りしすぎ!?)。

シカゴのロゴがとうとう隅に小さく配置されていて、アルバムタイトルも「12」ではなく収録曲「ホット・ストリート」としています。

ただ、この方針はすぐに撤回。

メンバーらも後にこの盤のことを「12」と読んだり、ジャケット・デザインも「13」以降は従来のロゴに戻しています(配置や大きさはマチマチですが・・・)。

B面は「LOVE WAS NEW」

3:28

ロバート・ラムの作品でリード・ボーカルも彼自身が担当しています。

こちらも「ホット・ストリート」に収録。

おなじみの甘くメロディアスなボビー節を思いっきり堪能できる極上のポップ・ロック。

イントロのエレクトリック・ピアノに絡むピーターの流れるような美しいベース・ラインが秀逸。これ一発でやられちゃいますよ。

ごく控えめながらもしっかりと大人のシカゴ・サウンドを主張するVO&ブラス・セクションも良いお仕事しています。

こういう感じの曲を作ることはボビーにとってお手の物なのでしょうね、きっと。

デビュー時からずっとボビーがコンポーザーの中心を担ってきていましたが「Ⅵ」あたりからは他のメンバー達も曲作りに才能を開花させてきて(特にピーター)ボビーは1歩引いた状態になっていましたが、まだまだこの人の貪欲なるメロディ・メーカーとしての力は計り知れないほどのものがあります(その後のソロ活動にも顕著)。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014年のスタジオ練習も無事に終了

2014-12-16 07:50:24 | リハーサル

今冬の北海道は雪不足と連日言われていましたが、やっぱりいきなりドカッと降ってきてこりゃあ完全なる根雪ですね。

選挙に寒波と、凄まじく慌しい中をそれでも今年の締めくくり、スタジオ・リハーサル納めとばかりに10人が集結しました。

アメリカ帰りのコーちゃんも元気いっぱい。土産話に話が咲きます。

L.A体験談は人生観が変わるほどだったとか。

 

さて、ミツとタクミは選挙の残務整理と年末の多忙に加えて豪雪のためにやむなく不在、よってトロンボーン抜きですが、それでも賑やかに盛り上がりました。一人で3人分の熱気を発散している者もいますしね(笑)

シン、ミツ、ミキの今年のSTA活動はひとまず一段落。(ミキはあるクリスマス・イベントで歌声を披露するそうでその準備作業に慌しい日々を送っています)

ジュンは今回がSTA初ライブなので張り切っています。

ミユキが初対面のコーちゃんとジュンを紹介。

サックスの姉御よろしく面倒見はピカイチ。

そのミユキ嬢の友人企画ライブイベントにSTA参戦。場所はあのアート・スペース・ホール。

今年2ヶ月連続出演したライブハウスです。

STAが1年間に同じハコへ3度も立つのは初ですね。

そのライブのため追い込み練習セッティング中、ケンは「STA101回目記念ライブ!」と力が入ります。

反面「今年も毎月ライブを必死にこなしてあっという間だな」とマサ&ケンはしみじみ・・・。

ケンは2台目のレコーダーを購入。

今回も初代と同じごひいきのティアック。早速部屋中央の床にマイク連結してスィッチオン。

 

810を先月終えて次回ライブへ2回のみのスタジオ入り。

メンバーも曲目もかなり変動。

練習の回数ではなく中身集中で勝負です。

じっくりとセット・リストどおりに進行演奏。マサがMCの箇所、メドレー部分がスムーズに流れるように口頭にて説明。

エンディング部分の迫力を演出するために数曲ブラス隊には即興にてアドリブをリクエスト。ますます彼らには負担増です。

今回はジャック・ブルースの追悼曲を除いて(これもCTA時代にはレパートリーだったのですが)すべてがコテコテの初期シカゴで埋め尽くされているという豪華さ。

ただマサがずっと不満だった音圧の軽さ。シカゴはスタジオ・テイクではギターやブラス、キーボードを重ね録音しているのですが、STAではライブでそれは再現不可能。とても貧弱な箇所が露出してしまいます。そこで実験的にベースの上にイントロの4音コードのみをブラスに吹いてもらいました。

さらにミユキ嬢が追加アイデアでトランペットのみ後追いプレイで合流することに。これでそうとうかっこよくなりました。まだまだ100パーセント満足のいく出来ではありませんがそこは追々解決していきましょう(答えはもう頭の中にありますが)。

しかし、空気が乾燥している上に、灯油ストーブの影響か喉に余分な負担がかかってしまい高音ボーカルが特にキツイ状態です。冬場は体調と喉管理をいつも以上に徹底していかなければ。

先週の練習時にブラス隊がノブに「ギター・ソロの引き伸ばし」を要求したらドンドンと白熱ソロが火を噴きとんでもないことに!

