英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『捜査地図の女』 第1話、第2話を観て。【追記あり】

2012-10-30 22:26:53 | ドラマ・映画
       事件解決の武器は“地図”!
…まったく新しい女刑事が鉄壁のアリバイ崩しに挑む!


 と番組サイトの見どころのページに、ばーんと掲げられていたこのフレーズ。
 しかし、このフレーズ……変!

 「まったく新しい女刑事」って何?どうせ言うなら「まったく新しいタイプの女刑事」だと思う。
 まあ、それは良いとして、「鉄壁のアリバイ崩しに挑む」ってもっと変。
 「鉄壁のアリバイ崩し」に挑むと言うと、アリバイ崩しの名刑事がいて、それに挑む犯罪者のように思えてしまう。
 言いたいことは、真矢みきさんが「鉄壁のアリバイ」崩しという役に挑むということなんだろうけど、主語が「まったく新しい女刑事」なので、「鉄壁のアリバイに挑む」が適切だろう。(「アリバイ崩し」という技に挑むと解釈すればOKかもしれない)

 あっ、いえ、突っ込むつもりはなかったのです。こういう見どころというのを紹介したくて、サイトから引用したのですが、つい、突っ込んでしまいました。


 それはともかく、このキャッチフレーズ?だと、ガチガチな推理ドラマみたいだが、そうではない。 
 番組サイトの人物紹介によると
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 慌て者でちょっぴり天然ボケ、普段のドジも数え上げればキリがない。そんな珠子だが、正確無比な地図の作成と、それに基づく鋭い推理は、ずば抜けた“名人芸”の域に達しており、皆から一目置かれている。
 大の旅好きで、“地図オタク”&“時刻表オタク”。散歩も大好きで、京都の道に関しては、交番の巡査すら知らない細い路地の、そのまた抜け道に至るまで、手に取るように頭に入っている。そして珠子が最も才を発揮するのが、“アリバイ崩し”。捜査地図を駆使した推理で容疑者のアリバイの壁を崩していくときは、目の色が変わる。
 ポジティブで、多彩な趣味の持ち主。事件を離れて家に帰れば、妻であり母であり娘であり…という、ごく普通の女性だ。

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 人間GPSと称されるほどの能力なので、わずかな情報から事件関係者の立ち寄り先やルートを割り出すのが得意。さらに、犯人や被害者の立ち寄り先からその心の内まで推し量り、思いやる。
 『京都地検の女』の人情ドラマに近い。地図や時刻表が題材なので、若干、『京都地検の女』よりは薄めではある。
 京都の街の細かい情報も満載なので、京都が好きな方にはお奨め。
 ただ、アリバイ崩し、観光スポットなど、2時間ドラマの要素が強いので、それを1時間枠でやるのはやや無理がある。トリックや推理には粗さを感じるが、それは二の次で良いように思う。
 ひとつだけ突っ込ませていただくと、第2話で若い女性が被害者となり、その自室に敷かれていたゴルフのパット練習のカーペットがアリバイトリックに使われたが、普通、若い女性がそんなものを敷きっぱなしにはしないと思う。


 主人公・立花珠子を演じる真矢さんは、連続ドラマ初主演というのは意外。そして、ビックリしたのは、共演者が豪華。石黒賢 、内山理名、宇梶剛士、中村梅雀、渡辺いっけい、草笛光子。……豪華でしょう。

【追記】秀夫(村田雄浩)が浮気をしていなかったこと、そして、妻の元子(手塚理美)を愛している事が分かり、夫婦仲は修復されたが、元子の気持ちがイマイチ理解できない。
 夫の不倫が許せないという気持ちは分かるが、自分の気持ちはどうなのだろう?浮気というボーダーラインを越えての離婚の決意だったのだろうが、そこに至る元子の気持ち、特に夫に対する気持ちが描かれていないので、誤解であった事が分かった途端によりを戻すのが「現金な女」に思えてしまう。

