子どもの頃フルートを吹きたかった。親に頼んで買ってもらった。
挫折したけれど今でも大切に保存しています。
フルートを所有するロックバンド!素晴らしいです。
masa's art chicago logo respect galleryさんからのメッセージです。
私の手元にもクラリネットがありますが、管楽器はやはり難しい。
自分には弦楽器のほうが向いているのかなあ?…
根性がないだけか?
でもいずれまた、チャレンジしてみたいものです。
子どもの頃フルートを吹きたかった。親に頼んで買ってもらった。
挫折したけれど今でも大切に保存しています。
フルートを所有するロックバンド!素晴らしいです。
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私の手元にもクラリネットがありますが、管楽器はやはり難しい。
自分には弦楽器のほうが向いているのかなあ?…
根性がないだけか?
でもいずれまた、チャレンジしてみたいものです。
イギリスのロックバンド、モット ザ フープルのオリジナルベーシスト、オヴァレンド ワッツが今月22日に咽喉癌により亡くなりましたね。
享年69歳。
去年の1月にドラマーも亡くなっています。
このバンドのイメージだとイアンハンター、ミックロンソン、ミックラルフスが真っ先に思い出されますが、ワッツも結成時からずっとサウンドの土台を支え続けていました。
長き活動中、あらゆる音楽の流行にもぐらつかずにリスペクトの対象として君臨していたモットザフープル。
なんたってパンクブーム到来時、それまでの大物バンド達がことごとく過去の遺物扱いされる中、モットザフープルは多大なる影響を与えた貴重なる存在として一目置かれていました。
代表作はもちろん彼らを熱烈にバックアップしてくれたデビッドボウイの提供作品「すべての若き野郎ども」
ああ…イントロの甘く切なく咽び泣くギターメロディ。やっぱりこれはグラムロック界の名曲だね。
・・・・・PART1からの続き・・・・・・
5:20~5:50
9バンド目に控えしは、ファイブ・ペニーズのマスターが率いるヴェンチャーズ・コピー・バンド「SLAGHEAPS」
3人組みの、もちろんインストウルメンタル。
前回の「ぼた山音楽祭」に続いての参加。以前は4人組で「OH!JEANS!!(オジン達という意味)」なるバンドで出演していたのですが、今はこのメンツ。
といっても、年に遊び程度で2回ほど集まるくらいなんだそうですよ。今回のライブはとっても良いキッカケだった事でしょうね。
メンバーは、マスターが3トーンサンバーストのフェンダー・ジャズ・ベース(ローズ指板)。
この日唯一の掛け持ちミュージシャン、マツオくんがギター担当。
このバンドでは3トーンサンヴァーストのフェンダー・ストラトキャスターに持ち替え(ローズ指板)
ドラマーには全然年齢を感じさせない元気印のヒデさん。
なんと68歳だとさ、ビックリです。
このいかしたバンド名「スラッグヒープス」の意味は「ズリ山、ぼた山」
つまりこのイベントにピッタリなのです。
炭鉱町、夕張ならでは。こんなにロックっぽい単語はそうそうないですよね。ちっとも知らなかった。
マツオさんが調べ上げて、晴れて命名したのだそうですよ。さすが北高校OB。
目の付け所が一味違うね。
ただメンバーのほとんどが、「次が出番だよ!」とマサに告げられるまで気づかずに、ノンビリと構えていられたのには参ったけど・・・(笑)。
「クル・エル・シー」でいきなり攻撃的なギターが炸裂。
マツオくんはノーキー・エドワーズ役を嬉々として演じています。羨ましい。
聞くところによると、前夜にセットリストを5回立て続けに練習したのだとか・・・過激だ!。
そりゃあ、ヘトヘトになったことでしょう。
メドレーで「ドライヴィング・ギター」
イントロが、ここではドラムが主役。
ヒデさんは譜面台に置かれたスコアを必死の形相で追いかけながらのプレイ。
マスターが前もって語っていたように、MC一切なしのノンストップ・ライブ。
そうは言っても絶対に途中で疲れて休憩も兼ねておしゃべりをはじめるだろう・・・とマサはふんでいたのですが、マジで一言も語らずに怒涛の疾走ライブを実現させてしまいました!
「10番街の殺人」でも、ヒデさんは満面の笑みで叩きまくっています。
あの小さな体の、どこにあれだけのヴァイタリティーが湧き出てくるのか?不思議です。
特産名物の夕張メロンか、長芋かウサギ屋のアンドーナツか、カレー蕎麦、煮豆か、はたまた石炭ラーメンがドラミング・スタミナ源??
「キャラバン」では一転インデイアン・ビート。
シカゴもジャズカバー・アルバム「ナイト&ディ」に収録していましたっけ。
満を持して飛び出したのは、「待ってました!」とばかりにヒデさんのドラムソロ。
スネアを中心に叩きまくる、素早いスティックさばきが正確無比でお口あんぐりです。
しかもそれだけでは飽き足らないのか、今度はマスターが歩み寄ってベース弦をスティックで「ベンベンベン!~」と叩く、本家ヴェンチャーズ直伝の2人羽織奏法。
どこまでも熱い連中です。
「アパッチ」
このバンド、前回のライブではちょっと消化不良気味な面が見受けられたのですが、今回は比較にならないほどに、グッとまとまりがあって一体感を醸し出し成長の痕跡を覗かせています。
この曲ではマツオくんがピックスクラッチ、スプリング・リバーブ、そしてミュート奏法など、エレキギター・ブーム到来時代の空気をそのまま運びこんでくれました。
「ウォーク・ドント・ラン」でも、ヒデさんによるエネルギッシュ光速ロールをまくし立ててのイントロ。
磨きのかかったフィンガリングで、鮮やかに爪弾かれていきます。
恐るべし3人衆、今も健在だ。
もうこの頃になると、外もすっかり闇に包まれてきました。
「パイプライン」
遂に出た!テケテケテケ・・・・ジャーン!
焦らしに焦らした挙句にやって来た定番のギター・サウンド。
思い切りサーフィンやりたくなっちゃうね。ボードや波に乗るのって、とても難しいんだけどさ・・・・。
どの曲も耳に馴染みのある懐かしの旋律ばかりで、口づさみたくなるものばかり。
他のバンド・ギタリストも我慢ができずに、客席で自分のギターを手に一緒にフレーズをなぞっています。
その気持ちは、よくわかります。
「さすらいのギター」は、当時ヴェンチャーズ・ガールとして人気絶頂だった小山ルミの代表作。
ラジオやテレビ以外にも、海に山に街に車中にと夏の間中、どこへ行ってもひっきりなしに流れていたものです。
ヴェンチャーズはエレキ小僧だけではなく、歌謡界にも多大なる影響を与えていたのですよ。
「ダイヤモンド・ヘッド」も絶対に外せないビッグナンバー。
これ聞いたら、いつどんな時にでも、ハワイが目に浮かんできちゃって、今すぐにでも飛んでいきたくなっちゃう。
特に雪深い土地に生まれた道産子ならば尚の事憧れの島。
たどり着いたラストは「ブルドッグ」
意外ですね、ここにこれを持ってくるなんて。
ワウペダルを駆使して、うねりまくるギター・スピリット。
ギタリストの教科書みたいなステージですね。
昔とった杵柄だけに、演奏しながら無意識に、ほろ苦くも甘ずっぱ~いバンドマン感覚が蘇ったみたいです。
マサにいきなりふられて、マスターが軽めのご挨拶(最初マイク・ケーブルが抜けていたけど・・・)。楽器をスタンドに置いてカウンターやミキサー業務に無事戻りました。
次回ライブでは加山雄三、寺内タケシの曲も飛び出してきたりしてね!
6:00~6:30
10組目にエントリーしたのは札幌からやってきた、4人組邦楽バンド「アンクル・キャッツ」
去年からずっと,ありとあらゆる場所でSTAとタイバンが続いている彼等については,もはや説明不要でしょう。
もう完全にSTAファミリーと化しています。
ということは、お互いのバンド遍歴も,みつめあってきたわけであります。
でも、ここのところはボーカリストが女性だったり、ヘルプだったりで、ちょっと落ち着かない状態続き。
初夕張アンクルキャッツのライブに久しぶり、フミオくんが帰ってきました。
ライブを観て、やはりこのバンドの看板スターは彼なんだなあ!と改めて痛感した次第。
他のメンバー構成はというと・・・バンマスのフクさんがギター。
使用ギターはミュージックマンAX40AXIAスターリングのワインレッド(メイプル指板)2ハム、1ボリューム。
黒いアンクル・キャッツTシャツ着用のササくんがベース(ナチュラルボディのミュージックマン・ステイングレー。ローズ指板)。ドラマーにヤスヒコちゃん(スティックはビックファース)というお馴染みの顔ぶれ。
「ロックンロール・ウィドウ(山口百恵)」のイントロが流れた途端に、長身フミオクンの独壇場と化します。
まったくもって、女心を歌わせたら彼の右に出る者はいないのではないでしょうか。
もう何度も聞きなれたレパートリーではありますが、その歌声はまさしく絶品。
イントロがはじまった途端、そのストーリーへと即座に感情移入。
今回は徹底しての歌謡曲路線を貫いています。
「ああ、無情(アン・ルイス)」と、ちょっと気の強い女性の歌が続きますが、MCでは穏やかな側面も見せてくれるフミオくん。
人並み外れた歌唱力、温厚なるトーク、そして衣装にも注目。
彼は裁縫が得意でして、そのライブ会場、曲目、客層、タイバン、イベントの主旨にあわせて詳細に思案しているのだとか。
今回はグッと抑え気味ではありますが、白黒の表柄で統一(写真参照)。
帽子からシャツに至るまでこのカラー。でも白い羽付きマフラーは必須アイテム。
ゴージャスかつエキゾチックなるいでたちで、振舞ってくれました。
「サジタリアス・アクエリアス(中島優貴)」は、もはやアンクル・キャッツのテーマソングの領域に入るほどの定番曲。
「星座っぽい」とはフミオくんの弁。
ササくんの荒くれサムピッキングとチョッパー奏法、フクさんのセンス良いギターフレーズとコーラス・ワークが絶妙。
「この後にも、まだまだライブは続きます・・・・・白い小鳩(椎名林檎)」
熱唱に継ぐ熱唱。でも音程はちっともふらつかないのがフミオくんの底力。
歌いながら舞い上がるような動きに伴い、マフラーからゆっくりヒラヒラと美しい弧を描きながら落下する羽が数枚。
これはライブのたびの現象なので演出なのか?と思い込んじゃうほど。
応戦するかのように、ササくんがファズをかけたベース・ソロで迫ってきます。
「ちょっと暑いので、マフラーを脱ぎますね(これは小鳩にひっかけたセレクションなのだそうですよ)」
その仕草がとっても色っぽい・・・・・玉三郎みたいだ。
「ダンシング・オールナイト(もんた&ザ・ブラザース)」
フミオくんほどのボーカリストでも「一番しんどい曲」と言わしめた手強き曲。
それを知ってか知らずか、観客全員参加しての大合唱がはじまった。
それに呼応するかのようにフミオくん、いつもよりもヴィブラートの揺れ具合が悩ましく出血サーヴィス。この歌唱法は、生半可な喉だとぶっ壊れてしまうことでしょう。
連続ハイトーンに、難易度強のギターソロが華麗に引き継がれていきます。
フミオくんいわく「腰痛誘発ソング」とのこと(笑)。
「六本木心中(再びアン・ルイス)」
一番ハードロック節炸裂なこの曲、フミオ・ショー続行のためにドリンクをグイッとひと飲み。
しかしタフな連中です。脱帽だ。
陶酔の表情を浮かべつつも、後半戦に挑みかかります。
「最後のラ・ボエーム(中森明菜)はデザイアーのB面に収録されていた曲です・・・・あ!?今の若い人達にB面って言っても通じないかな?
レコード裏面のことです。」
コアな選曲ですが、好サポートのバックメンが、ドラマティックでトリッキーな展開で聞き応えあり。
フミオくんにボイス・トレーニング受けたら、あんな風に上手になれるかな?
6:40~7:10
11バンド目「BEER PLEASE」
2番目に大所帯の、いかしたパーティー・バンドは5年ぶりの夕張ライブ。予告どおり午後6時に無事会場入り。
STAとタイバンするのも、札幌白石区の企画イベント「ピグスティー」以来です。
いつもは2人の歌姫を従えて、昭和歌謡、ロックンロールからロカビリーなどを演奏してくれるのですが、今回アヤちゃんがスケジュール調整がきかず残念ながら泣く泣く欠席・・・・。
でもその分、いつまでも若々しいルチュさんがはじけまくってくれました!
メンバー構成は・・・・ルチュ嬢のボーカルをフロントに、リーダー&ベースのカート氏。
この方は夕張出身が縁でマサと知り合い、STA企画ライブにビアプリとして参加。そこから一気にルチュさんらが加入して、現在に至るわけです。
使用ベースはグレッチのブラウン・サンバースト(ローズ指板)
リズム・ギター&コーラスにベテランのサッちゃん。使用ギターはエピフォン・カジノで、色彩豊かなメタリック・ブルーがボディ・カラー。
ニューフェイス3代目エディは、黒のグレッチ・チェット・アトキンス・モデル6120を使用。
ドラマーはマサイくんで、CANOPUSスネア使用(ナチュラル仕上げ)。
イスにさりげなく掛けられていた、ポール・マッカートニー・ツアーグッズに記された「OUT THERE 」はビアプリ・メンバーのモノ。
マサは見逃さずに、しっかりとチェックさせてもらったよ(笑)。
「月影のナポリ(森山加代子)」でビアプリ祭り開演。
ステージ狭しとばかり、前後左右に動き回って魅了するルチュ嬢。
男性陣は、全員がお揃いの白シャツに黒ベストというお洒落ないでたち。
もちろんルチュちゃんも、白黒衣装でフリル付きドットのスカートにリボンで髪をセットしていて、なまらチャーミング。
「ハウンド・ドッグ」というエルビス・プレスリー極めつけナンバーを、女性が堂々と歌って見せるというのも一興。
めったに観ることができない1人ボーカルのビアプリだけに、観客も固唾を飲んで見守っています。
でもルチュ嬢は大健闘していて、全く違和感を感じさせないのだから大したものだ。
メンバーの都合上、中々ライブ活動もままならないようですが、今回はリーダーの故郷というわけで、即決2つ返事で出演決定したそうですよ。
だから気合の入り方が違います。通常ペースよりも倍は力入ってるんでないかい(笑)。
曲中にメンバー紹介も織り交ぜつつ、
「用意はいいですか?ぼた山音楽祭、盛り上がっていきますよ~!」
セカンド・チューズデイも取り上げていた「ビー・マイ・ベイビー(ロネッツ)」が飛び出した。
マサイくんがじっくりと間合いを計って、慎重にリズムキープしながらバスドラ・キック・ビート。
場面転換、揺れるフィーリングでスローに決めてくれました。会場はいつの間にかダンスホールに豹変。
ルチュ嬢のステージ度胸は天下一品。
一瞬で観客を引き込んで、虜にしてしまいます。
「ルイジアナ・ママ(ジーン・ピットニー)」においても、ツイストを披露。ダンシング・クィーンとしての面目躍如。
オールディーズ、ロックンロール、スロー、そしてまたロックンロールに戻るという趣向を凝らした流れも痛快。
たいしたもんだね。
勢いは衰えるどころか、ドンドンと加速してどうやら止まりそうにもありません。
「ゴーカート・ツイスト(ジャンニ・モランディ)」
ビアプリは札幌から夕張に向かう道中も、全員がウキウキでエンジョイしてきたようです。まるで旅行気分。
車内での光景が目に浮かぶようだ。
客席にいるとわかりませんが、ステージ上はかなりの熱気みたいです。
ルチュ嬢も身を持って感じたらしく、とうとう「暑い・・・・ではどんどんといきましょう!終盤に向けて・・・あれば3曲(サッちゃんと目を合わせて・・笑)・・・?!次もオールディズの王道で1973年に公開された映画アメリカン・グラフィティの中から・・・・悲しき街角(デル・シャノン)」
キュートな振る舞いが自然体のルチュ嬢。
私が初めて会った時から全然変わっていないね・・・・いや違った!ますます若くなっている!!
手足や腰の切れ味もシャープで、ターンも堂に入ったモノ。
「あっという間に時間が過ぎてしまいましたが、まずはラストの曲・・・・マイ・ボニー(トニー・シェリダン&ビートルズ)です!」
ルチュ嬢、最前列よりもせり出しての、張り切りボーカルで猛烈アピール。
どこまでも、どこまでも縦横無尽に元気を振り撒いて、華やかな魅力で夢心地にしてくれるルチュ嬢は貴重な存在。
だから当然のごとく「アンコール!」が鳴り止まない。
「催促したみたいですね~(笑)」
ここに用意されていた曲は、来日公演も決定したポール・マッカートニーが、ビートルズ時代に書いた粋なロックンロール「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」
なんとルチュ嬢が4カウントを告げた!
ストイックなくらいに真面目なマサイくんがリンゴ・スターの役割を忠実に果たしています。
実は去年、リーダーのカート氏は病に倒れてしまったのですが、無事に完治してバンド活動に元気よく復帰したようで良かったですね。
追記:スバル&ルチュ初対面で意気投合。新たな出会いで音楽の輪がまた一つ繋がりました。これこそライブ・イベントの醍醐味。
あ!ルチュ嬢は今年もポール・マッカートニー来日公演に行くそうですよ!
若さのヒントがあちこちに見え隠れしているようだ!!
7:20~7:50
さあ、いよいよライブ・イベントも佳境に差し掛かってきましたよ。トリ前12組目は満を持しての登場で「ディーン柴岡さん」
言わずと知れた、夕張が生んだ北海道を代表するカントリーシンガーであります。
現在も毎週土曜日の夜には、ススキノにあるカントリーの老舗「サニーズバー」で定期的にライブを行っています。
ディーンさんも、皆川さんに継ぐ「ぼた山音楽祭」の常連ミュージシャン。
夕張というキーワードが縁で知り合った音楽の絆は、強固なのであります。
ディーンさんは多忙にも関わらず、「マサが声をかけてくれれば、いつでも駆けつけるぞ!」と頼もしき言葉を送ってもくれました。
まずは初対面のお客様も多いので、ご挨拶代わりに十八番の「テネシー・ワルツ(パティ・ペイジ)」から。
今年で68歳になるそうですが、どうみても10歳は若く見えるね。
グッと深く、イスに腰掛けただけでも絵になる憎い男。
「70歳までやりたいなあ・・・・と思っています」と言っていたけど、90歳まで現役バリバリにトレードマークのテンガロンハットを被りながらやり続けることでしょうね、絶対に!
江利チエミの歌唱でも有名なこの曲をディーンさんは、前半を英語、後半を日本語で丁寧に説得力溢れる燻し銀ヴォイスで聞かせてくれました。
深みのある歌声は何度聞いてもしみじみと心に染みるのですよ。
「元々はケンタッキー・ワルツという曲がありまして、テネシーの連中が対抗意識を燃やし、ピー・ウィー・キングという変な名前の男が作り、28年に発表されたのがこの曲。
先ほども紹介されたけど、実は今朝気が付いたら4時までサニーズ・バーで飲んでいました(ミュージシャンしているなあ・・・・笑)。
本来ならば喋れない状態・・・・。こんなおかしな男がやって来る歌です・・・・・ウエイファーリング・ストレンジャー(トラディショナル)」
曲へと自然にもっていく熟練の技が小気味良い。
ディーンさんのトークは毎回とてもわかりやすくて勉強になります。
淡々とライブは進行しているんだけど、いつの間にかアメリカ西部劇中の酒場にいるような錯覚に陥ってしまいます。
「俺はアメリカ人とのハーフではないよ。でもこういう曲を歌っていると、やっぱりお前はアメリカ人だろ!と言われちゃう(笑)
よくディーンはジェームス・ディーンから付けたんだと思われているんだけど、ディーン・マーティンからとったんだよ。
そのディーン・マーチンの代表作・・・・誰かが誰かを愛してる」
もう女性客達はうっとりと瞳を潤ませています。
ああ・・・それなのに、それなのにお茶目なディーンさんが言い放った。
「歌っている時に気づいたんだけど・・・・1オクターブ高く歌っていた(大爆笑・・・・でも違和感なかったところなんて、さすがです!)。
このまま押し切っちゃえ!で乗り切っちゃいました」
シカゴにも同名異曲がある「トウギャザー・アゲイン」は女性シンガー、エミルー・ハリスの作品。
歌詞の内容は「このような場にまた呼んでいただいて、皆で一緒に楽しく!という歌です」とのこと。
「つい最近、3年ほど前まで手稲に住んでいたんだけど、今は北24条に住んでいます。
あそこら一体にはライブバーがいっぱいあるので、私も大体夜の9時くらいに、歌わせろ!と言って入っていくんだよね。
そろそろ嫌われてきたんじゃあないかな・・・・・(笑)私のことを、あいつはダニー・ボーイ(アイルランド民謡)だ!なあんて呼んでさ。」
この曲はビートルズが屋上で「ゲット・バック」を演奏し終えた直後に、ジョン・レノンがアドリブで一節を歌っていますね。
またエリック・クラプトンやジェフ・ベックもレコーディングしています。
この曲の高音部に差し掛かった時、ちょっときつかったのか、一瞬演奏を止めて「出ないなあ・・・・やはり朝の4時まで飲んでいるとダメだよなあ・・・」なんて語っていたけど、ただのジョークにしか聞こえないからちょっと不気味です(笑)。
「私は昔、昔の小さい頃ハイトーンで4オクターブまで出ていたんです。
ウィーン少年合唱団に入ろう!とまで思った。でもあっさりあきらめた途端ガンガン酒を飲んでいた。
この曲を歌うと荒くれ西部の男達が皆大人しくなります。青い山脈が遠くに見える場所・・・・・シェナンドー(伝承歌)・・・・」
マサは個人的に、このタイトルを聞くと中学生の頃にテレビで観た、ジェームス・スチュワート主演の映画「シェナンドー河」を思い出します。
歌の内容も、やはり故郷の川への想いを歌っているのだそうですよ。
「アメリカの言葉っていやらしくて、つい最近なんかもアイ・ハブ・ア・ペン!なんて流行っているけど、絶対にあちらの国では一生使わない
のに、中学からみっちりと教えられたもんだね。今夜は誰かを好きになる・・・・という歌です。
ぜア・マスト・ビー・ア・サムワン(ゴスディン・ブラザーズ)」
この曲も60年代アメリカン・カントリー・フォーク・ポップロックの息吹を伝える傑作。
ディーンさんがいなかったら決して聴く事のできない、ここは貴重な場であります。
それはお次の「オン・ザ・サニーサイド・オブ・ザ・ストリート」にも言えること。
ここまできても時間に余裕がたっぷりとあります。ビアプリのアンコールもあったのに。
素晴らしい快挙だ。こんなこと、長年ライブ企画運営をやっているけれども初体験。
精神的にもすこぶるナイスですな。
「これを歌ってから水でも飲みたいと思います。カントリー・ロード(ジョン・デンバー)!」
衰え知らずのディーンさんは、ヴァイタリティの塊。
余力を振り絞って延々とロング・トーンで観客を圧倒。
もうスタミナの限界だあ!というところでとりあえず息継ぎをしてから「死んでまうやないかあ!!(笑)」
クニもパーカッションで合流。
もちろんこれだけで、ディーンさんを終わらせるわけにはいきませんよ。
「アンコール!!」
もう完全にディーンさんのペース。術中にはまっている我々であります。
「サンキュー!お言葉に甘えて・・・・君の全てが好きだよ。だから僕の全部をあげるよ!という歌です・・・・オール・オブ・ミー」
何から何まで大受け。
これでもディーンさんのレパートリー全体からみれば、ほんのひとかけら。
「ジャンバラヤ」「千の風になって」、そしてもちろん哀愁の「心の夕張」も聞きたかった。
それは次回のお楽しみ!
