英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『相棒 eleven』 第1話「聖域」初回スペシャル

2012-10-12 15:20:20 | ドラマ・映画
 初回スペシャルということで、期待しすぎたのだろうか、「う~ん」とうならせる推理もなく推測が多く、真相も想像できたし、ダラダラと長く感じた。普通の1時間枠で充分のように思える。
 偶然も多過ぎる。新相棒の甲斐享(成宮寛貴)の恋人・悦子(真飛聖)と右京が既に面識があり、偶然、バスで乗り合わせ、帰りの旅客機の中でも再会し、被害者の夫・三井副領事(小林正寛)も同乗していて、ただならぬ事件があったと右京が察するというのは、ドラマ的には仕方がない偶然かも知れないが、ちょっと偶然が重なり過ぎ。
 副領事官のマンションに二人で出向いたが門前払いにあっただけ。「暇か課長」に下調べをさせただけで、香港にとんぼ返り状態。まるで、防犯カメラに右京と享を映らせるためだけの一時帰国だった。
 あとは香港領事館についたとたん、タイミングよく銃声が響き、事件解決へダラダラと……。

 新相棒の享については、悪くない印象。正義感に燃えるところは亀山と同じタイプだが機転は利きそう。若いので暴走してしまうシーンも予想される。ただ、また絶対音感の持ち主というのは閉口してしまう。あちこちのドラマで絶対音感の持ち主が出てくる。いったい、どれだけいるのか?
 父親が警察のお偉いさんなので、警視庁内で右京が動きやすくなるのではないだろうか。

 真犯人・根津(山田純大)の暴発の細工の動機があまりにも幼稚。変な表現だが不倫の本気度が感じられず、総領事・小日向(団時朗)への恨みもそれほど感じられない。
 皆にかばってもらえるほど総領事夫人・詠美(賀来千香子)の人間的深みも感じられない。
 また、副領事官の復讐行動もあまりにも直情的。妻を殺された悲しみや恨み、それを隠ぺいされた怒りは分かるが、皆殺しというのはあまりにも直情的すぎる。


 捜一トリオの伊丹(川原和久)、三浦(大谷亮介)、芹沢(山中崇史)プラス鑑識課の米沢(六角精児)が登場して、≪ああ、いつもの雰囲気だ≫と感じたが、考えてみると、捜査一課の刑事は非日常(殺人)の代名詞みたいな存在である。そういう感覚になるのは、「相棒ワールド」に染まっている表れなのだろう。

芹沢「杉下警部のおかげで解決した事件は多い」
三浦「ほとんどだな。」
伊丹「それを聞くと心が折れる。」

 右京(特命係)にこれだけはっきり、降参しているような気持ちを表明したのは初めてのような気がする。
 また電話口で、右京を激励しているし。やや軟化してきている?


【ストーリー】番組サイトより
 香港のホテルの一室。警視庁中根署で念願の刑事になったばかりの甲斐享(成宮寛貴)は、一発の銃声でベッドから跳ね起きる。悪夢のような現実を思い出していた。享は窓から雄大な景色を眺めながら、ベッドでまどろんでいる恋人の悦子(真飛聖)に何かを振り払うように明るく声をかける。
 しかし、悦子が再び眠りに落ちてしまうと、享に再び昨夜の苦い記憶が甦ってきた…。

 昨夜、享は香港の日本総領事・小日向(団時朗)の妻、詠美(賀来千香子)の招きで総領事公邸での晩餐会に出席した。そもそもそんな華やかな席には縁のないはずの享だったが、先輩で現在は在外公館警備対策官の根津(山田純大)が詠美に享が警察庁次長・甲斐峯秋(石坂浩二)の息子であることをバラしてしまったことで食事に招かれてしまったのだった。不仲の父の威光をかさに着ることを嫌悪する享にとって、一番に避けたい状況だったが、根津の顔をつぶすわけにもいかない。仕方なく小日向総領事夫妻、三井副領事(小林正寛)夫妻らと針のむしろのような時間を過ごしていた。

 その晩餐会も終わり、男たちが葉巻などを楽しんでいると、小日向のコレクションルームから一発の銃声が鳴り響いた。なんとその部屋では、三井の妻・絵里花(山崎未花)が胸を鮮血に染めて倒れ、そばには詠美が小日向のコレクションである拳銃を手に立ちすくんでいる。どうやら銃が暴発、絵里花の命を奪ってしまったらしい。

 そんなころ杉下右京(水谷豊)はロンドンからの帰りに香港に立ち寄っていた。観光を兼ねてのようだ。
 その香港で右京は享とひょんなことから出会ってしまう。

 果たしてどんな出会いをするのか?
 はたまた右京は領事公邸での暴発事件にどう絡んでいくのか?

 相棒、いよいよ新シーズンの幕開け!


ゲスト: 賀来千香子 山田純大 団時朗 小林正寛

脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
コメント (4)
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