カンボジア経済

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アジア動向年報2017

2017年06月15日 | 経済
 アジア経済研究所が毎年発行しているアジア各国の動向についての報告書です。カンボジアを含むアジア22か国・地域の2016年の動向が、国別に政治、経済、対外関係にわたって分析されています。また、「高まる地政学的緊張のなかでも国内需要に支えられて成長するアジア:2016年のアジア」、「オバマ政権のアジア重視政策の政治的遺産とトランプ旋風:アメリカとアジア」、「対中関係強化の一方、対日関係は改善:ロシアのアジア政策」を取り上げ、アジア情勢の総合的な分析も行われています。
 カンボジアについては、アジア経済研究所の初鹿野直美先生が執筆されています。国内政治では、救国党副党首の女性スキャンダルと司法、政治評論家殺害事件等を取り上げています。経済では、「日本との貿易・投資は近年急成長している。2016年のカンボジアから日本への輸出は、縫製・製靴品の伸びに支えられ12億ドル(25%増)へと増加し、輸入は3億ドル(2%増)であった。また、日本からの投資でも、タイ国境のポイペトに、タイに供給するための自動車部品工場を誘致するテクノパークを開設したり、プノンペンに高度な設備を整えた病院を開業させるなど、これまでのカンボジアにない種類の投資も行われた。9月には、成田=プノンペンをつなぐ直行便が就航し、多くのビジネス客がカンボジアを訪れるようになった。」と分析しています。また、2017年の課題として、将来的に後発発展途上国向けの特恵関税を享受できなくなることを見据え、2015年に策定された「産業開発政策2015-2020」の計画にのっとって、産業の多様化と競争力をつけていくことは急務である。」と指摘しています。この他、重要日誌、参考資料、主要統計等のデータも満載です。
 今年から全文がネットで公開されるようになりました。ぜひご覧下さい。
(写真は、ポイペトのテクノパーク)

アジア動向年報2017
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