(この第4戦も好ゲームでしたが、事情により詳細な記事が書けません。文句は、王将戦を2勝4敗で敗れてしまった羽生名人に言ってください。ゲームの流れはWJBL・公式サイト、ゲームレポートを引用させていただきます。)
1Q: 開始から富士通は、ルーズボールやディフェンスでプレッシャーをかける。JX-ENEOSは#0吉田の3PST、ミドルシュートで得点を重ねる。対する富士通#10町田のバスケットボールカウントで開始3分、5-5と互いに譲らない。富士通はメンバーを変え攻撃を仕掛けるもシュートが決まらない。JX-ENEOSも#0吉田の3PSTが決まるも後が続かず重い展開が続く。残り4分、富士通のミスからJX-ENEOS#10渡嘉敷が得点を決め※5-10となるも富士通#10町田のドライブシュート、#15山本のフリースローの得点で残り3分、9-10と1点差まで詰め寄る。互いに攻め手を欠き11-12で1Q終了。
※「5-10となるも富士通#10町田のドライブシュート」ではなく、「#11篠崎のドライブシュート」が正しい
JX、富士通、両チームともによく守る。
その中で、吉田が得点を重ねる。JXの最初の8点はすべて吉田の得点で、実況アナも解説(原田氏、大山氏)は、吉田がすべて決めているかのように吉田を評価していた。しかし、それは思い込みで、3/7の確率だった。ただ、要所で決めていたのは間違いなく、決まらなかったらJXは苦しいゲーム展開になったはずだ。
吉田だけがシュートを打っていたという訳でなく、他のメンバーは0/6と決まらない。シュートミスというよりは十分な状況でシュートが打てておらず、富士通に守られているという状況。間宮の動きが緩慢なのもオフェンスが停滞する一因。
富士通は逆に、特に町田、篠崎のドライブが有効でオフェンスの形にはなっている。しかし、シュートをミスが多く、全体的にプレーが雑で、余分なファール(三谷のムービングスクリーン)も見られた。これはJX守備のプレッシャーによるところもあるだろう。
ディフェンスは、JXにオフェンスリバウンドを12も取られているが、2次攻撃が決めさせないので、痛手にはなっていない。
4戦目となると、相手のオフェンスも掴めてきて、ディフェンスがオフェンスを上回るのは当然なのかもしれない。モノを言うのは打開し得る個人の力と気力かもしれない。
第1Q、JX12-11富士通で終了。
2Q:富士通#15山本が外から積極的にシュートにいくも決まらない苦しい展開。JX-ENEOSはリバンドから#21間宮の速攻、#10渡嘉敷のファールで得たフリースローの得点で13-17と徐々に差が開く。開始3分、富士通は#8佐藤、#10町田の連続得点で17-17の同点となる。ここでJX-ENEOSはタイムアウトをとり立て直しを図る。タイムアウト明け、#0吉田の3PSTが決まりJX-ENEOSが再びリードする。残り4分、富士通#0長岡、#10町田の3PSTが決まり追い上げるも、JX-ENEOSは#52宮澤の連続得点で残り2分、23-26とリードを渡さない。互いに攻め合い、27-30とJX-ENEOS3点リードで前半終了。
第2Q開始34秒で、宮崎のドライブに対して、長岡2つ目のファール。このファールはともかく、第1Qのリバウンド、ボールの下に居て後ろから競られて取られたファールだった。1分45秒、三谷も2ファールとなり、やや暗雲。
JX17-13富士通と4点差となったが、佐藤のカットインに長岡が上手くパスを合わせたり、町田のパスフェイクを入れたドライブシュートと、鮮やかなオフェンスで17-17と流れを押し返す。
すかさず、吉田が3Pシュートを沈め、さらに、篠原とのミスマッチディフェンスの苦しい状況を逆にファールをもらい、流れを渡さない。Jしかし、Xは依然、オフェンスが低調。(吉田も3Pシュート3/4だが、2Pシュート1/6)
対する富士通も、第2Q5分近く経過しても3Pシュートが0/9と決まらない。
