このライブレポ―トは、書いている私が思っている以上に反響があるようだ。
それを改めて実感したのが今回のライブさ。
我々、北国唯一無二の存在でもあるSAPPORO TRANSIT AUTHORITYは、おかげさまで相変わらず絶好調ですよ。
今回の会場はSTA初の室蘭。
遠征は大好き。
港町は小樽でも実証済みですが、ここもお祭り好きばかりですこぶる賑やかだ。
想像以上の熱気が渦巻いている。
STAは過去にも、いくつか地方ライブのお誘いを受けたものだ。
でもそのたびに、メンバーが集まらなくて泣く泣く断念していた・・・・(´;ω;`)
でも遂にその夢が実現したのだ!
これは大事件。
過去のメンバーの中には遠距離移動を嫌う者もいたけど、現在は心配ない。
皆、この日が来るのを楽しみにしていたよ。
事のハジメはと言いますと・・・これがけっこう長くなる。
フェイスブックをやっていると、共通の音楽趣味で、会ったことも話したこともない人と、SNS上のみで仲良くなって盛りがるものだ。
これが素晴らしいところ。
お互いに情報交換や近況報告、友達を紹介したりで輪がドンドンと広がっていく。
この度の、ライブ主催者でもあるイブシ銀のMR,ベースマンこと、ヒラノさんとの出会いも同様だった。
マサとはとっくに友達申請し合っていた。
で、STAキーボードのアキも伊達出身ということで、室蘭在住のヒラノさんとはフェイスブック・フレンドだった。
コロナ禍で地元でのライブイベント活動が思うように行えなかった頃は、皆、大変なストレスが蓄積していたことでしょう。
それも最近は徐々に和らいできたような感じさ。
そこで、タイミングを見計らったように、ヒラノさんが壮大なる構想をぶち上げた!
北海道全域から、凄腕のツワモノミュージシャン達を集めてのライブ・フェスティヴァル!
その一つとして、STAにも白羽の矢が当たった。
ブラスロックたるもの、売られたものは買うしかないでしょう。
堂々と受けて立とうじゃあないかという結論に達した!
アキ経由で話をいただき、とんとん拍子にスケジュールの調整。
本来はもう少し早めに開催する予定だったところを、STAの都合に合わせていただき10月1日に仕切り直してもらった。
大感謝!!
会場は写真送付もしてもらい、石造りの倉庫でいくことに決まりかけていた。
ところが、ミキサー担当氏曰く、「STAのようなホーンセクションだと、音の跳ね返りがキツイ」とのことで、機材をグレードアップしたばかりのライブハウス「SOLISTE 」へ変更することに。
結果としては、それが正解でした。
ある程度の筋道が見えてくると、ヒラノさんはとことんまで突き詰めて詳細を組み立てはじめた。
対バンも一筋縄ではいかないようなところがズラリ。
バンド数は試行錯誤、紆余曲折を経て全4バンドに落ち着いた。
タイムテーブルも、フライヤーのデザインも完成。
ふと思い立ってマサはヒラノさんに質問した。
「司会者はいるの!?」
「大丈夫。ばっちり女性が担当しますよ!」
わあい、期待しちゃうよ。
それがユカリちゃんでした。
最も多く会場内で会話したのが彼女だったんじゃあないかなあ。
とにかく弾けるくらいにめちゃ明るいキュートな女性で話好き。
こりゃあ司会者向きだよ。
良い人材を発掘したヒラノさんに拍手。
ちなみに「ゆかりちゃん」はアキと同郷だということも、この日に発覚!
これも、ライブならではの醍醐味。
(STAトロンボーンのカツは室蘭出身だということも付け加えておこう。しっかりと実家に寄っていたよ)
ここまできたら、もう燃え上がるしかないしょやあ!!
