1月29日、カンボジア信用機構(CBC)は、消費者信用指標四半期報告(2020年第4四半期)により、第4四半期の消費者信用指標(Consumer Credit Index)を発表しました。CBCは、多重債務者を防止する目的で、金融機関から集めた信用情報を集積し、各金融機関の貸付審査にその情報を提供しています。四半期報告では、消費者信用申請状況、消費者信用供与状況、消費者信用の不良債権情報等を取りまとめています。
今回の報告では、消費者信用申請については、対前期比で、件数は17%増、金額は25%増と第3四半期のV字回復を引き継いでいます。その内訳は、個人向け貸付が件数16%増、金額26%増、住宅ローンは件数33%増、金額21%増、クレジットカード利用は、件数2%増、金額9%減となっています。
消費者信用供与状況では、消費者信用借入人数が、対前期比0.6%増の約128万人となっています。残高は、前期末比7.2%増の97億6000万ドル(約1兆150億円)となりました。
不良債権比率は、第1四半期1.61%、第2四半期2.64%、第3四半期2.42%、第4四半期1.91%と推移しています。借入人の26.4%が複数の機関から借り入れを行っています。
新型コロナの影響で返済に困っている借入人については、各金融機関が返済期限の延長等に応じていることもあって、不良債権比率は1%台に戻っています。他方、新規貸付需要は、第2四半期は急減したものの、国内での経済活動再開に伴い第3四半期・第4四半期には大きく戻しています。
なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。
カンボジア信用機構の報告書(英文です)
https://www.creditbureau.com.kh/press/consumer-credit-index-report-quarter-4-2020-released-january-2021/
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今回の報告では、消費者信用申請については、対前期比で、件数は17%増、金額は25%増と第3四半期のV字回復を引き継いでいます。その内訳は、個人向け貸付が件数16%増、金額26%増、住宅ローンは件数33%増、金額21%増、クレジットカード利用は、件数2%増、金額9%減となっています。
消費者信用供与状況では、消費者信用借入人数が、対前期比0.6%増の約128万人となっています。残高は、前期末比7.2%増の97億6000万ドル(約1兆150億円)となりました。
不良債権比率は、第1四半期1.61%、第2四半期2.64%、第3四半期2.42%、第4四半期1.91%と推移しています。借入人の26.4%が複数の機関から借り入れを行っています。
新型コロナの影響で返済に困っている借入人については、各金融機関が返済期限の延長等に応じていることもあって、不良債権比率は1%台に戻っています。他方、新規貸付需要は、第2四半期は急減したものの、国内での経済活動再開に伴い第3四半期・第4四半期には大きく戻しています。
なお、こうした基礎情報が、定期的に公開されることは、金融セクターの健全性維持の観点からも重要性が高いものと見られます。
カンボジア信用機構の報告書(英文です)
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