世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

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理想の生き方

2014年12月31日 | ライフスタイル
誰しも頭に描く理想の生き方があるだろう。


中でも、多くの人はお金持ちになりたいと思うと思う。

ボクも決して例外ではない。


なぜお金持ちになりたいのか。

好きなことをしたいからというだろう。

お金持ちになれば、好きなことができると思う。


では、好きなこととは何か。

それは人それぞれ違う。

家がほしい、車がほしい、ブランドの服や宝石がほしい、

豪華なもをと食べたいなどなど物欲は枚挙に暇がない。


宝くじに当たったらとか、

定年退職したら何をするかという答えに似ているかもしれない。


世界一周したいとか、ゴルフ三昧で暮らしたいとか、

海辺でサーフィンして暮らしたいとか、

山などの大自然の中でのんびり暮らしたなどなど、

一様にお金の心配をせずに暮らせることを夢見る。


あるいは、子供によい教育を受けさせ、

贅沢をさせて財産を残したいと思うものもいるだろう。


あるいは、政治家や財界人など有名人になって歴史に名を残したい者もいる。


そうした大半の夢はお金があれば確かに叶う。

欲望といえるほとんどのものがお金で買える。

煩わしい人間関係もお金をばらまけばある程度解決できる。


ただ、いくらお金を積んでも買ったり解決できないことが2つある。

それは、

心と健康である。

それもある程度、一部は買うことができるかもしれない。

お金があれば高額な治療も受けられるだろうし、

お金目的で人も集まるだろう。


だが、金の切れ目が縁の切れ目とは一部真実である。

愛人はもちろん、友人、知人も、家族だって恋人だっていとも簡単に崩壊してしまう。


ただこれだけは言える。

どんなにお金持ちになってもお金で苦労しない生き方などできない、と。


どんなに大富豪でも、大富豪なりのお金の苦労はしている。

むしろお金にまつわる問題をいっぱい抱えてるはずだ。

そしてすべてをお金で解決できると信じていることから

心のどこかに虚無感を抱いているのが常だ。


そしておおむね、お金のある人は忙しい。

つまり自由な時間がないことが多い。

自由なふりはしているかもしれないが。


ということで、一般論はさておき自分のことについて述べよう。

ボクも人並みにお金の必要性は感じている。

そして、お金は欲しい。

誰しも生きていくうえで必要最低限のお金は必要だ。


だがその額も人によって違う。

日本の生活保護はそれを保証しているが、

プライドを捨ててそれでそこそこ優雅に暮らしている人もいる者も多い。

反対に、日夜あくせく働いてもそれに及ばない人も数多くいる。


それでも、幸せが収入の多少でないことは多くの人が知っていることだ。


ボクは人から見ればたぶん、これまで羨ましい生き方をしているだろう。

家も、車も多くのものを所有してきた。

曲がりなりにも家族もいる。

そして、その中で世界一周を含む多くの経験をしてきた。

誰でもができそうで、誰でもはできない子孫を残すという

人類の最大かつ最小限のノルマも果たしている。


今ボクが死ねば、最高に幸せな人生だったと自信を持って言える。

だが、残念ながら(?)まだ生きている。

しかも元気だ、今のところ。

これも本来幸せなことなのだ。


人間の幸せは、棺桶に片足突っ込ん瞬間に決まる、と思っている。

だからボクの人生はまだ未知数だ。

願わくば幸せを引きづったま死んでいきたい。

これこそ最高の贅沢であろう。


金欲、物欲、権力にかられた人々の最後は一様に不幸なケースが多い。

ボクは、屋根の下、畳の上で死にたいとは思わない。

旅の空の下で藻屑となって消えても構わない。

ただ、子供たちには心配と迷惑をかけることになるだろう。

生涯子不孝者だといわれても仕方がない。

たぶん、子供たちは、ボクが海外に行き無茶をやっていることを心配げに見ていることと察する。

「お父さん、そんな無茶はもうしないで」と言いたいことだろう。

半面、これはオヤジの性分、我が儘だと思って諦めているかもしれない。

「どうせ言っても聞きゃしないし」と。

確かにそうだ。

まあ、笑って許してほしい。


と、大晦日の今日は長々と書いてしまって、

肝心な自分の理想の生き方まで及ばなかった。

それは、明日元旦のNew Year resolution に任せることとしよう。



それでは皆様、良いお年をお迎えください。

ボクは、阿蘇の山に一人籠って年を越します。



【補足】


金の切れ目は縁の切れ目の英語表現。

Relationships (formed by wealth) will end when the money ends.


The rich have many friends. 「お金持ちには友人が 多い」

So long as fortune sits at the table friends sit there. 「富が卓上にある限り友人 もその前に座るもの」


「When poverty comes in at the door, love flies out at the window.」。

玄関から貧乏が入ってくると、愛情は、窓から 飛び出す。


When poverty comes in, love flies out.

Money gone, friends gone.