世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

春なのに~♪ なんか変

2011年04月01日 | 自然
30本ほどあるうちの庭の桜も



八重桜を除いて6~7分咲きになっている。





800本の熊本城の桜はほぼ満開で



今が見頃だ。





だが


どちらも例年と違う。





エッ!? 桜ってこんな色だったっけ?


こんなに、白かったっけ?




本来

「桜色」 とは


「ほんのりピンク」 のはずだったのでは。




なのに

どこか透けて見えそうな


なんだかうなだれているような



弱弱しい感じがする。




桜さえ


時勢を反映して

華やぐ気持ちを自粛しているというのだろうか。





八重桜は



厚化粧の女を見るようだ、と以前表現したが




今年の桜は


素ッピンの女を見るようで


興醒めしそうである。





春は桜とともに


一層の元気を連れてやってくる。




なのに



桜を見ても


いつものように気が奮わないのは何故だろう。





ディスプレイを通して


有名人たちが叫ぶ




「ガンバレ、日本」


の言葉が


どこかよそよそしく

他人事のように聞こえて



ただただ空虚に響く。





「日本は、大丈夫!」

「必ず立ち直る!」



数々の励ましの言葉が


カラ元気のように聞こえて




かえって腹立たしく思えるのは


ひねくれているからなのだろうか。




一億総鬱(ウツ)患者に


「ガンバレ」 の言葉は


むしろ禁句である。






飛び交う励ましに



桜の色が虚しく応える。





救いは


上を見上げることを教えてくれていることだ。




かろうじて

こぼれる涙をくい止めることができそう。






自然は正直だ。


自然は嘘が言えない。





人間の心を映して

移りいく。




震災の地に


これから咲く桜は


どんな色をしているだろう。






言葉はいらない。



ただ寄り添うだけでいい。





あー、


地球が悲しんでいる。