まず、タイトルが内容と合致していない気がする。ネタばれの危険性があるが、私なら「根性だけはある犯人」と付けるかなあ。
通常の1時間枠になって、展開がすっきりしてストレスは減ったが、やはり主人公・平八 (香取慎吾)には魅力を感じない。
相変わらずイラつき度が高い平八であったが、鷺沼氏 (岩松了)都の絡みは面白かった。確かに、「平らに漢数字の八」といかにもいわくありげに名乗れば、政治家や事務所所員は、ああいう対応になりそう。
平八に振り回される西園寺 (山下智久)はハマり役という面もあるが、西園寺の事件解決への関与がなければ、山下君の無駄遣いとしか思えない。冒頭の平八を探すシーンも、平八の奇人ぶりを表わすために必要かもしれないが、あまりにもベタ過ぎ。
高野恵美(柳原可奈子)との絡み必要なのか?ただ、番組サイトの人物紹介の彼女の欄に「しかしある日、恵美は 「 親切な刑事さんに出会った 」 という話をするようになり…。」とあるので、今後、平八と絡むようになり、西園寺の不幸度は増していくのかもしれない。
トリックや推理はありきたりだった。
「犯人が使用したとされる手袋に平八の指紋が付いていた」「紫外線カットの車窓を通して見える風船の色の違い」などはミエミエで、意外性は全くない。車内から風船を見せるのはあまりにも親切すぎであろう。それにわざわざ、大畑が「オレンジ色の風船を見た」と言うのも……
以前『古畑任三郎』でサングラスを通して見た実風景と超能力者が予言した風景の色が一致して、嘘の証拠となった話があったが、見せ方の違いで推理(解決)の切れ味が全く違った(その既視感があったせいかもしれない)。
さらに、被害者が路地の入口(出口)に向けて仰向けに倒れていたことから、犯人に水から近づいて行ったので顔見知りの犯行と推理した。
しかし、逆向きに倒れていたとしても、女性が路地に入ることが誰かと会うためだと考えられるし、真正面から一撃で倒されているので、顔見知りとしか思えない。(後頭部や背中なら、襲われて路地に逃げ込んだ可能性も考えられる)
あと、こういう狂言の暴行(殺人未遂)は、いつもタイミングよく目撃者が現れるけれど、現われなかったらいつまでも格闘シーンをしなければならなくなるのでは、といつも余計な心配をしてしまう。
犯行時刻のアリバイを尋ねられた秘書の山村(山本耕史)が口ごもったが、この理由はなんだったのだろう?
犯行の決定的証拠を突きつけられた直後に、当選の勝利宣言に向かう大畑 (浅野和之)の生気のない顔は見事な演技。
当選するため自分の足を折る根性はすごい。そんな根性があるのなら、それをまともな方向に使ってほしいものである。
最後に西園寺が「いつから犯人だと思ったのか」と問うが、平八は答えなかった。いつからだったのか、明かしてほしい。
しかし、それよりも、この会話にするより「逮捕しないんですか?」「いや、このほうが面白い」ぐらいの方が平八に魅力を感じられる。
【ストーリー】番組サイトより
平八 (香取慎吾) の下に監視役として付くことになった 西園寺 (山下智久)。しかし24時間目を離さないように 金田 (遠藤憲一) から命じられたにも関わらず、あっさり姿を見失ってしまい、金田から注意を受ける。
そんな中で世間の注目は終盤戦に入った衆議院選挙に集まっていた。中でも最も加熱している選挙区が、与党で元首相の 鷺沼氏 (岩松了) と野党で元警察庁長官の 大畑氏 (浅野和之) の戦い。日々激しい舌戦が繰り広げられる中、ある日大畑陣営に脅迫状が届く。その内容は「今すぐに立候補を取りやめなければ命は保証しない。」というものであった。大畑は警察を呼ぶより前にこの情報をマスコミにリークし、カメラの前で「脅迫には屈しない。」と宣言したものの、世論調査の結果は鷺沼陣営との差がますます開く結果となってしまった。
その直後、大畑と夫人の 久美子 (古川りか) は暴漢に襲われ、大畑は足に大怪我を負い、夫人は殺害されるという最悪の結果を招くに至る。選挙の当落を争う候補者に起きた悲劇。事件の成り行き次第では選挙結果に大きな影響を及ぼすことも考えられる。
早速捜査に動き出す金田を初めとした捜査一課。平八と西園寺のコンビも金田班とは別に真相究明に乗り出す。現場からはすぐに犯人の遺留品と思われる物が見つかり、持ち主も判明。容疑者として逮捕される。しかし被害者2人を襲った際の凶器はいつになっても見つからない。果たして真犯人は別にいるのか――。
怪我を負った大畑は、車椅子で選挙戦を戦うと宣言し、人々の共感を得て大差をつけられていた鷺沼を急速に追い上げる。