ところが、6分過ぎに長岡の3Pシュートが決まると、両チームのオフェンスが機能し始める。
JXは宮澤のジャンプシュート、さらにペイント内でパスを受けた宮澤が1本、渡嘉敷が2本シュートを決める。富士通は、町田が3Pシュート、ドライブシュート。山本がジャンプシュート。
前半残り2秒、JX30-27富士通。
【前半最後の見せ場?】(笑)
実況
「前半、残り1秒9というところで、富士通がタイムアウトを取りました。
これは、ラストプレイのおそらくデザインをしてくるんでしょう、テーブスヘッドコーチ。
では、ベンチを聞いてみましょう」
テーブスHC
「タイムアウト、要らんかった。ごめん………休んで」
前半はJX30-27富士通で終了。
互いによく守り、JXのフィールドゴール成功率は29.3%、富士通は3Pシュートが2/16に抑えられた。
3Q: 開始から富士通は積極的に3PSTを狙うも#1三谷の1本のみ。JX-ENEOSは#21間宮にボールを集め得点を重ねていく。開始3分30秒、JX-ENEOS#10渡嘉敷のジャンプシュートが決まり32-38となると富士通たまらずタイムアウトをとる。富士通#10町田のゴール下、#1三谷の3PSTが決まり追い上げを見せるも、JX-ENEOS#0吉田のリバンドから#11岡本の3PST、#10渡嘉敷のバスケットカウントが決まり残り3分20秒、37-47とリードが10点と広がる。富士通はここでたまらずタイムアウト。富士通#10町田が3POST、ドライブシュートと奮起するが、JX-ENEOS#0吉田の3PST、#10渡嘉敷のジャンプシュートが決まり44-56とJX-ENEOSが12点のリードで終了。
後半開始から、間宮がゴール下付近で3本連続して難しいシュートを決めたのが、大きかったのかもしれない。JXのオフェンスがスムーズになり、吉田が3Pシュート2本を含む8点、渡嘉敷7点、間宮もあと1本シュートを決めこのクォーター8点と、ビッグ3で23点、岡本が3Pシュート1本で、合計26点とスパート。
富士通も三谷の3Pシュート2本や町田が3ポイントシュートにドライブで7点など追撃するが、単発のオフェンスが多く、ボール保持者以外の足が止まるシーンが多くなった。JXのオフェンスが決まったのも、ディフェンスがソフトになったせいもある。
第3Qが終了して、JX56-44富士通。
富士通は、長岡が6分40秒、渡嘉敷のシュートのチェックがファールとなり、3つめのファールとなっていた。
4Q: 富士通#11篠崎のゴール下、#0長岡の3PSTで追い上げを見せるも、JX-ENEOSは#21間宮、#10渡嘉敷の高さを生かした得点で開始2分、49-60と一進一退の攻防が続く。開始3分、富士通は、#11篠崎のバスケットカウント、#15山本の速攻が決まり53-62とリードを1桁にする。激しいせめぎ合いの中、残り6分富士通#0長岡がファールアウト。しかし、ここから富士通は#10町田の3PSTを皮切りに#11篠崎、#12篠原の得点で60-67と徐々に詰め寄る。JX-ENEOSは#23大沼、#0吉田の得点のみの苦しい展開となる。ここから、富士通はファールを仕掛けるも、JX-ENEOSはフリースローの得点で着実に加点していく。追いつきたい富士通は外からシュートを狙うも決まらず、JX-ENEOSは#11岡本のブザービータが決まり、66-75。8年連続19回目の優勝を決めた。
富士通は長岡の3Pシュートや、篠崎ならではの難易度の高いドライブで追いかけるが、JXは渡嘉敷、間宮がペイントゾーンで着実に点を重ね、差を詰めさせない。長岡と三谷が3ファールなのも影響しているのかもしれない。
さらに、2分35秒、渡嘉敷とリバウンドを競り合った三谷が4つ目のファールを取られる。
それでも、その直後、よく守り24秒オーバータイム寸前のシュートのリバウンドもチームで捕り、速攻でゴール下に走り込んだ山本が飛び込みシュートを決め、62-51と食い下がる。
