世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

カマグエイの奇跡

2016年12月20日 | 
旅先では自ずと冒険心が湧いてくる。

怖いもの見たさなのかもしれない。

知らない道を歩いてみたいという衝動に駆られる時がある。
(人生でもいつもわき道に逸れているが)

そうして、迷い込んでしまった道。

その先には奇跡が待っていた。


南米といえばサッカー。

だが、キューバはアメリカ、日本と並ぶ野球の国。


知らない町をあてどもなくフラフラとふらつくのが好きだ。

この日も晴天の中、冒険心がボクをどこともなく連れて行った。


広い公園のようなところに差し掛かると、

大きな夜間照明が見えてきた。




何かのスタジアムだと思い行ってみる。

入口らしきところに数人の人が立っている。



好奇心から近づいてみる。


どうやら野球場らしい。

中の方を鉄格子沿いに覗き込んでいると声がした。

「(試合開始は)1時半からだよ」

時計を見るとまだ11時を回ったところだった。

「写真撮るだけ、いい?」

と言って、ボクはカメラを中に向けた。

すると、横に立っていたセキュリティが中に入って来いというように手招きをする。


ボクは、言われるままに中へ入り、

選手たちの顔写真が貼ってある壁に向かってシャッターを切った。


それだけかと思いきや、ついて来いという。

そして、ダッグアウトを抜けグラウンドへ。


そこで選手らしき大柄の男性に何やら声をかける。



名前は知らないが、彼はボクにユニフォームを売ってくれた($20)。

(半ば強制的にだが、)



そのあと、試合前の選手たちの控室まで案内してくれた。


      リラックス中にいいのかな

ここでもフレンドリーに記念撮影に応じてくれる。


      さすがにみんな大きい


いったん、CASAに帰り、ボクは改めて球場へ出かけた。

今度は試合を見るために。

やはり本場のプロは違う。

球場の雰囲気も肌身で知りたかった。

カマグエイの相手はマタンサスという強豪チーム。


入場料は$1。



やはり庶民の値段だ。

(先日亡くなったフィデルカストロも大の野球ファンだった)

人に押されながらバックネット裏の席を確保。


ニューヨークではヤンキースタジアムで大リーグの試合を見ていたので、

ビールを飲みながら観戦しようと思った。


     
ところが、スナックやソフトドリンクだけしか売りに来ない。



なるほど、満員のスタンドには物々しい軍隊が張り付いている。

アルコールはご法度らしい。






いつの間にか試合観戦するボクを案内してくれたセキュリティが目ざとく見つけ、
(なんと数千人?の観客の中から見つけ出したのだから)

試合後もまたグラウンドに案内してくれた。



     監督らしき人とパチリ


     彼が親切なセキュリティ(案内礼金$5)


思いがけず本場のキューバ野球を見れて大満足。


「現場に行き、本物に触れる」

これがボクの旅のモットー。


そして、やっぱり旅は歩け歩けですね。

そうすれば、思いがけない出来事がついてくる。
(危険も背中合わせだけれど)

何が起きるかわからないところが、旅の醍醐味。