そんな中、捜査の過程で平八が目を付けた物は、選挙には欠かせない「あるもの」だった。
通常の1時間枠になって、展開がすっきりしてストレスは減ったが、やはり主人公・平八 (香取慎吾)には魅力を感じない。
相変わらずイラつき度が高い平八であったが、鷺沼氏 (岩松了)都の絡みは面白かった。確かに、「平らに漢数字の八」といかにもいわくありげに名乗れば、政治家や事務所所員は、ああいう対応になりそう。
平八に振り回される西園寺 (山下智久)はハマり役という面もあるが、西園寺の事件解決への関与がなければ、山下君の無駄遣いとしか思えない。冒頭の平八を探すシーンも、平八の奇人ぶりを表わすために必要かもしれないが、あまりにもベタ過ぎ。
高野恵美(柳原可奈子)との絡み必要なのか?ただ、番組サイトの人物紹介の彼女の欄に「しかしある日、恵美は 「 親切な刑事さんに出会った 」 という話をするようになり…。」とあるので、今後、平八と絡むようになり、西園寺の不幸度は増していくのかもしれない。
トリックや推理はありきたりだった。
「犯人が使用したとされる手袋に平八の指紋が付いていた」「紫外線カットの車窓を通して見える風船の色の違い」などはミエミエで、意外性は全くない。車内から風船を見せるのはあまりにも親切すぎであろう。それにわざわざ、大畑が「オレンジ色の風船を見た」と言うのも……
以前『古畑任三郎』でサングラスを通して見た実風景と超能力者が予言した風景の色が一致して、嘘の証拠となった話があったが、見せ方の違いで推理(解決)の切れ味が全く違った(その既視感があったせいかもしれない)。
さらに、被害者が路地の入口(出口)に向けて仰向けに倒れていたことから、犯人に水から近づいて行ったので顔見知りの犯行と推理した。
しかし、逆向きに倒れていたとしても、女性が路地に入ることが誰かと会うためだと考えられるし、真正面から一撃で倒されているので、顔見知りとしか思えない。(後頭部や背中なら、襲われて路地に逃げ込んだ可能性も考えられる)
あと、こういう狂言の暴行(殺人未遂)は、いつもタイミングよく目撃者が現れるけれど、現われなかったらいつまでも格闘シーンをしなければならなくなるのでは、といつも余計な心配をしてしまう。
犯行時刻のアリバイを尋ねられた秘書の山村(山本耕史)が口ごもったが、この理由はなんだったのだろう?
犯行の決定的証拠を突きつけられた直後に、当選の勝利宣言に向かう大畑 (浅野和之)の生気のない顔は見事な演技。
当選するため自分の足を折る根性はすごい。そんな根性があるのなら、それをまともな方向に使ってほしいものである。
最後に西園寺が「いつから犯人だと思ったのか」と問うが、平八は答えなかった。いつからだったのか、明かしてほしい。
しかし、それよりも、この会話にするより「逮捕しないんですか?」「いや、このほうが面白い」ぐらいの方が平八に魅力を感じられる。
【ストーリー】番組サイトより
平八 (香取慎吾) の下に監視役として付くことになった 西園寺 (山下智久)。しかし24時間目を離さないように 金田 (遠藤憲一) から命じられたにも関わらず、あっさり姿を見失ってしまい、金田から注意を受ける。
そんな中で世間の注目は終盤戦に入った衆議院選挙に集まっていた。中でも最も加熱している選挙区が、与党で元首相の 鷺沼氏 (岩松了) と野党で元警察庁長官の 大畑氏 (浅野和之) の戦い。日々激しい舌戦が繰り広げられる中、ある日大畑陣営に脅迫状が届く。その内容は「今すぐに立候補を取りやめなければ命は保証しない。」というものであった。大畑は警察を呼ぶより前にこの情報をマスコミにリークし、カメラの前で「脅迫には屈しない。」と宣言したものの、世論調査の結果は鷺沼陣営との差がますます開く結果となってしまった。
その直後、大畑と夫人の 久美子 (古川りか) は暴漢に襲われ、大畑は足に大怪我を負い、夫人は殺害されるという最悪の結果を招くに至る。選挙の当落を争う候補者に起きた悲劇。事件の成り行き次第では選挙結果に大きな影響を及ぼすことも考えられる。
早速捜査に動き出す金田を初めとした捜査一課。平八と西園寺のコンビも金田班とは別に真相究明に乗り出す。現場からはすぐに犯人の遺留品と思われる物が見つかり、持ち主も判明。容疑者として逮捕される。しかし被害者2人を襲った際の凶器はいつになっても見つからない。果たして真犯人は別にいるのか――。
怪我を負った大畑は、車椅子で選挙戦を戦うと宣言し、人々の共感を得て大差をつけられていた鷺沼を急速に追い上げる。
そんな中、捜査の過程で平八が目を付けた物は、選挙には欠かせない「あるもの」だった。