さらに、JX中村が不用意なパスをカットされる。ここで、渡嘉敷がファールでプレイを止め、JXタイムアウト。
残り6分41秒で9点差、富士通のオフェンス。勝負どころだ。
この次のプレーが勝敗を分けた。
富士通・長岡の3Pシュートが外れたのを、富士通がリバウンドを捕ったものの、ややオフェンスが停滞。長岡が篠崎をマークしていた岡本にスクリーンを掛けたが、この時に、岡本と身体が絡まり、ダブルファール。長岡、4つ目のファールとなった。このプレー、岡本が長岡に体をうまく絡みつけた感じ。長岡と岡本の体格差もあり、ダブルファールとなった。
残り4秒で富士通のオフェンスが継続されたが、町田の3Pシュートはエアボール。リバウンドを捕った岡本が、ゴール下の渡嘉敷にロングパス。
スピードを落としてパスをもらおうとした渡嘉敷に、パスカットをしようとした長岡が衝突。立て続けのファールで、長岡がファールアウト。
直後、岡本の3Pシュートのエアボールを大沼が取りそのままシュート!JX64-53富士通(4分2秒)。さらに、町田がパスミスでターンオーバー(4分24秒)。大きく流れはJXに傾いた。
富士通、最後のタイムアウトで立て直す。
町田の3Pシュート、篠崎のペネトレイトから根性のシュートであきらめない。JX64-58富士通(6分2秒)。ディフェンスやリバウンドも全員でカバーし合い、絶好のシュートを放つが、わずかに外れてしまう。
JXは吉田が足に来ている。足を引きずり、明らかに動きが鈍い。パスが回らず、渡嘉敷が24秒ギリギリでシュート。リバウンドからのルーズボールを岡本が良く繋ぎ、吉田がキャッチ。再オフェンスで吉田がジャンプシュート!66-58、残り2分44秒。
ペイントゾーン、山本から篠原にパスが通り、バンクショット。68-60、残り2分26秒。
間宮のシュートに対し、篠原、気力のシュートブロックは惜しくもファール。間宮のフリースローは1本のみ成功。67-60、残り2分11秒。
町田の3Pシュートのリバウンドを渡嘉敷がキャッチ、24秒ギリギリの渡嘉敷のジャンプシュートの外れたルーズボールを、町田が場外に跳び込んで繋げる。両チーム、死力を尽くしたプレーだ。この直前のリバウンドに跳び込んだ吉田が着地で足首を捻り、すぐには動けない。5対4のプレーシチュエーションだったが、篠崎が3Pシュート。岡本がボールに触りアウトオブバウンド、富士通ボール。残り1分23秒。
本来なら、ここでタイムアウトを取りたいが、富士通は使い切ってしまっている。
町田のスローイン。おそらくセットプレイ、篠原がパスをもらおうとゴール下に動いたが、間宮が反応、競り勝ってJXボールに。
足がつっている吉田に代わり、岡本がボールを運び、ファールをもらう。フリースロー2本沈め、68-60、残り1分11秒。
篠原がジャンプシュートを決め、JX69-62富士通、残り58秒。
渡嘉敷がファールをもらい、フリースロー1本成功、70-62。
篠崎が3Pシュート、このリバウンドを山本が捕り、シュート…しかし外れ、渡嘉敷がボールを保持。すかさず、渡嘉敷にファールをするが、渡嘉敷もドリブルでかわし3秒時間を消費。
渡嘉敷、フリースローを2本決め、72-62、残り43秒。
町田3Pシュート、こぼれ球を篠原が決め、72-64、残り26秒。
吉田にファール、吉田が2本ともフリースローを外し、72-64、残り26秒のまま。
三谷3Pシュート、これが外れ、アウトオブバウンド、残り17秒。
富士通スローインから、山本がペネトレイト、レイアップシュート、72-66、残り14秒。
富士通、ファールゲームに行くが、渡嘉敷がファールを受ける直前に、ハーフライン上の吉田にロングパス。残り10秒、吉田がファールを避けて逃げ回り、最後はエンドラインを飛び越えながら、岡本にパス。岡本が有終の美を飾る3Pシュートを沈め、JX75-69富士通、試合終了。
JX、8連覇!
