https://youtu.be/VEe_yIbW64w
松原みきさんが癌で亡くなってから早いもので18年…
なんと44歳の若さで。
80年代にデビューしたニューミュージック系女性シンガーの中でも、彼女は可愛いルックスから半ばアイドル的な扱いを受けていた傾向もあったけど、他を圧倒するほどの実力派としてしっかりとした自分のポジションを確立。
完成度の高い素晴らしい楽曲を次々に発表しました。
なんと言っても彼女の代表作はデビュー曲「真夜中のドア〜スティウィズミー」でしょう。歌詞、アレンジ、バックの演奏、そしてジャズのエッセンスを含んだ歌唱力。J-ポップ数々ある中でも最高峰に燦然と君臨する永遠の大傑作!
他にも「ニートな午後3時」「あいつのブラウンシューズ」も忘れられないお洒落でセンスの良い名曲。
なんたって彼女を取り巻くブレーンが凄い。
松任谷正隆、松原正樹、林立夫、後藤次利、林哲司、三浦徳子、ジェイクHコンセプション、森園勝敏ETC…。
鉄壁のベテラン勢の名前を見ただけでも、どれだけ松原みきというシンガーが評価されていたかが伺いしることができます。彼女の成功を手本にこれ以降のアイドル歌謡、ニューミュージック、J-ポップの流れが型作られたと言っても過言ではないでしょう。
1981年の夏、私は楽器会社の仕事で松原みきさんのツアー用スタジオリハで裏方として幾度も足を運んだことがありました。
彼女は毎回早々とスタジオ入りして、髪をキュッと結び当時エアロビで流行りのレッグウォーマーを付けストレッチをしていました。
そして必ず「おはようございます!」最高に素敵な笑顔と優しい声で挨拶してくれました。とても小柄で華奢。なんたって仔猫のようにめちゃキュートで、あれじゃあ誰でもファンになっちゃいますよ。あの小さな体でどうやったら、あれほどパワフルで感情表現豊かなボーカルをこなせるのか?
人一番勉強家で努力家だったのですね。晩年は作曲活動に比重を置いてもいましたし。
だから尚更のこと彼女の訃報を知った時は信じられなかった…。
松原みき嬢の曲は沢山のシンガーがカバーしていますが、その人達の名前を見たらやはり実力派ばかり。
そうおいそれと手を出せるほど甘いものではないという証明でもあります。
決して色褪せることのない松原みきさんの名曲「真夜中のドア」。
全てにおいてパーフェクトな楽曲ですよ。定期的に無性に聴きたくなったり、無意識のうちに頭の中で流れてきたりします。