そのことを考慮したのか今回は淡白にさらっと通過しちゃいました。でも本番ではどうなるのかな!!??

ライブ曲目は十分まとまりが見えてきたので、余った時間でピアノとフルートが美しいバラードを来年の構想として演奏。

バリトン・サックスからフルートに持ち替えたミユキ嬢はバックの音量に負けじと頑張って吹いていました。

ちらっとマサが来年用に打ち合わせ中の曲をベース・リフでプレイしたらジュンが不敵に「にやり」。

ノブもカッティングで加わってきて「これ、はやく実現したいね」。

一番遅れてスタジオ入りしたタツにマサが「演奏リクエストは?」と問うと「皆の好きな曲でオーケー!」と余裕の返事。それではブランクのあるコーちゃんに聞いてみたらば冗談からはじまった問答がほんとうにやることになった「血管ぶちきれソング」。これはセットリスト外のものなのですが何だかんだ言いながらも全員のお気に入りなので嬉々とやっちゃいました。

ミキ嬢は歌いながら真横でハイノートを延々とヒットするタツにやられちゃったみたいです。

後片付けしながらミユキ嬢がブラス隊に本番当日の管楽器用マイクの使いまわし使用(タイバンの)の件や、会場用譜面台のある無しについて質疑応答。

ジュンは必ず談笑中に、ミユキのバリトンサックスやフルートを試奏してリラックスしています(マサ達は指使いの疑問を投げかけてみます)。

ノブ&マサの使用弦のメーカーや交換時期や値段、サックス連中にもリードで同様に聞いてみました。なるほど人によって様々ですね。

 

アンケートはミユキ嬢の出題で「お好みの暖かいお飲み物は?」

ケン・・・燗酒

マサ・・・コンソメスープ

ミユキ・・・カフェモカ

ミキ・・・梅昆布茶

シン・・・御白湯

ノブ・・・コーヒー

ジュン・・・甘酒

クニ・・・コーンスープ

コーチャン・・・コーヒー

タツ・・・ココア

 

ロビーではテレビ画像に「80年代洋楽ライブ」映像で、シカゴ「素直になれなくて」のレア・ライブが映し出されていました。

オールバックのピーターにギターはクリス・ピニック。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BOBBY KEYS IAN McLAGAN 死去

2014-12-15 09:39:05 | free form space

今年も海外大物ロック・ミュージシャン達の訃報が届くたびに、ショックと空しさに打ちひしがれています。

ジョニー・ウィンター、ジャック・ブルースに続いてまたもや。

ボビー・キーズは60年代から伝説のバンドやミュージシャン達のアルバム&ライブに参加して、時には主役を食ってしまうほどのアグレッシブなプレイで一目置かれていたサックス・プレイヤー。

ジョー・コッカーをはじめジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、エリック・クラプトン、BBキング・・・。

でもやっぱりローリング・ストーンズでの名演がダントツでしょうね。

キース・リチャーズとは生年月日が同じということもあって長年プライヴェートでもよくつるんでいたとか。

キースの心中を思うと切ないですね(ミックも今年は来日直後、彼女の自殺ということもあったし)。

私もストーンズでのボビーを数回拝見させていただきましたが、彼がブローする瞬間、ストーンズが霞んでしまいました。

ストーンズ札幌公演を観た知人は「俺はストーンズよりもボビーを観れたということに興奮をおぼえる」と言ってたし。

今年のストーンズ来日公演でも体調を考慮して途中イスに座りながらもサックス演奏を続行したそうです。12月3日、肝硬変により死去、享年70歳。

 

そしてなんということかストーンズのロン・ウッドとはフェイセス時代からの盟友でもあるイアン・マクレガンがボビー死去の翌日4日にテキサス州オースティンにて脳卒中の合併症により家族らに見守られながら亡くなったとのこと。