これからも精力的にカントリー・ミュージック普及活動のために汗を流し続けてください。
8:00~8:30
なんとかトラブルもなく無事にここまで辿りつきました。
皆さんのご協力のおかげです。感謝という言葉しかないねえ。
普通13組出演ならば1時間ほどの遅れは当たり前なんだけど、こいつは奇跡だ。
しかも、ずっと山場の連続で疲れ知らずの大盛り上がり。
今まで企画したイベント中でも1,2を争う完成度でしたね。
企画立案マサ率いるオオトリ「THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)」は、この日一番の大所帯で8人編成。
唯一ホーン・セクションを要する、何から何まで面倒くさく、やかましくも暑苦しい骨太ブラスロック野郎集団(褒め言葉だよ)。
この会場初体験のメンバーもけっこう在籍。
一度たりとも、同一メンバーでのS・T・A夕張ライブって自慢じゃあないけどありません。
そういう意味では、シカゴというよりもタワー・オブ・パワーのノリに近いかも・・・。大編成の宿命ですな。
自画自賛するわけではありませんが、STAもここ最近のライブと比較してみても満足度に満ち満ちていました。メンバー達も、とてもいい顔していたなあ。あいかわらずラフだったり、ワイルドすぎるふらつき場面やノイズが気になったけど。
***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO
KUNI・・・TP CHO VO PER
FUNNY・・・TP FLUGELHORN
NOBU・・・G
SEKKIE・・・DR
EBI-CHAN・・・TB
TAKA・・・TS
JUN・・・AS VO CHO
===GUEST===
SUBARU・・・VO(GET IT ON )
***SET LIST***
1、INTRODUCTION・・・CHICAGO
2、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO
3、VEHICLE・・・IDES OF MARCH
4、OLD DAYS(追憶の日々)・・・CHICAGO
5、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
6、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
===ENCORE===
7、GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・THE BEATLES
ゾロゾロとステージに歩み寄るメンバー達は、早速楽器を構えてチューニングや音出し。
いつものことではありますが、この時に初めてホーン隊の立ち位置を決定します。
スタッフの方、申し訳ない・・・・。
「幸福の黄色いハンカチ」を意識した黄色いシャツ着用のマサは、ワイヤレスを2機使用。
ベースとボーカル用。
シュアーの受信機をマスターに手渡してセット・アップ完了。
セッキーもディーンさんの準備中にほぼまとめておいたので、スムーズに落ち着いて配置完了できました。
勢いにのって最後はド派手に、盛大にぶちかましていきましょう。
なんたって泣いても笑っても残り30分。マサがけたたましいナレーションを叫ぶ中、ノブが小刻みなコード・カッティング。
はずみをつけて「やあ!みんな、ご機嫌いかが!?」のご挨拶ソング「イントロダクション」
泣く子も黙るプログレッシブ・ブラスロックで幕開け。
ルチュ嬢が言っていたけど、音がでかいのにクリアだったとのこと。
バランスやイコライジングの設定がバッチリとツボにはまったようです。
8人のうち、ホーンが5人という、半分以上が管楽器編成。
こいつは、見た目も圧巻でしょうね。
鍵盤楽器が不在の分も、各メンバーが互いに無言でフォローしあって穴を埋めていきます。
このテンション感覚、嫌いじゃあないよ。
セット・リストはヤングマンのエビちゃんリクエストを重視して、マサが組んでみました。
だからエビちゃんも心なしか、嬉々として演じているようです。
クニも一人で何役もこなす多忙なるパートなのに、余裕の表情を浮かべながら手を変え品を変えの大活躍。クニがこれまた良い仕事をしているんですよねえ。
痛かった前回ライブの反省も踏まえてか、すこぶる全員のプレイに気迫が漲って爽快であります。
いつもよりも、数段うねりまくる迫力の変拍子グルーヴ。カッチリと噛み合っているね。
「チャラ~ン・・」のウィンドウ・チャイムに導かれる形でエビちゃん、今回はスムーズにトロンボーン・ソロ突入。
フリーフォームな隠し技も込めて引き継がれるのは、ファニーお手本のようないななきトランペット・メロディで高らかなるファンファーレ。
クラベスの乾いた響きもほど良いアクセント。
テンション・マックス状態の中、アイコンタクトを送りあってリズム・セクションも鉄壁の構え。
セッキー、右手中指2箇所骨折もほぼ完治したようです。
ノブのアヴァンギャルでサイケデリックなギター・ソロが縦横無尽に駆け巡る。
難解で複雑なリズム・チェンジや、細かいニュアンスも楽々クリア。
手数王セッキーによるドラム・フィルに、励ましの気合ともいえる掛け声を送るマサに、振り返ったジュンも目を合わせて思わずニンマリ。
エンディングではマサのジャンプで大団円。
「改めましてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!皆さん、楽しんでますか~!?」「イエ~ッ!!」
「こんなに夜遅くまでよくぞ残っていてくれました。昼12時からはじまったんだからね。正直、不安でした。体力持つか、事故でも起こらないか・・・とかね。
でも順調にここまできました!STAでは何が起こるかわからないけどね・・・・(笑)
うちのバンド唯一のバラード・ナンバーをお送りしましょう。ジュンが心を込めて歌います・・・IF YOU LEAVE ME NOW・・・・・」
セッキー、スティックを打ち鳴らしての4カウントから、リム・ショットで彩を添え効果絶大。
ジュンの独壇場。右手を軽くマイクに添えて曲に体を左右に揺らしながらリズムをとって切々と歌を聞かせる表情がダンディー。
バック陣もファニーがフリューゲルホーンに持ち替えて、サウンドにヴァリエーションを加えます。
もの悲しきクニとマサのコーラス、ノブの繊細なるギターソロもむせび泣いているところが特筆モノ。
場面一転して、今度は同じジュンのボーカルでも、飛び出してディスコでも大いにもてはやされたスタンダード。このあたりから会場後方にて踊り狂うレディ・ダンサー達が出没。
エディット・バージョンなので、すっきりとシンプルにまとめてみましたが、ここでもノブによるギターソロが火を噴いた。
「そんな感じでね、頑固一徹結成から13年にわたってブラスロック街道を驀進しています。
日本中探しても、毎月こんなジャンルでやり続けているバンドは皆無でしょう。
まず体力が持たない、ジャンルがコア、そして音楽性があらゆるエッセンス投入されているために再現困難・・・・とまあ、毎回崖っぷちに立たされている状態の中に、マサが無理難題を押し付けて皆で和気藹々とアットホームなる活動をしています(爆笑)。
次の曲は久し振りにやりますが、私はシカゴ版・三丁目の夕日と呼んでいます。子供時代の古き良き懐かしいあの頃をもう一度。
邦題は追憶の日々で・・・・オールド・ディズ!」
ピーター・セテラが気恥ずかしい、という理由でライブ演奏をことごとく拒否していたジェームス・パンコウのヒット曲。エビちゃんはトロンボーン奏者の作品とは知らずに気に入っていました。
やはりトロンボーンが前面にクローズ・アップされているから、無意識にセレクトしたんだねえ。
シカゴは現在、この曲をコンサート中盤における重要なレパートリーとしてずっと組み込んでいます。
ノブも控えめにフェンダーUSAカスタムショップ・エリック・クラプトン・モデルのブラッキー・ストラトキャスターでバッキングにて盛り立てています。
「早くも後半戦に差し掛かってきました。
敬愛するどのブラスロックバンドにも女性メンバーが在籍していないため、STAも初期コンセプトに立ち返り、いい雰囲気でヤリクリしております。
でも、悲しい性か、時折は色気が欲しくなるものであります・・・・紹介しましょうスバル!!」「ヒューッヒューッ!!」
「彼女は札幌を拠点にアニソンの乙!!帝國ゆるゆる団や、エゴ・ラッピンのカバー・バンドでエゴイズム・ラッピンなるバンドのリーダーをつとめています。
STA内においてマスコット・ガール的存在の彼女にとってはテーマソングと化しつつある曲いきます。皆さん、チェイスってご存知かな!?」「オオオ!!」
「いきます!邦題は黒い炎・・・・GET IT ON!!」
1・2・3・4!1・2・3~!!スリリングなイントロから猛烈なる全員一体となっての猛攻。
スバルは片手を天高く伸ばしつつ悩殺。愁いを含んだ妖艶なる悩殺ポーズもふんだんにみせつけながらの、身をくねらせ腰振りステージング。
長い髪も振り乱して、観客の視線を一挙独占。
ファニーもハイノートをヒットしながら、ホーン隊を頼もしく牽引。
ノブのワウペダルも光っています。
マサもピョンピョン飛び跳ねながら、右手をグルグル回転。
とどめはセッキーによる、思い切りタメを効かせた衝撃のフィルイン。
スバルちゃんが、伝説のジャパニーズ・ブラスロックバンド「TOPS」の黒い炎による日本語歌詞(爆風スランプのVOサンプラザ中野くん作詞)を歌っていることを、マサがマニアックに解説(ジュンいわく、スバルもかなり自分のものにしつつあるね、と太鼓判)。
「じゃあ、ついでにメンバー紹介をします。人数が多いからついでにね(笑)。」
先ほどまでの鬼気迫るライブ演奏とは打って変わり、この場面では各メンバー達を面白おかしくマサがいじりいじられつつもフューチャーします。
個人情報もやや公開ね。
ファニーが今年から担当することになった、札幌村ラジオ・コミュニティFM番組「楽しい音には福来たる」のことに触れてみました。トランペット講師の彼が優しく奥深い音楽講座も交えつつ、生放送で1時間楽しくお送りするというもの。
マサも14日にゲスト出演を果たしました。
2週間にわたって、「ぼた山音楽祭」の告知も詳細にわたり話しちゃいましたよ。
ちなみに、ファニーはライブ後の放送でも、夕張でのエピソードや思い出を語ってくれました。
マサがDJという言葉を使ったら、すかさずファニーがスクラッチポーズをとって「キュイキュイ!」音付きでおどけてみせて、馬鹿受けしてもいました。
最年少のエビちゃんや、サングラス着用の好男子タカ、ニューフェイスのセッキー達も温かい拍手を貰っていました。
「最後の曲です。」「えええ・・・!!???」「外の真っ暗闇に捧げます。極上のミッドナイト・ソング・・・・・25OR6TO4!!(エディット・バージョン)」
エロティックにヒステリックに、ジュンがアルト・サックスで挑みかかる。
ほどよくリラックスしたタカも負けじと追随。マサは大股開きでモニター・スピーカーに片足乗せてのパフォーマンス。
こんなに優雅な振る舞いをするSTAはレアかもね。
クニはコーラスとタンバリンに専念しながら頑張っています。セッキーは独自の解釈による、タムでのオカズを叩きまくる。
エビちゃんは、こみ上げてくる嬉しさでいっぱい
一人残らずシュプレヒコールで「HEY!HEY!」
ノブがあまりにも有名なるリフからギュウイーン!