富士通が健闘し、盛り上がったファイナルだった。
この試合、得意の3Pシュートが勝負所で決まらなかったのが痛かった。この試合、7/30と低率、特に山本が0/6では苦しい。
長岡のファールアウトは気の毒だった。この試合だけでなく、なぜか長岡に対する笛が厳しかったように思う。
JXは吉田、渡嘉敷が勝負所できっちり仕事をした。間宮は不調だったが、不調なりにできる限りの役割を果たしたのは流石であった。大沼のリバウンドやルーズボールのしつこさ、他のメンバーが得点を取れない時に、しっかり得点して繋いだのも大きかった。
若手の宮崎、中村には言いたいことがたくさんあるが、黙っておくことにしよう。
JX、おめでとう!
追伸……
いつもながら、間宮のインタビューは監督(HC)より監督らしいコメントだなあ。
1Q: 開始から富士通は、ルーズボールやディフェンスでプレッシャーをかける。JX-ENEOSは#0吉田の3PST、ミドルシュートで得点を重ねる。対する富士通#10町田のバスケットボールカウントで開始3分、5-5と互いに譲らない。富士通はメンバーを変え攻撃を仕掛けるもシュートが決まらない。JX-ENEOSも#0吉田の3PSTが決まるも後が続かず重い展開が続く。残り4分、富士通のミスからJX-ENEOS#10渡嘉敷が得点を決め※5-10となるも富士通#10町田のドライブシュート、#15山本のフリースローの得点で残り3分、9-10と1点差まで詰め寄る。互いに攻め手を欠き11-12で1Q終了。
※「5-10となるも富士通#10町田のドライブシュート」ではなく、「#11篠崎のドライブシュート」が正しい
JX、富士通、両チームともによく守る。
その中で、吉田が得点を重ねる。JXの最初の8点はすべて吉田の得点で、実況アナも解説(原田氏、大山氏)は、吉田がすべて決めているかのように吉田を評価していた。しかし、それは思い込みで、3/7の確率だった。ただ、要所で決めていたのは間違いなく、決まらなかったらJXは苦しいゲーム展開になったはずだ。
吉田だけがシュートを打っていたという訳でなく、他のメンバーは0/6と決まらない。シュートミスというよりは十分な状況でシュートが打てておらず、富士通に守られているという状況。間宮の動きが緩慢なのもオフェンスが停滞する一因。
富士通は逆に、特に町田、篠崎のドライブが有効でオフェンスの形にはなっている。しかし、シュートをミスが多く、全体的にプレーが雑で、余分なファール(三谷のムービングスクリーン)も見られた。これはJX守備のプレッシャーによるところもあるだろう。
ディフェンスは、JXにオフェンスリバウンドを12も取られているが、2次攻撃が決めさせないので、痛手にはなっていない。
4戦目となると、相手のオフェンスも掴めてきて、ディフェンスがオフェンスを上回るのは当然なのかもしれない。モノを言うのは打開し得る個人の力と気力かもしれない。
第1Q、JX12-11富士通で終了。
2Q:富士通#15山本が外から積極的にシュートにいくも決まらない苦しい展開。JX-ENEOSはリバンドから#21間宮の速攻、#10渡嘉敷のファールで得たフリースローの得点で13-17と徐々に差が開く。開始3分、富士通は#8佐藤、#10町田の連続得点で17-17の同点となる。ここでJX-ENEOSはタイムアウトをとり立て直しを図る。タイムアウト明け、#0吉田の3PSTが決まりJX-ENEOSが再びリードする。残り4分、富士通#0長岡、#10町田の3PSTが決まり追い上げるも、JX-ENEOSは#52宮澤の連続得点で残り2分、23-26とリードを渡さない。互いに攻め合い、27-30とJX-ENEOS3点リードで前半終了。
第2Q開始34秒で、宮崎のドライブに対して、長岡2つ目のファール。このファールはともかく、第1Qのリバウンド、ボールの下に居て後ろから競られて取られたファールだった。1分45秒、三谷も2ファールとなり、やや暗雲。
JX17-13富士通と4点差となったが、佐藤のカットインに長岡が上手くパスを合わせたり、町田のパスフェイクを入れたドライブシュートと、鮮やかなオフェンスで17-17と流れを押し返す。