享年69歳。

イアンはスモール・フェイセスで活動後、元ジェフ・ベック・グループのロン&ロッド・スチュアートを招き入れてフェイセスを結成。

ロッドがソロ活動に力を注ぎ始めた事とロンのストーンズ加入をキッカケにフェイセス解散後はソロとセッション・ワークへ勢力的に打ち込みます。

主な共演はストーンズ、ボブ・ディラン、レニー・クラヴィッツ、ブルース・スプリングスティーン、、ロニー・レイン、ジョー・コッカー、チャック・ベリー、ジャクソン・ブラウン、ロン・ウッド、・・・・・。

私はイアンもロッド・スチュワート来日公演で数回拝見させていただきましたが、決してでしゃばることなく的確なバッキングで時にウキウキ、はたまた時には渋いサウンドをきめまくる彼の姿に長年培ってきたキャリアを投影、実感させていただきました。

オルガン、ピアノ(ウィリッツアーは超絶品!)から奏でられるブリティッシュ・テイスト溢れる音色は彼独特のもの(後にはアメリカ在住でしたが)。

私はホンキー・トンク・ピアノというものを彼で知りました。

クワイア・ボーイズがデビューした時なんかは、スパイクのボーカルにロッド、あのピアノでイアンを即連想しましたよ。

もろに往年のフェイセス!

そのフェイセスのメンバー達もロニーに続いての仲間との別れにそうとうショックを隠しきれない様子です。

イアンは今年、自身のバンプ・バンドによるアルバムを発表。来年フェイセス再結成の可能性濃厚な感触を楽しみにしていたそうです。なおさらに残念ですね。

 

写真はボビー&イアンの代表的プレイが収められている歴史的名盤。

他にもお勧めのアルバムは沢山ありますが、どうせならばと特殊ジャケットを並べてみました。

「スティッキー・フィンガーズ」はジッパー付きの男性ジーンズ股間アップもの。

中からはブリーフが覗くと言うアンディ・ウォホールの傑作。

「ウーララ」は紳士がパクパクと下品な表情に変化するというもの。封入されている豪快足上げ女性ダンサーをかっこいいメンバー達が見上げて笑っているというポスターも愉快。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TAKE ME BACK TO CHICAGO(EP)

2014-12-12 03:10:24 | CHICAGO

邦題「シカゴヘ帰りたい」

作者はダニー・セラフィンとデヴィッド・ホウク・ウォリンスキー

による「リトル・ワン」コンビ。

収録時間は大幅にエディットされていて2:57(「イントロ12秒」の表記がレーベルにあり)。

写真はアメリカ盤の非売品プロモーション用。

1978年5月発売。

「シカゴⅩⅠ」からの第3弾シングルで、全米最高ランクは63位。

ただし、何故か残念なことに、ここ日本ではカットされていません。

ロバート・ラムが切々とリード・ボーカルをこなしています。(11アルバム発表後のツアーでもセット・リストに加えられていました)

特筆すべき点は後半に登場するソウルフルなボーカルを迫力満点なシャウトで披露してくれるチャカ・カーン。この時まだ彼女はデビューしたての頃(チャカもシカゴ出身)。

すでに貫禄たっぷりで華のある存在感には脱帽です。

作者のウォリンスキーが後に彼女のバンド「ルーファス」に加入する布石ともとれるようで興味深いですね(ソロになったピーター・セテラも彼女とデュエット曲を発表してプロモも製作、ヒットしています)。

「懐かしき故郷のシカゴへ帰りたい。あの日、あの頃に戻りたい。自由気ままに気楽に生きていたところ、シカゴヘ。」告白的心情表現たっぷりに構成。

ダニーはこの曲に一文を添えています。

「この曲はある友人に捧げたものだ。彼は僕のような幸運には一度も恵まれなかった。彼に神のご加護を・・・」

亡くなったダニーの友人、イリノイ・スピード・プレスのドラマー、フレッド・ペイジのことです。

彼は1968年、ガルシオのプロデュースでシカゴと同じレーベルより5人組でデビュー。

このバンドには後にポコへ加入するポール・コットンも在籍していました。

 

B面は「POLICEMAN(孤独なポリスマン)」

4:02(イントロ40秒表記レーベルにあり)

作者もリード・ボーカルもロバート・ラム。

タイトルや歌詞の内容からは、どうしてもあの映画「エレクトラ・グライド・イン・ブルー」の主人公を連想してしまいますね。

ボーカルも演奏もブラスセクションもコーラスも抑え気味にトクトクと進行していますが、さすがのボビー節がとても嬉しいですね。

そして全体の引き締め役に登場するのは、やはり控えめだけども説得力あるソロを淡々と渋く披露してくれるジェームス・パンコウのトロンボーンです。

こちらも「シカゴⅩⅠ」からの収録。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LITTLE ONE(EP)