何と、対バンの名前を見てビックリした。
皆、何年も前から知っている連中や、フェイスブックでよく見かけるバンドばかりだ。
しかもジャンルが一切被ることもなく、バラエティに富んでいるから、だれる要素なんて皆無。
アッという間に進行していた。
もう和気藹々とアットホームな雰囲気に浸り切っちゃったよ。
指折り数えながら、来るべき本番当日に向けてスタジオ・リハに励みました。
持ち時間もいつもより長めだから、ここぞとばかりにちょい遊び心と実験的要素も加味させていただきました。
ワクワク気分。
ライブハウスは地下1階。
有名ミュージシャン達のサイン色紙が、壁にびっしりと貼り出されている。
オープンしてから10年だとのこと。
まずは最初に主催のヒラノさんと感動のご対面。
ライブハウスオーナーにもご挨拶。
丁重に名刺も交換。
持ち込み機材やワイヤレスの周波数、セットリストの細かな内訳を用紙に記して提出。
司会者のゆかりちゃんとも綿密なる打ち合わせ。
そうこうしているうちに対バン達も合流。
もうねえ、会った途端に打ち解けちゃうんだよね。
幸先の良いスタート。
バッチリ和やかなムードが満ち溢れてきた。
ヒラノさんは、大所帯のSTA用にライブハウスへ掛け合って専用の楽屋を特別に用意しておいてくれた。
まさかここまでしてくれるとは・・・・鋼の涙腺が崩壊寸前だよ。
もうこうなったら恥ずかしいライブなんてできないね。
あまりボウっとしているとトラブルの元だから、徐々に準備に取り掛かる。
STAがリハーサルはトップ。
いつものことだけど、この日一番の大所帯。
唯一ホーンセクションが所属。
ミキサー泣かせなバンド。
オーナーが一人で音響、照明、セッティングにと奔走。
スタッフがお休みだとのこと。
受付に若い女性がいたけど、大忙し。
でもテキパキと動く様はお見事。
2曲を演奏後に、いくつかのチェックポイントも済ませて「それでは本番よろしくお願いします!」
最大の特筆事項といえば、ドラマーのもっちんが新たに加入したこと。
数段のスケールアップに成功した。
信頼度の高い百戦錬磨のミュージシャンだから、安心してプレイに専念できるというもの。
屋台骨がしっかりしていると、おのずとグルーブにも変化が出てきた。
ドンドンとバンドサウンドへと蔓延していき、厚み、ウネリ、抑揚が鮮明に。
ベテランドラマーだけに、余計な話し合いなんていらない。
理想的な阿吽の呼吸だ。
センス漲るスティックワークでグイグイと牽引してくれる。
リズムセクションはこうありたいものだ。
大船にのったようなもんだ。
会場の空気にも馴染んできたから、リラックスして皆と談笑。
とにかく積りに積もった話題が、いつまでも尽きない。
そんな時にでもヒラノさんは、常に周囲への気配りは忘れない。
だから小さなトラブルも皆無だった。
ヒラノさんの冴えわたる人徳がなせる技。
コロナ感染防止のため、手の消毒、マスクの着用、体温の計測は忘れないようにね。
BGMが流れる中、開場時間が訪れた!
今か今かと待ち焦がれていたオーディエンスがズラリと着席。
追記・・・・マサは対バンの「トラの穴」に敬意を表して伝家の宝刀「虎の穴」黒Tシャツを着用していった。
なかば確信犯的な受け狙いでね。
ところがこれが思いのほかに大好評を得た。
会った途端に目ざとく発見されたもんねえ。
「頂戴、頂戴!」と帰り際まで言われ続けた。
ギターのシバタくんはその後、メルカリで探し回るも全く見当たらないそうだ。
プレミアものかも・・・とのこと。
先述の鶯嬢「ゆかりちゃん」
ずっと緊張しまくってる・・・。
ヒラノさんが用意してくれたマイクを手にペンと「台本」を離さずにズッと目を通している。
責任感の強い生真面目なレディなんだね。
ヒラノさんも大まかな紹介文を手渡してくれたようだ。
STAのブログまで開いて、ゆかりちゃんはそこから色々な情報を抜粋したんだってさあ。
ブログを管理している者にとってはこれ以上ないほどの幸せ。
感動の極致だよねえ。
開演前にステージ上にセットされている常設アンプや機材類のご説明をば・・・。
ギターアンプはマーシャル・キャビJCM800(赤)
ローランドJC-120
ベースアンプはヘッドがトレースエリオット。
スピーカーはアンペグ。
ドラムセットは赤シェルのヤマハ。
シンバルスタンドはパール製。
モニタースピーカーはEV。
左右PA壁には、マ―シャルのキャビネットが壮大に埋め込まれている!!見栄えは抜群だ!