すかさず、吉田が3Pシュートを沈め、さらに、篠原とのミスマッチディフェンスの苦しい状況を逆にファールをもらい、流れを渡さない。Jしかし、Xは依然、オフェンスが低調。(吉田も3Pシュート3/4だが、2Pシュート1/6)
対する富士通も、第2Q5分近く経過しても3Pシュートが0/9と決まらない。
ところが、6分過ぎに長岡の3Pシュートが決まると、両チームのオフェンスが機能し始める。
JXは宮澤のジャンプシュート、さらにペイント内でパスを受けた宮澤が1本、渡嘉敷が2本シュートを決める。富士通は、町田が3Pシュート、ドライブシュート。山本がジャンプシュート。
前半残り2秒、JX30-27富士通。
【前半最後の見せ場?】(笑)
実況
「前半、残り1秒9というところで、富士通がタイムアウトを取りました。
これは、ラストプレイのおそらくデザインをしてくるんでしょう、テーブスヘッドコーチ。
では、ベンチを聞いてみましょう」
テーブスHC
「タイムアウト、要らんかった。ごめん………休んで」
前半はJX30-27富士通で終了。
互いによく守り、JXのフィールドゴール成功率は29.3%、富士通は3Pシュートが2/16に抑えられた。
3Q: 開始から富士通は積極的に3PSTを狙うも#1三谷の1本のみ。JX-ENEOSは#21間宮にボールを集め得点を重ねていく。開始3分30秒、JX-ENEOS#10渡嘉敷のジャンプシュートが決まり32-38となると富士通たまらずタイムアウトをとる。富士通#10町田のゴール下、#1三谷の3PSTが決まり追い上げを見せるも、JX-ENEOS#0吉田のリバンドから#11岡本の3PST、#10渡嘉敷のバスケットカウントが決まり残り3分20秒、37-47とリードが10点と広がる。富士通はここでたまらずタイムアウト。富士通#10町田が3POST、ドライブシュートと奮起するが、JX-ENEOS#0吉田の3PST、#10渡嘉敷のジャンプシュートが決まり44-56とJX-ENEOSが12点のリードで終了。
後半開始から、間宮がゴール下付近で3本連続して難しいシュートを決めたのが、大きかったのかもしれない。JXのオフェンスがスムーズになり、吉田が3Pシュート2本を含む8点、渡嘉敷7点、間宮もあと1本シュートを決めこのクォーター8点と、ビッグ3で23点、岡本が3Pシュート1本で、合計26点とスパート。
富士通も三谷の3Pシュート2本や町田が3ポイントシュートにドライブで7点など追撃するが、単発のオフェンスが多く、ボール保持者以外の足が止まるシーンが多くなった。JXのオフェンスが決まったのも、ディフェンスがソフトになったせいもある。
第3Qが終了して、JX56-44富士通。
富士通は、長岡が6分40秒、渡嘉敷のシュートのチェックがファールとなり、3つめのファールとなっていた。
4Q: 富士通#11篠崎のゴール下、#0長岡の3PSTで追い上げを見せるも、JX-ENEOSは#21間宮、#10渡嘉敷の高さを生かした得点で開始2分、49-60と一進一退の攻防が続く。開始3分、富士通は、#11篠崎のバスケットカウント、#15山本の速攻が決まり53-62とリードを1桁にする。激しいせめぎ合いの中、残り6分富士通#0長岡がファールアウト。しかし、ここから富士通は#10町田の3PSTを皮切りに#11篠崎、#12篠原の得点で60-67と徐々に詰め寄る。JX-ENEOSは#23大沼、#0吉田の得点のみの苦しい展開となる。ここから、富士通はファールを仕掛けるも、JX-ENEOSはフリースローの得点で着実に加点していく。追いつきたい富士通は外からシュートを狙うも決まらず、JX-ENEOSは#11岡本のブザービータが決まり、66-75。8年連続19回目の優勝を決めた。
富士通は長岡の3Pシュートや、篠崎ならではの難易度の高いドライブで追いかけるが、JXは渡嘉敷、間宮がペイントゾーンで着実に点を重ね、差を詰めさせない。長岡と三谷が3ファールなのも影響しているのかもしれない。
さらに、2分35秒、渡嘉敷とリバウンドを競り合った三谷が4つ目のファールを取られる。
それでも、その直後、よく守り24秒オーバータイム寸前のシュートのリバウンドもチームで捕り、速攻でゴール下に走り込んだ山本が飛び込みシュートを決め、62-51と食い下がる。
さらに、JX中村が不用意なパスをカットされる。ここで、渡嘉敷がファールでプレイを止め、JXタイムアウト。
残り6分41秒で9点差、富士通のオフェンス。勝負どころだ。
この次のプレーが勝敗を分けた。
富士通・長岡の3Pシュートが外れたのを、富士通がリバウンドを捕ったものの、ややオフェンスが停滞。長岡が篠崎をマークしていた岡本にスクリーンを掛けたが、この時に、岡本と身体が絡まり、ダブルファール。長岡、4つ目のファールとなった。このプレー、岡本が長岡に体をうまく絡みつけた感じ。長岡と岡本の体格差もあり、ダブルファールとなった。
残り4秒で富士通のオフェンスが継続されたが、町田の3Pシュートはエアボール。リバウンドを捕った岡本が、ゴール下の渡嘉敷にロングパス。
スピードを落としてパスをもらおうとした渡嘉敷に、パスカットをしようとした長岡が衝突。立て続けのファールで、長岡がファールアウト。
直後、岡本の3Pシュートのエアボールを大沼が取りそのままシュート!JX64-53富士通(4分2秒)。さらに、町田がパスミスでターンオーバー(4分24秒)。大きく流れはJXに傾いた。
富士通、最後のタイムアウトで立て直す。
町田の3Pシュート、篠崎のペネトレイトから根性のシュートであきらめない。JX64-58富士通(6分2秒)。ディフェンスやリバウンドも全員でカバーし合い、絶好のシュートを放つが、わずかに外れてしまう。
JXは吉田が足に来ている。足を引きずり、明らかに動きが鈍い。パスが回らず、渡嘉敷が24秒ギリギリでシュート。リバウンドからのルーズボールを岡本が良く繋ぎ、吉田がキャッチ。再オフェンスで吉田がジャンプシュート!66-58、残り2分44秒。
ペイントゾーン、山本から篠原にパスが通り、バンクショット。68-60、残り2分26秒。
間宮のシュートに対し、篠原、気力のシュートブロックは惜しくもファール。間宮のフリースローは1本のみ成功。67-60、残り2分11秒。
町田の3Pシュートのリバウンドを渡嘉敷がキャッチ、24秒ギリギリの渡嘉敷のジャンプシュートの外れたルーズボールを、町田が場外に跳び込んで繋げる。両チーム、死力を尽くしたプレーだ。この直前のリバウンドに跳び込んだ吉田が着地で足首を捻り、すぐには動けない。5対4のプレーシチュエーションだったが、篠崎が3Pシュート。岡本がボールに触りアウトオブバウンド、富士通ボール。残り1分23秒。
本来なら、ここでタイムアウトを取りたいが、富士通は使い切ってしまっている。
町田のスローイン。おそらくセットプレイ、篠原がパスをもらおうとゴール下に動いたが、間宮が反応、競り勝ってJXボールに。
足がつっている吉田に代わり、岡本がボールを運び、ファールをもらう。フリースロー2本沈め、68-60、残り1分11秒。
篠原がジャンプシュートを決め、JX69-62富士通、残り58秒。
渡嘉敷がファールをもらい、フリースロー1本成功、70-62。
篠崎が3Pシュート、このリバウンドを山本が捕り、シュート…しかし外れ、渡嘉敷がボールを保持。すかさず、渡嘉敷にファールをするが、渡嘉敷もドリブルでかわし3秒時間を消費。
渡嘉敷、フリースローを2本決め、72-62、残り43秒。
町田3Pシュート、こぼれ球を篠原が決め、72-64、残り26秒。
吉田にファール、吉田が2本ともフリースローを外し、72-64、残り26秒のまま。
三谷3Pシュート、これが外れ、アウトオブバウンド、残り17秒。
富士通スローインから、山本がペネトレイト、レイアップシュート、72-66、残り14秒。
富士通、ファールゲームに行くが、渡嘉敷がファールを受ける直前に、ハーフライン上の吉田にロングパス。残り10秒、吉田がファールを避けて逃げ回り、最後はエンドラインを飛び越えながら、岡本にパス。岡本が有終の美を飾る3Pシュートを沈め、JX75-69富士通、試合終了。
JX、8連覇!
富士通が健闘し、盛り上がったファイナルだった。
この試合、得意の3Pシュートが勝負所で決まらなかったのが痛かった。この試合、7/30と低率、特に山本が0/6では苦しい。
長岡のファールアウトは気の毒だった。この試合だけでなく、なぜか長岡に対する笛が厳しかったように思う。
JXは吉田、渡嘉敷が勝負所できっちり仕事をした。間宮は不調だったが、不調なりにできる限りの役割を果たしたのは流石であった。大沼のリバウンドやルーズボールのしつこさ、他のメンバーが得点を取れない時に、しっかり得点して繋いだのも大きかった。
若手の宮崎、中村には言いたいことがたくさんあるが、黙っておくことにしよう。
JX、おめでとう!
追伸……
いつもながら、間宮のインタビューは監督(HC)より監督らしいコメントだなあ。
>いい試合が続いただけに、富士通が負けてしまったのは、ほんとに残念でした。
>正直、英さんのブログも見る気力もないほどでした。
わかります。私も羽生名人がタイトル戦で敗れた時は、なかなか『将棋世界』が読めません。
確かに、第3Qの間宮のスパークは大きかったです。もちろん、吉田、渡嘉敷の大車輪の活躍、大沼の地道なプレー、岡本の要所でのポイントなどJXは強かったです。それに抗した富士通も素晴らしかったです。
オリンピックですか……寝不足になりそうです。
この前の初めてのコメントのさいには、エスカルゴさんからもコメント頂き、ありがとうございました。
ファイナルが終わり、JXが勝つと思っていながらも、
いい試合が続いただけに、富士通が負けてしまったのは、ほんとに残念でした。
正直、英さんのブログも見る気力もないほどでした。
今日、お二人の記事を読んで、感動を思い出し、
ほろっとしております。
お二人のような、専門的なことは、わからない私ですが、
このファイナル、やっぱり間宮が勝敗を分けたのかなと感じました。第4戦の3Qに間宮にきめられたときに、JX優勝決まりだぁ と思いました
(今回、あまり調子がよくないようだったので、もしかして富士通勝てる?なんて少しの期待をもちつつ見てたのですが)
オリンピック楽しみです。選手のみなさんの笑顔、オリンピックでみたいです。
またよろしくお願いします。
第1Qというか、この試合の吉田は素晴らしかったともいます。特に第1Q,おっしゃる通り、判断よく自分で得点を取りに行った判断と入れてしまう(多少外しましたが)技術と精神力が光ります。
JXへのディフェンスは、吉田にマークを甘くして中を収縮させ守ることが多く、吉田もそれを逆用しました。最近の吉田は、そういうシチュエーションで良くシュートを外していたのですが。
第3QのJXは、間宮の3連続を始め、ここぞとばかりスパークしました。こういうところがJXの強さなのでしょう。このクォーターは攻守、気力ともに富士通を上回っていました。
長岡のファールは、コメントを読んで、私も再確認しました。確かに、スクリーンを掛ける際、ぶつかりに行っています。ムービングスクリーンに関しては、NBAに比べWリーグは判定が甘いですね。
ただ、横に動いたのではなく、縦の動きだったので、審判も分かりにくかったのと、VTRで見る限り、スクリーンの瞬間辺りは審判は見ていなかったように思います。(ドリブラーの方を注視していた)
長岡と岡本が接触後絡み合ったのも、どちらかというと長岡主導でしたね。
この試合だけでなく、セミファイナルから長岡は冴えませんでした。このファイナルでは、ディフェンスに重きを置いたのかとも思いましたが、やはり、不調だったように思います。
それと、ファールに関しても、この試合だけでなく、迂闊なことが多いです。
間宮のコメントを書き記そうと思いましたが、かなり長文になるので、やめました(ごめんなさい)
本文であのように書きましたが、このプレーオフはあまり調子が良くなかったので、いつもより、歯切れが悪かったです。
今回、エスカルゴさんが、コメントで私を載せてくれたので、無事、書き終えることができました。ありがとうございました。
お忙しい中、第4戦の記事アップ、ありがとうございます。記事の冒頭を読んで、かなり簡略化された内容かと思いきや、十分に詳細で濃密な読み応えのある記事となっていました(笑)。さすが英さんです。
今回のファイナルは何年かぶりに見応えのある試合の連続だと思っていましたが、私には特にこの第4戦が良かったです。前半ロースコアになったのは、6日間で4試合目という過密な日程のせいで、体力を消耗していたからだと思います。そして、両チームの意地と気迫がぶつかりあったせいで、ファイナルでしか見られないような凄みのあるプレーが数多く見られたことでとても満足しました。
細かい点では、第1Qは吉田の得点が素晴らしかったです。体力の消耗も考え、取れるところで自分が取っておこう、とでも言うような判断力が冴えていたと思います。富士通は前半武器である3Pが入らなかったのが痛かったですね。結構フリーで打てていただけに。テーブスHCの「ごめん」は笑いましたね。彼も疲れていたのでしょうか。
勝負が決まったのは、私は第3Qの攻防だと思いました。間宮の連続得点がJXのオフェンスに火をつけたと思いました。ここでJXが3点差から12点差にリードを広げたのが大きかったと思います。もちろんそれから富士通も全く諦めずに闘志を燃やしたため、素晴らしい試合となったのですが、勝つためには第3Qで競っている必要があったと思います。
長岡のファールですが、私は英さんとは違い、長岡には厳しい見方をしていて、あの時間帯で連続ファールはしてはいけないものだと思っています。(我慢ができていない)特に4つ目。審判はダブルファールを吹きましたが、私が放送でのビデオをを見た限りでは、長岡のイリーガルスクリーンが先だと思いました。(姿勢がまっすぐではなく、岡本に体を預けるような格好に見えました)その時点で笛を吹かれれば、長岡のオフェンスファールだったと思います。今シリーズの長岡は、今ひとつ低調な内容でした。得点も、各試合7、8、11、8点とあまり伸びていません。富士通は長岡がもっともっと存在感を出せなければ、ファイナルで勝つことは難しいと感じています。
JXは、吉田、渡嘉敷、間宮、岡本、大沼が、それぞれいいところでいい仕事をしました。やはり女王の経験とプライドは伊達ではありません。特に私は吉田を褒め称えたいと思います。第4Qのリバウンドなどは値千金という感じでした。富士通はおっしゃる通り、山本の3Pが全く入らなかったのも敗因と言っていいと思います。今後の富士通の選手たちの成長に期待したいと思います。
間宮のコメントは見られませんでした。(またもや録画が1時間50分で切れていたため)佐藤HCや選手たちのインタビューも全く見れていません。
次回のバスケットはリオ五輪でしょうか。是非コンディションを整えて、いい試合を期待したいですね。(乱文長文失礼しました)