世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

ベトナムとアメリカと中国

2015年02月27日 | 国際
ついにこの時がきた。

アメリカ、オバマ政権は

キューバに次いで社会主義国のベトナムとも積極外交を図ろうとしている。

これは、永遠の敵(?)中国、ロシアへの圧力になる。


中国は威信をかけてニカラグアに運河を作ろうとしている。



昨年末、中国系の香港企業が中米ニカラグアで太平洋と大西洋を結ぶ全長約278キロの運河建設に着手した。

パナマ運河に対抗する船舶ルートで、5年後の2019年の完成をめざす。

明らかにこれはアメリカに対しての挑戦でもある。

そして、2020年の東京オリンピックへの牽制策でもある。


だが見通しはそんなに甘くない。

貧困に苦しむニカラグア政府は手放しの喜びようだが、

資金面などで巨大プロジェクトの実現を危ぶむ声が強い。

また、土地収用や環境破壊への懸念から地元では抗議活動が拡大。

さらにパナマ運河に対抗する海上輸送の要衝を確保するとともに、

米国と中南米諸国の分断を狙う中国の思惑が見え隠れし、論議を呼んでいる。


つまり、米国の支配する「パナマ運河」を骨抜にしようというわけだ。


ところが、

「建設をやめろ!」と、プラカードや横断幕を掲げ、

シュプレヒコールを続けるデモ隊。

警官隊との小競り合いに発展し、とうとう逮捕者も出た。

ニカラグア各地で昨年から何度となく繰り返されている光景だ。

昨年12月10日の国連人権デーには、

ニカラグア全土から約5千人が首都マナグアに集結してデモ行進し、気勢を上げた。


こうした凌ぎあいが続く中、

ベトナムの共産党のグエン・フー・チョン書記長が米越国交正常化20周年を7月に迎える今年、

訪米する旨、日程は調整中である。


実現すれば1975年のベトナム戦争終結後、越最高指導者による初の訪米となる。


ベトナムは南シナ海の領有権問題を抱える中国との関係悪化や、市場経済化を背景に米国と急接近。

中国には大きな牽制となることはあきらかだ。



ベトナムは多くの観光客が海外からおつずれているが、

アジア圏を除くと、ヨーロッパ、それもフランスからが多く、

アメリカからは極端に少ない。


それもこれも、ベトナム戦争のトラウマがアメリカには根強く残っているからだ。


我が物顔に南シナ海にに領土を広げようとする中国。

あつかましくも、 中国メディアの中国軍網は26日、

南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)で中国が「大規模な」埋め立てと建設工事を行っていると報じた。

中国軍網は衛星写真を掲載し、フィリピンと領有権を争うクアテロン礁で正式に埋め立てを開始したと伝えた。




また今月この区域で中国軍が訓練を行ったという。


    中国は出て行け!(フィリピンの抗議デモ)


今回のベトナムの最高指導者の訪米は、この動きに釘を指すことができるだろうか。

ベトナムの港にアメリカの軍艦でも現れようなら、かなりの効果が期待でるだろう。


さあ、侵略国家・中国の思惑と、中国包囲網の思惑とのせめぎ合いがますます熾烈になる。

Kicking under the tabel.