カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

現場訪問 国道2号線改修工事

2021年02月24日 | 経済
 2月20日、みずほ銀行主催の見学会で、国道2号線の拡幅工事現場を見る機会がありました。国道2号線は、プノンペンからタケオを経てベトナム国境に至る国道です。プノンペン郊外とタケオを結ぶ区間等について改修・拡幅工事が行われています。国道2号線は、プノンペンとカンボジア南部を繋ぐ重要路線であり、近年交通量が急増してきています。元々は、日本のPKO部隊により整備された国道ですが、整備後30年近くなり、さすがに老朽化も目立ってきていました。現在の工事は、韓国の対外経済協力基金(EDCF)からの資金協力を得て、韓国企業により実施されています。
 改修・拡幅の対象となるのは、プノンペンの南にあるタクマオからタケオ間62.6キロメートルと、タケオ近くで国道2号線と国道3号線を連結する国道22号線の9.6キロメートルとなります。既存の片側1車線から片側2車線に拡幅する計画です。総工費は、5600万ドル(約59億円)です。
 なお、韓国の支援で2011年に整備が完了した国道3号線は、完成直後から穴が開く等、品質に問題があったとの指摘もあります。また、現在の工事進捗率は27%で、2022年に完工するとのスケジュールも厳しくなりつつあります。最近、現場を視察したスン・チャントル公共事業運輸大臣は、工事の遅れや、長期間の使用に耐えうる品質確保について韓国企業を厳しく指導したとのことです。特に、重機の数が少ないことを指摘し、重機の数を拡充して工事に適した乾季の間に工事を進捗させることを求めたとのことです。

国道2号線のバイパスであるフンセン大通り。新しい送電鉄塔の工事中です。なお、この道路の上に新空港までの高架の高速道路を建設する計画です。


現在工事中の国道2号線と新設の環状3号線の立体交差の建設現場。



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする