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世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

安全は安心か 世界の考え方の違い

2011年04月25日 | 国際
福島第一原発の建屋内にロボットが投入された。


だが


意に反して


それはアメリカ製のロボットだった。




なぜ?


と首をひねった。




日本のロボット開発力は


世界一だとばっかり思っていたからだ。





それは間違っていないかもしれない。





単に技術開発の方向性が違うのだ。



日本のロボットは



バランスを保って


安定的にニ足歩行をする。



顔の表情を人間のそれに近づける。



あるいは

介護用、



産業用などとしては


世界の誇れるものを持つ。






だがそこには大きな考え方の違いが潜んでいる。




アメリカは


明らかに軍事用に開発している。



そもそも

コンピューターにしてもそうだ。



戦争を放棄した日本は


戦時下のことを想定することは


むしろタブー視されている。




だから

経済発展のため


すべては平和利用のため

と銘打って何事も進める。



それはそれでよかった。




結果

ニ足歩行してほほ笑むロボットの姿は



人間の頬笑みをを誘う。



だから


平和の象徴である万博ではバカ受けする。




ロボット競技では


荷物運び競争など


運動会の延長のようなもので一喜一憂する。



それもそれでいいだろう。






新幹線の売り込みでも


日本とアメリカの考え方には

大きな隔たりがあった。



だから失敗した?





日本は


原発同様


新幹線は絶対に事故を起こさない

という、安全神話が蔓延っている。




だから


スピードを重視し


軽量化


デザインなどに重きを置く。





だが、


アメリカは


衝突しても壊れないものを作れという。



車と同じ考え方だ。




日本は


高架橋を走る新幹線に衝突はあり得ない


と突っぱねる。





それでも衝突する

とアメリカは考え方を変えようとはしない。




「安全」 より



衝突しても大丈夫という

「安心」 を優先させる。






話を原発に戻そう。



原発は絶対に安全だという想定において


今回のロボットは想定外だった日本。





一方アメリカは


戦火の中もものともせず進むロボットが


原発の建屋内に入ることができた。





みんなで一緒にやれば怖くない

農耕民族的思考の民族は


想像力に欠け、


想定力に欠けるかもしれない。




「安全」 と 「安心」 は同等と考える日本。




だが


「安全だから安心」 とは言い難いのが

世界の考え方かもしれない。





日本の常識は


世界の非常識だと言われて久しい。




それが


今度の震災でも露呈した格好だ。






太陽光発電にしても



蓄電機にしても



非常時でなく


便利さのみを追求するうちは




すぐに

他国に追い付き

追い抜かれてしまう。





日本の文化はアニメだゲームだと

未だ太平の世を謳歌する日本を尻目に



世界は


常時戦国の世にあるといっても過言ではないだろう。





震災は


平和ボケの国民に


警鐘を鳴らした

ことは間違いない。


(鳴らし過ぎだが)





日本は

遅ればせながら


国産のロボットを原発建屋内に投入する。



「がれきの走破性能は世界一」という。 


だが

原子炉建屋内は遠隔操作の電波が届かない場所もあるようで


なんだか心もとない。




不安と期待を持って見守りたい。






ここ熊本でも


最近地震が頻発している。

昨夜もあった。



今のところまだ震度三クラスだが。





ボクのオフィスの一つは


津波の心配はないと思うが


なんといっても築100年以上の古民家だ。



家が崩壊することはまず間違いないだろう。





さて


災害はもとより


経済的

ビジネス的非常時




つまり



倒産の危機にも備えておかねばならない。





人生のプランも


一つだけでなく



あらゆるシチュエーションを想定した


プランB

プランC、D,E,F....と。




「生涯戦時下」


という気持ちを忘れてはならない。