第1ピリオド
互いにパスが軽く、オフェンスが良く機能した。
トヨタは近藤の3ポイントシュートがよく決まり、デンソーは高田真希を中心に得点を重ねる。
近藤の4本目の3ポイントシュートで22-16と抜け出し掛けたが、鈴木、水島の安易なシュートで波に乗り切れない。残り2分22秒で久手堅に替えて水島を起用したのがどうだったか?
高田は動作は鈍いように見えるが、パワーもありシュートも上手い。シュートもシチュエーションが豊富なのが強味である。
第1ピリオドは、トヨタ24-21デンソーで終了。
第2ピリオド
立ち上がり、デンソーは伊藤がボールを持ちすぎるきらいがあるが、牛田と高田真のシュートでなんとか得点につなげる。トヨタはパスの周りがよく、外郭のシュートが気持ちよく打てている。川原が3本シュート(内3ポイント2本)を沈めるなど、7点差に広げる。
4分0秒、デンソー・伊藤がゴール下の高田真に送ったロングパスがそのままネットに吸い込まれる。これをターニングポイントにするのはどうかと思うが、肩の力が抜けたのか次のオフェンスもボールがよく回り、フリーの状態でインサイドアウトのパスを受けた伊藤が、気持ちよく3ポイントシュートを沈め、1点差。
さらに、久手堅をディフェンス二人が挟み、スチール。これをゴール下へ向かう伊集に素早くパスし、ドリブルシュートで逆転。
トヨタは外郭のジャンプシュートが徐々に決まらなくなった。ドライブやポストプレーもほとんどない(時折、試みるが失敗)
ピリオド後半は、お互いにオフェンスが停滞し、のこり4分42秒からは2点ずつ得点しただけ。
前半は、トヨタ37-38デンソーで終了。
第3ピリオド
一進一退の攻防が続くが、デンソーの方がインサイドを攻め、オフェンスリバウンドも競り合うなど、アグレッシブ。トヨタはペイント陣がやや小柄、さらにデンソーには高田真がいるので、なかなかインサイドを攻めることができず、外郭からのシュートが中心で単調になりがち。
開始4分、トヨタ44-46デンソー。ここからゲームが動いた。
ダブルチームディフェンスのプレッシャーに久手堅が苦しいパス。矢野の緩慢な処理を突いた牛田がそのままドリブルシュート。次のトヨタのオフェンスが矢野の3ポイントシュートがエアボールに終わったのに対し、デンソーは高い位置でボールを持った高田が、ゴール下に飛び込んだ伊集にパスを通しシュート、バスケットカウントも得、3点プレー。44-51とデンソー7点リード。
この後も、ドライブあり、ジャンプシュート、速攻とバランスよく積極的に攻めるデンソーに対し、ペイントを攻められないトヨタはパスを外で回すだけのジャンプシュートが決まらず、開始6分20秒で44-55と11点差に広がる。
たまらずトヨタ、タイムアウト(遅い!)。この後、鈴木のミドルシュート、森のペイント中央付近からのフェイドアウェイシュートなどで反撃し7点差に詰めるが、結局、トヨタ50-57デンソーで第3ピリオドを終了。
デンソーは伊集、牛田がボールへの執着心が強く、トヨタのオフェンスに対してのプレッシャーも強かった。オフェンスも足が動き、積極的プレーが目立った。リバウンドもトヨタの7本に対し13本と優位。
一方、トヨタのオフェンスは停滞し、停滞を打開できるプレーヤーもいない状況。頼みの3ポイントシュートもこのピリオドは1/6。
第4ピリオド
トヨタ・鈴木がドライブシュートを決める。積極的プレーで5点差にせまり、追い上げののろしを上げたと思えたが、ゾーンディフェンスの裏を回り込んだ伊藤を全くのフリーにしてしまい、コーナーから難なくジャンプシュート(2P)を決められてしまった。
この後のトヨタオフェンスは2回連続、3ポイントシュートを外す。一応、マークをを外してのシュートではあったが、中に切り込むなどの動きが欲しい。
この直後、伊集に難しい3ポイントシュートを決められ、10点差。(1分40秒)
この後も、外からシュートを外すトヨタに対し、デンソーは積極的かつバランスよく攻め、52-66と14点差(3分42秒)。
さらに、トヨタオフェンス、ゴール下でデンソー・伊藤とミスマッチになった鈴木がイージーシュートをミス。そのうえ、スティールした久手堅がドリブルシュートをミス。辛くもリバウンドを拾いファールをもらうが、フリースローの1投目をミス。意気消沈。
牛田にジャンプシュートを決められ、トヨタの24秒オーバタイムの後、伊集に3ポイントシュートを決められ、53-71と17点差(残り4分17秒)。
勝負あり。逆転の要素は全くなし。
この後、オールコートプレスディフェンスなどで、バックパスバイオレーションや8秒オーバータイムなどを誘発、また、3ポイントシュートを2本決めるなど、10点差(残り1分)に詰める抵抗を見せたが、結局、トヨタ61-75デンソーで試合終了。