マサは右足でのキック攻撃からヘッド・バンキング。グッと腰を落とし気味に構えてからベースを頭上に構えて、ゆっくりと最後の音で全員雪崩れ込み。
精も根も尽き果てたかに見えたSTAも「アンコール!」に励まされて、むっくりと復活!
単純明快で、愛すべきバンドマンばかりです。
マサ「S・T・A珍しいなあ、アンコールなんてさ。それでは夕張だから特別に。皆さん、紅白歌合戦観ましたか?私はピコ太郎が大好きです・・・(中略)・・・で、いきなりポール・マッカートニーがメッセージを引っさげて登場したのにはビックリしましたね。
また今年来日してくれるようです、札幌には来てくれないけど・・・。
彼の来日記念としてポール作ビートルズの曲をお届けしましょう。」「わあっ!!」「でも俺達ひねくれているから、ヒット曲はやりません・・・・(笑)
ブラスロックの原点、この曲を聴いたシカゴのメンバー達がバンドを結成して、コンセプトのキッカケにしたのだそうです。
EW&F,BS&Tもレコーディングしていて、シカゴも最初に演奏したのがこの曲。
リヴォルヴァーから・・・・GOT TO GET YOU INTO MY LIFE!!」
散々試行錯誤の繰り返しで、練り上げた結果、今までの中でも出色の出来だったのではないでしょうか。
ポールのコンサートに今回も行くというルチュちゃんも、マサと一緒に歌ってくれましたよ。思わずマサも彼女を指差してリードしちゃったさ。
意気投合したルチュ&スバルの両歌姫が、仲良く並んでライブを満喫している図を見ていると理屈抜きにこちらもシアワセを感じます。
皆さんのあらゆる尽力のおかげで、これにて「ぼた山音楽祭」も無事に閉幕。
マサがその場で全出演バンド、マスターと奥様、スタッフ、最後に最高のお客様たちを紹介。そのたび拍手を全員で送りました!
皆、満足に満たされて、各自で別れの挨拶やガッチリと固い握手を交わします。再会も約束しました。
BGMはエディ・コクラン「サムシング・エルス」で景気付け。
今度は早めに夕張に戻ってきますよ、一応暖かい季節にね(笑)
後片付け後には、そのまま会場で打ち上げタイムに突入。
残念ながらこれは4人だけの参加でしたが、ディーンさんを真ん中にここでしか聞けない興味深い業界談義、音楽界の裏話や苦労話、それ以外にもここでは書けないよもやま話てんこ盛りで十分に華やぎました。
2017年、初め良ければ何とやら・・・だね!!
VERY SPECIAL THANKS TO・・・SATORU-SAN&SUBARU&HANA-CHAN&HITOMI0-SAN&MINA-CHAN&LUTYU&MASTER&OOSAKI-MAMA&STUFF&COCA-COLA&SAYO-CHAN&BURN&ABE-KUN&MINAGAWA-SAN&MR,DEAN・SHIBAOKA&MR,KART&MASAI-KUN&CALPIS&APPLE PIE&FRIED NOODLES&CURRY・RICE&FRENCH FRIES&OOLONG TEA&SNOW SNOW SNOW~~~!!
S・T・A~MASA企画 LIBERATION39
ぼた山音楽祭8
1,22(SUN)
S・T・A2017年、一発目のライブは極寒の地、夕張。
ジャズ喫茶店としてお馴染みの「ファイブ・ペニーズ」が会場。
黄色いログハウスの造りがとってもお洒落で人気のスポット。
マサはここがまだ骨組み状態の段階から逐一足を運んで、作業中のマスターを捕まえては「早くオープンしてライブをやらせて!」とせかしていたものです(笑)。
そう、マサの実家は目と鼻の先にあるので、とっても便利。
学生時代、ここは営林署グラウンドだったのでよくサッカーや野球をして遊んだものです。
ファイブ・ペニーズは、それ以来ずっとお世話になりっぱなしのワガママ放題。早いものでもう開店から11年が経過したのですね。
夕張市が破綻したのをキッカケに「何か夕張に役立つ事がしたい!」と思案した結果、「微力ながらもやっぱり音楽の力で元気を与えよう!」に決定。
そこからはじまった「ぼた山音楽祭」
年一回ペースで開催していましたが、昨年は諸事情によりお休みしてしまいました・・・・。
周囲からは「いつ夕張ライブ復活するの!?」と頻繁にリクエストをいただき、一念発起
今回めでたく8回目を迎えることとなったわけです。
初期の頃は夕張在住もしくは出身か関係のミュージシャン限定で行っていたものの、年々参加者も減少傾向に陥りまして、いっそこの際マンネリ打破のためにも、マサの友人バンドにも声をかけようと路線変更。
すると嬉しい事に皆さん待ってました!とばかりに次々と快諾。白老、函館、小樽、岩見沢、栗山、千歳、苫小牧などなど遠路はるばる駆けつけてくれたのですよ。
今回もあれよあれよという間に出演者が集結。
収拾が付かないほどに膨れ上がりタイムテーブルも数度書き換え。
当日にも1組追加されて、最終的には13組のアーテイストで固めてみました。
嬉しいい悲鳴とはまさにこのこと。
「何で豪雪地なのに、わざわざ一番寒さの厳しい時期に毎回やるんだ!」と一部の人達から文句を頂戴することも度々ですが、今回の夕張は穏やかな天候。
どちらかというと、今冬の12月は札幌のほうが大雪で泣かされたくらいです。
天気予報も大当たりで、順調にことも運んでいます。
早々と午前10時過ぎに会場入りしてみると、マスター夫妻がストーブに薪をくべて室内を暖めています。
木が燃える匂いやパチパチとはじける音が、懐かしきレトロ感に包まれていて癒されます。
続々と到着する出演者達と挨拶を交わしながら、早速セッティングに取り掛かるとしましょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
時間の効率も考慮して綿密に組まれたスケジュール。
マサが中心となって段取りの説明、補足事項も逐一連絡し合います。
希望者には軽いウォーミング・アップ程度のリハーサル付き。
あっという間に店内はヌクヌクしてきましたよ。
午前11時半オープン。
お客様で早くも席が埋まって今か今かと、その時を待ち焦がれています。
美味しいドリンク&フードを味わっている方もチラホラ。
BGMも心地よく流れています。
マスターの配慮で外にテントを設営(第2控え室兼休憩所)。中にはヒーターや灰皿も置かれていて、ノンビリ快適に過ごす事ができます。
駐車場も正面営林署敷地まで利用できるんだから安心です。
これで屋根からの落雪やツララの被害も回避できるというもの。
このたびのライブは長丁場だけに2分構成でお送りしました。
STAが2015年に自主企画ライブで初利用させてもらった札幌琴似のライブハウス「BURN(かっこいい名前だなあ!)」
マサとスタジオで知り合ったサヨちゃんの紹介で
小野寺マスターとマサが去年から話し合って、是非ともコラボしよう!と画策。
その結果「ぼた山音楽祭」序盤はジャンルも豊富に「バーン・ファミリー」4連発。
皆、和気藹々と賑やかにね。
ライブ・イベントがたった今はじまったばかりだとはとても思えないくらいに、延々レッドゾーン振り切れ状態。
いやはやなんともバーンの連中、恐るべし!もちろんサヨちゃんもご来店。
ステージも客席も一体となっての熱き空間。これぞまさしくライブの醍醐味だね。
昼12時から夜8時半までの濃厚なる音楽イベント開幕です。
だれる事もなくヤマ場の連続だったと言い切っちゃいましょう。
恒例、マサは司会進行兼任です。
12:00~12:30
全曲オリジナルの「TAKARA」
本名「宝田くん」は初登場。
インパクトとロックテイストを意識してか、シンプルにズバッと「タカラ」と名乗っているとのこと。
イスに腰掛け、アコースティックギター一本で骨太の楽曲を次々と披露してくれた、男気溢れるシンガーソングライター。
オープニング・アクトにすえるなんてもったいないくらい。
まるでメインアクトのようだ。
インストウルメンタルの楽曲をナチュラルカラーの愛器ギブソンSJ-200スタンダードでひたすらかき鳴らしながらのプレイ。
ジャンボ・ボディのギターから響き渡るサウンドが、奥行きのある味わい深いいい鳴りしてます。
「ようこそ~!」
早くも声援があちこちから飛び交っています。
「タカラでございます!ヨロシク!!初めて夕張にやってきました。」
メッセージ色強烈な開巻「一歩」から、グイグイと観客をひきこんでいきます。
本人は意識していないとのことですが、「長渕剛」の影がチラホラ見え隠れしているように感じたのは私だけ?
バンド仲間達から、ヤンヤの喝采を全身に浴びながら簡単な自己紹介。
「普段、音楽活動の行動範囲は恐ろしく狭いんだけど、今回は珍しく夕張までやってきました。とても気合が入っております。
次の曲にいきたいと思います・・・・アイ・ラブ・ユー」
今度はイントロでボディ・パーカッションが飛び出した。
リズム感抜群でメリハリも利いているね。
アルペジオもシャープに軽快。
その勢いにのって自然と「アイ・ラブ・ユー!」の大合唱が沸き起こった。
締めくくりは、やっぱりボディ・パーカッションで。
「ハスキーだなあ!」と客席からエールが送られると、すかさず「打倒もんたよしのり!」とやりかえす(笑)。
「よく歌手で、体調悪い・・・とか言って言い訳する人がいますが、僕はそういうのって嫌いです。でも今、風邪ひいちゃったんだよね・・・(大爆笑)エエ・・・と・・・それではですねえ・・・・あ~あ~(発声練習)曲はドーナツ!!」
ここでは、ほのぼのとしたムード全開。
それでも言葉の一語一語が聞き手に突き刺さってくる。
この曲は「バーン」のメニューにある安くて美味しい名物ドーナツからインスパイアされたのかな?
