世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

報復の連鎖

2015年02月10日 | 国際
ISISに関して、日本では大きく2つの観点から議論されているように見受けられる。

一つは、は安倍首相がもたらした災いだという説。

もう一つは、ヨルダンは空爆で報復しているのに、

なぜ日本は黙って傍観しているのか、という意見。


ボクの意見を述べる。

これはあくまでも私見であり、正しいというわけでもなく、

押しきせるわけでもない。

異論・反論があってしかるべきだ。


というわけで、

安倍首相の責任かという議論に対しては、

そもそもなぜイスラム国が生まれたかという歴史認識に立てば

自ずと一概に安倍首相の責任とは言い難い。

何せ、自民党を日本国民が選んだのだから。


では誰の責任なのかといえば、

アメリカであり、もっとさかのぼれば

二枚舌、三枚舌外交をやってきたイギリスでありフランスである。


その経緯は、オスマントルコあるいは、

ユダヤ、キリスト、イスラムの歴史までさかのぼらなければならない。


イスラム国が生まれた直接的な起因は、

言うまでもなくアメリカにある。

アメリカがイスラム国を作り、今はそれを空爆しているという

極めてお滑稽で粗末な行動を取っているのです。


かいつまんで言えば、

「イスラム国」は、

もともとシリアのアサド大統領に反対する勢力(いわゆる反アサド派)であった。

そこで欧米は「イスラム国」を、「善の勢力」として援助し、育てたのです。


つまり、「イスラム国」が突如強大になり、イラクとシリアにまたがる広大な領土を支配できたのは、

「欧米の支援のおかげ」なのだ。


しかも、欧米は、(イスラム国を含む)「反アサド派=民主主義を求める善の勢力」とプロパガンダしてきた。

しかし、「イスラム国」は、もともと9.11の犯人とされる「アルカイダ系」なのです。


イスラム国は、欧米のご都合主義政策が生んだ鬼子なのです。



そこで、報復は必要かという課題だが、

結論は、ナンセンスだ。


ボクは、タビストとして世界を旅し、情報を発信し、

このブログを中心として自分の考えを述べている。

そして、自分の信念に基づいて行動している。


強かんに襲われ、ナイフで刺され、ものを取られた。

誰も助けてはくれない。

犯人も探してはくれない。

現地の大使館さえ動こうとはしない。


南米のコロンビアで日本人が拉致され、身代金を求められ、揚句殺された。

昨日も、カンボジア(シアヌークというリゾート地)で日本人女性がピストルで撃たれたという事件が起きたらしい。

観光地でもこのありさまだ。

ましてや、渡航禁止の警告が出ている戦場へ出ていくからには相当な覚悟がいる。


最も悪いのは、犯人であることは言うまでもない。

そこに一一自衛隊が出ていけばきりがない。

もし犯人をつかまえるなら、警察が出ていくべきだ。

インターポールでしょう。


空爆すれば罪もない子供まで巻き添えにしてしまう。

原爆を落とされた唯一の国、日本。

どれだけの民間人が犠牲になったのか知らない人はいないでしょ、日本人なら。


東南アジアにいけば、日本人は感謝こそされても、非難されることはまずない。

中東もそうすればいいのです。


武器はいらない。

アメリカはいまだに西部劇ごっこをやっているだけだから。

子供の喧嘩に親がしゃしゃり出る必要はない。


日本人は、高貴な民族のなのだから。

一部を除けば。