もともと、トヨタの3ポイントシュートはスクリーンを利用してのもので、外だけのプレーが多いが、シュートの成功率を考えるとインサイドアウトのパスも欲しいところだ。とにかく、ドライブや速攻、そしてペイント内でのプレーが少なすぎた。なので、ディフェンスもしやすく、トヨタはデンソーのディフェンスのプレッシャーをどんどん受けることになってしまった。
後半は3ポイントシュート3/17、フィールドゴールも27.3%では敗戦も仕方がない。
従来なら、久手堅が相手ディフェンスを切り崩したり、矢野の個人技で得点を上げるなどで流れを変えることもできたが、今回はそれもなかった。矢野はともかく、久手堅のボールへの執着心がこれまでより薄れているように感じた。
デンソーはディフェンスではトヨタにプレッシャーを掛け続けた。オフェンスもアグレッシブで、動きもボールも泊まることはなかった。リバウンドやルーズボールなども集中力が高かった。
全員がバランスよくオフェンスするうえ、個人でも得点を上げることができる高田真が要所を締める。決勝戦はJXが苦戦するのではないかと思った。
個人スタッツ
デンソー
得点 高田真希21、伊集20、伊藤14、高田汐織10、牛田8
リバウンド 高田真15、牛田9、高田汐6、伊集3
アシスト 伊集8、伊藤6
スティール 伊藤3
トヨタ
得点 近藤21、鈴木12、川原10、矢野6
リバウンド 近藤7、久手堅4、矢野3、鈴木3
アシスト 久手堅、矢野3、鈴木3
スティール 久手堅3、矢野2
互いにパスが軽く、オフェンスが良く機能した。
トヨタは近藤の3ポイントシュートがよく決まり、デンソーは高田真希を中心に得点を重ねる。
近藤の4本目の3ポイントシュートで22-16と抜け出し掛けたが、鈴木、水島の安易なシュートで波に乗り切れない。残り2分22秒で久手堅に替えて水島を起用したのがどうだったか?
高田は動作は鈍いように見えるが、パワーもありシュートも上手い。シュートもシチュエーションが豊富なのが強味である。
第1ピリオドは、トヨタ24-21デンソーで終了。
第2ピリオド
立ち上がり、デンソーは伊藤がボールを持ちすぎるきらいがあるが、牛田と高田真のシュートでなんとか得点につなげる。トヨタはパスの周りがよく、外郭のシュートが気持ちよく打てている。川原が3本シュート(内3ポイント2本)を沈めるなど、7点差に広げる。
4分0秒、デンソー・伊藤がゴール下の高田真に送ったロングパスがそのままネットに吸い込まれる。これをターニングポイントにするのはどうかと思うが、肩の力が抜けたのか次のオフェンスもボールがよく回り、フリーの状態でインサイドアウトのパスを受けた伊藤が、気持ちよく3ポイントシュートを沈め、1点差。
さらに、久手堅をディフェンス二人が挟み、スチール。これをゴール下へ向かう伊集に素早くパスし、ドリブルシュートで逆転。
トヨタは外郭のジャンプシュートが徐々に決まらなくなった。ドライブやポストプレーもほとんどない(時折、試みるが失敗)
ピリオド後半は、お互いにオフェンスが停滞し、のこり4分42秒からは2点ずつ得点しただけ。
前半は、トヨタ37-38デンソーで終了。
第3ピリオド
一進一退の攻防が続くが、デンソーの方がインサイドを攻め、オフェンスリバウンドも競り合うなど、アグレッシブ。トヨタはペイント陣がやや小柄、さらにデンソーには高田真がいるので、なかなかインサイドを攻めることができず、外郭からのシュートが中心で単調になりがち。
開始4分、トヨタ44-46デンソー。ここからゲームが動いた。
ダブルチームディフェンスのプレッシャーに久手堅が苦しいパス。矢野の緩慢な処理を突いた牛田がそのままドリブルシュート。次のトヨタのオフェンスが矢野の3ポイントシュートがエアボールに終わったのに対し、デンソーは高い位置でボールを持った高田が、ゴール下に飛び込んだ伊集にパスを通しシュート、バスケットカウントも得、3点プレー。44-51とデンソー7点リード。
この後も、ドライブあり、ジャンプシュート、速攻とバランスよく積極的に攻めるデンソーに対し、ペイントを攻められないトヨタはパスを外で回すだけのジャンプシュートが決まらず、開始6分20秒で44-55と11点差に広がる。
たまらずトヨタ、タイムアウト(遅い!)。この後、鈴木のミドルシュート、森のペイント中央付近からのフェイドアウェイシュートなどで反撃し7点差に詰めるが、結局、トヨタ50-57デンソーで第3ピリオドを終了。
デンソーは伊集、牛田がボールへの執着心が強く、トヨタのオフェンスに対してのプレッシャーも強かった。オフェンスも足が動き、積極的プレーが目立った。リバウンドもトヨタの7本に対し13本と優位。
一方、トヨタのオフェンスは停滞し、停滞を打開できるプレーヤーもいない状況。頼みの3ポイントシュートもこのピリオドは1/6。
第4ピリオド