2014-12-11 17:48:31 | CHICAGO

邦題「愛しい我が子へ」

エディットされていて3:29

国内盤にしては珍しくレーベルのトータル・タイム上に「イントロ10秒」と記載されています。

リード・ヴォーカルはテリー・キャス。

作者はドラマーのダニー・セラフィン、そして当時はシカゴの弟バンドとして名を馳せていたマデュラのデヴィッド・ホウク・ウォリンスキー(彼はその後、チャカ・カーン&ルーファスに正式加入。大活躍します)

「シカゴⅩⅠ」からの第2弾シングル。

1978年1月発売。

全米最高チャートは44位。

アルバムの最後を飾る壮大な3部作にわたる組曲形式をとったラストがこの曲です。

往年のハリウッド大作映画の曲を思わせるクラシック・オーケストラ風のインストウルメンタル「ある男の苦悩」から始まり「前奏曲(愛しい我が子へ)」、そして「リトル・ワン」につながれてゆきます。

とうとうこの曲を紹介する時がきてしまったのですね・・・。何度接してみても悲しくなります。

テリー・キャスの追悼シングル。

この時、シカゴはオーストラリア、ニュージーランド・ツアー中。1月24日未明、テリーはL.A.ウッドランド・ヒルの友人宅で銃の暴発事故により死亡したのでした。

歌詞の内容は、デビュー時、若者の代弁者のごとくあらゆる苦悩や喜びそして怒り、希望のメッセージを送り届けてきたシカゴメンバー達も結婚、そして父親になり家庭を得て今までには見られなかった内面の事柄を歌に託すようにもなってきていたのですが、ここでもツアーやレコーディングにと多忙な日々を送り子供達にゆっくりと接する事のできないジレンマ、しかし心からの愛情を込めて歌われています。まさに魂の熱唱。

テリーも一人娘をさずかっていましたが、その幼き子のことを思うと、より切なく歌声が響いてきて涙無しでは聞けません。

それにしてもあまりにも若いよ、テリー・・・・(1946-1978)

テリーの死後、後任ギタリストとして加入したシンデレラ・ボーイ、ドニー・デイカスがこの曲をライブで歌ったときにはさすがにファンから不評をかいました。

 

B面は、こちらも「シカゴⅩⅠ」から「TILL THE END OF TIME(永遠の愛)」

4:44(イントロ8秒記載アリ)

作者のジェームス・パンコウは前アルバムに続いてここでもリード・ボーカルを務めています。

しかもピアノ演奏までをも担当。しっかりとアルバムのコメント中に「ごめんよ、ボビー!」と書き入れています。

恋する女性に、思いのたけを伝えるため、愛を叶えるため必死に胸の内を告白する一途な男の歌。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BABY,WHAT A BIG SURPRISE(EP)

2014-12-09 23:09:49 | CHICAGO

邦題「朝もやの二人」

3:05

作者はピーター・セテラ。リード・ボーカルも彼自身が担当。

「シカゴⅩⅠ」からのファースト・シングル。シングルのジャケットもアルバム・デザインをそのまま流用しています。

1977年9月発売。

全米4位、UKチャートでも41位と大健闘。

それにしても邦題のロマンチックでちょっと気恥ずかしいタイトルはイントロから連想される情景そのもので、上手いこと考えましたね。

「Ⅹ」からのシングル「愛ある別れ」の大ヒットで確信を得たのか、その延長線上にあるのがこの曲。

手ごたえを掴んだピーターの大躍進がこれをきっかけにしてはじまります。

それまでのロバート・ラム中心の作品群やアグレッシブなブラス・セクションが1歩後退して、ピーターのよりソフトでポップ色濃厚、メロディアスな楽曲比重が幅を占めてきます。

B面は「TAKIN' IT ON UPTOWN(無情の街)」

4:45

F.KAGANとテリー・キャスとの共作。

こちらも「ⅩⅠ」から。

ボーカルはテリー自身。

曲調はテリーが絶大なる影響を受けたジミ・ヘンドリックス風。

熱烈なオマージュ溢れる熱演を繰り広げています。

フェンダー・テレキャスターにマウントしたギブソン・ハム・バッキングP.Uの特性を最大限にいかして、全体にエフェクト効果を施したサウンドもご機嫌です。

テリーは派手なソロプレイ(ほとんどをピッキングする正確無比なる早弾き)が一番有名ですが、繊細なコードカッティングによるバッキング(手首のスナップが神技!)、ワウペダルによるリズミカルで官能的な豪快グルーブも並みのギタリストには真似のできないテクニックの持ち主でした。

