「あやとり ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2014年6月号」の解答です。
初手は▲2五香や▲2六香と守備の馬の利きを変える手も考えられますが、攻め方の角と金がダブっているように感じるので、まず▲3四金(第1図)と焦点の捨てたくなります。
これに対する応手は①△3四同馬、②△3四同桂、③△1五玉。
②△3四同桂には▲1四と(変化図1)、③△1五玉には▲3三角成(変化図2)で詰みます。
桂を跳ねて利きを減らしたり、取れる金を取らずに玉が逃げるのは損なので、やはり△3四同馬(第2図)が正着です。
こうして馬を軽くしておいて、▲2五香(第3図)が手順。
△2五同馬と取りますが
金を捨てた効果で▲3三角成が可能になり、
詰みます。
第3図では△1五玉とかわし上部脱出を図る手もありますが、
▲3七角で捕まえられます。
さて、実はこの作品の作為手順は▲3四金△同馬▲2五香△1五玉▲3七角の5手詰です。
感触の良い手順ですが、初手の金捨ては角筋を通すのが主目的で、それによって4手目△2五同馬に▲3三角成が可能になるという流れがあり、攻め駒の3六の龍、3三の馬、1五の香、1三のと金が一筆書きのように見事に連携しています。こちらの方が作為手順に思えます。
……う~ん、考えられる理由は……この手順は最終手が▲3三角不成でも成立します。これが気になったのかもしれません。
この作品、攻め駒の連携が素晴らしいです。
玉方の指し手によって、角が3三に移動したり3七に移動したり、と金が働いたりと変幻自在に玉を絡め取ります。まるで“あやとり”のように。
初手は▲2五香や▲2六香と守備の馬の利きを変える手も考えられますが、攻め方の角と金がダブっているように感じるので、まず▲3四金(第1図)と焦点の捨てたくなります。
これに対する応手は①△3四同馬、②△3四同桂、③△1五玉。
②△3四同桂には▲1四と(変化図1)、③△1五玉には▲3三角成(変化図2)で詰みます。
桂を跳ねて利きを減らしたり、取れる金を取らずに玉が逃げるのは損なので、やはり△3四同馬(第2図)が正着です。
こうして馬を軽くしておいて、▲2五香(第3図)が手順。
△2五同馬と取りますが
金を捨てた効果で▲3三角成が可能になり、
詰みます。
第3図では△1五玉とかわし上部脱出を図る手もありますが、
▲3七角で捕まえられます。
さて、実はこの作品の作為手順は▲3四金△同馬▲2五香△1五玉▲3七角の5手詰です。
感触の良い手順ですが、初手の金捨ては角筋を通すのが主目的で、それによって4手目△2五同馬に▲3三角成が可能になるという流れがあり、攻め駒の3六の龍、3三の馬、1五の香、1三のと金が一筆書きのように見事に連携しています。こちらの方が作為手順に思えます。
……う~ん、考えられる理由は……この手順は最終手が▲3三角不成でも成立します。これが気になったのかもしれません。
この作品、攻め駒の連携が素晴らしいです。
玉方の指し手によって、角が3三に移動したり3七に移動したり、と金が働いたりと変幻自在に玉を絡め取ります。まるで“あやとり”のように。
とても面白いと思いました。
仰るように角成と不成、どちらでも詰だから、
そちらは作意手順じゃないのでしょうが、
初期配置で角じゃなくて馬にしたら、
何か問題があるのでしょうか??
>初期配置で角じゃなくて馬にしたら、
何か問題があるのでしょうか??
作為手順の最終手は、馬でなく角だからこそ味があるように思います。となると、やはり作為手順に主眼が置かれていた考えられますね。謎が解けました。