トヨタ・鈴木がドライブシュートを決める。積極的プレーで5点差にせまり、追い上げののろしを上げたと思えたが、ゾーンディフェンスの裏を回り込んだ伊藤を全くのフリーにしてしまい、コーナーから難なくジャンプシュート(2P)を決められてしまった。
この後のトヨタオフェンスは2回連続、3ポイントシュートを外す。一応、マークをを外してのシュートではあったが、中に切り込むなどの動きが欲しい。
この直後、伊集に難しい3ポイントシュートを決められ、10点差。(1分40秒)
この後も、外からシュートを外すトヨタに対し、デンソーは積極的かつバランスよく攻め、52-66と14点差(3分42秒)。
さらに、トヨタオフェンス、ゴール下でデンソー・伊藤とミスマッチになった鈴木がイージーシュートをミス。そのうえ、スティールした久手堅がドリブルシュートをミス。辛くもリバウンドを拾いファールをもらうが、フリースローの1投目をミス。意気消沈。
牛田にジャンプシュートを決められ、トヨタの24秒オーバタイムの後、伊集に3ポイントシュートを決められ、53-71と17点差(残り4分17秒)。
勝負あり。逆転の要素は全くなし。
この後、オールコートプレスディフェンスなどで、バックパスバイオレーションや8秒オーバータイムなどを誘発、また、3ポイントシュートを2本決めるなど、10点差(残り1分)に詰める抵抗を見せたが、結局、トヨタ61-75デンソーで試合終了。
もともと、トヨタの3ポイントシュートはスクリーンを利用してのもので、外だけのプレーが多いが、シュートの成功率を考えるとインサイドアウトのパスも欲しいところだ。とにかく、ドライブや速攻、そしてペイント内でのプレーが少なすぎた。なので、ディフェンスもしやすく、トヨタはデンソーのディフェンスのプレッシャーをどんどん受けることになってしまった。
後半は3ポイントシュート3/17、フィールドゴールも27.3%では敗戦も仕方がない。
従来なら、久手堅が相手ディフェンスを切り崩したり、矢野の個人技で得点を上げるなどで流れを変えることもできたが、今回はそれもなかった。矢野はともかく、久手堅のボールへの執着心がこれまでより薄れているように感じた。
デンソーはディフェンスではトヨタにプレッシャーを掛け続けた。オフェンスもアグレッシブで、動きもボールも泊まることはなかった。リバウンドやルーズボールなども集中力が高かった。
全員がバランスよくオフェンスするうえ、個人でも得点を上げることができる高田真が要所を締める。決勝戦はJXが苦戦するのではないかと思った。
個人スタッツ
デンソー
得点 高田真希21、伊集20、伊藤14、高田汐織10、牛田8
リバウンド 高田真15、牛田9、高田汐6、伊集3
アシスト 伊集8、伊藤6
スティール 伊藤3
トヨタ
得点 近藤21、鈴木12、川原10、矢野6
リバウンド 近藤7、久手堅4、矢野3、鈴木3
アシスト 久手堅、矢野3、鈴木3
スティール 久手堅3、矢野2
返事が遅れて、ごめんなさい。
>準決勝第二試合は、一試合目と比べると面白味が薄かった感じでしたね。
そうですね。
でも、前半の点の取り合いは面白かったです。
>デンソーのディフェンスの勝利で、トヨタのインサイドが貧弱ということです。
ええ、おっしゃる通り、インサイドの攻めがないのが敗因でしょう。そうでしたか、何かさびしいと思ったら、池田選手がいませんでした。まだまだやれる実力はあったと思いましたが。
>第3Qからはトヨタの得点が止まってしまい、デンソーのディフェンスの強さが際立っていました。もうそこで勝負は決まった感じでしたね。
シュートが決まってリードしていた時、もうひと押しできればわからなかったようにも思いました。
でも、バスケットはインサイドが弱いと苦しいと、今大会、つくづく感じました。
矢野が全盛期だったら何とかしたでしょうけど。
伊集はいい顔していますね。
準決勝第二試合は、一試合目と比べると面白味が薄かった感じでしたね。英さんの記事にも表れていますが、ポイントがはっきりしていて、それほどつっこみどころがあるわけではないと思います。
私の感想も英さんとほぼ同じです。デンソーのディフェンスの勝利で、トヨタのインサイドが貧弱ということです。トヨタは池田が引退したので、今は森や、ときどき矢野と鈴木がインサイドでプレーするぐらいですが、森もポストプレーが強いという感じではないので、他のチームと比べると、得点がアウトサイドに偏っている感じですね。
第3Qからはトヨタの得点が止まってしまい、デンソーのディフェンスの強さが際立っていました。もうそこで勝負は決まった感じでしたね。
面白さを感じたのは、両チームの新戦力ですかね。(トヨタの近藤、水島、デンソーの伊集、高田汐里、デンソーのは新人ではないですけど)
では、準決勝はこれぐらいにして、決勝の記事を楽しみにしています。