「脳を活かす勉強法」 茂木健一郎著より
茂木健一郎さんは小学校3年生までは勉強がそれほど出来る子ではなかったそうです。
小学校4年生の時には、「ものすごく勉強できる子」になっていたそうです。それは、ふとした瞬間に「勉強のしかた」が分かった、そんな感じだったそうです。春日部中学に入った時の最初のでテストでは300番中、10番台だったそうです。中一の業者テストで学年1位になってから卒業するまでずっと1位だったそうです。東京学芸大附属高校に入った時は、380番中77番だったそうです。高3の実力テストで1位になったそうです。このように学年1位になったのは、「勉強のしかたが分かった」からに尽きるそうです。
項目の一部を抜粋しました。
茂木流・勉強の極意;
1.「喜び」を基に「ドーパミン」による「強化学習」のサイクルを回す。
2.「強制」はNG! 自発的な行動で「成功体験」を持つことが大切
3.苦しみを突き抜けた時、脳は1番「喜び」を感じる
4.不確実なものに挑戦できた時、脳は強くなる
5.「強制」や「他人との比較」はデメリットでしかない
6.「細切れの時間」を有効に使う
7.朝は脳にとってのゴールデンタイム
「脳を生かす勉強法」極意の1つは、「集中力」だそうです。
1.速さ ;作業のスピードを極限まで早くすること
2.分量 ;とにかく圧倒的な作業量をこなすこと
3.没入感;周囲の雑音が入らないほど夢中になること
・インターネットは、図書館以上の知識の宝庫である。
・人とのかかわりの中で「知」は育まれる。
・まずはたくさんの量にふれることが読書には必要。
・時代の変化にいち早く気づき、自分なりに勉強している人が輝ける。
・ミスの裏側にこそ、大きなチャンスが隠れている。
・「変人であることの自由」に学ぶ。
・他人との関係性が人生に大きな影響を与える。
ドーパミンが放出されるのは、「やさしすぎず、難しすぎない」課題や問題に取り組んでいる瞬間だそうです。
予想可能なことと意外性が混在してこそ、脳は”楽しい”と感じる。
人生を豊かにするには、チャレンジングなものとセキュアなものの組み合わせをどのように行うかがすべてだそうです。
「感情」は不確実性に対する脳の適応戦略
脳は偶有性がないと脳は喜ばない。偶有性とはチャレンジ(新しいこと)とセキュア(予想できること)の2つのバランスがとれている状態。
正しい勉強法というのは実はとてもシンプルだそうです。
自分の欠点や弱点、ミスを直視できるか、そしてその原因を自分自身で論理的に突き詰める、修正できるかということだそうです。
「安全基地」は人間が成長するうえで、なくてはならない。
十分な「安全基地」を確保したうえで、人生の不確実性を楽しむ。
「安全基地」とは、何かがあった時に逃げ込める場所のことだそうです。特に幼少期にこの安全基地となるのは「親」だそうです。
感想;
暗記する時には、見ながら書き写すだけでは頭に入らないそうです。いったん文字から目を離してから、記憶したことを文字にすることだそうです。
勉強のやり方でかなり結果が違うのだということが伝わって来る本でした。
人間には、ミラーニューロンがあり、周りを見ているとそれを真似る働きがあるそうです。皆が勉強している場にいると勉強する習慣化が付きやすいそうです。
脳に喜びを与える(ドーパミンがでる)勉強方法をするということのようでした。
人生も同じように思いました。