「どうもありがとうございます」「もんたさ~ん!」「は~い!!え~そんな訳で普段にも増してハスキーヴォイスが冴えています。
何もしなくてもセクシーなんだけど・・・」「どの辺?」「生まれつきさ!!
ここで宣伝です。去年4曲入りのCDを発売しました。今日歌った曲も2曲収録。
世間の相場に背を向けて、はじめまして価格で500円!(安い!!)。あれ!?誰が用意したのか、ここにCDがある(写真参照・・・笑)。
見てください。裏もキラキラしていて綺麗(CDの再生盤面のことです!)
単刀直入に申しまして生意気にもストックあります。
もし興味ある方、もしくはガラガラ声で頑張ったね!と思ってくれた方がいたら、よろしくお願いいたします。
次に出演するバンドもCD持ってきてるね。そっちのほうが欲しいという方も僕に言ってください。仲間が盛り上がってくれると嬉しい!!(美しき友情だ!)後半戦に突入!(水を一飲み)はあ~・・・・それでは聞いてください・・・曲は・・・余裕」
歯切れの良いギター・カッティング。メリハリがあって爽やか。
個性も強烈でトークも嫌味がなく軽妙。
「本当にどうもありがとうございます。次の曲をもってかりてきたキャッツにバトンを渡したいと思います。
おお!!(と、ここで妄想の世界に没頭・・・笑)5万人くらいのコール&レスポンス。楽しい!凄い!!
最後の曲、ノー・マインド、ノー・ライフ!」
力強きラスト・ナンバーは硬軟自在にドラマティックで魂の絶叫。
「最後まで楽しもう!」
タカラくんはマサにCD「BIG DIPPER」をプレゼントしてくれました。もちろんこのライブ・レポート執筆中ずっと聞いていましたよ。
封入特典のステッカーも、その夜に即ベース・ハード・ケースにペッタンコしました!タカラくん、ありがとうね!!
12:40~1:10
「かりてきたキャッツ」もオリジナルを聞かせてくれた若き男性コンビ。
好感の持てる長身イケメン姿で、ポップな楽曲を披露。
揃いの黒パンツに白シャツがいつものユニフォームなのかな。
微笑みの貴公子タムラ君がボーカル、テクニカルなギタリスト&コーラスはヤマダくん(マーチン00042。これはエリック・クラプトンがアンプラグドで使用していたモデル)
マサが彼等の準備中にステージに向かって話しかけます
「このライブハウスはどう?」
「はい!外はマイナス気温ですが、僕たちのハートはプラス気温です!!」
「おお!これで掴みはオーケーだね!」
彼等にも熱烈なるファンが多いようで、わざわざ車で応援に来てくれていました。
「こんばんは・・・あ、じゃなかった・・・こんにちは!今日は遠路はるばる寒い中ありがとうございます・・・・・雲は遠く」
叙情的なメロディ、アレンジが光る名曲。
タカラくんとはまた違った魅力を放つアコースティック・ソング。
ファンたちもネオン・スティックを振って拍手喝采。
アップテンポの「今を生く」
ガラッと場面転換、元気漲る明るい曲調に、彼等のキャラクターがピッタリとリンク。相乗効果でドンドンとパワー倍増。
会場全体で手拍子の嵐。
序盤から大盛り上がり。
心底音楽を愛しているんだなあ・・・という心意気が伝わってきます。
タムラくんは水を一飲みして「改めまして、皆さん、こんにちは!ステージには風邪ひきのタカラ菌が舞っているけど(笑)タムラ菌も負けじと撒き散らしますか!」
アルペジオのバラードで「パレット」を絶唱
「人の愛・・・そうですね、伝えたいです・・・」
MCではコミカルな掛け合いで、ドッカンドッカンと笑いの渦を巻き起こすのに、楽曲は美しく奏でて歌い紡ぐんだから心憎いばかりのコントラスト。
歌詞の内容も、若き世代の代弁者のごとき共感できる内容盛りだくさん。
2人並んでプレイする立ち姿も見栄え良し。
タムラくん「昨日は栗山で2人一夜を明かしました(笑)。
いつもはシングルなんだけど、昨日はツイン!次はセミダブルかな!?」
ヤマダくん「ずっとベッド横に立たれていて、まるで自分が看病されている人みたいだった・・・すみません(笑)」
いきなり会場から「桑田佳祐のモノマネやれ!」
即座にあの声を再現するタムラくん、お見事だ。
「アイデンティティ・クライシス」
イベントの空気もすっかりと馴染んできたようです。
「ギヤを換えて皆さんの力を借りたいと思います。」
ブルージーなギター低音弦のピッキングにのってボーカルが「俺は誰なんだ?」と歌うとすかさず「タムラ!」と客から合の手。
息を切らせながらも、水分補給しつつ頑張り続けるタムラくん。
「今日、かりてきたキャッツいいなあ、と思ったらCD、ステッカー、Tシャツ、その他にもグッズ用意しております。皆さんの拍手が力になります。残り2曲に全てを込めて歌いたいと思います・・・・街」
一生懸命に打ち込む姿、笑顔が絶えない様子が微笑ましい。
ちなみにこのバンド名の由来ですが・・・初ライブの時、ボーカルのタムラくんが緊張のためか物凄くおとなしくて、周囲から「借りてきた猫みたい!」と言われたのがキッカケなんだそうですよ、なるほど。
「いきますよ~~!!最後の曲、わたしのすきなもの」
シンプルな作りなんだけど、とても温かく誰にでも伝わる懐の深い壮大なる感動のラブ・ソング。
歌いながら観客一人一人の目をまっすぐに見つめてうなずき、時には語りかけるように向き合う真摯な態度にウソ偽り無しさ。
「どうか今後ともよろしくお願いします!」
実はマサ、彼等からもCD「我輩は猫である」をプレゼントされました。ずるいでしょう(笑)。
5曲入り1000円。
(絶賛発売中。お問い合わせは琴似バーン、もしくは直接メンバーまで)
もちろんこのライブ・レポートを書いている今もへヴィー・ローテーションさ!
一切の捨て曲無しの名盤。
アルバム・タイトルといい、ジャケット内で夏目漱石に扮した2人のフォトも必見。
借り猫、ありがとう!!
1:20~1:50
初参加「小野雅通」さんも、ヤマハ・エレピによるオリジナル・ソングの弾き語りです。
普段は旭川を拠点に音楽活動を行っているそうですが、去年の9月にバーンで初ライブを体験。
それからは毎月呼んでいただいているそうです。
「前日の21日、土曜日もバーンでライブ出演をしたのですが、今回夕張でバーン・ミュージシャン達が出演するとのことで「じゃあ、見にいこう」と思っていたところ今日の午前中に・・・・出演、決まりました!と連絡が入り?????マークだらけ(笑)。まあ結果オーライですね・・・・・・1曲目は大切なもの」
小野さんの誠実な人柄が滲み出た、ぬくもりあるリズミカルでしっとりとした鍵盤タッチ。
いきなりのエントリーにも関わらず、そんなこと微塵にも感じさせないほどの落ち着きはらったステージング。
「皆さん、はじめまして。私にはかりてきた猫さんのような明るい曲はないです。次はERASE・・・・・・」
皆さん、ここでは静かに聞き入っています。
「改めまして、夕張初です。
完全に今朝まではオフモードでくつろいでいましたが、このたびキッカケを与えてもらい感謝です。
この建物は木の温かみがとてもいいですね。飲み物でも飲みながら聞いてください・・・・風という曲を・・・」
観客から愛ある冷やかしがしょっちゅう投げかけられています。
「ドラマー!」
「私は決してドラマーではありません。本職は鍵盤弾きです。はい、普段はバンドでも活動しています。
そこではドラムを叩いていますが・・・(笑)
弾き語りはそこそこのキャリア。2人でアコースティック・ユニットも組んでいます。
次の曲は僕が一人で歌うために、はじめて作った曲。久しぶりに歌います。私のミュージシャンとしての原点・・・心の扉」
現在、小野さんもCDを製作中だそうです。「ミニアルバムになる予定ですが、タカラさん、借り猫さんのように、今日ここに来るのだったら持ってきたかったです。次の曲は・・・三日月」
小野さんは札幌圏内での音楽活動はバーンを拠点にしているそうなのですが、タカラさんはじめバーン・ファミリーとはけっこう初対面の人達が多かったみたいです。
お互いに名刺交換は済ませたのかな??
まあ旭川という距離を考えたらそれも仕方ないですね。
だからというわけでもないと思うけれども、小野さんはバーン・チームからしきりにいじられっぱなし。またそのやりとりが微笑ましいのですよ。
「最後の曲なのですが、僕この間41歳になりまして、もう立派なオヤジです。
若いときにはラブソングでもストレートに、愛してる!とかいう歌詞で歌えたのですが、さすがにこの年齢になると恥ずかしくなってきました。
40過ぎたオヤジがどうやってラブソングを歌えばいいか・・?!
日常にある、あ!!こんなシアワセ~~!あるといいなあ・・・・
お菓子に例えて可愛いタイトルなんかもつけて作っちゃいました・・・・ポテトチップス!!」
随所に美味しそうな言葉がふんだんに散りばめられたとびきりキュートな曲。
またまたちゃちゃが入った!「コンソメパンチ!」「薄塩!!」
「塩っけをください・・・という気持ちで書きました・・・たまには甘いチップスもあるけど・・・」
「あるある!!」最後の最後までいじられ続けても、温厚篤実なる小野さんの優しさが場を和ませてくれるステージでした。
傍らには常にマネージャーのミナさんが優しく見守っていました。
CDの製作も頑張ってください!
2:00~2:30
4組目「NORTH DREAMERZ」も初。
バーン・ファミリーのとどめは、ボスのオノデラくん率いる4人組パーソンズのコピーバンドが登場。
バンド名を聞いただけで、それは一目瞭然。
ここで初めて本格的ロックバンドの形態になります。
編成は・・・・ボーカルにジル役としてレディース・シンガーのネネさん。
寡黙なギターはダイくん。ベース&コーラスはリーダーのユキくん。そしてドラマーが待ってました!の和尚さんことオノデラくん。
「LUCKY STAR」から派手派手賑やかに迫力いっぱいのぶちかまし。
男まさりのネネさんボーカルには誰もが圧倒されたはず。
大活躍のユキくんコーラスも効果抜群。
会場のあちこちでは撮影隊が忙しそうに走り回っています。
オノデラくんのドラミングは、もはや説明不要の貫禄と風格(ドラムセットはファイブ・ペニー備え付けの黒パール)。バーン応援団が大挙押しかけて来ています。
ネネさん「どうもこんにちは!夫婦ではないけれども夫婦漫才でもする?どうですか?夕張は・・・」
ユキくん「仕事がら北海道内は24年間色々あちこち行きましたが、初めて夕張にきました」
ネネさん「30年以上前にマウント・レースイ・スキー場へ、ボブスレーを乗りに来た事があるのよ」「ええ!?いいの?そんなのに乗っても・・?」
「うん。係りの人がいいよいいよって。リフトに乗せてもらって上から乗ったんだけど、小さな子供だったから、脱落しました(笑)
2曲目はバンド名のきっかけにもなったドリーマーズ!」
ここでも伸びやかで張りのある声のネネさん。
特筆すべきはギターのダイくん。
オノデラくんと共に見るからにロッカー然とした佇まいもさることながら、その安定性あるツボを心得たギター・スタイルは最高。
使用ギターはグレッチ・ジェットの黒。これにビグスビー・アーム・ユニットを装着。
持参したギターアンプはCUBE。これを駆使して空間系のエフェクターが、心地よく唸りをあげて広がっていきます。
抜群のタイミングでピック・スクラッチ。決してでしゃばることなくアンサンブルを重視したポジションにて、テクニックを磨き上げてきたのでしょうね。
デジタル・ワイヤレスも使用していましたね。
マサが1Uラックに埋め込んだ自分のレクサー・ワイヤレスを見せると「アナログですね」と彼に笑われてしまいました・・・・・ショボン。
「夕張へ呼んでいただいてありがとうございます!
緊張で手がプルプルしています。3曲目は・・・7COLORS!」
ネネさんVOとユキくんCHOとの男女コンビネーションが、硬軟織り交ぜたバランス配分から化学反応を起こしていい塩梅。
ユキくんは会場設営のトレース・エリオット・ベースアンプを黒いバッカス・ベース(ROSE指板)連結にて巧みな音作りで操作しつつ、ダイくんとの弦楽器コンビでグルーブを生み出しています。
会場から熱い視線を一身に受けながら
「TOKIO'S GLORIOUS 」でもネネさんは観客を指さして、パワーは全く衰え知らず。
「ありがとうございます!
私はポリープがあるので声が枯れてガラガラ・・・・
タカラさんCD出しました。借りてきた猫さんCD出しました。オノさん来月CD出します。
我々パーソンズのカヴァーバンドなのでCD出せません(笑)
どうしても私たちの曲が聞きたくなったときには、CDショップにいって本物のパーソンズを買ってください。
そのパーソンズが2016年の秋に札幌でライブをやる!ということで、そこで彼等のカヴァーバンド募集している!というニュースをユキちゃんが持ってきました。
その時、私達はまだバンド結成していなかったんだけど、今この横で寝ぼけ眼で立っているダイちゃんにギターを頼んだら、オーケーしてくれました。
で、すぐに応募用の映像撮影をして送ってみたら、通っちゃったんですね。
2チャンネルでは私がはいてもいない長靴を履いている、だとか、ドラマーがスティックを落としたのなら撮りなおせ!とか書かれていたけど通ったのならこっちのもの。
じゃあ最後にその時に演奏した曲をやります・・・・DEAR FRIENDS !!」
パーソンズの代表作を本家よりも先に会場のキューブ・ガーデンで披露したんだそうです。凄い!
リハからパーソンズが横に立っていたらしく、緊張したそうですがネネさんのハイトーンは筋金入りでメチャ突き抜けています。
音程もしっかりキープしていてうっとりするほど。今後もガンガンと暴れまくってね。
バーン・チーム4組、お疲れ様でした。
2:40~3:10
ここからは、STAライブ企画に、今までお付き合いのある人達が登場します。
フォークソングのオリジナルやカバー、替え歌などをタカラくん同様、イスに腰掛けてアコースティックギター一本で弾き語る「皆川祐爾さん」
使用ギターはマーチンのCEO7
皆川さんは唯一「ぼた山音楽祭」にフル出演してくれている方。貴重な存在だあ!!
夕張在住、伝説の吟遊詩人(本人曰く「長くやってるだけです・・・」と謙遜)。
残念ながらこの日はひどい風邪をひいてしまってライブも危ぶまれていましたが、何とか出演していただきました。
ありがたいことだ・・・・でも大好きなタバコはやめられませんね(笑)
しんどかったんだろうなあ。
盟友のヤマダさんも応援に駆けつけてくれましたよ(過去には一緒に出演してくれました)。
と、いきなりトリッキーなるギター・インストウルメンタルから「フォックス・グローヴ」。
カポタストを取り付けて繰り広げられる、巧みなフィンガリングが鮮やか。ハーモニックス・ピッキングで終了するまで息をもつかせぬあらゆる奏法のオンパレード。
上級者向けのギター教室みたいだ。
思わず客席から「イエーッ!」の大歓声。
「私の好きなカナダのシンガー・ソング・ライター、ブルース・コバーンの曲です。
1971年発表、雪の世界という名盤がありますが、まさに今この窓ガラスから見える情景がジャケット・デザインになっております(この場にいられてピッタリの演目なんだから、贅沢なるヒトトキだね)。
で、今の曲は雪の上をキツネが無邪気に飛び跳ねて、遊んでいるという雰囲気をあらわしています(本当にそう聞こえる)。
いつもぶっつけ本番でやるものですから、その辺は見逃してください・・・・
昔、夕張を走っていた情景を思い浮かべて・・・・・石炭列車ブルース」
皆川さんは、ずっと変わらずに、はやしている真っ白い口髭がチャーム・ポイント。
飄々とした皆川さんもこのあたりから徐々にエンジンがかかってきた模様。
続々と入場してくる観客達もライブを観て、開口一番「カッコイイ!」を連発。
「弾いているそばから、チューニングが狂っていくのです・・・。
先ほど琴似バーンの皆さんを聞かせていただきましたが、レベルが高いですね。
特に2番目に出演した借りてきた猫さん。ギターの機種を訊ねてみたらOOO!
音が良い訳だ。マーチン・サウンドが遺憾なく発揮されていてベストの選択、すばらしい。ほとんど今日は、はじめての方達がいっぱいいるので・・・
すごく古い40年以上前に作った、2年前にはやらなかったけど、夕張メロンという曲をやります・・・・当時は全然メジャーではなかった夕張メロン」
皆川さんはギターテクニックと味わい深い歌声はもちろんのこと、ウィットとユーモアに富んだ語り口も軽妙洒脱。
ペーソスの中にも淡々と毒を吐く場面も一興。
皆川さんならではの持ち味であります。けっして嫌味や不快感がないもんね。
これを勘違いした他の人がやらかしちゃあ台無しなんだよ。
内面から滲み出てくる皆川さんならではの人生感が説得力を伴って訴えかけてくるかのようです。
「古き良き時代・・・あの頃、私は夕張と東京を行ったり来たりしていました。
やっぱりこれを待っている人がいるので、ウケが良いから雪に相応しい、なごり雪をパロッた・・・なごり寿司」
やっぱり馬鹿ウケでした。
皆川さん、よくもまあ真顔でこんなに奇妙奇天烈なる歌詞を歌えるものだなあ・・・と妙に感心しきりですよ。
本家が聞いたらどのように感じるのだろうか・・・と思っちゃいました。
「今日はこの歌を歌うために来ました(笑)
去年、夕張は破綻10周年記念を迎えました。で、破綻の歌はないのか?どうやら作りそうにないので、私が作りました!夕張破綻音頭!!」
とってもヤバイ歌詞が次から次へと飛び出しくるんだけれども、そこかしこには皆川さんならではの風刺がピリッときいた夕張愛が、ふんだんにまぶされているわけですよ。
「忘れもしません、借金。忘れられないです。僕は頑張ろうとしています。リメンバー夕張!今年から盆踊りはこれでいきます(笑)」
あえて言わせてもらいますが、決して深刻な歌ではありません。
「ヤマダさん、今の歌撮った?それはまずいなあ・・・・地元では本来ならば歌えない・・・石が飛んでくる・・・最後の曲です、最終列車」
あっという間に辛口のコメントを含んだ、笑いの絶えないステージが終わり、現実世界に逆戻り。
でも朴訥なる皆川メロディーは、いつまでも皆の心の中に流れ続けていましたよ。
次回も愉快痛快なる曲を期待します。
3:20~3:50
初出演の「SECOND TUESDAY」は4人組バンド
といってもメンバー達は、以前ブラッディーなどのへヴィー・メタル(ラウドネスなど)バンドでの出演歴があります(そのブラッディーのシャウト型ヴォーカリストも応援にみえていました)
新たに組んだのが今回のバンド。
そうなのです、夕張北高校OBがメンバー。
北高校といえば、かの大橋純子の出身校。
夕張の中では、さしずめ一番のインテリ進学高校(現在は「ひまわり」という宿泊施設になっています)。
全5曲を浜田省吾カヴァーで演奏してくれました。
編成を紹介します・・・・マツオくんは遠く白老町からの参戦でギター&ヴォーカルを担当。アンプは会場のフェンダーを使用。
札幌からはベースのノブユキくん。マサは彼とは「STA企画・琴似BURN対バン」以来の再会。ブラッデイーのメンバーでもあります。
ドラマーは栗山町からシンジくん(黒のニルヴァーナTシャツがお似合い)。紅一点のナホちゃんは会場設置のグランドピアノ&キーボード担当。
彼女はカウンター内業務もこなしながらの演奏。ごくろうさまです。
1曲目「BE MY BABY(THE RONETTES)~路地裏の少年」
キーボード(ENSONIQ SD-1)の音が若干小さめだったので、マサがキーボード・アンプのゲインを上げてなんとか問題は解消。
しょっぱなから凝りに凝った演出で、モータウンサウンド永遠のスタンダードから浜田省吾へとメドレーです。
松尾くん、いつもはギタリストに専念するのですが、ここではヴォーカルもこなしています。
「ありがとうございました!外は物凄い雪です。いきなりブルースハープをつけるのを忘れてしまいましたあ・・・・」
2曲目は「19のままさ」
マツオくんには浜省のようにレイヴァンのサングラスをつけてもらいたかったですねえ(笑)。
「夕張の中では、一番栄えていた本町坂道中腹にカレー蕎麦屋さん「藤野屋」さんがありました。もう閉店してしまい、味は他店に引き継がれていますが(でもやはり味は本家が一番でしょう)。
その正面に商工会議所が建っていて、中には立派なホールもありました。どうせならば、そこでちょっと変わったコンサートをやりたいなあ・・・と、その時に初めて出会い急遽組まれたのがこのバンドです(マサも初ライブはそのホールでした!)。
昔の仲間達が今回のライブで復活。年をとったけれども、こういう場所を練習に貸してくれた北高校の先輩でもあるファイブペニーのマスターに感謝です。」
3曲目は「きっと明日」
メンバー達は青春真っ只中の学生時代にタイムスリップしているのではないでしょうか。
マツオくんが抱えているギターが鳥肌モノの一本で、なんと黒いグレコのレスポール・カスタム3P・U。
そうですよ、あのピーター・フランプトンのモデル。
ノブユキくんのベースがこれまた痺れちゃいます!
グレコの3トーンサンヴァーストで元フリーやフェイセスに在籍していた山内テツのプレシジョン・モデルです(メイプル指板)。
「どうも。続けていきます・・・・・マグノリアの小径」
改めて浜省の曲っていかしてますね。
根強いファンが現在も数多く存在するのがよく理解できます。ハイハット先端に取り付けられたパーカッションがブレイク部分で的確なビートを刻み込む。
このメンバーでジャパニーズ・ポップスをプレイしているってとっても新鮮に映りますね。
マツオくんが、ベースのノブユキくんにもおしゃべりを託します。
皆、仲の良さが伝わってきますね。でも各メンバーの住まいがちりじりばらばらだから練習は大変だったと思います。
メンバー紹介でも、内輪ウケの話題が投げかけられてとってもリラックス。
ドラマーのシンジくんは栗山町在住のためか、ファイターズの栗山監督とは懇意にしているそうです。ライブ後はマサとそのことで白熱しちゃいました(笑)
ハウリングが勃発していたけど、なんとか最後の曲を迎えることとなりました「アジアの風~青空~祈り~青空PART2」
持てる力の全てを込めてマツオくん、軽快に入魂のハイポジションによるギター・ソロがむせび泣く。
甘くほろ苦い青春の再現は成功したかな?
次の「ぼた山音楽祭」では、また何を仕掛けてくるのか乞うご期待!
4:00~4:30
7番目に現れたのは「ウィリー・二リー」
石狩代表の男性アコースティック・コンビが「借りてきた猫」ならば、空知代表はこの2人。
前回の「ぼた山音楽祭」に引き続き2度目の参加です。
前半3曲は彼等が愛してやまないコブクロから3曲、後半3曲は厳選された中からのオリジナル3曲の構成で全6曲。
元々は「はる」が母体のユニット。
惜しまれつつの解散後、サイトウくんが新たに選んだ相棒がわっちです(元はるパーカッショニストのアベくんもこの日は来店していました)。
ライブ・イベントも折り返し点に差し掛かってきたということで、重責をまかされた御両人が意気込んでステージヘ・・・・。
パート編成は・・・・サイトウくんがワインレッドのタカミネ(エレアコ)&ボーカル。
わっちはヤマハCPX1000のマリンブルー。
色彩だけでも、よく映えますね。
この一見シュールな響きを伴ったバンド名は「行き当たりばったり」という意味なんだそうです。
まあ、彼等のパフォーマンスをご覧になった方々ならばけっこう納得でしょう(笑)
とにかくその場、その場のノリを重要視した進行ゆえにプレッシャーもそうとうなものだったことでしょう。
はたからみるぶんには、全く感じないんだけど、わっちはめちゃくちゃに緊張するんだそうです。
出番時間がドンドンと迫ってくると、落ち着きなく入り口付近を不安げにウロウロしていましたね。
実際には「轍(コブクロ)」からライブが始まると、そんなことも吹き飛んじゃうんだけど。
いつまでたっても初々しいコンビですな。
「激しい曲は1曲目にはやりません。しっとりといくよ!」というわりには、けっこうハードな曲調なんだけどね・・・。
サイトウくん、珍しくハンド・マイクで猛烈にアピール。
過去に「はる」で出演した際、スタンバイ中サイトウ君のエレアコ内臓アンプ9Vバッテリー切れで音が出ない!というトラブルが勃発したことがあり、それ以来マサが逐一本人に確認するクセがついちゃいました(笑)。何事も経験。今回はバッチリ!
「時の足音(コブクロ)」
わっち、いつもはバンダナを頭に巻いているんだけど、今回は手拭い姿で気合十分、緊張もかなりほぐれてきたようだ。
抜群のハーモニー、そしてヤング・パワー炸裂。
「わっちです!」「ギター&ボーカルのカズです!よろしくお願いします!!だいぶ息も切れてきました・・・。
いつもは岩見沢の路上ライブを雪掻き分けながらやっています。
緊張しています・・・・まだ手がプルプルしている・・・・。この状態で次の曲をやるのか、と思うと戦々恐々です・・・・未来(コブクロ)」
2人で「一緒にやろうぜい!」と意気投合、グループ結成してから早4年、35歳になったんだそうです・・・そうかあ・・・時の流れは早くて残酷なもんだなあ!(笑)
「まだまだ、だいぶ緊張している・・・・指が震える・・・・カポの位置も間違えちゃった・・・・あれ!?すべっちゃった・・・ごめんね。」
必死に熱演する二人に励ましの意味もこめての拍手が鳴り止みません。
頑張れ!!
この曲では、わっちからのリードボーカル。次いでカズが引き継ぎボーカル、最後は贅沢なるツイン・リード・ボーカルで大きな山場に突入。
わっち「ボーカルのキーが高いじゃん。クラーッっとなってめまいする。ギター弾きにとっては致命的。
ここからはオリジナル。まずはわっちの曲。キノコをテーマに書いてみました」
前方に座っていた「借り猫」のタムラくんから突っ込みエールが入った!
「今日はダメだ!全部タムラくんに持っていかれた。とにかくですね~名文句のつもりで、半ばふざけて書いた曲がいつの間にか名曲になってしまった!良い曲と言われた!自分の曲を演奏するのって気恥ずかしくて緊張するね。こういう改まったライブ会場で自分の曲を演奏するのは初めてだ・・・・マッシュルーム!」
不覚にも聞き入ってしまいました。
「私、ピーマンですから」のパートは思い切りすべりまくっていたけどね(笑)
とにかく異常なくらいに、「緊張」という言葉を何度も発するこの2人を観るのは初めてです。一体全体どうしちゃったんだろうか?
でもライブ中にはギクシャク感が微塵も感じられなかったから、まあいいか。
「続きましては出来立てホヤホヤ。1週間前に相方から曲が届きましてビビビッ!ときました。聞いてください・・・・・花」
MCと曲とがギャップありすぎだよん。こいつは反則だ!
コミカルにふるまい油断させておいて、美しいハーモニーで落とす!という荒業?
まさかそんなことはないよね。場数をこなしながら試行錯誤の連続で荒波に揉まれて、ビッグな存在になってちょうだい。
「ああ!??今ので最後の曲だったんだあ。アンコールの声が聞こえてきた(大爆笑!)
最後もオリジナルでスマイル!!これに決めていました。さあ、一緒に!お手を拝借!!皆で笑顔になろう!」
「はる」の心高鳴る自信作。
ずっと歌い継がれてきた、あらゆる人類に対する応援歌。
何度聞いても心晴れ晴れにしてくれます。もしかしたら今回の「スマイル」は出色の完成度だったんじゃあないかい!
4:40~5:10
8バンド目は渋さの極致「WOOD BLOCKERS」
「ぼた山音楽祭」2度目のトリオ。
「琴似バーン」とも顔なじみなのですよ。
編成はバンマスのアイタさん(ギター&ボーカル)
パーカッションはトヨさん(カホンとシンバル)
この日唯一のウッド・ベース奏者シロクマさんという布陣。
「蒼い星くず(加山雄三)」から、アイタさんの味わい深き低音ヴォイスに黙って酔いしれてみてください。
加山フリークのファイブ・ペニー・マスターもさぞかしご満悦でしょう。
アイタさんのスプリング・リヴァーブをフル活用したギターの響きが臨場感満点。
「ウッド・ブロッカーズです!よろしくお願いします・・・・・ウナ・セラ・ディ東京(ザ・ピーナッツ)」
このイタリア語で「~ある黄昏時、~ある夕暮れ時」を意味する、気だるいムード溢れる昭和初期の香りが目いっぱいに漂うヒット曲。
雰囲気を出すのってそうとう難しいと思うんだけど、彼等は涼しい顔をして、さらっと演じてくれます。
エンディングはシロクマ燻し銀のベース・ソロ。
「3曲目はお酒を飲みたくなるような曲で・・・・・夜がくる!」
これは小林亜星先生作曲のサントリー・オールドCMソング。
男性による図太いスキャットが、アイタさんのキャラクターにピッタリとはまっています。
阿吽の呼吸でフィニッシュへ持ちこむ場面も、ため息が漏れるほど。
演歌「石狩晩歌(北原ミレイ)」では日本酒が飲みたくなることでしょう。
ついでにつまみの焼き魚もね。
ツボを心得たセットリストは、一部の隙もないほどに観客の心を鷲掴み。
自由自在に温故知新の心意気で迫ってきます。
メドレーにて「唐獅子牡丹(高倉健)」
ありとあらゆる人生観が浮き出てくるようなギターのイントロから、異色のアレンジで聞かせてくれました。
何を歌っても様になるアイタさんでも、ここいらへんはきつくて辛いセットリストだったようですよ。
「今日は〇万人の声援を受けています!(笑)」客席から「サインくださ~い!」
「家族が来ているんですよ。緊張しています・・・・。目の前で唐獅子牡丹を歌って、なんと説明したらいいのだろうか??(笑)」
いつも炎のバンダナをワイルドに頭に巻いている、パーカションのトヨさん独壇場「大阪ラプソディ(海原千里&万里)」
パワフルで躍動感に満ち満ちた、カホンとシンバル・ワークに釘付け。
指先にはテーピングを施しているけれども、あれはひとつ間違えば大怪我にも繋がるもの。
鍛錬を積んだ賜物でしょう。
ヒットするたびに、こちらサイドにもグッと力が入ります。
皆、連鎖して手を叩き、足踏みもはじまった。あれを見せつけられちゃあ、じっとなんかしていられないよね。
汗飛び散る迫力のシーン。
「あと2曲で勘弁してください・・・・恋の町札幌(石原裕次郎)」
でた!これをやってくれなきゃあ終われませんよ。
ブレイク部分ではお約束のシロクマ式ウッド・ベース・クルクル回転奏法。
これには、やんやの喝采が沸き起こった。
万雷の拍手は当たり前でしょう。
「ありがとうございました。最後の曲となります。雨の御堂筋!」
どの曲も原曲のイメージを決して損なうことなく、リスペクト精神を込めて斬新なる形で再現するところがベテランならではですなあ。
3人編成で曲をあれだけ練りこんで変身させる才能は、並々ならぬものがあります。
ちなみに、シロクマさんのサングラス姿はいつも周囲から「恐い!」と評判をとっています(笑)。
益々降雪は勢いが増してきたし、うっすら夕闇も迫ってきました。
・・・・・・PART2に続く・・・・・・
2017年1月22日(日)
ジャズ喫茶「ファイブペニー」
five pennies~coffee lunch&jazz(駐車場有)
〒068-0424
夕張市千代田25番地2(髄道峠のトンネル出てすぐ右に曲がり、旧・千代田中学校手前を左折、橋を渡って坂手前を右折したら可愛い黄色いログハウスが見えます!そこです)
バスでお越しの方は夕鉄バスの場合、「若菜ターミナル」下車。坂を下って徒歩5分です。
tel 0123-56-6650
fax 0123-56-6650
入場料1200円(1ドリンク付き) 但し、お子様はドリンク料金のみで入場可能です! 11時半開場 12時00開演
STAマサによる司会進行付き
the sapporo transit authority企画(ボタ山音楽祭8♪)LIBERATION39
恒例の夕張関連、出身、在住のミュージシャン、バンドが多数出演するこのイベントも8回目を迎えます。
ジャンル、世代は一切無視。
キーワードはそのものずばり「夕張!!」です。
回を重ねるごとに、ドンドンとスケールアップ、満を持しての開催決定であります。
今回も物凄い数のバンドが集結!!(イベント史上最多!!)
