英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

王座復位、王座戦第4局

2012-10-04 21:25:48 | 将棋
昨日(10月3日)に神奈川県秦野市で行われた第60期王座戦五番勝負(渡辺明竜王・王座対羽生善治王位・棋聖)第4局は羽生二冠が勝ち、3勝1敗で王座を奪還しました。  王座戦中継サイト

 昨夜遅く(日付は変わっていましたが)、羽生二冠の勝ちを見届け喜びを抑えきれず、記事をアップしてしまいました。
 記事と言っても、「やったぁ!」と感嘆符を入れても5文字でした。が、思いのほか、コメントがついて少し驚いています。だってね、渾身の思いや分析を込めた長文が全くコメントが付かないことが多いのに、皮肉な結果です。

 まあ、それはともかく、しばらく経ったのちにブログ記事を振り返った時、5文字では、振り返りようがない(コメント欄まで開かない)ので、新たに記事を書こうと思いました。でも、コメントのレスで、ほとんど言い尽くしてしまったので、それを整理して記事にしておきます。
 余裕があれば、将棋内容も振り返りたいとは思っていますが、無理のような気がします。


 あの渡辺竜王・王座から羽生王位・棋聖が、王座を奪冠したのです。
 王座戦は5番勝負で、2勝1敗で迎えた第4局が昨日行われ、それに勝利し、王座に復位したのです。午前9時から始まった(持ち時間各5時間)のですが、午後10時9分に千日手(無勝負…引き分けのようなもの)になり、指し直しが30分後に再開され午前2時2分に決着しました。
 渡辺竜王には、同じ王座戦で彼が若い頃(2003年)に3勝2敗で挑戦を退けているのですが、2008年渡辺竜王に挑戦した際には3連勝後4連敗という屈辱の逆転を食らい、その2年後の竜王戦でも2-4で敗れ、昨年20連覇を目指した王座戦で0勝3敗で敗れています。
 今回は昨年のリターンマッチでもありましたが、ずっと痛い目にあってきたのです。


 この文は、事情通、特に渡辺竜王ファンにとってはくどい表現だったかもしれませんが、事情を知らないkoumamaさんに宛てたもので、悪意や怨念を込めて書いたものではありません。ご了解ください。


Unknownさんの

>私としては後手番2局とも振り飛車だったんだな~と思いました。
>渡辺さんに後手番で矢倉はしないのか

という感想に対し、私の推測を述べました


①.直前の王位戦で藤井九段との対局で、角交換四間飛車の有力さを実感したのと、自分の感じた疑問や手ごたえを試す恰好の相手の渡辺竜王にぶつけてみた
②.今期名人戦の第1、第3局で後手番矢倉は苦しいと感じた。さらに、多忙な故、最近研究していないと思われる。
③.①の理由で採用したもののかなりの作戦負けに陥ったので、角交換四間飛車は不採用。ならば、横歩取りと言うのが順当であるが、1局余裕があるので2手目3二飛を試してみた。最終局にもつれ込んだ場合、後手番なら横歩取り。

 などが考えられますが、羽生ファンとしては、どんな戦法であれ、勝てて良かったです。


再びのUnknownさんの祝辞に対して

 羽生さんは、渡辺さんの強さは十二分に感じているはずです。指し方も、他の棋士へのモノと違います。
 千日手局は、二人の力が発揮された名局だと思います。

>渡辺さんも森内さん、郷田さんなどの後手84歩が辛くて涙がでて、それでも84歩で、今回の指し直し局も84歩で・・・

 ええ、これは感動します。



nanaponさんの羽生さんへの賛辞に対して、千日手局について振り返りました

 千日手局は私の学生時代全盛の左美濃。私は、振り飛車も居飛車もしますが、学生時代の頃は左美濃に苦戦しました。その後、左美濃側を持つことが多くなったのですが、左美濃の弱点は玉頭ということが発覚しまして、今度は痛い目に会いました。
 ま、それはともかく、この戦型(左美濃)は、振り飛車に利がありと見て、しめしめと思っていましたが、仕掛けられた直後は、振り飛車が薄くてとても勝ち目がなさそうに思いました。
 ところが、うまく玉側の勢力を逆転させ、そして、△7二飛の決め手に見える手が出て、おお、これは勝ったかと思ったら渡辺竜王が踏みとどまり逆転、駄目かと思ったら、あの△6六銀!……名局ですよね。



yutanpo23さんへのレスの中で、指し直し局について振り返りました。

 銀損の代償が、玉側に桂馬が居るかわりに5三に居るというだけでは釣り合いが取れないように思います。まあ、端も攻めているというのがありますが、常人なら後手の厚みに押しつぶされてしまいそうです。
 正直、序盤から中盤は気が重かったです。
 それが、なぜか、必勝のようになってしまいましたが、解説陣の評価も当てにならなさそう。多分、羽生、渡辺両氏の戦い二局分についていけていない。
 それでも、羽生さんが良さそうに思えたところから、なかなか決まらない。正直、「渡辺竜王、早く諦めてくれ~」と心の中で叫んでいました。



そして、ssayさんの短い祝辞?

 彼は渡辺竜王、藤井九段のファンなのですが、ご自身のブログの中で傷心にもかかわらず、きっちり分析しています。流石です。


 将棋を知らない母さん、お祝の言葉、ありがとうございました。
コメント (2)
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やったぁ!

2012-10-04 02:07:47 | 将棋
やったぁ!
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