写真は5枚のシングル。

国内盤は通常モノと白レーベルの見本盤。

珍しくジャケット付きの輸入物はイタリア盤。

真ん中にアダプターを使用しなくてもセットできる穴の小さい盤はオランダ製品。

最後のアメリカン盤のみレーベル面のトータル・タイム上にイントロ秒数が両面に記載されています。(A面14秒,B面25秒)

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

師走、または極月 2014

2014-12-09 17:21:28 | リハーサル

810ライブも無事に先月無事に終了。たくさんの仲間達との協力のもと、お蔭様でめでたく100回を達成しました。

はやくもSTA今年最後のライブが今月アートホールにて行われます。

さっそくスタジオには8人が集結してリハーサル準備です(路面がついにツルツル状態に)。

セッティング中には810の反省点を話し合ったり、ここには絶対に書けないびっくりエピソードがマサとミユキに起こった!と盛り上がったりであっという間に時間が過ぎていきます。

年末は何かと皆さん多忙ゆえに、ミツは欠席。そこでSTAのニック・レーンことタクミが半年ぶりにライブに合流します。彼はアートホールとは何故か縁がありますね。

ところが選挙が12月に行われることになり、彼の仕事上21日のアートホールにぶつかったらライブ出演が難しくなるという事態に・・・。

結局、選挙は14日に決定したので、事無きを得ました。ニュースの発表を見た時には思わず手に汗握りました(笑)

またシン&ミキもライブ出演を断念。今回は鍵盤なし、コーラス&パーカッションも手薄になりますのでその分、久しぶりにSTAにしてはストレートなブラスハードロック路線に挑戦することにしました。

しかもサックスがアルト、テナー、バリトンの3本、トランペットも2本立て。なかなかの硬派なサウンド展開です。セットリストを大幅に変更、強烈なロック魂溢れる内容で組んでみました。

ミユキお気に入りの2曲もしっかりと取り入れましたよ。

ジュンは益々、STAコンセプトにはまりつつあります。

彼にとってのSTA初ライブですからね。

ブラス隊の連中もジュンを中心に打ち合わせに集中しています(ピッチ、チューニング、スコアチェック、アンサンブル)。

そして10月に亡くなったロック・ベーシストの重鎮、ジャック・ブルースに敬意を表して急遽、クリームの代表曲を1曲選曲しました。

これはシカゴもビッグ・シング~CTA時代にレパートリーにしていたもので、BS&Tもレコーディングしていますね。

STAも以前、ライブで数回演奏していましたが、数少ないブリティッシュ・ソングなので違和感があり、ブラスセクションのスコアを急ごしらえで書き上げたのですが、イマイチ物足りなく棚上げされた状態でした。

このたびのトリビュートで、クニとマサで話しあった結果、若干の味付けでメリハリをつけて復活させました。エンディングもクニがアドリブを入れたら物凄く迫力が増してかっこいいのでマサとノブから大賛辞を受けてそれも組み込む事に。

レパートリーのオリジナル音源にはフェイドアウトのものが多いので、マサが演奏中に口頭説明したり、ケンがフィルを入れて目印にして伝達。

そういう曲をいくつか演奏しているうちに(テンポが遅かったものがあったのでそれらも修復)、カンも戻ってきて白熱。一度も休憩無しで進行。

1曲だけ、今月の予定曲以外のモノにも着手。ピアノ、フルートの旋律が美しいバラードですがこいつも地道にまとめていきましょう。最後は、時間いっぱいまでタクミのリクエスト・コーナー。

さあ、すでに来年の新たなる活動構想が各メンバー達から語られ始めています。

とりあえずは、101回目のライブに照準を合わせていきましょう!

恒例のアンケートのお題目はノブの希望で・・・「あなたにとっての海外ドラマは?」

ミユキ・・・CSIマイアミ

ノブ・・・ウォーキン・デッド

マサ・・・MR,BEAN

クニ・・・ナイト・ライダー

ケン・・・スタスキー&ハッチ

ジュン・・・洋物アダルト(パツキン限定!)

シン・・・パートリッジ・ファミリー

タクミ・・・ビバリー・ヒルズ白書

 

***オマケ***

写真2枚のアルバム、共通している曲は何?

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする