日本のリバプール出身、チューリップ!
彼らが一番影響を受けたのは、もちろんビートルズ。
日本のビートルズと呼ばれるのは、当時当たり前。
財津さんなんて「日本のポール・マッカートニー」と、呼ばれていたしなあ。
チューリップの活動を抑えてまでリリースした財津さんのソロアルバムは、ポールにならってかマルチプレイヤーにまで徹していた。
そんな時期にリリースしたのがこれ。
まだトリビュート盤なんて名称がなかった時代。
チューリップが出すべくして出したアルバム。
そこいらに蔓延している暇潰しや話題性狙い、何の敬意も感じられない小遣い稼ぎのトリビュート盤とは一線を画す。
随所に至るまでリスペクト精神がみなぎっている。
マニアックな選曲や楽器使用、丁寧なレコーディング技術、プレイスタイルにそれは顕著。
ポールの曲が中心だったり、ジャケットのコミカル漫画風なメンバー達中、財津さんだけが劇画タッチな2枚目なのも、力関係が垣間見えてくるけど…。
阿部さんはニヒルでダンディ。
全然、似てないけどね…(^◇^;)
オープニングとラスト曲は英語歌詞のオリジナル作品。
あのピーターバラカンさんが活躍しています。
このアルバム以降、チューリップはオリジナルサウンドカラーを強めていく。