出演バンド(順不同)
1、the sapporo transit authority(STA)・・・シカゴ等のブラスロック
2、ウィリー・ニリー・・・元「はる」のメンバーで、構成。夕張在住ニュー・バンドです。
3、皆川祐爾・・・夕張フォーク界の重鎮が味わい深い舞台を用意してくれます。楽しいほのぼのトークも満喫 してください。
4、ディーン柴岡・・・夕張が生んだ北海道カントリーシンガーのカリスマが登場します
5、アンクルキャッツ・・・歌唱力抜群の妖艶なるフミオくんのパフォーマンスは必見!
6、second tuesday・・・夕張北高同期生四人組みか邦楽カバーをプレイします
7、woodblockers・・・御存知昭和歌謡ロカビリートリオがまた夕張に参戦!
8、beer please・・・弾ける歌姫ルチュが帰って来た!華麗なるロカビリー流行歌バンド。
9、slagheaps・・・マスターのヴェンチャーズ・トリオ・バンドが前回の布陣で奇跡の復活です。
////ETC////・・・・・・・
***予定タイム・テーブル***
11時半オープン
12時スタート!
1、12時~12時半
TAKARA
2、12時40分~1時10分
かりてきたCATS
3、1時20分~1時50分
まだバンド名は不明です…
4、2時~2時半
north dreamerz
5、2時40分~3時10分
皆川祐爾
6、3時20分~3時50分
second tuesday
7、4時~4時半
ウィリー 二リー
8、4時40分~5時10分
WOODBLOCKERS
9、5時20分~5時50分
slagheaps
10、6時~6時半
アンクルキャッツ
11、6時40分~7時10分
ビアプリーズ
12、7時20分~7時50分
ディーン柴岡
13、8時~8時半
the sapporo transit authority
ライブ終了後は、会場内にて2時間の打ち上げ予定。
参加費一人2000円でドリンク&軽食。
お問い合わせはSTAメンバーのマサまで。
物凄い事ですね。
こんなバンド、世界中探してもまず見当たりません。
1967年にアメリカ生まれの7人の若者達がザ・ビートルズの曲をヒントにブラスロック・サウンドを確立。
1969年に2枚組みアルバム「シカゴの軌跡」でセンセーショナルにデビュー後、常に第一線で活動。膨大なるヒット曲を生み出し、休むことなく毎年ツアーをこなし続けて現在に至ります。一度たりとも活動停止や解散をせずに前進してきたわけですから、ただただ立派の一言。
紆余曲折、山あり谷ありで、正直な話いつでも順調だったわけではありませんが、まだまだこれからも一花二花咲かせてもらいましょう!!
20世紀のハリウッド界が生んだ永遠のセックス・シンボル「マリリン・モンロー」
彼女が今も存命ならば、自分の母親よりも年上なんですね・・・。
でも、いつまでもキュートでセクシーな姿にドキドキさせられちゃいます。
私にとって大好きな彼女の映画は激流でのアクションシーンで手に汗した「帰らざる河」
マドンナがマテリアル・ガールのプロモーション・ビデオでオマージュを捧げた「紳士は金髪がお好き」
抱腹絶倒、大爆笑の「お熱いのがお好き」
そして演技派として大飛躍した傑作「バス停留所」
新婚旅行で夫の大リーグ・スーパースター、ジョー・ディマジオと来日もしましたが離婚。
次の旦那さんの作品「荒馬と女」はちょっと残念な内容。最高のキャスティングなのにもったいない。
その後の謎に包まれた死・・・・そのことを思うとマリリン晩年の孤独が切ないですね・・・。
さあ、今年2回目のスタジオには、フルメンバー8人が大集結。
今月22日の夕張STA企画ライブに向けての最終リハーサル。
今回はテナー・サックスのタカ、トロンボーンのエビちゃんもめでたく合流。
みっちりとセット・リストを2まわり全員で演奏(曲目はエビちゃんの希望に沿った形でマサがセレクションしてみました!)。
もちろん休憩なんかないよ。
泣いても笑っても、この日で仕上げなければならないから皆真剣そのもの。
メモを怠らない者。
ウォーミング・アップに集中する者。
常にセットリスト表とニラメッコしている者(ノブのパワー・サプライはバッテリー残量不足・・・・)。
あいかわらずクニは1人で数人分のパートをこなし、曲によって場所の移動もしなければならないので多忙。
オープニング・ナンバーはG・HIPでの失態もあるので、念入りに分解チェック。エンディングもね。
今まで惰性で通過していた箇所なんかも、突き詰めてみる。
残された時間は限られているから、早足で何度もパート練習。
テンポ・チェックも逐一ね。
カウントのとり方、フィルインの事等も一歩踏み込んで説明。
本来はジュンが歌わない曲も彼が代唱(マサもジュンが駆け込んで来るまで彼の代理ヴォーカルを担当)。
無駄をドンドンと排除していきましょう。
ファニーとクニによるトランペット・コンビネーションは毎度のことながら絶妙。微笑ましいやりとりに場も和みます。若手のタカ&エビちゃんも常にニコニコと、でも演奏に入るとキリッと表情も引き締まっていい顔しています。
本当に心からブラスロックをエンジョイしているようで、何よりです。
前回、マサが疑問に思ったホーンの旋律も謎が解けて、今回は気持ちよく熱唱。
更にホーン隊が打ち合わせで調整仕上げしたようでジュンから「もういちど!」のリクエストをいただき再演。瞬く間に迫力倍増。バンドはこうでなくっちゃあねえ。
どの曲もエンディングに不安要素があるけれども、もうこうなったら個人で鍛錬してもらうしかありません。
来月ライブの予告曲はシカゴ16からのご機嫌なハード・ブラスロック。
クニがジュンの希望で急遽ブラス・スコアを書き上げて、更にファニーが最終チェックを施して完成に至ったという涙ものの作品。
スタジオでは2度目の音出しですが、より厚みと余裕が感じられて実に快感。
クニから3声によるボーカル配分を打診されてジュンも交えて実際に歌ってみます。
ライブの情景が目に浮かぶようだ。
彼等2人はボーカルと管楽器を交互にこなさなければならないので、パフォーマンスはきついけれども徐々に馴れてもらいましょう。
ファニーから皆にプレゼントされたシカゴのライブ映像が、とっても刺激になったようです。
今年はクニとファニーの2段構えで新たにシカゴのブラス・スコアを仕上げてもらいましょう!!
というわけで、もうすでにとりかかっています。
14日にファニーが担当しているFMラジオでもちょっとヒントを出したけど、7楽章からなる組曲もほぼ完成の域に達しかけているのでワクワクします。
とりあえず春まで決定しているライブ・スケジュールにあわせて小出しにまとめていこうと思います。
今年は各自テクニック向上とライブ活動メンバーの固定化も願います(笑)。
なんといってもシカゴ結成50周年記念だよ!
ベーシスト&ボーカルがジェイソン・シェフからジェフ・コッフィーに変わっちゃったけど、あいかわらずシカゴはアクティブにツアーにあけくれていますよ。
"Someday" it will come absolutely!
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若きシカゴのメンバー達は、壮大なる夢を共に描き
この街にて日夜切磋琢磨していたのですね。
デビューアルバムは利用していた交通機関から付けた
chicago transit authority名義でしたが、
バンドが売れた途端にシカゴ市長から訴えられて
セカンドアルバムからシカゴと改名します。
あのあまりにも有名で、世界1かっこいいロゴ誕生の瞬間ですね〜(^ ^)!
本日、夕張までの道中にセレクトしたのは往復用CDにジャックブルースの二枚組ライブCITIES OF THE HEART
1994年発売。意外にもジャックにとっては初の本格的なソロライブアルバム。1993年11月の2〜3日、ドイツはケルンで収録されたもの。
非公認映像もあります…(⌒-⌒; )
ジャック50歳のバースデーライブだけに、気心の知れた約20人のミュージシャン達が入れ替わり立ち代わりにステージに合流するというゴージャスこの上ない内容。
てっきり派手にジャックがブイブイとベースを唸らせて登場するかと思いきや、なんとピアノの弾き語りソロから始まります。
場面一転してアバンギャルドなジャズフレイバー溢れるインストに突入!
なんとドラムは盟友ジンジャーベイカーだあ!
この2人、プライベートではゴタゴタあったけれど、やっぱりこのようにアンサンブル組むと凄みがあって理屈抜きに鬼気迫るかっこよさ。まるでリズム隊が火花散らして殴り合いしてるみたいなスリリングさ。
続けてバディガイのナンバーでドップリとブルースワールドへ。
ギタリストがこれまた泣ける伝説のバンド、コロシアムからクレムクレムソンだあ。
また雰囲気がガラリと変わって
Pファンク界からバーニーウォーレルを迎え複雑な構成で起伏の激しい長尺セッション。畳み掛けるように、ジャックの御子息も合流して大所帯編成にてブラスセクションも轟くアルバートキングのBORN UNDER A BAD SIGN。クリームでもおなじみの渋い一曲。ドラムは売れっ子のサイモンフィリップス。
後半CDはさらなる怒涛のサウンドで畳み掛け。
ソロアルバムからの代表作を一気に演奏。ジャックの幅広い音楽遍歴を垣間見れる一瞬。
マウンテンでも有名な感動作品「想像されたウェスタンのテーマ」が飛び出した。
サッポロ第一回ワールドロックフェスティバルでのフェリックスパパラルディが蘇る。
そしてジャックの素早いイントロパッセージが光るLIFE ON EARTH
唯一のジャック札幌公演でオープニングを飾った派手な展開が泣ける鳥肌モノのロック!
残る5曲はもちろんクリームのオンパレードさ!
ジャック晩年はブビンガ材のワーウィック フレットレスをフィンガーピッキングでプレイしていたけど、ここで極め付けとばかりにあのゲイリームーアが合体!
NSU、SITTING ON TOP OF THE WORLD、政治家、SPOONFUL、ラストはお約束の
サンシャインラブをブラスロックバージョンでトドメ刺しにて終了!
ジャックファミリー、黄金期ブリティッシュロックのツワモノ達、そしてなんとピートブラウンまでもが駆けつけてくれた素晴らしい音源です。正直な話、エリッククラプトンのような売れ線ではないけど、ジックリといぶし銀の音に酔いしれたい人にはうってつけです
(^ ^)!!!
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映画スパイダーマン2の舞台は
ニューヨークですが、実は列車での対決シーンはシカゴで撮影されています。
つまり、あのぶっ飛びアクションは
シカゴ トランジット オーソリティなのだあ。
皆様、もう一度ジックリと堪能してみてください!!!