世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

最後のハバナ

2016年12月27日 | 
ハバナでは、最初に泊まったCASAに舞い戻った。


      ハバナはやはりクラシックカーが良く似合う

ママもダニエルも泣いて(?)喜んでくれた。

帰ってくるよって言ったのに、期待していなかったのだろうか。

一室しかないゲストルームには、カナダ人の先客が居座っていた。




ダニエルは自分の部屋を空けてくれた。

お前はどこに寝るんだ、と言ったら

リビングで寝るからいいよ、って。



申し訳ないけど、ありがたいね。


で、最後の日、

海に行きたい、泳ぎたい、って言ったら

連れて行ってもらえることに。

ただ、20kmほど離れているという。

もう$20しか残ってないんだけど、というと、

彼は黙ってうなずいた。



市バスを乗り継いで、約1時間かかってビーチに着いた。


     市バスは外国人は乗れないらしいけど…


 料金を払うダニエル

最後の日になって、カリブ海で泳ぐという最後の目的が果たせる。




    カリブの海はどこまでも青く透き通っていた



砂浜でモヒートを飲み、


ココナツにハバナクラブを注ぐ。


そして、砂浜に繰り出した楽隊に合わせサルサを踊る 

もうサイコー!!
 

帰りは例によって、相乗りタクシー(ジープ)だ。


       ニュー人ランドからきたカップルと


この3週間、まったく退屈することもなく

むしろ最後の最後までエキサイティングで

期待通り、いやそれ以上の最高に幸せなキューバの旅だった。


本当はチョッと怖かった。

47年間夢見て憧れていた国に失望するんじゃないかって。

その不安は全くの杞憂に終わった。


また来よう。"Hasta la vista Cuba"

今度は愛する人と。

ボクの恋い焦がれた国を見せてあげたい。

そしてサルサを一緒に踊ろう。

そう誓ったカリブの海だった。



【番外編】

隣のおばさんのうちに招待される。



「おい、かじ、この人と結婚して、キューバに住みなよ」



「オッ〇イも大きいぞー」

「何言ってんのよダニエル、まあ、恥ずかしー」


【番外編2】

帰国の日の朝、

テレビはフィデル・カストロの死を伝えていた。



全国民が悲しみの中に陥った。


ボクも悲しいけど、

フィデルが生きているうちに来ることができて、ボクは幸せだった。