【第1話ストーリー】脚本・岩下悠子 番組サイトより
 城戸禄郎(中村梅雀)以下、京都府警捜査一課“城戸班”の刑事たちが臨場する中、橘珠子(真矢みき)の姿がない。 コンビを組む成田慎平(石黒賢)が捜すと、珠子は現場近くの京野菜の無人販売所に立ち寄っていた。この販売所は期間限定の出店らしく、珠子の頭の中の地図にはなかったため気になってしまったらしい。警察庁から出向してきたばかりの望月克己(阿部力)は、賀茂ナスを手に取って微笑む、刑事らしからぬ珠子の姿に、あ然とする。

 まもなく死体の身元は、高級ファッションブランド社長・水野英一と判明。現場には、女性のものらしき靴跡がひとつだけ残されており、その足跡からは、ホテルのロビーに使用されている高級カーペットの繊維片が採取された。さらに、境内にはない萩の花弁が現場から発見された。

 捜査地図を作成した珠子は、“萩の花”“カーペット”というわずかな手掛かりをもとに、犯人が歩いた道筋を鮮やかに推理してみせる。そんなとき、犯人が足を踏み入れたであろうホテルの名を聞いた望月が、妙なことを言い出す。「僕、犯人と会っているかもしれないです!」。
 実は、望月は前夜、そのホテルのパンフレットを持った若い女が「人を殺したら、地獄に落ちるかしら」と不気味なつぶやきを残して去ったのを目撃していたのだ――

 ホテルの従業員に聞き込みをかけたところ、その女らしき人物は嵯峨行きのバス乗り場について質問してきたという。珠子はまたしても“人間GPS”ともいうべき能力を発揮して彼女の足取りを追跡。ついに嵯峨野の竹林にたたずんでいた女――栗塚エミ(前田亜季)を発見する。

【第2話ストーリー】脚本・真部千晶 番組サイトより
 祇園のクラブのホステス・上野亜沙美(中園友乃)が、自宅マンションで首を絞められて殺されているのが発見された。部屋の持ち主は“鍋島不動産”の会長・鍋島宗広(藤沢徹衛)で、亜沙美は会長の愛人だったらしい。
 まもなく、死亡推定時刻は前日の午後2時から4時と判明。その時間帯のマンション入り口の防犯カメラ映像を確認した京都府警捜査一課刑事・橘珠子(真矢みき)と望月克己(阿部力)は、ビックリする。前日、2人は道に迷っているひとりの観光客に出会い、円山公園から目的地の高台寺まで案内したのだが、その女性が防犯カメラに映っていたのだ…! 彼女は高台寺に立ち寄った後、事件に関わったのか…!? だがいったい、どこの誰なのかすらわからない…。
 ところが、珠子は思いがけないところで、女性と再会する。入院中の会長に代わって鍋島不動産を取り仕切っている甥・鍋島茂(清水昭博)のアリバイを確認するため、共同事業主の柳原秀夫(村田雄浩)のもとを、成田慎平(石黒賢)と共に訪ねたところ、そこに彼女――柳原元子(手塚理美)が現れたのだ。
 元子は秀夫の妻で都内に住んでおり、京都に単身赴任中の夫のマンションと間違えただけだと話す。しかし、秀夫のマンションはまったく別の町にあり、いくら元子が方向音痴だとしても間違えるわけはない。

 そんな中、鍋島会長に隠れて、秀夫が亜沙美と不倫関係にあったことが発覚。元子は、亜沙美から「奥様とお会いしたい」という電話が入り、京都のマンションまで呼び出されたことを打ち明ける。だが、いくらインターホンを押しても返事がなく、鍵がかかっていなかったため部屋には入ったが、亜沙美の姿は見えず、そのまま帰ったと告白する。元子はすでに離婚を決意しており、自分には愛人を殺す理由はないとも主張した。
 一方、秀夫は亜沙美との不倫を、頑なに否定。事件当日は、仕事相手である鍋島茂と共に有馬温泉を訪れていたというアリバイも完璧だった。だが、亜沙美との秘めた関係が、秀夫にとって重荷になっていたのではないか…!? 有馬温泉にいた秀夫の犯行は、絶対に不可能なのか…!? 珠子は有馬温泉から祇園までの往復120キロのルートをたどり、秀夫のアリバイ崩しに挑むが、その後、衝撃の真実が浮かび上がって…!?
コメント (2)
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