それは音がでるのかなあ・・・とモッチンは興味津々。
とんとん拍子にライブは進行。
あっという間に前半戦は終了。
早速、折り返し点だ。
そこでSTAの出番。
不安げに台本をチェック中のゆかり嬢。
何度もマサの元にきてバンド・コールのタイミングを確認。
全然、心配なんていらないよ。
シールド・バッグが行方不明になったり、中々、音が出ないメンバーもいたしね・・・(-_-;)
これらもひっくるめてライブの醍醐味なのさ。
それじゃあ、そろそろ景気よく行きましょうか!!
たまりませんなあ!!
もう限界だ。
威勢よくLET’S・GO!!!
***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO
FUNNY・・・TP
NISHIYAN・・・G
AKI・・・KB CHO
KATSU・・・TB BLUES・HARP
KATABOH・・・AS
MIYUKI・・・TS
TSUTTSU・・・VO CHO PER TS
MOCCHIN・・・DR
***SET LIST***
1,INTRODUCTION・・・CHICAGO
2,SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
3,DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS?(一体、現実を把握している者はいるだろうか?)・・・CHICAGO
4,SOME LIKE IT HOT・・・THE POWER STATION
5,I CAN'T TURN YOU LOOSE(お前をはなさない)・・・THE BLUES BROTHERS
6,SOULMAN・・・THE BLUES BROTHERS
7,KNOCK ON WOOD・・・THE BLUES BROTHERS
8,UNCHAIN MY HEART・・・JOE COCKER
9,THAT'S THE WAY・・・KC&THE SUNSHINE BAND
10,GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
11,25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
===ENCORE===
12,SUNSHINE OF YOUR LOVE・・・CREAM
マサが一人一人から再度了解をとり、ミキサー・スタッフへとお返しのアイコンタクト。
よっしゃあ!
全てが万全な態勢に。
マサが最終のゴーサインを、ミキサー&女性司会者のゆかり嬢に送る。
おっととと・・・ゆかりちゃんが「暗くて台本が見えない・・・( ノД`)」
マサが即座にオーナーへ伝言。
「照明をください!!」
パアッとスポットがゆかりちゃんに当たる。
これで、ホッとしたね。((´∀`*))
それでは遠慮なくいくぜい!
まずはアキ嬢がプログレッシブでスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を作り上げる
(彼女は何でも受け入れてくれるから調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!頼もしい。
このミステリアスなるSEも事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。
マサがすかさずニシヤンらに手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。
マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう。
女性司会者ゆかりちゃんはワイヤレスマイクを手に、ステージ下手(ベースの前)から落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。
「ハーイ!たいへん長らくお待たせいたしました。
いよいよはじまりますよ!
今か今かとお待ちかねの皆さん。そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参りますよ。
極上の大所帯バンドが登場。
何と室蘭でのライブは初!
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
それではヨロシクお願いします!
レディース&ジェントルメン!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」
ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)
波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。
猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。
さすが、この人数だけにマジで勢いが桁違い。
プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。
オフステージはクールなモッチンもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに変身するのです。
如実にドラミングの随所からその成果が現れていますよ。!
マサからの丁々発止なフェイントから、刺激を受けている御様子。
イントロの爆音が飛び出した途端に、オーディエンス達がいっせいにステージ方向を注視しはじめた。
その中には、対バンもだけど、噂を聞いて駆けつけた、ここの常連組が参戦。
手拍子や写真撮影にと勤しんでいます。
皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとあわせてくれますねえ・・・と上から目線で失礼ではありますが、しばし見とれてしまいました。
もうどれだけの回数、この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。
メンバー一同が、愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。
何故だか、いつまでも飽きがこないのさ。
その中でもツッツーのリードボーカルは、この日ほど、迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
相当にこなれてきた感あり。
さても猛特訓してきたのか!?
「本番ではバッチリと決めるぜ!」と事前に宣言していただけのことはある。
出色の出来と自画自賛しちゃいますよ。
特筆すべき点は誰が何と言ってもモッチンの存在だ。
彼がいるといないとでは雲泥の差。
頼もしき男。
打楽器による味付けがアーティスティック。
波及効果が半端ない。
無謀にも直前に参加したミユキちゃんも、必死の形相で追随((´∀`*))。
しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまでガッチリと固めたものだ。
各自は多くを語らないけれどね。
モニター・スピーカーに左足を乗せて、マサが野獣のごとく挑みかかる。
(実は最初のこのポージングで、貼り付けていた虎の巻がビリビリに破れてしまった。
そこのところは、どうにかこうにか切り抜けたけどね)
この度、せっかく変則的な編成になったんだからと、欲をかいて実験要素も含ませてみた。
それに感化されたのか、全員がアグレッシブなアクションを巻き起こす。
ニシヤンの計算されつくした独特なるシャープな音色のギターが、モッチンのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(この最新秘密兵器のギターは謎多き怪しいアリア・プロⅡ・PEシリーズの貴重なる高級品。
コンディションも良好な光沢を放っていますが、本人は詳細を決して語らず・・・・)
看板ともいえる4管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。
両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。
上手からは、キーボードが遠慮なしに手を変え品を変えての音壁を構築しながら進撃展開。
会場をまるごと覆いつくすかのような、変幻自在の音色。
なんという高揚感であろうか。
さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体、何を仕掛けてくるのか??((´∀`*))
さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。
先月の反省点は見事にクリア。
手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。
デリケートなシンバルが奏でる残響音の余韻で、幻想的なトーンを漂わせる。
切り込み隊長はいきなりカツによる、やや食い気味なトロンボーン・ソロ。
彼は久しぶりのSTAライブだから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがの達人だからこそ成し得る技。
何事もなかったかのように、涼しく振舞っていたよ(アキ嬢による縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがカツの凄いところ。
真横でその様を聞いていたアキ嬢が、心底感銘を受けていたほどだ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。
ねえ、カツよ!(2回目のスタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。)
水先案内人に扮したアキちゃんは、それまでとは一転して柔らかなピアノ・タッチでの橋渡し。
マサによる流麗なる美しきオクターブベースに導かれての場面転換。
マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのモッチンが猛然と先導しつつ、お次はファニーによるトランペット・ソロだ!
安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもクールにヒットしてニンマリ。
マサが後に「滅茶苦茶に感動した」と伝えたら「いい楽器に替えたからね」とご謙遜。
バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で・・・・・ホーン・セクションの音色が揺らめく中、鳥肌が立ちっぱなしだ。
もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいにモノ凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。
西やんは臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。
そして第3の男、西やんのワイルドなギターが火を噴いた。
オーディエンスに向かって「もっともっと!」とジェスチャーで煽り続ける。
ホーン隊もサッと花道を作ることを決して忘れない。
映画「十戒」での海が割れるシーンを彷彿とさせるくらいに神々しい。
いきなり過激なハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
ただひたすらにエキセントリック(と真横に陣取っていたアキちゃんが評していたよ)。
序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを再現。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・ポーズ。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
陶酔の表情も程よくゆがむ。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。
そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまでね。
極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるモッチンが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。
サンキュー!
いつもは沈着冷静なるカタボウも、ノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
大歓声が沸く中で、すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ(ここの機材を絶賛していた)。
エンディングにおけるベルトーンも、アキちゃん渾身の1音を筆頭にニシヤンへと見事な連携で繋がった。
更にはミユキ嬢からホーンセクションへと渡る流れへ。
ここで繰り出した西やん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
マサが右手を頭上に掲げてピート・タウンジェント風にグルグルと何度も素早く回転。(前方の女性客も真似して腕を回していたよ)
メンバー達と呼吸合わせて、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えてジャンプ一閃フィニッシュ。
以前、STAのある女性メンバーいわく「マサと西やんは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていました。
恐ろしく強烈だった。・・・・・
いい加減コロナ禍の日々続きに、マサは、その鬱憤をそれからのステージングに注ぎ込んだ。
思う存分に叩きつけた。
万雷の拍手を全身に浴びる・・・・・・